風に乗れ!私の想い…
演劇集団Nの2乗
中野スタジオあくとれ(東京都)
2012/01/19 (木) ~ 2012/01/22 (日)公演終了
満足度★★★
有り難う
最近は小劇団もレベルが上がって来てる。特にキラキラした存在がいるわけではないけど、キャラのバランスが良く芝居もなかなかイイ。
リアル狙って、それがいい具合に乗っかっている。まぁそうそうご都合よく、理由ありのみんなが一箇所に集まってくる・・・・・はないと思うが、話としては上手くまとまっていたと思う。
なにより、前向きなラストに“有り難う”と言いたい気持ちになった。
未亡人の一年
シンクロ少女
王子小劇場(東京都)
2011/11/30 (水) ~ 2011/12/04 (日)公演終了
満足度★★★★★
演劇を観た。
芝居でもなく、舞台というのでもなく、暫くぶりに“演劇”という感じにドップリ浸かってきました。劇団名通り“シンクロ”していく過去と現在のストーリー、脚本といい、構成といい、演出といい・・・・・脱帽です!計算尽くされた造りは見事としか言いようがないです。淡々と、でも、床にどんどんガスが溜まっていくような、乾いているのに重苦しいような雰囲気も独特ですねぇ・・・。
映像なら簡単に出来ることを、生で演じる難しさ、役者さんたちの力量にも拍手です。
FICTION 05 (フィクション ファイブ)
マグズサムズ
シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)
2011/11/24 (木) ~ 2011/11/28 (月)公演終了
満足度★★★★
遊ばせて頂きました
始まってすぐ、ベタな台詞にチープな衣装に閉口。“こりゃまずったか!?”と思いつつ・・・・・・・・・・・・・・・・・
気づけば“そんなことしてたら自分が無くなっちゃうよ”と頭の中で主人公に向かってる私。結末がどうなるかは想像がつくのだが、ついつい引っ張り込まれていた。“遊び”がたっぷりで、濃いキャラが妙に魅力的!!
気持ちの疲れた方にお勧めです。私もまた、観に、いえいえ遊びに行きたいと思います。
正太くんの青空
幸野ソロ
ワーサルシアター(東京都)
2011/11/01 (火) ~ 2011/11/06 (日)公演終了
満足度★★★★★
出来れば学校などで公演を!
“いじめ”を扱った話である。別にめずらしくもない。虐めた子の親と虐められている子の親、そして教師たち。以前にもこういうシチュエーションの舞台観た記憶がある。ああこういう風にしか出来ないのねという印象だったが、今回は違う!!息子の保護者会の帰りという妙なタイミングで観に行ったせいもあるが、その展開にどんどん引き込まれた。ああ言えばこういう、こういえばああ言う。のらりくらりと自分の子はいじめなどしていないと、しらを切るいじめた子の親。もう張り倒してやりたい!とまじ感じてしまいました。どう言ったらこいつら“申し訳ない”と頭を下げるのかと、観ていて当時者のように気持ちがジリジリし、虐められた子の親の気持ち、入っちゃいましたね。最後はきっと上手く収まるのだろうと思いつつ、それでも少々熱くなって観てしまいました。これは子を持つ親だからかもしれません。作者の意図はわかりませんが、私はコメディーとは思ってません。出来れば学校などで公演して欲しい作品と考えます。今の親の中には自分が“馬鹿親”だと気づかない人たちが多すぎる、子どもたちにあだ名で呼ばれることに安心する愚かな先生が多すぎる、自分がそういうものになってしまっていると気づかない人たちにぶつけてみたい作品だと思います。
近松ジュリエット女庭訓
劇団アニマル王子
武蔵野芸能劇場 小劇場(東京都)
2011/11/03 (木) ~ 2011/11/07 (月)公演終了
満足度★★★
台詞テンポが同じ
雰囲気は私好み!動けるし、声も出でいる。しかし、入ってこない?おかしいな、何で感覚的に気持ちに、中にはいってこないんだろう?それどころか、めずらしく睡眠時間たっぷりとって観に行ったにもかかわらず、どうにも眠い。
舞台上では出演者が大きな声を張り上げ、バタバタと派手に動き回っているというのにどうしてこんなに瞼が落ちてくる・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
原因は台詞のテンポ、抑揚が皆殆ど一緒ということ。どんなに大きな声でも
同じリズムを聞き続けていると・・・・・・・睡魔が襲ってくる
リズムに変化が来たのは一幕終了間際。一幕終了の際、私だけでなく、欠伸しながら席を立つ人たちが多かった。二幕目前振り的な一幕目に比べ、各々のいろいろな想いや隠されていたものが溢れて、従って、各役ごとに違う味がにじみ始めた。いい感じに観ているこっちにも浸みこみ始めた。家名か人か
暴君に仕えざる終えない二つの家。反目した振りの互いの家長の想い。繰り返される息子と娘の恋。そして自分の存在を残したい近松の弟子。彩が鮮やかになってきた。煩い芝居だけと思っていた菊名役も後半、急に力を発揮し始めた。弾け始めたもの、舞台に締りを与えるもの、ようやく、いいバランスになってきたように思えた。
前半から各々の味が出でいればもっと楽しめたのにと、残念である。
インスパイア
ジェットラグ
銀座みゆき館劇場(東京都)
2011/10/07 (金) ~ 2011/10/13 (木)公演終了
満足度★★★
よく出来た脚本
『死ぬまで生きる』
良く出来た脚本だったと思います。細部までしっかり作り上げられていたように思えます。しかし舞台セットが貧弱だったこと。脚本についていってない感の演出に少々がっかり。出演者も妙なテンションだったりわざとらしかったり使える人を使えなくしているようで勿体無いと思うばかり。
訳ありな二人の従業員の顛末が劇中語られなかったが、これは観る側の想像力を掻き立て、なかなかよかったように思う。
文學青年
GO-SUNS
新宿シアターモリエール(東京都)
2011/10/07 (金) ~ 2011/10/10 (月)公演終了
満足度★★★
その題名どおりの雰囲気
落ち着いた味のある舞台だったと思います。題名どおり本の匂いがしてくるような、そんな雰囲気出てました。難点を言えばストーリーの中の伏線みたいなものが弱いかな?ラストに向けての各々の“匂い”というかなんとなく引っかかるみたいなものの振りが足りない気がしました。役者さんたちもしっかりしたお芝居しているようで、なにか一つ物足りない。小さく品良くまとまってしまったような感がありました。
陛下に届け
ポップンマッシュルームチキン野郎
Geki地下Liberty(東京都)
2011/10/07 (金) ~ 2011/10/16 (日)公演終了
満足度★★
笑ネタより芝居の面白味を
サービス精神旺盛、やれる限りの受け狙い、あそこまで観客を楽しませようとする姿勢には拍手だが、なんとも下ネタ、虐待ネタが多すぎて・・・くどい位の男同士のディープキスなど、この場合ははっきり言って美しいものではないので、いい加減閉口した。話の本筋だけ追えば悪い話じゃない。ラストあたりの雰囲気観ているとこれだけできるのなら、下品な真似しなくてももっといい作品にあがるのではないとかついつい思ってしまった。
ジャンケンポン
GENKI Produce
シアターグリーン BASE THEATER(東京都)
2011/10/05 (水) ~ 2011/10/16 (日)公演終了
満足度★★★★
女性陣に拍手
多少ストーリーに無理は感じますが、予想外に楽しめる舞台でした。特に女性陣がイイ!少々芝居が強すぎる気はしますが、いい味出してました。健康的な雰囲気なのにいきなり“えっ?”というような演出・台詞もあり、意外性のあるところが面白かったと思います。
「BABALESQUE~ババレスク~」大入りにて終了しました。ご来場の皆さまありがとうございました。
junkiesista×junkiebros.
六本木BEE HIVE(東京都)
2011/10/05 (水) ~ 2011/10/10 (月)公演終了
沈み愛 / #garadama
ガラス玉遊戯
「劇」小劇場(東京都)
2011/09/28 (水) ~ 2011/10/02 (日)公演終了
満足度★★★
なんとも・・・・
そうそうこういうこと“人前で言ってしまいたいけど、言えない”そんなせりふがズバズバ出てくるあたりはなかなか面白かった。自分の周りでこんなシチュエーションあったかも?と思うほど、リアルっぽい芝居でした。でも全体的に単調。そしてエロならエロ、生臭なら生臭のインパクトがはっきりしたほうが私は観ていてスッキリするように思います。
今宵見上げし荒城の月 酔ひてうとうも月のみぞ知る
劇団SHOW&GO FESTIVAL
OFF OFFシアター(東京都)
2011/09/21 (水) ~ 2011/09/26 (月)公演終了
満足度★★★★
有り難うございます
狭い舞台一杯に酒樽や瓶ケースなどがあり、人が三人もいると一杯という感じがする。もちろん、場面転換もない。しかし、その一つのスペースで、兄弟の葛藤や、恋愛、酒蔵の事故の話、風評被害に、乗っ取り、会津藩士の幽霊のおまけまで付く。まあ、盛りだくさんの内容なのに実に良いテンポで小気味良く話を展開させていくものだと、キャラの良い出演者の賜物!?かなと感嘆した。特にキャラの強い小金丸とジェニファーには拍手である!
会津出身の私には会津弁には聞こえなかったが、宮泉の酒樽や瓶ケース、懐かしく感じた。今、風評被害で会津の産物にも影響がかなり出ているこの時にこの舞台は会津のイメージアップに有り難い限りのものであった。
恋、ほのか ~何年後かのI love you~
Knocturn
六行会ホール(東京都)
2011/09/16 (金) ~ 2011/09/19 (月)公演終了
満足度★★★★
“甘酸っぱい”
面白かったですよ。特に脇役のメンバーがイイ!!お兄ちゃんにしろ、親友にしろ、元カノにしろ味があって良かった。みんな統一のテンポがあって、それがイイ感じなのだけど、時にはずすことも欲しかった。いくらなんでも、ここまでやったらわかるよねぇというのが何度かあり。ここまで意地張れないよねぇも多すぎる。もう少しナチュラルに出来ないかなと・・・・・・・そして、暗転で流れる二人の気持ち、少し他の手がないのかと。短いならいいが、それなりの長さがあり、観ている気持ちがぶつっと切れる感じが何度かあった。場所によっては顔が見えるところでもいいのではないかと思わないでもなかった。とはいえ、暫くぶりに“甘酸っぱい”懐かしい気持ち、思い出しました。
LUCK BANK
プロデュースユニット四方八方
ザ・ポケット(東京都)
2011/08/31 (水) ~ 2011/09/04 (日)公演終了
満足度★★★
話だけでなく、劇場の管理も
ここの脚本家さん“管理”的なものがお好きなのでしょうか?
前回も管理組織的なものでしたよね?その管理にひび割れが出来てそれを修復しつつ、またシステムも少々改善されていく。ベースはそんな感じ。作品としては前回より今回のほうが造りがいいかなとは思うのですが、造語が多いので一見では理解が付いていきづらいかも!?私は昼・夜2回観たのですがオープニングの演出、柱の後ろ側で動きがあるものなど、前の席では動きが見えず、二回目後ろの席に行ってようやく理解できたとか、どうも観る側を考えることが足りない演出、席の配置かなという気がしました。
昼に比べ夜はかなり台詞の躓き・ズレがでてどうしちゃったの?って感じでした。ひとりが詰まってしまったとき、みんなが固まってしまったのはホントまずかった。とっさのフォローが出来ない、相手の台詞だけで動きを待たずに台詞が出てしまっていることかなり目に付いた。妙に芝居が急いでいるようなシーンも多くドタバタが見えてしまったような気がします。
サヨナラ サイキック オーケストラ
Mrs.fictions
上野ストアハウス(東京都)
2011/08/25 (木) ~ 2011/08/29 (月)公演終了
満足度★★★★
映像で
始めに舞台にクーラーbox持った男性の方が現れただけで、“あぁ芝居、上手いんだ”と瞬時に感じました。それは間違ってなかった。彼だけでなく達者なアクの強い面々。面白い!面白いけど、わたし的には映像の方がこの話もっと面白くない!?かなと・・・・・深夜のドラマでも、Vシネサイズのそれでもいい、コメディーでも、ハートフルでも、お馬鹿でも、どんな形にでもなる話、頭の中でいろいろ想像してしまった。空間の狭さが話の広がりを抑えてしまっているような気がして少々勿体無い気がする。違うパターンの観たい劇団だと思う。
これは僕が神様になりたかったけれどなれなかった話で、僕の彼女が実は地球だったってオチが待っている話なわけで、
劇団エリザベス
シアターグリーン BASE THEATER(東京都)
2011/08/19 (金) ~ 2011/08/21 (日)公演終了
満足度★★★★
深夜のSFちっくなアニメ
この長ーーーい題名に惹かれて観に行きました。どうこの題名を納得させてくれるのか?まぁ結果、納得したようなしないような・・・・・まぁ難しいことは置いといて、この舞台、一言で言ったら“深夜のSFちっくなアニメ”です。展開がコロコロ変わるし、場所も勝手に移動していく。めちゃくちゃで、馬鹿馬鹿しい様で、好き勝手な発想、そして、自然体に、普通の会話に、アホめいたキャラに、切なる想い・・・・・・アニキャラのような出演者揃い。でも、無駄な力みもなく、バラバラのようでちゃんとみんなが一定方向に向かっている。狭い舞台の空間も、色んな場所へワープして、狭さを感じさせない。今日一番の感想は『だから小劇場通いはやめられない!!』ということです。このところ渋めの感想の私ですが、今日はお勧めです!
ダブルスピーク
SORAism company
萬劇場(東京都)
2011/08/12 (金) ~ 2011/08/14 (日)公演終了
満足度★★★
設定にもろもろがついていってなくて
面白い!といえば面白い。テンポも良く、ストーリーも二段落としで面白いのだけど・・・・。なんというか・・・・自分前押し!という主張が強い感じで、少々くどい強気の芝居が多いので(特に女性陣)観ていて疲れた。そこまでやるならもっと自分を役として引き立てる方法が他にあるんじゃないかと・・・・・。これに対し男性陣はバランスが取れていた。癖のあるキャラの配置も良かったように思う。
なんにしろ全体的に各々の絡み合いがなじんでいないということか・・・・・・
また小劇団の弱さといってしまえばそれまで。予算である!(多分!?演出にその感覚がないという、情けないことではないことを祈るのみ)設定が大企業なら、衣装もそれなりの雰囲気が欲しい。ましてやそのレセプション、みんながみんな(例外もいたが)まんまの服装というのもどうかと・・・・・特に身代わりとはいえ、スピーチをする社長があのスーツということはないだろう。小物・衣装が背景を作れない!!これはきついところ・・・・・・で、身代わりの社長、いい奴なんだけど、あまりにも情けなさ過ぎる。最後の本物と遭遇する手前あそこで“ダブルスピーチ”って意味が形として出てくるのだけど、せめてあそこくらいは本物に負けない“毅然とした、凛としたもの”が欲しい!そこまでの芝居の中では1番強気ではあるが、全体像の中では足りない!気がする。絶えず姿勢が悪くオドオドが消えない。一発でいいから“男の仕事”って感じ魅せて欲しかったなぁ!と思う私でした。
『白キ肌ノケモノ』
ACTOR’S TRASH ASSH
新宿シアターモリエール(東京都)
2011/08/03 (水) ~ 2011/08/07 (日)公演終了
満足度★★★
面白いといえば面白いのだけど・・・
1番感じてきつかったことは、出演者の力量の差落差が大きくて結構観ていて“疲れる”部分が多々あった。芝居はこなしているのだけど役の理解力がどうかなと思うキャラも何人か・・・・役者のせいなのか、演出が考えていなかったのか・・・・・・また若手は表現力が足りなさ過ぎる。舞台上での遠近感すら表せない部分が多々あったように感じる。こういう役はこんな感じで・・・通り一遍のパターンのキャラが多すぎた。各々出演者のキャラを活かした、または発想のオリジナリティが足りない。アイル君や龍虎くんに関しては彼らのキャラを上手く活かしていたと思うのに何で他のキャラは通り一遍のパターンなのか?自分の劇団のメンバーもっと遊ばせて上げないと“もったいない”演出のパターンかなのか?手抜きなのか?それとも自分の劇団の劇団員に対して感覚が鈍くなっているのか?また背景も、うーーーん、白狐丸を追い込んでいった人の怖さみたいなものが足りない。語りで伝えてくるだけでなく、目で感覚で訴えてくるものが全体的に足りないような気がした。とはいえアイル・龍虎コンビの華やかさは眼を引くものであったし、「ash」ならではのあの雰囲気は私には楽しいものではある。次回に期待したい。
実験都市『ご来場ありがとうございました。』
演劇ユニットG.com
劇場MOMO(東京都)
2011/07/27 (水) ~ 2011/07/31 (日)公演終了
満足度★★
もっと感覚を広げて!
シリアスな雰囲気がどうも苦手な私には“かったるくて”でも“これからどうなっていくの?という疑問が絶えず付いてくるのはストーリーにある意味面白味があるからなのでしょう。出演者は各々のキャラを忠実に演じていたようですが、全体的に重いというか、遊びがないというか、そして運びがまどろっこしい!空間も狭苦しい。私もかなり観客の想像力に頼っているように感じました。―――ので、勝手にアニメSF感覚に仕上げたら、もっとテンポも上がって、面白いのではないかとか、前線基地だけでなく、都市では何が起きているのかとか、想像し、もっと世界を広げたものが観たいと思いました。
岸家の夏【全日程終了!次回公演は2012年1月東京・2月大阪にて!】
劇団鹿殺し
青山円形劇場(東京都)
2011/07/28 (木) ~ 2011/08/07 (日)公演終了
満足度★★★
大衆演劇!?
“大衆演劇”と言っても、綺麗な女形さんの出てくるそれじゃなくて、「なんとか銀座商店街」みたいな、ガサガサしてて、騒がしくて、品も洗練もありえない、
でも下町の人の良さみたいな、たくましさみたいな、あけっぴろげ感が満載でした。