舞台 下天の華 夢灯り
オデッセー
こくみん共済 coop ホール/スペース・ゼロ(東京都)
2016/05/13 (金) ~ 2016/05/23 (月)公演終了
満足度★★★★
予想外に
イケメン物販目当ての作品かと思えば・・・いい裏切り方をしてくれてるストーリー、なかなか面白かった。出演者も小笠原健君の信長は風格があり、安心感がある。ほたるも女子としてはかなりの動きを魅せてくれ、芝居も愛らしさを感じた。
客席を絡めた演出もイイ感じに収まり、予想外に楽しい時間となった。
「ヴェニスに死す」
アーティストジャパン
新宿文化センター(東京都)
2016/05/03 (火) ~ 2016/05/05 (木)公演終了
満足度★★★
大人の事情
新宿文化センターに小ホールがあることなど知らなかった。中に入ってみると明らかに“宴会場”。並べられた椅子もいかにもそれらしい。ステージはあるにはあるが、ここで芝居は厳しいんではないかと思った。しかし、音響は街のざわめき、波や風の音を風情を感じさせるし、照明はシンプルながら明暗のグラデーションが美しかった。技術スタッフに拍手!月乃助さんの品の良さ、所作の美しさ、猿琉さんの達者な演技、中河内さんもまた動きが美しい。残念な事にこの三人に若手の松本君があまりにも届いていない。このキャスティング、やはり“大人の事情”なのだろうか?
DADDY(増席しました!)
TEAM空想笑年
シアターグリーン BASE THEATER(東京都)
2016/05/01 (日) ~ 2016/05/08 (日)公演終了
満足度★★★★
身近なお話
多分“あぁそうだった”と、我がことで感じる部分が、観客の中に少なくはなかったのではないだろうか?つまりはよくある話、しかし、とても温かい、優しい話。
家族はただ一緒の家に暮らすだけでは家族ではないし、言えない事も隠したいこともある。それでも時にはぶつかり、反発しあいながらも相手を理解することが必要だ。そういう当たり前のことが、この舞台の上に溢れていた。格言う私も観ながらなくなった父を想い、母の想いに共感した。前回のパワフルで派手な舞台も楽しかったが、こういう温かさも味があって良かった。
イントレランスの祭
サードステージ
よみうり大手町ホール(東京都)
2016/04/29 (金) ~ 2016/05/06 (金)公演終了
満足度★★★★★
観れて良かった!
前回のスペースゼロの公演を見逃し、もったいないことを・・・と思っていたら、運よく凱旋公演を観る事が出来た。つい最近、同じようなネタの舞台を観たが、そちらと絶対的に違うのは、鴻上氏の突っ込みどころの面白さ!救いのない話になってしまうかもしれない話を、エネルギッシュに前に向かおうとして終わらせる辺り、流石!小柄な風間君がステージの上、存在がとても大きく感じた。
『アンプラネット』
ネルケプランニング
紀伊國屋ホール(東京都)
2016/04/30 (土) ~ 2016/05/08 (日)公演終了
満足度★★★
悲愴感漂うアイドル!?
歴代のネルケアイドルの中では断トツにダンスが上手い!芝居はまだ固いけど、成長が楽しみなメンバー!暫くぶりにアイドルステージにオバサンはワクワクした!しかし、芝居のストーリーは如何なものか?このシリーズを観ている大半はキラキラ・イキイキしたアイドル達を観たいのではないかと思うのだが、なんか悲愴感が漂っていて・・・確かに四代目ともなると違うニュアンスが欲しいかも知れないが・・・しかも久保田氏の込み入ったストーリー。彼らしいといえば彼らしいが、客層を考える事も必要ではないかと思う。
Come On-a My House!
踊る演劇集団 ムツキカっ!!
シアター風姿花伝(東京都)
2016/04/21 (木) ~ 2016/04/24 (日)公演終了
満足度★
着地しない話
なんだかなぁ・・・と思いつつ、話は着地しないまま終り、何でそうなったか?結局どうなったのか?理由も結末もはっきりしないままで、ホラーにもSFにも、コメディーにもならず(もしもそうならかなり苦しい!)何がしたかったのか、広げた風呂敷は広げたまま、くしゃくしゃになって終わったという感じ。せっかく年代層が広いのだから、もっとその利を利用して、ムチャをしない自然体の作品を作っては如何だろうか?ダンスも必要あったんだろうか?と思う。
令嬢と召使
メジャーリーグ
シアタートラム(東京都)
2016/04/21 (木) ~ 2016/04/24 (日)公演終了
満足度★★★★★
濃密な時間
始まってすぐ雛形さんの顔が変わったなと感じた。以前に比べ、外側に付いた余計なものが落ちたというか、スッキリしている。そして、その分、内側からの表情が溢れてくるようだった。また渡部さんも自分の目の中に自分の想像を描くような目が印象的。男と女の駆け引き、綺麗事ではない本音、それでも湧き上がる相手への愛おしさと、泥沼のわずらわしさ・・・すっごい濃い内容・そして演じる二人に圧倒された。予想外の熱演と脚本の見事さ!見応え有り!!でした。
おやすみジャック・ザ・リッパー
全栄企画株式会社
博品館劇場(東京都)
2016/04/20 (水) ~ 2016/04/24 (日)公演終了
満足度★★
イメージ違い
原作をちらっと読んでみた。結構私的には好み!なので楽しみにしていたのだが、台詞や設定は原作に忠実なのに、全体の雰囲気が全く違うものになってしまっている。おどろおどろしい感じの照明、そしてコミカルな芝居・・・淡々とした中に隠れ見える狂気とかおぞましさなんかを期待したのだけど・・・かなりイメージ違い。また伊藤さんがいるにも関わらず殺陣の鈍い事、がっかり!こういっては何だが、安手に仕上げてしまった感がひしひしする。もっとキャスティングも考えるべきだったのでは?演出も練が甘すぎる。
立ち止まるのは進行形
劇想からまわりえっちゃん
シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)
2016/03/03 (木) ~ 2016/03/06 (日)公演終了
満足度★★
問題多し!
エレベーター降りた段階で“終わった”と思った。勘違いの演出、前説もウザイ!話は上っ面で設定がいい加減。芝居は“力任せ”というか“真っ向勝負”というか力押しが目立つ。一番の問題は公演初日から喉のつぶれている者、もしくはかすれているものが多いという事!本番に対する体調管理も出来ていないのは論外!気合だけは感じるが、もっと基本的なことからじっくり固めていくことが大事なのでは?
BREAK 【グリーンフェスタ2016 「BIG TREE THEATER賞」受賞】
劇団C2
シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)
2016/02/17 (水) ~ 2016/02/21 (日)公演終了
満足度★★★★
120%
ストーリー展開は面白かったが、設定にかなり“ご都合”を感じる。味方の様な敵、敵のような味方、その正体がわかってしまうのが早すぎて、観客の想像する面白味を損なってしまっている。勢いがあっていい劇団とは思うが、なんというか、芝居にしろ、殺陣にしろ、衣装にしろ、ここまで出来るのならば、もうひとガン張りして欲しいと感じることが多くあった。今出来る100%ではなく、120%を目指して欲しい。
錆色の瞳、黄金の海 2016
劇団ショウダウン
船場サザンシアター(大阪府)
2016/02/11 (木) ~ 2016/02/14 (日)公演終了
満足度★★★★★
次も期待しております!
ナツメ氏の世界はファンタジックでありながら、ひとつ芯の強いものを感じる。生命力や想いの強さが溢れている。また、それを演じる林遊眠、彼女もまた、強い意志を表現する力がある。イハナを思う少年の真っ直ぐな心、実に真っ直ぐに観客の心にぶつかってくる。また、他の出演者も表情がイキイキとし、物語が生きているように感じさせる。切なく温かく優しい物語に惹き込まれた時間だった。
水石亜飛夢一人芝居 「二十歳の暗殺者」
メジャーリーグ
シアタートラム(東京都)
2016/04/19 (火) ~ 2016/04/19 (火)公演終了
満足度★★★
ミス
水石亜飛夢さん、台詞を台詞で話す役者が多い中、台詞の言葉ひとつひとつを大事に話す役者さんだなと感じていました。とても真面目に台本と向き合うタイプではないかと思っていました。その彼が1人芝居!これはと思って観に行きましたが、残念ながら今の彼では知識不足・経験不足がはっきりと感じさせられてしまいました。確かに登場人物メインは彼相応の歳なのですが、他のキャラが演じられない。またセット椅子のみの舞台の上、しかも天井が高い。その中で平坦な動きが多いのはかなり単調。脚本の選択ミスではないかと思われます。まだ発展途上の彼、背伸びせずに少しづついろんなものを吸収して、頑張って欲しいと想います。劇場の選択・脚本・衣装・演出、制作サイドの方々にもう少し考えていただけたらと思います。
成り果て【グリーンフェスタ2016 GREEN FESTA賞 受賞作品】
ラビット番長
シアターグリーン BASE THEATER(東京都)
2016/03/03 (木) ~ 2016/03/07 (月)公演終了
満足度★★★★★
見応え有りでした!
やっぱりいいねぇ、井保脚本!と小躍りして拝見しました。と言いつつ、また余計な一言を。前回「天召し」では“無言の芝居があっても”と書きました。今回は“盤に向かう打ち手の表情を見せて欲しい”と感じました。ステージ奥上段で下向き。
せっかくの想いが感じられる表情が見えない。これはとてももったいない気がする。映像なぞ使わない劇団さんではあるが、そういうクローズアップがあっても良いのでは。
タルタロスの契り
劇団俳小
シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)
2016/03/23 (水) ~ 2016/03/27 (日)公演終了
満足度★★★
迫力のある作品とは思うが・・・
しっかりした演技力を感じる舞台ではありましたが・・・大変失礼な事を書きますが、メインの二人(後日談から想像しても)話の中心となっている時代は男盛りではないかと・・・とすると、年齢的に無理を感じます。役者は舞台で歳を取らないとは言いますが、小さい劇場でしかも声に艶もなくなってきている方が演じるには少々苦しいものを感じました。
ヴァルプルギスの夜
Be With
シアターサンモール(東京都)
2016/04/17 (日) ~ 2016/04/24 (日)公演終了
満足度★★★
「ヴァルプルギスの夜」
「ヴァルプルギスの夜」という題名に惹かれて観に行った。が、実はあまり期待はしていなかった。しかし、予想外にストーリー展開が面白い。出演者もしっかりした演技をするもの。フレッシュ感のあるもの、といいバランス。舞台装置・照明も独特の雰囲気を作り出していた。ふたつのバージョン、もう片方はどんな終わりが待っているか?気になる。
烈!バカフキ!
CLIE
Zeppブルーシアター六本木(東京都)
2016/04/14 (木) ~ 2016/04/17 (日)公演終了
満足度★★★★
楽しかったです!
疲れた身としては、出演者に安心感があり、笑えるストーリーはとても心地よく、リラックスして楽しめました。ただ、気になったのは前作(動画を観た限りですが)に比べ、メインキャストの1人だというのに。作・演出のせいか、大河元気くんが一歩退いている気がしたこと。もっと前に出てガンガンやって欲しいと感じました。
スケベの話~オトナのおもちゃ編~
ブルドッキングヘッドロック
ザ・スズナリ(東京都)
2016/04/09 (土) ~ 2016/04/20 (水)公演終了
満足度★★★
うぅーーーん・・・・。
“軍人たちと、人妻とメイドと女学生と愛人と、そのあたりの関係をただ弄んでやろうというつもり”、改めて説明文読んで“そうか・・・”という感じ。スイッチに振り回され、そこからいろんなことが変わってくる。確かに大人の会話劇ではありましたが、まどろっこしいというか、時間の流れがゆるいというか、微妙な作品。出演者のレーベルはかなり高いと見ましたが、話としての面白さは鈍かった。
舞台 増田こうすけ劇場 ギャグマンガ日和 デラックス風味
株式会社オフィスインベーダー
【閉館】AiiA 2.5 Theater Tokyo(東京都)
2016/04/06 (水) ~ 2016/04/10 (日)公演終了
満足度★★★★
元気、もらいました!
出かける前にちょっとばかり“頭の痛い”ことがあったので、こんな時に舞台観ても・・・と思いつつ。しかし、予測を超える“お馬鹿ネタのオンパレード”に悩むのが馬鹿馬鹿しくなり、なんか元気出ました!みんな思いっきり元気にお馬鹿して、そしてなんだかキラキラしていました。いつもイケメン舞台の出演者もここぞとばかりの奮闘!楽しんでいるのがこちらにも伝わって来る。個人的にはかなでちゃんのエンジェル!お気に入りです!!見た目も動きもムチャ可愛すぎる!心の軽くなる舞台、有り難うございました。
舞台『龍狼伝』第二章
株式会社GRASP
THEATRE1010(東京都)
2016/04/06 (水) ~ 2016/04/10 (日)公演終了
満足度★★★
期待が大き過ぎたか?
演出・キムラ真→ならばと期待して観に行ったが、なんとも釈然としない。明らかにキャスト・ミスではないかと思う配役。武将には「格」を感じられず、軍師には品や知性を感じられず(真澄役は見事な演技ではあったが・・・)また、キムラさんならではという、これといった演出もなく、映像もあまり効果を成していないような・・・説明が多く、おそらく三国志・原作を読んでいない人にはベースラインからわからず、付いていくのにかなり労した舞台ではなかったかと思う。
レドモン
カムヰヤッセン
吉祥寺シアター(東京都)
2016/04/06 (水) ~ 2016/04/10 (日)公演終了
満足度★★★★
差別
少し劇場が広すぎたのではないかということ、「レドモン」と人類の関係がいまひとつあやふや。というスッキリしない部分はあるのですが・・・それを忘れてしまいそうになるくらい、台詞の微妙さが上手い!特に人の心の中の曖昧さを表す台詞、間合いもいい。対し、痛いくらい疑問をぶつけてくる子供の言葉の痛みも感じる。異物を怖れ、嫌悪する、それは別人種だけでなく、すぐそばにもあること。“差別はしない”そう言いつつ、現実社会に起こる差別。観ながらいくつもの差別が頭の中に浮かんだ。