EXTEND 0 エクステンドゼロ
Performance team PADMA
シアターグリーン BASE THEATER(東京都)
2019/11/01 (金) ~ 2019/11/04 (月)公演終了
満足度★★★★
その実力はよくわかったし、観客を楽しませようという姿勢もいい。ただ“魅せる”という点で言えば、あまりにもステージが狭いし、高さが足りない。その為に迫力不足になってしまったのは残念!
遠山金四郎VS女ねずみ小僧~長崎青春編~
TeamAssemble
シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)
2019/10/29 (火) ~ 2019/11/04 (月)公演終了
満足度★★★
とてもわかりやすい時代劇、芝居の上手い方もいらっしゃる。ただ定番すぎて・・・もう少し斬新というか、型を破ったものが欲しい。殺陣も悪くはないが、どうも効果音のずれ、役者の動きが音待ちしているのが見えてしまった。
月夜に舞い上がる桜
VACAR ENTERTAINMENT
シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)
2019/09/07 (土) ~ 2019/09/16 (月)公演終了
満足度★★★
各地を侵略していく「将軍」に狙われた町とその住人たちの物語。「将軍」などという大仰な存在が話の中にある割に、小さく話がまとまってしまったように思えた。その大きな要因のひとつは、「将軍」が舞台の上に存在しないせいだろうか?渋めの相応な年齢の役者さんが登場していれば、説得力も上がっただろうし、台自体の雰囲気にも締りがあったのではないかと思う。また主役である月翼に、もう一つずば抜けた魅力を加えられなかったことが大きい。設定的にヒーローとしては足りない造りに思えた。
(まぁ、平和ボケした日本を比喩している気もして、それはそれで面白かったが・・・。)
さて、陣好きとしてはかなり殺陣の粗さが気になった(上手い人も居たには居たが)。みせ方としてもいまひとつワクワク出来ず。
衣装も男性陣はそれなりであったが、女性陣のの着物に違和感。町娘が金糸の入った帯や着物はないだろうと思う。応しくない衣装が目についた。また着付けも直せる方がいるなら直してあげて欲しいと思うばかり。挿入歌、楽しい曲だったが、和のテイストがまったく感じられず場に合わない気がする。アレンジでもう少し作品に合わせて頂いた方が良かったのでは?加えて動線の為だけのセット。場はどんどん変わるのに何の変化もない。セット自体にその作品の雰囲気を持たせなかったことも残念。タイトルと中身の繋がりがあまり感じられなかったことも残念に思えた。
と、難癖ばかりで申し訳ない。だが良い部分がまったくないわけではない。
出演者のほとんどが“歌える”“踊れる”ということ。若い出演者たちの熱気は確かに感じられたという事。これはかなり良い!“やる気のある舞台”ではあったとは思う。
今後の彼らの成長に期待したい。
gift魂
MousePiece-ree
シアターKASSAI【閉館】(東京都)
2019/09/26 (木) ~ 2019/09/29 (日)公演終了
満足度★★★★★
ここ暫くコメディーで大笑いはしてなかった。なんというか、近のコメディーのパターンが決まってしまっているように思える為だろうか。小さな勘違い・れ違いがどんどん膨れ上がっていくタイプ。のパターンは"一言いえば終わりじゃん!"と観ていてジリジリイライラするわけで・・・。確かにこの作品の中にもそれはあるが、れ以上に気のいいアホ"がいっぱい!(すいません!褒めてます!)話の流れで作ったコメディというより、場人物の素材自体が面白いのだ!ノリの良さが半端ない!“コメディ”というより“お笑い”それが大きな魅力だと思う。
ストーリー自体はかなり明快、齢関係なしに楽しめる作品だ。古ぼけたアパート、口汚い婆の管理人、アパートの前では住人が集まり
事ある度に呑んで騒ぐ。なんとも羨ましい光景だ。色濃いアホばっかりで皆底なしに人が良い。このベースが作るワチャワチャ感が半端ない!他愛もないバカ騒ぎは作り物感がなくとても楽しそうだった。
ジジが何者か?三角関係の行方は?なることがいくつか。その疑問が付いて廻るのがアクセントになっている。ただのアホ騒ぎだけではなく“人情”ってり使われなくなった言葉がそこに存在していた。
キャスティング、こちらもハマリと言っては何だが、“くそ馬鹿ガキ”と怒鳴りまくる宇田川美樹さんが関西勢の中でしっかりなじんでいるのは驚いた!大阪人には行ってはならないと言われている“馬鹿”の連発!しかしちっとも違和感がない!言葉ではなく感覚で同化しているような感じに思えた。始めは寡黙キャラかと思われたスミス役のカンくん、ちらっと見せる感情の揺れ、よく出ていた。幽霊キャラの地下アイドルという設定も面白かっし、吉本あたりのお笑いに居そうなキザ男、そういう濃いキャラの中に、涼し気に東京から来たばかりの嫁さんがいるというバランスもイイ!アホな遊びもいっぱいで、が付けば大笑いさせられていた!
『パンパンじゃもの、花じゃもの』
劇団天然ポリエステル
小劇場B1(東京都)
2019/10/17 (木) ~ 2019/10/20 (日)公演終了
満足度★★★★★
肌編観劇。悲しい存在でも、強く生きるお姉さま方のたくましさがひしひしと感じられました(個人的な好みだと男娼(同性愛者同士)の方を期待しておりましたが)。大切なものの為に何かを犠牲にする、その想いの強さを感じました。・・・とはいえ、ウィッグや着物、もう少し何とかならなかったものかと・・・顔を隠していても、あれでは客が引っかからないんでは?オバケなのは見た目ではなく、彼らの価値観の違いに他者は異物を感じるのではないかと思うのですが・・・。この点を除けば、楽しくも有り、哀しくも有り、見応えのある作品でございました。
じゅうごの春
やみ・あがりシアター
アトリエファンファーレ東池袋(東京都)
2019/10/17 (木) ~ 2019/10/20 (日)公演終了
満足度★★★★★
この劇団を以前観たのは二年前、二年も経つと成長しているか、周りに振りまわされて、持ち味が変わって来ているか、当然変化はあるはず。ブレずに面白いものを作っているなと、また演技力も上がってきているなと感嘆!言葉に縛られたジュウゴの人生。それか!と驚かされる話の構成が見事だった。
花隠想華
ZERO Frontier
萬劇場(東京都)
2019/10/09 (水) ~ 2019/10/14 (月)公演終了
満足度★★★★★
“キレキレの殺陣”を楽しみに行ってきましたが、キレキレ通り越して“体張ってる感ガッチリ!”に驚きました!まじ当たりしてますよね?組み合ってる相手だけでなく、床に壁、ガンガン当たってる!(皆さん体大事にしてくださいね)観ている方としてはそのまじ感にワクワク!またダンスの方もキレキレの動きが美しい!ストーリーも面白かった!(ちょっと足りない部分はないわけではないけど)欲言えば、鬼と天狗、もっとはっきりした見た目の違いが欲しかったかな?もちっと広いステージで観たい気もしました。
受取人不明 ADDRESS UNKNOWN
アン・ラト(unrato)
サンモールスタジオ(東京都)
2019/10/03 (木) ~ 2019/10/14 (月)公演終了
満足度★★★★★
人は直接手を下さなくても、人を殺せる。人の運命を変えることが出来る。それが心に響いた。なんて悲しく恐ろしい事だろう。孤独、裏切られた想い、逆恨み、疑う事のない親友の間に、運命を変えてしまったドイツの現状。いろいろな意味で考えさせられるものが多い作品だった。演技、演出。セット。照明。音響、実に細やかに考えられていた作品だと感じた。
純愛協想曲
劇団ヨロタミ
萬劇場(東京都)
2019/09/26 (木) ~ 2019/09/30 (月)公演終了
満足度★★★★
年頃の息子君を持つ母は“冗談じゃない!いくら何でもこんなことは起こらないと思うけど、我が子にこんな選択をされたら、絶対に許すわけには行かない”とまじに思った!介護もそうだが“子供が望めない結婚”親として、これは絶対に認めるわけには行かない。なのにねぇ、どうしてこの舞台だと良かった良かったとみてしまうんだろうか?ヨロタミマジックだねぇ!!
みんなのお葬式
イマノカゲキ(BlackRomanceFilms)
シアターグリーン BASE THEATER(東京都)
2019/09/25 (水) ~ 2019/09/29 (日)公演終了
満足度★★★
なんとも賑やかで観客を楽しませようという気持ちがたっぷりの舞台でした。ただ少し過剰な気がする。曲もどれも賑やかで、しっかり歌える方にはもっとしっかり聞かせる歌を唄って欲しかったかなと・・・。ストーリーもネタ的にはありきたり。違うハッピーエンドがあるんでは?すいません、オバサンは観ていて少し疲れました。
星のバッキャロー!!
株式会社Ask
シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)
2019/09/19 (木) ~ 2019/09/24 (火)公演終了
満足度★★★★★
「世界一」それに込められた期待と希望とプライド。そんな熱い想いが舞台の上にびっちり詰まっていた。演技に落ち無し!間合いも話の流れも実にバランスがイイ!最後の“ばっきゃろー”がとても意味深く、じんわりと染みてきた。後半も観たい!
太陽が落ちてきた~すずなりの逸声~
劇団生命座
萬劇場(東京都)
2019/09/20 (金) ~ 2019/09/23 (月)公演終了
満足度★★★★★
なんといっても、少年辰郎役の新広裕紀さんの演技!まさに「はだしのゲン」を思わせるような、少年らしい語りに動き。とてもナチュラルで、自然体。本音言って、子供がこういう目に合うのを見るのはとてもつらい。テレビなら目を背けてしまうところなのだが、もちろん彼(彼女でしたね)だけでなく登場人物全員に、自分の役と向き合う真摯な姿勢を感じた。観ている側に原爆のもたらす悲劇を伝える舞台であったが、その悲惨な風景としては印象が少し弱い気がしないでもない。もちろん出演者の演技は伝えるものをしっかり表してはいたし、音響・照明もかなりの効果を上げていたが、動線の為・場の変化の為の白いセットだけではちとインパクトが足りない。舞台にその悲惨な図を画像で次々ぶつけるようなシーンがあったら、もっと有効だったのではないかと思ったりもする。もしくは負傷した人たちの人数もっと多い方が、それに対する恐怖も上がる気がする。捜そうにも人に足を取られて思うように動けない図とか、そこに広がる死体の山、人数という迫力でも可能かもしれないと思ったりもした(素人考えですいません!)。
気になったことがひとつ。暗転が長い!状況から考えて仕方ないとは思わないでもないが、やはり長すぎる暗転は観ている側の集中を間延びさせるし、せっかくの感じたものの持続が弱まる。ここをもう少し早くする努力は必要かと思う。
生真面目な芝居はあまり得意ではないが、こういうしっかりした内容と演技があるのならば、また機会があればと思う。
良い芝居を見せて頂きました。体と心にじんじんと響いてくる作品でありました。
僕はキヨシ。名前だけはある。
演劇ユニットちょもらんま
北池袋 新生館シアター(東京都)
2019/09/26 (木) ~ 2019/09/29 (日)公演終了
満足度★★★★★
ギャグチックなフライヤーに比べて、中身はかなりしっかりした作品!なによりキヨシくんがイイ!オヤジがイイ!。事なかれ主義の役所職員、何事も決まり通りの裁判所職員、観ていてジリジリするくらいムカつく!“戸籍を作る”言葉は簡単だけど、実行は難しい。うんざりして後ろ向きになりそうなキヨシくんの気持ちもわからないでもない。最後の母の愛情がしっかり見えた時はホッとしました。(つっこみどころがないわけではないけれど)観て良かったと思える作品でした。
カチナシ!
ラビット番長
シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)
2019/09/19 (木) ~ 2019/09/23 (月)公演終了
満足度★★★★★
再演である。だが、寝不足に疲れがたまっていたにもかかわらず、がっつり引き込まれて観ていた。いろいろ初演とは変化があったが、一番の変化は“婆さんず”(勝手に名付けました。センスなくてすいません)。あそこまでしっかりしたダンスシーンが観れるとは!数年前のラビット番長には考えられなかった!またそれだけでなく”お茶目度”がガンと上がった!なんとも賑々しく愉快なお婆たちが良かった(それだけじゃないけどね)。この劇団は付き合っていけば付き合った分だけ、お得意ネタの楽しみ方の味が上がる。ずっとずっと観劇のホームとして、付き合っていきたい劇団である。
わたしは…
ソラミミ
北池袋 新生館シアター(東京都)
2019/09/13 (金) ~ 2019/09/16 (月)公演終了
満足度★★★
歌が物語るような舞台だった。テーマとしては目新しさはないが、宇佐美さんの演技力が光った。娘役も少女らしさが感じられて好感が持てる。ただ父親役は、頑張ってはいたが年齢的に難しいのではないかと、親を亡くして兄が妹の面倒をみている、その程度ならなんとか演じる方も出来たのではないかと思うが・・・。なんにしろ、自分たちが今できるものを背伸びをせずに作っていくことが必要ではないかと思うのだが。
トリスケリオンの靴音
エヌオーフォー No.4
赤坂RED/THEATER(東京都)
2019/09/04 (水) ~ 2019/09/16 (月)公演終了
満足度★★★
初演に比べて、出演者の印象が薄い気がする。セットがほぼ同じだけに、嫌でも比べてしまう。この作品としてみると味のある話なのだが、もっともっと遊んで頂きたかった。
人生のおまけ~Collateral Beauty~
演劇企画イロトリドリノハナ
シアターKASSAI【閉館】(東京都)
2019/09/05 (木) ~ 2019/09/09 (月)公演終了
満足度★★★★
森下さんらしい作品だなと、人の想いを大事にする作品だなと感じた。
まず劇場入って最初に目についたのがセット(同然ですが)、なぜか上手の客席寄りの方だけが床の仕様が違う?首をかしげて?始まってから驚かされた!部屋の上手壁が喫茶店のカウンターに変わっている!うーーん実に上手く考えられている!ただ家の造りがなんだか不自然に感じられた。人が普通に暮らしている家として感じられない。そう思うのは私だけかもしれないが・・・
さてストーリー、森下さんの脚本の良さが感じられる。以前観た作品の中にもあったが、高齢者が高齢者だからと周りからの保護位置に小さくなるのではなく、高齢者ゆえの経験や知識が活かされる。これがとても素敵なところだと思う。出来れば父親の定年からの過程や別れた妻とのいきさつなども少し丁寧に描くともっと心情が理解できるのでは?
キャストについて、その役だけで観ると皆さん達者だし何の問題もないように思えるが
あの綺麗なお母さんに二人の娘はちと違うような気がする。姉妹だけでみてもどうにも繋がらいない。芝居がどうのという事ではなくあくまで見た目とか同じ空気感の問題なのだが・・・(前作が見事に家族と感じる配役とその空気がそこに感じられたので)
また、はるみさんと幼馴染、この二人が結婚するというラストは思いもしなかった
その気配がまったく見えなかったのは私だけなのかなぁ?団体で父親に近づいた女の子。これはちょっと行きすぎな気がするここまで押しが強い子無作法な娘を“良い子”と言う感覚が校長をしていた父親にあるとは思えない。もう少し抑えても良かったんでは?
私が拝見した時はあまりうまく廻っていなかったようで
台詞のトチリやらドンと抜けてしまうというアクシデントが目が付いてしまった
これはとても残念だった。
我が事であるが、人生のおまけのチラチラし始めた我が旦那、彼のその時を想像してただただ不安にもなったりした妻である。
サイバーリベリオン
ジョーカーハウス
シアターKASSAI【閉館】(東京都)
2019/08/31 (土) ~ 2019/09/02 (月)公演終了
満足度★★★
大変面白いシナリオであったが、演出・演技共に練り込みが足りない気がしてならない。場の転換など観客の想像力任せでは?もう少しじっくりと作品に向き合う時間をかけて欲しかったと思う。それでもロードランナーの七味まゆ味さん、絶品でした!
夏休みの友たち
ハグハグ共和国
萬劇場(東京都)
2019/08/28 (水) ~ 2019/09/01 (日)公演終了
満足度★★★★★
開演前の観客への丁寧な気配り、さすがハグハグさんでした。
劇場に入ってセットを見た瞬間にとても強い違和感を感じた。山小屋や見晴らし台の後ろの黒い背景。今までハグハグさんの作品を観ていて、こんなことは初めてだった。
自然自然というセリフがやたらと出てくる。それなのに緑がない。これは忘れた記憶の拒否なのか?幼い心に恐ろしすぎる、悲しすぎる出来事。自然への恐怖。それを背景の中にしっかりと表現しているのは流石だ。また演技も生粋万鈴さん、月野原りんの演技には相変わらず圧倒される。他の者にしても嫌味のない素直な演技に心地良さを感じた。登場人物が多すぎるという感想を持った方もいたようだが、キイキとした無邪気な子供のいる賑やかさを感じさせるなら、れくらいの方がイイ。小道具等で誰が誰だか、過去と現在がはっきりわかる細やかさ、技的にもしっかり繋がっていた。
あえて言うなら、照明が弱いなと感じた部分がいくつか。これはあえてぼけた印象にしたのだろうか?おぼろな記憶の表れだろうか?
多少いろいろな部分で説明不足を感じる部分がなかったわけではないけれど、子供の頃の自分に会ってみたい気持ちにさせてくれる、そんな懐かしさを感じさせる作品でありました。
「Tip」
円盤ライダー
山野美容学院マイタワー27(東京都)
2019/08/23 (金) ~ 2019/08/30 (金)公演終了
満足度★★★★
男同士って、こんな感じなのかと、そのおバカ感と優しさにたっぷり浸ってきました。すぐ目の前というか、舞台と客席の仕切りのないスペースでの演技には圧倒されます。(近過ぎるとついつい目のやり場に困りもしますが)また、客演の石坂さんの今までとは違う演技にも驚かされました。