私は世界
ワンツーワークス
赤坂RED/THEATER(東京都)
2018/07/20 (金) ~ 2018/07/29 (日)公演終了
満足度★★★★
「自己責任」確かにあの事件の時、私はそう口にした。息子の後輩は奨学金と家賃等の生活費の負担で、周りが心配するほど食生活に影響が出ていると聞いたばかりだ。自分の吐いた言葉とすぐそばにある現実。とても生々しい感覚を感じたのだけど・・・なぜかちぐはぐな印象を待ってしまった。いつものような観ていて、のめり込む感覚を感じられなかった。出演者の演技は流石だったのだけど。
舞台「BRAVE10~燭~」
2018舞台「BRAVE10~燭~」製作委員会
なかのZERO(東京都)
2018/07/26 (木) ~ 2018/07/29 (日)公演終了
満足度★★
ストーリーのラストシーンかと思えば、前作のダイジェストらしかった。まったくこの作品に予備知識のないものには何が何だかわからないままストーリーが続き、特にはっきりした区切りもなく、そのまま本編へ。冒頭から観客は置いて行かれている感じがした。また、細かな映像、目を疲れさせるだけでなく、登場人物の動きを観づらくしている。殺陣のシーンは映像との連動があるため“待っている”とはっきりわかってしまうシーンが何度もあった。映像を使うのは悪い事ではないが、登場人物にとってマイナスの使い方はどんなものかと思う。もっとすっきりできないものかと・・・。さらに気になったのは、出演者はなかなか良かったのだが、どういうわけか、その熱が客席に伝わってこない。劇場全体ではなく、舞台の上だけで完結している感じだ。なんとももったいない事だ。
ダンガンロンパ3
CORNFLAKES
サンシャイン劇場(東京都)
2018/07/20 (金) ~ 2018/07/23 (月)公演終了
満足度★★★
個人的な好みとしては、このシリーズ、江ノ島 盾子(神田沙也加)の存在あっての作品。映像だけの出演では物足りない。ストーリー自体もどうも曖昧さを感じる。アニメのストーリーはそれとして、舞台上には彼女の復活が欲しいところだ。
プロポーズ難民
ピヨピヨレボリューション
吉祥寺シアター(東京都)
2018/07/13 (金) ~ 2018/07/22 (日)公演終了
満足度★★★★★
ピヨレポ感たっぷりの舞台でありました!タイトルとはかけ離れたオープニング、ありありの女子感覚、ド派手な歌と見応え有りのダンス、派手で目に楽しい衣装、そしてそして強力キャラだらけの出演者!どれもこれも魅力的!あえて難点言えば、男子が弱い。女子の添え物的な感じ。女子の強い存在に負けない男子欲しいところですねぇ。まぁそれがピヨレボ感なのかもしれないけど。次も楽しみにしております。
Mad Journey
@emotion
ブディストホール(東京都)
2018/07/01 (日) ~ 2018/07/08 (日)公演終了
満足度★★★
小劇団として考えると、ビジュアル、殺陣(窮屈感は有り・人によっては遅い)、演技、どれもなかなかなもの・・・なのだけど、ストーリーの方はどうも・・・導入からあっけなく、その展開に目新しさを感じられず。今時女子が考えるネタとして“西遊記”は有りだろうか?アニメとかゲームとかネタが出てきそうなものだが?作者のご都合がまずストーリーのベースにあることに疑問を感じてしまった。
アニドルカラーズ!キュアステージ~シリウス学園編~
株式会社ADKアーツ
シアターGロッソ(東京都)
2018/06/30 (土) ~ 2018/07/08 (日)公演終了
満足度★★★★★
暫くぶりにアイドル育成ものでワクワクしました!
このジャンルとしては、出演者の歌にダンス、演技、高得点!特に目立つ演出はなかったけど、各々の抱えている問題や想いが丁寧に描かれていたと思います。
なんか目頭が熱くなってしまいました!
七夕小夜曲
晩餐ヒロックス
シアターグリーン BASE THEATER(東京都)
2018/06/20 (水) ~ 2018/06/27 (水)公演終了
満足度★★★
元気のある若手劇団、劇団のカラーは分かったが、どうも各々の台詞のテンポやらなんやら、見えない感じない部分に同化が感じられる。良くもあるが表現が似てしまうのは個々としてはつまらないし、一定のリズムが出来上がってしまうので、いくら賑やかでも単調と感じられる部分が出来る。ストーリーは面白かったが、若手劇団の作品として、話の流れを考えるなら、このラストは前向きさが足りない。実際の出来事の中に“有り得ない”が起こることも実際ある!(我が母で体験済み。殆ど織姫状態からの回復)、ましてやお話なのだから“ご都合”があってもいいのではないかと思った。泣いて終わるのではなく、待ち望んだものがもたらず“兆し”があったら、もっといいニュアンスが生まれたんではないかと思う。
おまけ☆織姫の女優さんの、舞台に乗っている状態の表情の美しさは目を引くものがあった。
鬼切丸伝~源平鬼絵巻~
オッドエンタテインメント
こくみん共済 coop ホール/スペース・ゼロ(東京都)
2018/06/20 (水) ~ 2018/06/24 (日)公演終了
満足度★★★
もろ好みの雰囲気なのですが・・・メイン二人の演技が対照的に幼い。方や力が入り過ぎ、片や表情が出切っていない。脇はなかなか魅せる方もいたのですが・・・。と、少々話長め。休憩なしに一気に流してくれた方が話に入り込めたのでは?
あちゃらか2〜ねずみの唄は花火と共に〜
ホチキス
博品館劇場(東京都)
2018/06/20 (水) ~ 2018/06/24 (日)公演終了
満足度★★★★★
ご都合もここまでハマれば“有り”です!何でもありでいいじゃないか!と言うのがこの作品の良いところ!そして、脇キャラでも主役のように魅せるシーンがあるのが、これがまたムッチャ楽しい!盛りだくさん・てんこ盛りの面白さ、シリーズが何作続いて行くか?長期戦で豆にお願いします!
ラン・アウェイ
空想実現集団TOY'sBOX
シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)
2018/06/21 (木) ~ 2018/06/24 (日)公演終了
満足度★★
目の付け所は悪くないのだけど、すべてが出来上がっていない感じで、練り込みが足りない。問題ばかり掘り起こして、その努力は良しとしても結果がまったく見えない。放りっぱなしのラストには観る人次第という投げっぱなしも感じる。前回が良かっただけにとてもはぐらかされた気がする。また、オバサンには今時の若者ファッションに理解力がないかもしれないが、魅せるという点ではあまりにも安直に思えた。前列の一部の観客の方が異様に笑い続けたのが妙な雰囲気を作ってしまったようにも感じた。身内笑いだったのだろうか?
裏の泪と表の雨_
BuzzFestTheater
赤坂RED/THEATER(東京都)
2018/06/20 (水) ~ 2018/06/24 (日)公演終了
満足度★★★★★
丁寧に作り込まれたセットのせいか?それとも出演者たちの演技の賜物か?同じ場所で同じ時間を過ごしているような感覚に陥った。外は雨と言う感覚、もう夕暮れになってしまったのか?同じ店のテーブルで、それを観ているような。わざとらしさのない、どこにでも転がっていそうな会話、それが笑いや我が身の記憶を呼び起こした。何作か観せて頂いているが、今回が一番心に浸み込んできました。しっかりとした良いドラマでした。
シークレット・ガーデン
東宝
シアタークリエ(東京都)
2018/06/11 (月) ~ 2018/07/11 (水)公演終了
満足度★★
子供の頃のお気に入りの一冊。はっきり言ってがっかりした。子供たちのイキイキした表情が、目に浮かぶようなストーリーだったのに・・・大人の事情が、ストーリーを覆っている。原作では3人の子供たちの年齢は近かった筈なのに、こうもキャストに年齢差があると、それだけでも、違う話になってしまったように感じられた。納得出来ない部分多し。セットにも花園は全く感じられなかった。
MAPS
少年社中
紀伊國屋ホール(東京都)
2018/05/31 (木) ~ 2018/06/12 (火)公演終了
満足度★★★★
見応えのある劇団だという事は分かっている。作品としても面白い作品だが、なんというか贅沢過ぎる客演の使い方にもったいない感が残った。さらに言えば先にしげさんが書いたDVDまでではないが、客席から舞台が幕一枚間に挟んだような・・・一体感を感じられなかったのはなぜだろう。
希望のホシ2018
ものづくり計画
あうるすぽっと(東京都)
2018/06/13 (水) ~ 2018/06/17 (日)公演終了
満足度★★★★★
くそ~、また泣かされてしまった!
派手なアクション無し。サスペンスを感じるシーンも無し。冷たい刑事ではなく人が好過ぎるあったかい刑事たち。登場人物たちがまたまたあったかい。演出も今時で考えたら地味。無駄も多々見受けられる。役不足を感じさせる出演者がいないわけでもない。それでも想いの伝わる作品としては上出来ではないだろうかと私は思う。観終わってようやくタイトルがしっくり体の中に気行ってきたように感じた。
時代絵巻AsH 其ノ拾弐『白煉〜びゃくれん〜』
時代絵巻 AsH
シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)
2018/06/06 (水) ~ 2018/06/11 (月)公演終了
満足度★★★★★
良い客演さんたちに恵まれ、作品としての出来はかなり良かったと思う。
のだが・・・どうも最近の作品、パターン化していないだろうか?
皆に愛される主人公、陥れられて非業の死を遂げる。残った者たちに未来を託して。
個人的には灰衣堂さんの脚本は好きなのだが、どうも形としては同じような形態になってしまっていて、確かにそれぞれの魅力はあるのだが・・・たまには誰にも愛されないものが愛を掴む話とか。どんな苦難に遭っても逞しく生き残るものとか、自分の夢を掴む者の話も観たい気がする。見慣れたものの我儘かもしれませんが、良い裏切りがある舞台、期待してます。
とはいえ今作の出来は良いと思うので☆五つ。
ゲイシャパラソル
あやめ十八番
座・高円寺1(東京都)
2018/06/09 (土) ~ 2018/06/17 (日)公演終了
満足度★★★★
普段、これはと薄々思っていたことが、自分の想像よりはっきりとそれもかなり露骨に出ていたことにショックを受けた。国が外部に侵される、それが頭の中にに大きくなって、他の話がみんなそこに繋がってしまった。仇吉という女性を中心に観ていれば、もっと違う感じ方があったのかもしれなかったなと、せっかくの艶の部分を落としてみてしまった自分が悔しい。
幕末疾風伝MIBURO~壬生狼~
TAFプロデュース
かめありリリオホール(東京都)
2018/06/08 (金) ~ 2018/06/10 (日)公演終了
満足度★★★★
なんとも爽快で気持ちの良い舞台であった。だが、根本的な部分がどうも納得できない。なぜ沖田総司を女性の方が演じているのだろう?彼女の演技がまずいとかそう言う事ではない!が、ストーリーの上で考えると沖田は男性の方が、しっくりくる部分が多いような気がしてならない。・・・とオバサンは思うのだが・・・。
あたしのあしたの向こう側
トツゲキ倶楽部
「劇」小劇場(東京都)
2018/05/30 (水) ~ 2018/06/04 (月)公演終了
満足度★★★
初見で驚かされた分、今回はネタバレ状態で観るためか、インパクトが弱い。全体としてこじんまりとまとまってしまった感がある。それでも前田さんの存在感は半端なく、女性陣のパワーは変わらず強力だった。
あたみ殺人事件
獏天
Geki地下Liberty(東京都)
2018/05/29 (火) ~ 2018/06/03 (日)公演終了
満足度★★★
アマゾネス編観劇。
出演者のやる気も熱気も感じられたが、どうも“優等生の演技”と言う感じで、つか氏の描く生身の人間の泥臭さは感じられなかったように思える。役が浸み込んで根っこからそのものになっていたというより、役をまとったという感覚しか受けられず残念。
モノクロな姉
張ち切れパンダ
シアターブラッツ(東京都)
2018/05/30 (水) ~ 2018/06/04 (月)公演終了
満足度★★★★★
人は大事なものを失うと、それを繕おうと、そのぽっかり空いた穴をそのままに、硬い殻に感情を押し込めたり、その痛みや悲しみをそうではないと知りつつも誰かのせいにしたり、果ては暴力に及んだり・・・歪みが生じるものだと強く感じた。その歪みの中にいるからこそ、なんとか自分を保て、そして自分を嫌悪する。
それを埋めてくれる誰かと、時間というものがゆっくりと本当にじれったいくらいゆっくりとその穴を消していくのだなと感じた。
お初でこんないろいろな重い感情がどんどん飛び込んでくる!
見応え有りでございました。