LADYBIRD,LADYBIRD
アリー・エンターテイメント
シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)
2018/05/02 (水) ~ 2018/05/06 (日)公演終了
満足度★★★★
ストーリー的には納得できない部分はあるが、確かに楽しいミュージカルである。子供たちの頑張りも良かったが、やはり大人キャストの演技力あっての舞台。良いメンバーが揃っていたと思う。
青春超特急
20歳の国
サンモールスタジオ(東京都)
2018/04/19 (木) ~ 2018/04/29 (日)公演終了
満足度★★★
すみません。てっきり書いたと思って忘れてしました!創作ダンスを思わせるダンス(まだこの単語があることに驚いた!)体操と言うべき動きに学生らしさを感じた。が、なんというかオバサンの頃に比べて、ストイックだったり冷めていたり、少し作っちゃったかなという感あり。時間の行き来、効果的だった部分もあるが、私も少々くどい気がした。舞台下手で演じていない役者さんたちが待機している姿があった。きのせいかその目がとても冷めた目に見えて、あれはいらなかったんでしないかと、観ている時に目の端にそれが入ってくるとなんかこちらも冷めた気分になってしまう。最近たまに見かける演出だが、各々を客観視させるためだろうか?多少なりとコメディ感のあるものには向かない気がするが・・・。
FAMILY 2
ヒューマン・マーケット
ウエストエンドスタジオ(東京都)
2018/04/24 (火) ~ 2018/04/30 (月)公演終了
満足度★★★★
思わず笑わされてしまった!キャラ設定も面白い!こういうコメディなら“ご都合”も許せる。演じる出演者も落ちがなく、楽しい時間でありました。出来ればもっとどっかーーーんとしたインパクトが欲しいなと思うだけであります。うまく流れ過ぎた感有り。
美愁
The Vanity's
APOCシアター(東京都)
2018/04/24 (火) ~ 2018/04/28 (土)公演終了
満足度★★★★★
劇中に登場する「紅楼夢」まさにその世界のよう!現実とファンタジックな世界が入り乱れ、惹きつけられ、その世界に身体ごと包まれていたような感覚。しっかりした演技と抜群の歌唱力、そして登場人物の想いがその空間を満たしていく。なんとも贅沢なひとときでありました。
怪奇幻想歌劇「笑う吸血鬼」
怪奇幻想歌劇「笑う吸血鬼」製作委員会
こくみん共済 coop ホール/スペース・ゼロ(東京都)
2018/04/19 (木) ~ 2018/04/22 (日)公演終了
満足度★★★
暫くぶりに鹿さんのグロい舞台と大いに期待したのだけど・・・。中途半端なグロさに興ざめ。顔背けたくなるようなあの感覚に陥ってみたかったのだけど・・・。グロさに情緒がない。行動ばかりでそれに伴うものが落ちて行っているようなそんな話の展開。鳥肌が立つようなあのグロさは何処に行ってしまったのか?メインになっている三人の男子が鹿殺しの舞台に乗るには幼過ぎた。いろいろ都合があるのかもしれませんが、人選は慎重に。
青春超特急
20歳の国
サンモールスタジオ(東京都)
2018/04/19 (木) ~ 2018/04/29 (日)公演終了
満足度★★★
初観劇。オバサンとはかなり世代が違うと思う反面、あぁそうだねぇとその懐かしい感覚を思い出していた。創作ダンスさながらのダンスに、勢いだけで唄う歌、どれもが青春している!って感じで、その時を突っ走っているような気がする。冷めているようで内側に有り余っているエネルギーのようなものも、舞台の上にあふれ出しているように思えた。
1789‐バスティーユの恋人たち‐
東宝
帝国劇場(東京都)
2018/04/09 (月) ~ 2018/05/12 (土)公演終了
満足度★★★★
宝塚版を観ていたので、かなり期待していた。が、宝塚の舞台より迫力や感動が弱かったのはなぜだろう?と(特に前半)不思議に感じた。演出の小池さん、宝塚も演出されていたと思うんですが・・・。
High Life
ソニー・ミュージックアーティスツ
あうるすぽっと(東京都)
2018/04/14 (土) ~ 2018/04/28 (土)公演終了
満足度★★★
とっ始めから大音響!バックに移るサイケな映像、限界ギリギリで生きている男たち。面白いと言えば、面白いのかもしれないけど、グタグタ続くあがきにはめげた。こんな生き方だけはしたくないと切に思います。
Story Seller ストーリー・セラー
スクランブルMAC
シアターグリーン BASE THEATER(東京都)
2018/04/12 (木) ~ 2018/04/15 (日)公演終了
満足度★★★
原作は読んでいないので、ストーリーとしてはこの作品で判断するのみ。夫婦のお涙頂戴ではなく、自分たちを囲むいろいろな者たちからの難儀と戦い続けた愛情の物語。引き込まれる展開は素晴らしかった。が、残念なことにカップルが成立していない。お互いの間の壁が取り切れていないように見える。寄り添っても心も体も寄り添っているように感じられない。どこか同化する部分が見いだせない。これではせっかくの話も活きて来ないのでは?
歌謡倶楽部『艶漢』第二幕
CLIE
東京キネマ倶楽部(東京都)
2018/04/11 (水) ~ 2018/04/15 (日)公演終了
満足度★★★★
色っぽくてエロイ三上俊君は確かに良かった!はまり役と言っていいと思う。ショーとしての楽しさは十分過ぎるほど有り余る。ただ、開場(私は開演15分前ぐらいに劇場に入りました)からずっと開演まで続くボール投げ。紙テープを投げる練習というそれを、全員参加というほぼ強制と感じられるくらいで強いられるのはどうかと(周りの視線も怖い!)・・・。初見の人間には紙テープもおひねりもあずかり知らぬことである。その他も全員参加という言葉が何度も出る。ただ観たいだけの私は、この舞台にはお邪魔だったようだ。
組曲~touch 2 you~
touch my brassiere? company
上野ストアハウス(東京都)
2018/04/13 (金) ~ 2018/04/15 (日)公演終了
満足度★★★
ずっと少々オーバー過ぎる演技に?となり、話のギクシャク加減に?となり、歌舞伎町という町の雰囲気を感じられず・・・・・あぁこのラストがやりたかったのね!とようやく納得できる部分に遭遇。結末だけでなく過程ももっと丁寧に描くことをお勧めします。
修多羅簪(しゅたらかんざし)
片肌☆倶利伽羅紋紋一座「ざ☆くりもん」
シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)
2018/04/04 (水) ~ 2018/04/08 (日)公演終了
満足度★★★
芝居というよりダンスを魅せる構成でしたね。そういう意味ではなかなかの演出、見応え有りだったと思いますが・・・・・母親としては、あんなに小さい子供たちに吉原ものというのはどうかと思います。
The Entertainer ~新しき旗~
img
シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)
2018/03/01 (木) ~ 2018/03/05 (月)公演終了
満足度★★★
(遅ればせながら)キャストの演技にバラツキが感じられて、まとまりがない。やたらと達者な人がいるかと思えば、まだ経験不足を感じさせる。そのギクシャク感が残ってしまった。 更に気になるのは「エンターテイメント」という言葉の乱用。やたらと台詞に溢れている。意味は間違ってはいないが、そんなに安っぽく使われることに抵抗を感じた。あれでは“伝える”ではなく“押し付け”に感じる。役者は“演じること”歌手は“唄うこと”その大本に「エンターテイメント」という言葉がある、というような使い方は出来なかったのだろうか?台詞としても、不自然に感じた。 もっとしっかりした土台を作って、そのうえで出演者にも、作品を理解させることが必要かと思われる。この段階ではただのお伽噺にしかならないのではないだろうか?
夢-戦華-
劇団fool
シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)
2018/01/17 (水) ~ 2018/01/21 (日)公演終了
満足度★★★
皆様の感想などを見ると概ね評価高し。確かに夢見ること・友情・今は弱くとも、前に進むことで強くなるなど、客席で涙する方たちが多かったのは理解できる良い舞台であったと思う。が、どうしても気になるのが、基本設定やら人間関係。そもそもの登場人物たちのバックボーンがおろそかに思える。とても説明が足りなく思えるのだが・・・。確かに後から補足的なものはあるが、始めからわかっていた方が話や人物、その行動を理解しやすいこともある。とってつけたような後出しは話の説得力を落としやすい。
また、“歌舞いてるかい”という合言葉の割に衣装も行動も地味に感じられたのは私だけだろうか?
あまんじゃく!
チーム・ギンクラ
シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)
2018/01/31 (水) ~ 2018/02/04 (日)公演終了
満足度★★★★★
(遅ればせながら)この舞台を一言でいうなら、「当たり前のことが産み出す感動」とでも言うのだろうか?台詞も、組み込まれているエピソードも、決して目新しいものではない。
むしろ定番的な内容が多い。その使い古されたものを、脚本の上手さか?演出の腕か?役者の演技力の賜物か?使い古されたものが、各ピースの組み合わせで、違う光を放つように感じられた。みんなが可哀そうと同調するだけではなく、反論・否定・逆転して答えを導き出す。それが説得力を上げて、観る側の心に響くものになったのではと思う。
コメディ八割・涙二割という事だが、この二割が半端なく大きく残る作品であった。
“当たり前”誰もが傷の一つや二つ、悲しみや後悔を抱えて暮らしている。誰もがごく普通に生きているように見えて、心の中に沈み込んでいるものがある。それでも、前さえ向いていれば、それを越えて生きていけるんだよ、というメッセージ。ありふれたセリフのそれぞれに共感した観客は少なくないと思う。
ちなみにわたし的には
“親だって、自信なんかない。だけど頑張ってるんだ!”
この前辺りからじんわり涙腺が刺激されておりました。
“はいはい!母は頑張ってるんですよぉ!”
心の中で答えた私がおりました。
オホヒルメ
アブラクサス
シアターグリーン BASE THEATER(東京都)
2018/02/01 (木) ~ 2018/02/05 (月)公演終了
満足度★★★
(遅ればせながら)これは女帝としてのサイドからのお話。出来れば、そこに女性としての想いが加われば、もっと引き寄せられたのではないかと思います。あくまで、「神格化した天皇」という存在であろうとした生き方だけが静かに語られたように思えます。女帝の“生身の女”の部分が無い事にどうしても違和感を感じざるをえません。
また、登場人物が女帝の一生としては少なすぎるようにも思えます。彼女の収める国は広く、彼女の世界は狭いという事なのだろうか?と思うことで納得はしましたが・・・。
出来るだけ史実に基づいてという事だったのだとは思いますが、もう少しわかりやすくするためのアレンジがあっても、良かったのではと思います。
聞きなれない名前や名称の多い舞台。戸惑った観客も少なくはなかったと思います。
それをもう少しわかりやすくすることは出来なかったのでしょうか?
音の流れや人の動き(身分差)で、変えられる部分はあると思うのですが?
また、天平の雰囲気を表すためにも、セリフの突っかかりは厳禁!あまりにも多すぎでした。たおやかで滑らかな語り口が欲しかったと思います。
セット・女性陣の衣装など試行錯誤の結果が良く出ていたと思われますが、男性の衣装にそれは足りなさ過ぎたと感じられます。
といろいろ言いつつ、最後に言いたいこと。
メインの演技は素晴らしかった!
小劇場にはめったにいない品格のある存在!一瞬でしたが、神々しい表情まで見せた!実に美しい演技でした。
見よ、飛行機の高く飛べるを
ことのはbox
シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)
2018/02/14 (水) ~ 2018/02/18 (日)公演終了
満足度★★★★★
(遅ればせながら)名作を小劇場の舞台にうまく乗せたと思える。まずはキャスティングの良さ、そして全体から感じる情緒。一場ものだが、その風景が建物の外でさえ良く感じられる。
出演者、なんとイキイキとした少女たちだったか!メインの二人は勿論のこと、他の少女たちにも感じられたみずみずしさ。あの世代ならではの清潔感!まったく違和感なく、女学生たちの日常と心の変化を味わうことが出来た。
一番拍手したいのは照明。
暗転の余韻、ぶつ切りの暗転の多い中、感情の残りを見せたり、話の続きを想像させるものがあった。また、プロボースの際の次第に変化して行くそれは、三島の心の変化をも表しているようで、実に美しかったし、印象深い。通常、観劇の際、照明に関しては、あまり注目していない。(よほどひどいか、よほど素晴らしかったかの二つしかない)でも、この照明の効果ははっきりと印象に残った。
カチナシ!
ラビット番長
シアターグリーン BASE THEATER(東京都)
2018/03/01 (木) ~ 2018/03/05 (月)公演終了
満足度★★★★★
(遅ればせながら)主軸を二つ、実に対照的。そして、それにかかわる人々。いづれも脇であるにもかかわらずイキイキと描かれている。将棋に対する執着や向き合い方。ここに夫婦の愛や、老人ホームの有り方が描かれる。これだけの要素があっても、どれもご都合や添え物にならずに舞台に存在する。登場していないキャラさえ、イキイキとそこに存在する。どこかでつながっているラビット番長の作品たちが、大きな財産となってそこに存在するのも感じられる。過去ネタが絡んでも違和感や不快感がまったくなく、むしろホッとさせる要素となっている。
あの小さなステージに三つの場、いやいや四つ、それがスムーズに展開していく。これは見事!メイン・サイド・全体の使い分けが、また上手く構成されていた。どれもつぶれることなく、しっかり場面が活かされている。話の流れがだれることなく、テンポ良く進む。
また、あの舞台にあの人数、それがスムーズに動いていたのも、何気に凄い事だ。
全面から溢れてくる“温かさ”“思いやり”“向き合う姿勢”それらも演出の持ち味が出ていたと思える。
当初はまたこのネタか?と思ったが、観終わる頃には
“井保さん、一生このネタだけでもいいよ、”とすら思わされた。
ファミリィゲーム
劇潜サブマリン
シアターグリーン BASE THEATER(東京都)
2018/02/08 (木) ~ 2018/02/12 (月)公演終了
満足度★★★
(遅ればせながら)実に困った作品です。なんというか毒気と狂気と、ねじれ。人を裏側から見るような描き方。普通のようで、普通ではない者たちが囚われていることに気づけないまま、どんどん追い詰められていく。その辺りの描き方は上手いと思いつつ、ちょっと中だるみも感じる。
後半、立場が逆転してからの展開、狂気が増して観ているのが嫌になって来た。
ハッキリ言って話としては嫌いです!ですが、その吐き出すような感情の描き方はイイ!
そういう毒が満載した作品に徹底すれば良かったのに、ラストにはなんかガッカリしました。自然の前では人のどんな感情も無に帰るという事なのか?一体今までのあの騒ぎは何だったのか?なんにせよ、人対人の結末は人対人で終わらせて欲しいと思いました。
「マーニ ~その隠された人生~」再演
SPPTテエイパーズハウス
シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)
2018/02/07 (水) ~ 2018/02/11 (日)公演終了
満足度★★★
(遅ればせながら)
出演者それぞれがしっかりした演技が出来る方たちではないかと思うだけに、
稽古時間が足りなかったのか?単純に相性が悪いのか?
コミュニケーションの取れなさが嫌というほど感じられました。
前半の間合いの悪さは、ただでさえ無駄な空間が有り余っている舞台に
ギクシャクとした空気が漂ったよう。
それを引き締めたのはエレナとオルドリィの二人の女優
癖のあるエレナに凛としたオルドリィ
バラバラだった舞台にようやくまとまりのようなものが見え始めホッとしました。
唄は聞き応えがあって良かったけど、
ダンスはあまり頂けなかったように思うのは私だけでしょうか?
途中マーニーの唄が口パクだったのはなぜか?疑問が残ります。
初日に観劇させて頂きました。
初日だからという“いいわけ”のない舞台が基本だと思っています。
高評価の方たちもいらっしゃるようなので、後日、持ち直したのかもしれませんが、
観客は基本一度で判断するという事をお忘れなく。