満足度★★★★
森下さんらしい作品だなと、人の想いを大事にする作品だなと感じた。
まず劇場入って最初に目についたのがセット(同然ですが)、なぜか上手の客席寄りの方だけが床の仕様が違う?首をかしげて?始まってから驚かされた!部屋の上手壁が喫茶店のカウンターに変わっている!うーーん実に上手く考えられている!ただ家の造りがなんだか不自然に感じられた。人が普通に暮らしている家として感じられない。そう思うのは私だけかもしれないが・・・
さてストーリー、森下さんの脚本の良さが感じられる。以前観た作品の中にもあったが、高齢者が高齢者だからと周りからの保護位置に小さくなるのではなく、高齢者ゆえの経験や知識が活かされる。これがとても素敵なところだと思う。出来れば父親の定年からの過程や別れた妻とのいきさつなども少し丁寧に描くともっと心情が理解できるのでは?
キャストについて、その役だけで観ると皆さん達者だし何の問題もないように思えるが
あの綺麗なお母さんに二人の娘はちと違うような気がする。姉妹だけでみてもどうにも繋がらいない。芝居がどうのという事ではなくあくまで見た目とか同じ空気感の問題なのだが・・・(前作が見事に家族と感じる配役とその空気がそこに感じられたので)
また、はるみさんと幼馴染、この二人が結婚するというラストは思いもしなかった
その気配がまったく見えなかったのは私だけなのかなぁ?団体で父親に近づいた女の子。これはちょっと行きすぎな気がするここまで押しが強い子無作法な娘を“良い子”と言う感覚が校長をしていた父親にあるとは思えない。もう少し抑えても良かったんでは?
私が拝見した時はあまりうまく廻っていなかったようで
台詞のトチリやらドンと抜けてしまうというアクシデントが目が付いてしまった
これはとても残念だった。
我が事であるが、人生のおまけのチラチラし始めた我が旦那、彼のその時を想像してただただ不安にもなったりした妻である。
2019/09/13 00:48
今回は、完全オリジナルの為、前作と違い、自由にストーリーを創っていける楽しさがありました。
お芝居を観ながら、ふと自分を振り返り、身近な人を想う…とても素敵だと思います。
私はお芝居のクオリティうんぬんより、そんな風にお客様に演劇を楽しんでいただける作家&演出家になりたいです。
どうもありがとうございましたm(_ _)m