我ら、この広い世界で
集合芸術ANDAZ
シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)
2019/02/27 (水) ~ 2019/03/03 (日)公演終了
満足度★★
話の筋は通っているようで、散乱している。
各人の行動理由の根源がわからない。
特に女神になった女性のその理由に説得力がない。
絞った部分がないまま長いストーリー。
後半になってからの裏話は前振りがないだけに困惑。
妙に丁寧に説明が出来ている部分と語り落ちが極端で、
観ていて?となることが多かった。
演出にメリハリがない。
音・照明が意味をなさない。
登場人物の出・ハケがだらだらしている。
ポイントが締まらない
“ストーリーをよりよく理解させる”
“役者の能力をより引き立たせる”
そういう努力が感じられない。
また二つの国の人物たちのはっきりとした“別物感”がどうにも感じられない。
みんなゴチャゴチャ混ざってしまったように思えた。
衣装だけはオリジナル感、キャラクター感が良く出ている。
力の入れどころをもっと考えるべきでは?
紡ぐ。
劇団ヨロタミ
シアターグリーン BASE THEATER(東京都)
2019/02/14 (木) ~ 2019/02/18 (月)公演終了
満足度★★★★
"やられたな"というのが一番の感想。
心に染み入るストーリーかと思えば、大どんでん返し!
何より悔しいのは"あれっ?ヨロタミさんらしくないな"と突っ込みどころを
チェックしていたら、それを劇中で突っ込んでいる!
その持って行き方が実に悔しい!
また劇団の有り方や一つの舞台が出来るまでが実にわかり易い。
ありがちな劇団員の我儘や演出の苦労が見える。
その辺りは大変面白かったが、結末の脚本が荒いというか、
前振りから、こうなるであろうことは予測はついたが、
あまりにも取っ散らかり過ぎではないだろうか?
まぁわざとであることは分かっているが、
もう少しすんなりまとめて欲しかったように思う。
あれがもう少しすんなりしていると後味がもっと良かったかも!?
新しい星
甲斐ファクトリー
シアターグリーン BASE THEATER(東京都)
2019/02/20 (水) ~ 2019/02/24 (日)公演終了
満足度★★★
SFあまり詳しくはない私でも、理解できる丁寧な説明。
それに基づく会話。状況設定と過程はとても良く理解出来たが、
その分登場人物個々の感情が唐突に感じる部分が気になった。
その行動に行くまでの感情の変化が表に出ていないまま処理されている、
そういう印象が強かった。
コマギレ
ラビット番長
シアターグリーン BASE THEATER(東京都)
2019/02/28 (木) ~ 2019/03/04 (月)公演終了
満足度★★★★★
ラビット番長の十八番ともいえる“将棋もの”回を重ねる度に完成度が上がってくる。病と闘い、それでも将棋から離れずに盤に向かう女流棋士。それを支える師匠や家族、そしてライバルをも含めた仲間の存在の温かさ。最弱の棋士から、弟子の為に奮起する師匠。将棋界の裏側まで丁寧に書かれた作品でした。登場人物は多いが、各々のエピソードも有り、惹きつけられる作品でした。また、その温かさにホッとするような作品でもありました。ただ一つ引っかかっているのは、主役は女流棋士なのか?それを見守る師匠なのか?一見、女流棋士のようで、師匠の方に思えたのは私だけでしょうか?どうにも話が師匠を中心に廻っているように思えたので。
ミュージカル「ふたり阿国」
明治座
明治座(東京都)
2019/03/29 (金) ~ 2019/04/15 (月)公演終了
満足度★★★
いやあ楽しかったですよ!盆の上の橋のセットも使い方が良かったし衣装はとりどりに華やかで曲もバリエーション豊富!照明も賑やかストーリーも飽きさせない!だったんですけどね・・・楽しんだのは楽しんだけど引っかかる部分も・・・うーーんなんていうか“中弛み”だったのかなぁ・・・と、+ミスキャスト?実力派の使い方は贅沢なのに、主役の阿国に絡む若いキャストの存在が弱くて阿国だけが異常に強く感じられてしまった。北翔さんが良すぎたせいか?
坂の上の家
SAF+
シアターグリーン BASE THEATER(東京都)
2019/04/05 (金) ~ 2019/04/07 (日)公演終了
満足度★★★★
何気ない日常に滲む過去の出来事、普通生活の中にある物語が良く描かれていた。あえていうならセット替えがないにもかかわらず暗転が長い。毎日というより何年か経過したような長さを感じた。ここだけがとても違和感だった。
舞台「桃源郷ラビリンス」
舞台「桃源郷ラビリンス」製作委員会
なかのZERO(東京都)
2019/04/04 (木) ~ 2019/04/07 (日)公演終了
満足度★★★
演出の頑張りは良くわかるが“ここまでやるなら”と思わされる場が多かったのが残念!出演者の熱演は良かったが、すとーりーとしてはいまひとつ盛り上がりが足りなかった。
ルーラースケーラー
劇団 夢神楽
ザ・ポケット(東京都)
2019/03/20 (水) ~ 2019/03/24 (日)公演終了
満足度★★★★
ファンタジーがベースの劇団と聞いていたので、予想外の殺陣の良さに驚いた!また、ストーリー、長い上演時間を感じさせない。“その先が気になる”というそそり感がある。話の構成もしっかりしている。ご都合無しで納得のいく造り。次回も期待したい。
第27班 本公演9つめ『蛍』
オフィス上の空
萬劇場(東京都)
2019/03/20 (水) ~ 2019/03/24 (日)公演終了
満足度★★★
セットが物語を感じさせる。期待感が上がったが、ストーリーの方は少し欲張り過ぎたのではないだろうか?話にくどさを感じた。丁寧に登場人物の感情を表現するのは良い事ではあるが、あまり引っ張り過ぎるのは話を重くするばかり。またどうにも感情の変化が理解できない部分もあった。意外性は大事だが、しっかりと納得させるものが欲しい。
ELECTRIC GARDEN
楽園王
d-倉庫(東京都)
2019/03/19 (火) ~ 2019/03/21 (木)公演終了
満足度★★★
Dー倉庫で、珍しいタイプのセットの造りで、演出の独自の感覚が面白くはあったのだけど、なぜか、芝居が私の中に入ってこない?ベースが“古い話”なのだ。今聞かされても、響いて来ないネタなのだ。時代のネタがなければ、もっとすんなり入ったのではないかと思いつつ。また人物の繋がりと必然性も今一つ説得力を感じられない。役者もこなしているし、良い雰囲気を持っているだけにもったいないなと感じるばかり。
鯨を捕る
ワンツーワークス
赤坂RED/THEATER(東京都)
2019/03/14 (木) ~ 2019/03/24 (日)公演終了
満足度★★★★★
子を持つ母としては“我が子にこんなことが起きずに済んでよかった”と観ながらズキズキするものを感じました。情報が独り歩きしてしまう時代の怖さ、どこへ行っても逃げることなど出来ない。ならば・・・逃げない。そう現実と向き合える強さを与えてくれる人たちがいることと、決して楽にはなれないけど、前を向いて歩いていこうとする少年の覚悟を感じました。いつものワンツーワークスとは少し違う雰囲気に戸惑いは感じましたが、これもまた社会に問う作品だったと思います。
TOCTOC あなたと少しだけ違う癖
株式会社NLT
ザ・ポケット(東京都)
2019/02/28 (木) ~ 2019/03/10 (日)公演終了
満足度★★★★
.ルーさんの芝居、そんなに期待していなかったのですが、他の出演者が強者を漂わせていたので観劇させて頂きました。想定外に面白い舞台でした。なんといっても、ブランシュ役の山崎美貴さんが実に愛くるしい!そして今まで観た中で一番素を感じさせない近藤弐吉!喋りっぱなしの人はイイがうっとおしい男、実に面白かった。食いついてみたい舞台ではありましたが、前の方に舞台を分割され、集中力が保てなかったのが残念でした。
なのはな
Studio Life(スタジオライフ)
東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)
2019/02/27 (水) ~ 2019/03/10 (日)公演終了
満足度★★★★★
あっという間に終わってしまった一時間ほどの作品。それでも客席からは涙を流しているであろう人たちの反応が大きかった。かくいう私も涙腺が刺激されてしまった。短いだけにストレートに伝わってくる想い。劇中歌がとても良かった。怒りと悲しみ、そしてあきらめずに生きていくことを訴える歌。その場で拍手できなかったのが歌っている方に申し訳なかった。私は故郷は好きではないが、“福島”がこんな悲劇で世界に知られることを悲しく思う。私の中に“福島”への愛着があったことを気づかせて頂いたことに感謝したい。いつか立ち直った“福島”がこの作品の続編として、描かれることを期待したい。
花火鳴らそか ひらひら振ろか
劇団銅鑼
あうるすぽっと(東京都)
2019/02/15 (金) ~ 2019/02/21 (木)公演終了
満足度★★★
まるで能舞台の様なシンプルだが、美しいセット。そのせいか、話が生身に迫ってこない。自分の年を踏まえて、親の介護とか自分への不安とか、こういう内容のものだと感じるものだが、まったく響いて来ず。もっとリアルなセットの方が出来る出演者の演技が伝わりやすかったのではないかと思う。
SORAは青い
博品館劇場
博品館劇場(東京都)
2019/02/06 (水) ~ 2019/02/10 (日)公演終了
舞台「山犬」
オフィス鹿/ネルケプランニング
サンシャイン劇場(東京都)
2019/02/27 (水) ~ 2019/03/03 (日)公演終了
満足度★★★
アイドルさんが出演なさっているので、そのファンの方たちを楽しませるための演出になってしまったなと・・・。前作の際に感じた“血生臭さ”“グロさ”“おぞましさ”そういうものがまったく感じられなかった。(二度目で筋がわかっているせいもあるかもしれないが?)暫くカレーが食べられなくなるくらい反応してしまったあの作品とは別物だったらしい。
ピルグリム2019
サードステージ
シアターサンモール(東京都)
2019/02/22 (金) ~ 2019/03/10 (日)公演終了
満足度★★★★★
さすが鴻上さん!役者の使い方が上手い!出演者が楽しんでいる感が強い。それが押し付けではないのがイイ!ファンタジックな笑いから深く突き込んでくるストーリーも彼らしい。わたし的には充分楽しめました。
『新選組』完結編
Blue Shuttle
あうるすぽっと(東京都)
2019/02/02 (土) ~ 2019/02/12 (火)公演終了
満足度★★★★★
以前拝見した時も強く感じたのだが、こちらの舞台は“魅せ方”が上手い!
出演者の演技、動きがしっかりしているのは勿論だが、演出がイイ!格子戸と浅葱色の羽織だけで作り出す風景、登場人物の心情を感じさせる照明がまた滅茶苦茶イイ!さらにそれを引き立てる効果音のセンス!時間がなくて今回は終の章しか観れなかったが、出来うることならもう一度全部通しで観たいと切に思った。
夜曲
アカズノマ
新宿村LIVE(東京都)
2019/01/31 (木) ~ 2019/02/03 (日)公演終了
満足度★★★★
大変面白い作品でした。しかし、どうにも本来のカラーとは違うものになってしまったのではないかと思わないではないです。まず主役のツトム、これは若いながら人生に擦り切れたようなものを持つ青年ではないかと感じられます。青年というより愛らしい少年、設定を新聞配達の少年として頂ければ違和感も少なかったのでは?また、あの独特の存在である過去の者たちも、衣装がカラフル過ぎてそこに秘めた想いの重さが空回りしているような気がしないでもない。彼らは彼らで同一された何かがあると雰囲気が一転したのでは?もう少し大人の感覚の舞台で拝見したかったというのが本音です。
結婚のススメ
丸福ボンバーズ
紀伊國屋ホール(東京都)
2019/01/19 (土) ~ 2019/01/22 (火)公演終了
満足度★★★★
人の繋がりが温かく、優しさに溢れた作品でした。観客を楽しませ、想いを伝える作品でもあったと思います。森山栄治さんの包容力のある演技が素敵でした。