papamomo 老年団・サポート・センターの観てきた!クチコミ一覧

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アカデミック・チェインソウズ

アカデミック・チェインソウズ

MCR

ザ・スズナリ(東京都)

2026/05/27 (水) ~ 2026/06/02 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2026/06/01 (月) 14:00

MCR『アカデミック・チェインソウズ』(フライヤーでは ACADEMIC CHAINSAWS と英語表記)
初演を拝見していて、見ていながら、ああ、このシーン! この展開!だと思いながら見ていた。
確認したら初演の時の出演者は 16人、今回が 21人。5人増えている。女子高生は14人だったと思う。5人が女子高役が増えたのか、増えてないのかは判らないのだけど。そして 9人の方が再出演。
そりゃ堀先生は余人で持って代えがたしだけど 笑。いや、カスちゃん、七海もそうなんだけど。

他の方の役名が覚えられないし、それを知りたいし、この細やかな設定と構成、珠玉の台詞達を確認したいと思って戯曲を購入。

で、上演は、見ながら、なんて細やかな意味を持たせた台詞を繋いでいるのだろう、構成、展開も素晴らしいと思って見ていた。

俳優の皆さんの役の個性が素晴らしく、それを体現する皆さんが良い。田中役の田中優笑さん、演技としてあの拗ねて抑えた、でも筋が通った性格を演じておられて、演じておられてしんどくないのかなと思いながら拝見していたら、終演後に居られたので演じられることについてつい質問してしまった。きちんと答えていただいた。意外な答えで少し驚いた。超個性軍団の皆さん、この設定だけでもこの戯曲を書くのは難しいのではと思わせられる。一人一人の素晴らしい演技。そう言えば田中の櫻井、田中の小川、この設定もおかしい 笑。

演劇とは、こういうことなんだ。書いて、演じて、照らして、スモークたいて、音を付けて、前説して、観客を入れて、観客は観て、そうするものなんだという上演だった。素晴らしかった。

光る

光る

玉田企画

シアタートラム(東京都)

2026/05/22 (金) ~ 2026/05/31 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2026/05/29 (金) 14:00

玉田企画『光る』

5月29日の昼公演での玉田さんのアフタートークがある回(チケットを予約した後、公演日の数日前に設定された)を拝見した。
そのアフタートークで玉田さんが観客の質問に答える形で、演出やキャスティングについて説明しておられた。

能島瑞穂さん vs. 井上向日葵さんのシーンが象徴的だった。そして秀悦だった。能島瑞穂さんの青年団の『日本文学盛衰史』での喪主の四変化で素晴らしい俳優だなとの意を強くしていたけど、玉田企画のこの『光る』ではまた新たな、でも能島さんなら当たり前か、だろうけど、それでも凄かった。怪演だった。

そして初めましての浦井のりひろさん!この方も凄い俳優だなと思った。玉田さんによると、浦井さんの欠点をまだ見つけられてないそうだ 笑。そして優しい方の様だ。

最後になるけど上演作品としては最高だった。これぞ正調玉田節!滅茶苦茶面白かった。玉田真也の定期補給が必要なんだと強く思った。

そらさかさまに

そらさかさまに

早稲田大学劇団木霊

劇団木霊アトリエ(東京都)

2026/05/22 (金) ~ 2026/05/25 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

鑑賞日2026/05/25 (月) 13:00

劇団木霊『そらさかさまに』
空逆さまに、悲しみを帯びたファンタジー。

作中に、村で育った若者が連れと一緒に村の中で近道を探すという台詞があったが、村で育っていれば、その状況は無いのではと思ってしまったがどうだろう、ここではそうじゃあないのかも知れないけど、そう思うことがおかしいのかも知れないが。

居場所・ドラマの基礎と応用(2プログラム)

居場所・ドラマの基礎と応用(2プログラム)

中野成樹+フランケンズ

シアター711(東京都)

2026/05/19 (火) ~ 2026/05/24 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2026/05/22 (金) 15:00

中野成樹+フランケンズ演劇作品集『居場所・ドラマの基礎と応用』Bプログラム

前半「ランダム2」
綾門優季『応答、あるいは浴槽』
小島淳之介『老人の家』(『Tong Poo』より)
齊藤文也『種』
関口洋平『距離』
『weka(ウェカ)』(『距離』toki pona語訳)田代さつき『改札ディスティニー』はぎわら水雨子『みんなで寝てみる、できるだけ快適なかっこうで』
波田野淳紘『手遅れ』
中野成樹『C定食』
『なっとうご飯』
後半
『シャア・アズナブル(架空の人物)』(2021年) 原作 テネシー ウィリアムズ『しらみとり夫人』(1944年)より 誤意訳 中野成樹
『寝る寝る寝るね』(2026年) 原作 テネシー ウィリアムズ『バーサよりよろしく』(1961年)より 誤意訳 中野成樹

を拝見しました。テネシー ウィリアムズの短編、「しらみとり夫人」、「バーサよりよろしく」は 1ヶ月少し前に、「居場所・ドラマの基礎と応用」の 関連企画としての読書会「T. ウィリアムズを読む」で両短編のリーディングを拝聴していたのですが、が、両作ともほぼ原型を留めておらず、そう言えばリーディングを聴いていたなと途中で思い出した次第 笑。誤意訳たる所以なのだろう 笑。
『シャア・アズナブル(架空の人物)』で、そう言えば原型のリーディングを聴いたはずだけどと思っていて、いや違う、その事実と「しらみとり夫人」の内容を思い出させてくれたのは「ゴキブリ」と言う単語だった 笑。それまでまったく思い出して/気付か、なかった。

なるほど、フレームと言うか、構造というのか、前提のベースというか、そこは受け継いでいるなと。『寝る寝る寝るね』に至っては、導眠剤だ!なるほど酒に眠り薬を混ぜるってあったなのみ 笑。でも、超絶面白かった。
短編は、どれがどの作品名の上演か、短いこともあって判らん! あとで戯曲を読んでおきます。原作からあの上演作品を創り出す中野成樹さんはおかし過ぎる 笑。どんな頭をしているのだろうと思う 笑。演者の皆さんも良かった。
小泉まきさんのセーラームーン、説得力の塊でした!

Moon

Moon

PANCETTA

シアタートラム(東京都)

2026/05/14 (木) ~ 2026/05/17 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2026/05/16 (土) 11:00

パフォーマンス ユニット PANCETTAは「~PANCETTAの新たな Moonだ~」としておられるが、"Moon"の初演は2014年11月、まだ演劇を観てなかったので REMAKEとのことだけど個人的には初見。そして Moooooo〜〜 nだった!上演開始前に上手の壁にこれは月だなと思っていたのは正に月だった!そうか照明、なるほど黒太さんだった! いつもの様なコミカルさは少な目で、トータルで少し落ち着きのある Moooooo〜〜 n だった!

ホネホネ山の大動物

ホネホネ山の大動物

南極

吉祥寺シアター(東京都)

2026/05/14 (木) ~ 2026/05/17 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

鑑賞日2026/05/15 (金) 14:00

2024年9月のすみだパークシアター倉での上演『バード・バーダー・バーデスト』、舞台の広さは吉祥寺シアターと広さでの大きな違いはないと思うけど『バード・バーダー・バーデストスト』では舞台に拡がりを与えられていたが今日の『ホネホネ山の大動物』では拡がりが感じられず、南極の持ち味の一つだと思っている熱(量)も全体としては低めだった。脚本が持つ違いなのだろうか。初演が 2022年、4年前の作品。個々の熱量はあるのだけど、それが全体の熱として伝わって来なかった。対立を描く前半が単調で、後半は、微熱が登場する展開なので動きを感じたのだろうか単調さが消えた。観劇後に話したシアターゴアーの方(今はTwitter界には居られない方)も同じ様に前半意識が飛んだと言っておられた。感想も同じことを話しておられた。最後のシーンは、うん、良いなぁと、そこでバランスを取ってくれていた。

ベガスペガサス

ベガスペガサス

やみ・あがりシアター

北とぴあ ペガサスホール(東京都)

2026/04/25 (土) ~ 2026/05/06 (水)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2026/05/04 (月) 13:00

やみ・あがりシアターは初めて拝見しようとした公演が新型コロナウイルスで中止、以降これが 5作品目。毎回違った趣きの上演を拝見して来ている。今回もこれまでにはなかった構造/風味の作品だなと。
面白い演者だなと思った安藤優さん、偶然だけど終演後、深井順子さんと話しておられ、教え子だと紹介されて、素とのギャップに驚いた。いいなと思っていて、いや、少し重なるところはあるけど、ちょっと自信がなくて、面識のある方にこっそり役を確認した次第。役者には騙されてなんぼです 笑。
劇団員の加藤睦望さんを 50センチの至近距離での、よよと崩れ落ちるシーンで(入口対面のド・センター1列目)横顔を拝ませてもらっての気合の入った演技、さすがやのう!
河村凌さんの警官もツボに入っておられた。繰り返しても強度を、いや弱味を保っておられた。
何人出演しておられるのか、皆さん強過ぎる 笑!

そして、そう言えば前説の制作の方の捌き方がかなりの、何人かそうだと思っている超優秀な制作の方と比して遜色ない、考えてみると喋りに捻りを入れるあたりはその上を行っておられると(制作の方にそれは求めていませんが)。脚本/演出の笠浦静花さんだと終演後ご本人がおっしゃっておられました。才能の持ち主なのだと、この方が描く物語はそう言う作品なのだろうなと思う次第です。

ずっと洋画みたいだね

ずっと洋画みたいだね

ナカゴー

浅草九劇(東京都)

2026/04/23 (木) ~ 2026/04/27 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2026/04/27 (月) 13:00

ナカゴーは2021年5月『堀船のマッチポンプ』が新型コロナウイルスによる全公演中止で初めてのナカゴーが見送りに。次は2022年12月に拝見しただけで、今回が 2回目。なのでナカゴーがどうこうとは言えないのだけど、東京にこにこちゃんの萩田頌豊与さんの作/演出は何度も拝見している。

この上演は、もう、きっちり王道を歩む手順を踏んでシッチャカメッチャカを重ねて行く! しつこいだけでは片付かない、あのパート達、途中で帰った客がきっと何人か居たに違いないと確信出来る程途方もない反復 笑! しかし最後は、ほらね、しっかりと感動を覚えさせるんだ!と油断していたらそんなことは無い 笑!相変わらずの萩田節に心地よく爆笑をかまさせてもらえた!

そう!洋画!でも、客入れの曲、使っていたスマートフォンの画面に緑の筋が入り出したので、買い換えたヤツの機能で今かかっている曲は何?的なのを使って確認したら、何処かの陸上自衛隊が演奏している曲だとのことで、なるほど!空を飛ぶ人の映画のテーマ曲だなと気付いた。

ナカゴーは 4年振りの件、前説でナカゴー自体、公演をするのが 4年振りとのことだったのだけど、主宰で作/演出の 鎌田 順也さんがお亡くなりになられ、ブランクの期間となっていたのだけど、皆さんの感想を拝見していると、これまでのナカゴーの型をを引き継いだ形になっていたと言うことで、これまで書いたことがそう言うことなのだと納得した次第。

チェーホフ in やしゃご 短編集

チェーホフ in やしゃご 短編集

やしゃご

アトリエ春風舎(東京都)

2026/04/25 (土) ~ 2026/04/28 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2026/04/26 (日) 14:00

やしゃご実験室『チェーホフ in やしゃご 短編集』
全演目を上演する回を観劇。

・牡蠣 A/B
・たわむれ
・カシタンカ
・とみくじ
・ニーナとトリゴーリンのようなカフェの二人 A/B

『二ーナとトリゴーリンのようなカフェの二人』の上演はAとBが同じパターンでの上演で、演出の違いもあるのだろうと思うのだけど、演技の違いがはっきりと判る。

そこを目指しておられるのではないと思うし(後日、それを目指しておられるとの演出の伊藤毅さんからのコメントがあった)、観ている方もそれを期待していた訳ではないが、ある意味シビアな状況での上演となる。それに全演目同一回での上演は 8日間で今日だけ。
物乞いが居る路傍のレストランで牡蠣をサーブしているところが、洋の世界だなと。どの演目にも、悲しみの多寡はあるけど、そこにある面白味が滲み出ていた。演じておられる皆さんも楽しそう(に見えた)。

粛々と運針

粛々と運針

iaku

三鷹市芸術文化センター 星のホール(東京都)

2026/04/09 (木) ~ 2026/04/19 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2026/04/17 (金) 14:00

初演と、こまばアゴラ劇場での上演を 3回拝見していて、今回で 5回目。

これまでは演出が横山拓也さんご自身、今回は上田一軒さん(と言っても横山作品の演出で拝見しているぐらいしか存じ上げていないが)。

丸い結界に囚われる我々。その外側からチクタクと時を縫う結と糸。終演後の挨拶、お二人がカーテン コールでは 4人と一緒に並ばれると思っていたら、再び上演時の位置に付いて挨拶をしておられた。交わらない関係/位置。

結と糸を演じられた、林 英世さんの人生を極めた達観、鄭󠄀 梨花さんの生まれて間もないといった空気感が印象的だった。

8hのメビウス(深化版)

8hのメビウス(深化版)

ウンゲツィーファ

北千住BUoY(東京都)

2026/04/15 (水) ~ 2026/04/20 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2026/04/16 (木) 13:00

アスナがシバタに彼を紹介するシーン、サカヅキが出て来た時、今日、玉田真也さんが客席に居られるぞ!これは玉田企画のイタタマレナサで笑いが起きるシーンと一緒で滅茶苦茶似てる!面白い!とそこで(その意味で)も面白かった!

最後のメビウスの帯をグルグル回るシーン、それぞれの人生のあれこれがぐるぐると回っていて、おいらはもう人生のグルグルの外に居て、8人が、回りながら起こす、客席の最前列に届く人生の風を感じていた。

良く出来た戯曲で、そして、出演者の方に体調不良があって、代役での上演とのことだったけど、はましゃかさんを存じ上げてないので、どなたが代役を演じておられるのか、まったく判らないぐらいで、ご苦労を感じることがありませんでした。

素晴らしい上演を拝見できました!

ミッキーアイランド

ミッキーアイランド

滋企画

アトリエ春風舎(東京都)

2026/03/09 (月) ~ 2026/03/22 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2026/03/09 (月) 19:30

2024年に解散してしまった FUKAIPRODUCE羽衣では妙ージカルと銘打って糸井幸之介さんの作/演出/音楽で上演され、大好物だった。滋企画が糸井さんの作/演出/音楽で作りあげた、たっぷり丸ごと糸井作品!出演の永井茉梨奈、井上みなみ、岡本陽介、木村友哉、佐藤滋が
歌い、踊り、演じ、観客はひたすら楽しみまくる 115分!いやー楽しかった!青年団が観劇を始めた時の導入/中心の劇団だったので、佐藤滋さんと井上みなみさんのデュエットのシーンは眼福!

其角とでも書くのだろうか、主人公を演じる佐藤滋さんは圧倒的な、でも初めて見せる一面だ!視覚的な主人公?の岡本陽介さんは振付も岡本さんだろう、フル稼働!母性を担う永井茉梨奈さんは妙ージカルに相応しく歌いあげる!井上みなみさんの歌声を聴けただけでも元は
取った 笑!いや、軽やかなダンスも!木村友哉さんはキカ君と対マンを張るラウドボイスに妙作動!5人のハーモニーとアンバランスが素晴らしい!

終盤のドボルザークの曲に載せての長尺のシーンは個人的な観劇史上、初めてだと思う長い長い展開、それが潔く素晴らしい!

97歳の母が大晦日に腰の骨を折って、現在介護中、車椅子でリハビリテーションや歩く練習の補助、簡単な料理を作って食べてもらう。年齢なりに覚えている子供の頃のことは覚えていて良く話す母、もう重なりまくりで涙が出て来た。いや、その前に自分自身がこの前古希だったし 笑。

初日を拝見したあと、アトリエ春風舎の劇場支援会員は繰り返し観れるので、劇場を出て直ぐ 2回目を予約した。5人の圧倒的なハーモニーを浴びるのにどの席にすべーと今から考えている。いや初日 4列目の真ん中に座りながら考えていたのだけど、もう少し引きで拝見するかな。

追伸(4月18日): 偶然に偶然が重なって、驚きの事実が判明しました!なんということでしょう!と言う内容です。公表はされてない様なので、ここまでしか触れられないのですが。

われらの血がしょうたい

われらの血がしょうたい

範宙遊泳

シアタートラム(東京都)

2026/02/21 (土) ~ 2026/03/01 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2026/02/26 (木) 14:00

範宙遊泳『われらの血がしょうたい』(作/映像 山本卓卓、演出/音楽 額田大志)

この内容を 11年前にお書きになられたことへの驚き。この内容の戯曲に沿う演出、音楽を組み合わせ上演作品に仕立てる額田大志さん、戯曲との親和性。額田さんを起用された山本卓卓さんの慧眼。

好みの演技をされる井神沙恵さんと端 栞里さんのお二人が出演。井神さんの変幻さ、端 栞里さんの熱量と表現の細やかさと変化、堪能させてもらえました。

あの舞台手前の吊るした枠組みの潔さ、更に手前の床の枠組みの意匠、そして奥のスクリーンを使った演出(出捌け口も含め)、舞台の隅から隅までを使って/使えて、その辺りも凄く良かった。

メヤグダ

メヤグダ

ホエイ

シアター風姿花伝(東京都)

2026/02/19 (木) ~ 2026/02/25 (水)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2026/02/25 (水) 13:00

もはや津軽弁が懐かしく思えるぐらいホエイを拝見して来た。が今回は津軽弁だけど舞台は青森ではなく、都内での津軽弁。さしずめ「ふるさとは遠きにありて思ふもの」「ふるさとの訛なつかし停車場の 人ごみの中に そを聴きにゆく」的な、つがるふるさと県人会事務所での出来事。

久し振りに泣きながら笑った。

圧倒的な津軽弁から、こちらに居る我々に向こうがくっきりと切り取られ、紅い夕陽が海に落ちる故郷が渡される。我々非津軽弁民も青森を思う心が生まれる仕組みだった。そしてそこに人を思う姿が重なって来る。懐かしい故郷を暖かく思い出し泣いて笑う。

やっぱり山田百次は良い!素晴らしい!

吊るされた金魚ねぷたは中泊町に落ちる夕陽の紅さなのだろうか?

ヘカベ/ドゥロイケティス

ヘカベ/ドゥロイケティス

お布団

アトリエ春風舎(東京都)

2026/02/12 (木) ~ 2026/02/15 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2026/02/15 (日) 13:00

お布団『ヘカベ / ドゥロイケティス』作/演出 得地弘基

個人的にお布団のベストとした『夜を治める者<ナイトドミナント>』を超えて来た。原案の「ヘカベ」を書いたエウリピデスは「バッコスの信女」も書いていたのか。

紀元前424年、2,449年前のギリシャ悲劇がアトリエ春風舎に映される。

宇都有里紗/大関愛/永瀬安美/中野志保実/渚まな美/新田佑梨の6人の俳優が戦争を戦った/に巻き込まれた者達が示す、惨憺たる古代の魂の叫びを見事に映していた。

素舞台に箱馬(で合ってるかな)のみで空間を創り、照明/音響を駆使して、アトリエ春風舎をバルカン半島の辺りの港に。

上演時間が85分とのことだが 2時間近く観ていた様に思える濃密な時間だった。快作だ!

ガリレオ~ENDLESS TURN~

ガリレオ~ENDLESS TURN~

SPAC・静岡県舞台芸術センター

静岡芸術劇場(静岡県)

2026/01/18 (日) ~ 2026/03/07 (土)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2026/02/14 (土) 14:30

SPAC『ガリレオ ~ENDLESS TURN~ 』(原作 ベルトルト ブレヒト 台本/演出 多田淳之介)

多田淳之介氏は上演にあたり「 『現代のパラダイムシフトを考えると、急速に進化する AIが一番身近なテーマ』と考え、ChatGPTを戯曲の翻訳、台本づくりに活用した」とのこと。その辺りのシーン/雰囲気が最初の人類史のシーン(30分程)と最後の未来へ繋げるシーンの台詞に見れた。

大きな舞台美術、劇場に入った時に周りの配置物からするとこれは動かせないなと思った。となるとほぼ素舞台での上演だぞ、どうなるのだろうと思わされた。で、そこが良かった。反対に正面の凄く限られたスペースだからこその演技が効いて/素舞台を活かすことになっていた。いやっ、あの舞台美術が在る舞台を素舞台と言うのは失礼だな。舞台美術は効果的にガリレオの時代の天動説を移し取る効果が素晴らしかった。そして宙に浮かぶ惑星達。

そして音楽、多田さんの演出なのでもう Perfume が流れることは避けられない訳で、この戯曲には グスターヴ ホルストの惑星が相応しいと思っても詮無きこと 笑。

配役は代を重ねて、回る周る!そして回る!

事前に戯曲を読んでおいたので、そこは忠実に切り取られていて、その部分は奇をてらう、いや、AIの雰囲気からは遠い様に思えるベースの部分が響いて来た。

ブレヒトの普遍的な部分、つい先日の衆議院選挙の権力への大きなシフトを重ねて見た。今に天動説を強いられる日が来ない様にガリレオの教訓を未来へ繋げないと!

社会の柱

社会の柱

新国立劇場演劇研修所

新国立劇場 小劇場 THE PIT(東京都)

2026/02/10 (火) ~ 2026/02/15 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2026/02/11 (水) 14:00

新国立劇場演劇研修所 第19期生修了公演 『社会の柱』
イプセンの Wikipediaには代表作 8作品が挙げられているがその中に入っていない『社会の柱』、しかしこの作品は新国立劇場演劇研修所 第19期生の修了公演に相応しい作品だった。重厚さが求められる戯曲でそれに応えた12人の修了生の皆さんが素晴らしかった。この期に高校演劇からの繋がりがある中島一茶氏が居られる。主役の在り様が敵役的でそのカウンター パートの役が中島一茶氏だった。彼の持つ雰囲気がこの役にドンピシャ!いや、皆さんがそれぞれの役にドンピシャなんです。イプセンの 1877年の初演作品とのことで、あて書きした訳はないのだけど 笑。皆さんの名前を一人づつ挙げてゆきたいのだけど、皆さんが良かった。
舞台美術の造形が素晴らしい。衣装も素晴らしい。
普遍性があり、現代性を持つ戯曲で、最後はそう来るかという展開で感動を覚える。良い修了公演だった。12人の修了生に祝福と賛辞を!

黒百合

黒百合

世田谷パブリックシアター

世田谷パブリックシアター(東京都)

2026/02/04 (水) ~ 2026/02/22 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

鑑賞日2026/02/12 (木) 14:00

世田谷パブリックシアター『黒百合』チラシ等を入り口で配布していたのでもらったけど、この公演の配役表等は無く、席に置いてあるのだろうと。でも無い。パンフレットを買わないと役名と配役は判らないんだな。貧乏人は知らなくてもか 笑。それなら知ることなく見ましょうと言う思いで少し斜に構えて観始めた。黒百合のことはネットで検索して、粗筋として物語のおおまかなところは読んでおいた。
と言うことで、役名が判らないって、こんな具合なのだなと。役名を使って感想が書けない。普段は当日席に置いてあるパンフレットを見ながら感想を書くのだけど、判らないので、こうなる。ゆき、ひいさま、若旦那、盲目の元やくざかの跡取り。あと白石加代子さんが演じられたゆきの家の隣の婆さん、あと、ヤクザの爺さん、の皆さん、忘れている役の方も居られると思うけど 笑、この皆さんが良かった。あと、茶屋の二人の客引き娘、一人は鈴木菜々さん、桐朋芸大に在学中から拝見していて、本来、5,000円以上は自主規制をかけていて拝見しないのだけど、彼女が出演者で唯二存じ上げているお二人の白石加代子さんと土居志央梨さんと同じ舞台に立たれると言うことで拝見した次第。まだ卒業して 2年のはず。その彼女と彼(見た目のジェンダーで)に割り振った役でのインパクト!
舞台美術が世田谷パブリックシアターの多分舞台の高さを一杯に使い切ったのだと思う(初めて拝見したので)、それが大きなインパクトを与えていたのだけど、それは良かったが、水を表現するために在った、併存していたビニールたち、あくまで個人的な受け取り方だけど、そこに安っぽさを感じた、見事な舞台美術とのバランスとして。それに替わるものが何か? 観ている時には思い浮かばなかったけど。
演出としての部分が色々 It’s not to my taste だった。見事な舞台美術の裏が洪水のシーンで使われるのだけど、富嶽八景的な絵柄だったこともどうだろうと思った。富嶽八景は海の波であって、物語での陸地の川の洪水とは違う。青くなく、泥の色だろう。
泉鏡花は SPACでしか、だと思うのだけど、拝見していなくて『夜叉ヶ池』と『天守物語』、その2作との比較になる。幻想的な部分や、大正の時代を感じることが少なかった。

ガリレオ~ENDLESS TURN~

ガリレオ~ENDLESS TURN~

SPAC・静岡県舞台芸術センター

静岡芸術劇場(静岡県)

2026/01/18 (日) ~ 2026/03/07 (土)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2026/02/14 (土) 14:30

SPAC『ガリレオ ~ENDLESS TURN~ 』(原作 ベルトルト ブレヒト 台本/演出 多田淳之介)
多田淳之介氏は上演にあたり「 『現代のパラダイムシフトを考えると、急速に進化する AIが一番身近なテーマ』と考え、ChatGPTを戯曲の翻訳、台本づくりに活用した」とのこと。その辺りのシーン/雰囲気が最初の人類史のシーン(30分程)と最後の未来へ繋げるシーンの台詞に見れた。
大きな舞台美術、劇場に入った時に周りの配置物からするとこれは動かせないなと思った。となるとほぼ素舞台での上演だぞ、どうなるのだろうと思わされた。で、そこが良かった。反対に正面の凄く限られたスペースだからこその演技が効いて/素舞台を活かすことになっていた。いやっ、あの舞台美術が在る舞台を素舞台と言うのは失礼だな。舞台美術は効果的にガリレオの時代の天動説を移し取る効果が素晴らしかった。そして宙に浮かぶ惑星達。
そして音楽、多田さんの演出なのでもう Perfume が流れることは避けられない訳で、この戯曲には グスターヴ ホルストの惑星が相応しいと思っても詮無きこと 笑。
配役は代を重ねて、回る周る!そして回る!
事前に戯曲を読んでおいたので、そこは忠実に切り取られていて、その部分は奇をてらう、いや、AIの雰囲気からは遠い様に思えるベースの部分が響いて来た。
ブレヒトの普遍的な部分、つい先日の衆議院選挙の権力への大きなシフトを重ねて見た。今に天動説を強いられる日が来ない様にガリレオの教訓を未来へ繋げないと!

かがやく都市

かがやく都市

うさぎストライプ

アトリエ春風舎(東京都)

2026/01/24 (土) ~ 2026/01/31 (土)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2026/01/28 (水) 15:00

出演は菊池佳南/清水緑/亀山浩史/小瀧万梨子/金澤昭(以上 うさぎストライプ)と高橋義和。フライヤーや劇団HPには記載されてない金澤さんの名前が劇団のTwitter アカウントのプロフィールに記載の今作の出演者に名前が!うさぎストライプの公演は 2つに分類出来る。金澤さんが出られる公演と出られない公演にだ。今作は金澤昭が出演されているおかげで、菊池佳南さんと小瀧万梨子さんを始め、皆さんの素晴らしい歌声を楽しませてもらえた。

3年少し前の初演の時の自分の感想を探していて、前回のフライヤーが今回と少し違うことに気付いた。"かがやく都市"のパネルが錆びてしまったと。あの不気味なほうき星、メテオに関係あるのかも知れない!かがやく都市にはもう誰も居なくなったのだろうか。
濃厚な手本の様な演技、交わされる研ぎ澄まされたすべての瞬間たち、決して噛み合うことのない互いの関わりを堪能させてもらえた。

初演から、菊池佳南さん、清水緑さん、高橋義和さんが入れ替わられた。初演では宝保里実さんは詰襟を着ておられたと思うが、清水緑さんがセーラー服での埴輪姿。菊池さんが加わられてあのデュエットが実現したのではと思うのだけど。そして初演の伊藤毅さんから高橋さんに替わった先生もまったく違う。5役の内の3役が入れ替わっていて、骨格は変ってないのだけど、細かなところの印象が結構違った。不思議さだけは変らずに漂っていたのだけど

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