第21回公演
第21回公演
実演鑑賞
シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)
2009/05/07 (木) ~ 2009/05/12 (火) 公演終了
上演時間:
公式サイト:
http://www.dna-system.com
期間 | 2009/05/07 (木) ~ 2009/05/12 (火) |
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劇場 | シアターグリーン BOX in BOX THEATER |
出演 | 渡辺美弥子、小原雄平、じょん、道井良樹、澤村一博、なしお成、岩田裕耳、小林裕明、高松亮、大鹿順司(グッドアクシデント)、小笠原佳秀(ボスカレ)、片桐はづき、小玉久仁子(ホチキス)、蒻崎今日子(JACROW)、西畑聡(Oi-SCALE+Hi-Spec(s))、小泉めぐみ、添野豪、加藤なぎさ、菊地未来、武田真由美 |
脚本 | 竹田哲士 |
演出 | 高松亮 |
料金(1枚あたり) |
2,000円 ~ 3,000円 【発売日】2009/03/16 前売:2,800円/当日:3,000円 平日マチネ限定割引:2,000円 [夏子予約] 0円(名前が「夏子」の方のみ 劇団のみ取り扱い) [セット予約] 5,000円(2バージョン同時予約 劇団のみ取り扱い) |
公式/劇場サイト | ※正式な公演情報は公式サイトでご確認ください。 |
タイムテーブル | |
説明 | ―その穴を覗くものは、一切の希望を棄てよ。 【あらすじ】 少年だった頃、彼は父親に育てられた。父親は世の中を至極退屈なものだと捉えていた。 人間は一見、自分の意思を持ち、それに従って生きているようだが、実際はそうではなく、もっと「何か大きな意思」によって生かされているにすぎないのだと、父親は常々ぼやいていた。 父親はたびたび、それを「歯車」だとか「ピストン」だとか「器」というわかりやすい言葉に置き換えたが、それでも少年にはわかりにくかった。少年は日々、自分の意思で生きていると思っている。 だが父親は言う。「人は、何かに動かされていても『自分で動いている』と思い込む事が殆どだ。」と。 その姿は、まるで人のように律動する人型「Performan(パフォーマン)」なのだと。 「『何か』に動かされているならどうして自分達は存在しているのか。生きている事に意味があるのか。」 父親はその疑問を持ち、「何か」に対して反乱をおこし、一人戦いを挑んでいたのだ。 父親は「何か」に何度も何度も抗って、その度に敗れた。戦う父親の姿を見ながら、少年は成長する。 「Performan」は自分たちを産み出した「何か」に勝てない。ただ、自分はそれでもいいと思った。 退屈な世界で、ただ生かされているだけの存在であるとしても、自分はまずそれに気付いたのだから。 自分は世界の在り様を捉えつつある。世界の端っこにようやく立つことができたのだ。 身をもってそれを教えてくれた父親は、今はもういない。 少年は成長して彼になり、画一化した個性のない世界に向き合っている。 彼は絵描きと出会う。絵描きは、林立するビルの谷間にひっそりと座って、街行く人間を描いている。 キャンバスに点を打ち、律儀に定規で点と点とを線で結び、幾何学的な模様を描いている。 それは彼がまだ少年だった頃、父に買い与えられた「パフォーマン」という動く人形の設計図だった。 キャンバスの数だけの設計図が描かれていた。そしてそのどれにも、サインとともにこう記されていた。 「個性がある」と思っている自称人間のそれは幻想である。「意思がある」と思っている自称人間のそれは錯覚である。点と線さえあれば、この世の人間らしいものはおおよそ描ける。 彼はかつて父親が口にした疑問を絵描きに向けた。 「『何か』に動かされているならどうして自分達は存在しているのか。生きている事に意味があるのか。」 絵描きが持っていた筆で地面に点を穿つとたちまち地面に大きな穴が開いた。 それは「Inferno(埋立地)」と呼ばれている所。 「何か」に抗い、人間としての個性を取り戻そうと試みた愚かな律動人型達が永遠を暮らす場所。 絵描きはゆっくりと歩を進め、穴の中へと降りて行く。彼は闇の中に消えて行く絵描きの背中を追いかけていた。自分はまだ世界の端に立ったばかりだ。その中心部には何があるのか。 絵描きの姿はすでに見えなくなっている。しかし彼は気づきつつある。 自分たちを支配する「何か」とは、自分たちを設計した「the Creator(創造主)」そのものではないかと。 そしてそれは、あの絵描きの事なのではないかと。 【Performenとは】 「Performen」とは一種の英語はであるが、 「perform(規則的・持続的行動を成す)」+「men(者ども)」に由来する造語である。 なお、これは複数形であり、単数形では「Performan(パフォーマン)」となる。 パフォーマンとは、特定のシステムに縛られ延々と同じ動きを繰り返す「律動人型」の事である。 人は毎日、同じ事を繰り返し、生きている。 それが当然であると思われるかもしれないが、まさにそれこそがシステムであり、自覚とは無関係に自我を支配するまさに絶対的宇宙真理にして普遍の法則、『理(レゴラ)』と呼ばれる。 つまり『理』とは、時に「神」とか「運命」と呼ばれる創造主によって造られた律動人型が、その思惑通りに動かされ、考えさせられ、生活をおくらされる為のシステムとも言える。 創造主は「単調さ」を最もの善と価値づけるがゆえに、「単調さ」を否定する者を憎む。 生まれてから死ぬまで、毎日を繰り返し生きていくのは人間の本分であろうに、日常の連続を享受できる幸せに不満を抱く者は「Inferno」へ堕とされ理不尽な「理」に未来永劫翻弄される事になる。 「PerformenⅣ」は、そんな「Inferno(地下の牢獄)」と呼ばれる、「主」に反抗した律動人型の暮らす牢獄を見ながら、「カレ」が世界の姿を探りにいく物語なき物語である。 主人公「カレ」は画家の卵であるリネア・プントと共に、世界の姿に触れる為、Infernoの最深部を目指す。 Infernoは漏斗状の穴で、上から順に複数の圏で構成されている。 リネアとプント、どちらと行動を共にするかにより、途中のルートに違いが生じる。 ―だってもう、…誰を信じたらいいのかわからないの!」 ―自分だよ。自分の目で見て、自分の頭で考える。たとえそれが間違っていようと、ただ誰かに騙されるだけよりマシだ。 『人間再生』をテーマに据える神聖喜劇、 Performen新シリーズの第一篇【Inferno】開幕。 |
その他注意事項 | |
スタッフ | 【舞台監督】酒巻未由来(PACIFIC ART CENTER) 【照明】たなか一絵 【音響】古場田良子 【舞台美術】松本わかこ 【衣裳】久保田早織 【小道具】米倉由美+オバラック 【写真撮影】荒多恵子 【宣伝美術】古内淳 【制作】オフィスFLIP-TOP 【企画製作】村上朋弘 【協力】明治大学演劇研究部 ロングランプランニング Corich舞台芸術 グッドアクシデント ボスカレ ホチキス JACROW Oi-SCALE+Hi-Spec(s) 濱本円 上田理紗子 |
チケット取扱い
―その穴を覗くものは、一切の希望を棄てよ。
【あらすじ】
少年だった頃、彼は父親に育てられた。父親は世の中を至極退屈なものだと捉えていた。
人間は一見、自分の意思を持ち、それに従って生きているようだが、実際はそうではなく、もっと「何か大きな意思」によって生かされているにすぎないの...
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