北と東の狭間
JACROW
サンモールスタジオ(東京都)
2010/05/07 (金) ~ 2010/05/16 (日)公演終了
善悪を超越した生命力
を感じる90分強。ちょっと前に見たある芝居にも中国人女性が登場して、これが単なる「無垢」の象徴だったので、いくらなんでも今時それはないでしょ、と白けてしまったのを思い出した。欲望と本能と感情、すべてに正直な彼女たちを、中村暢明は愛情をもって描き出す。これが正しく現実と切り結ぶということではなかろうか。
ゴージャスな雰囲気/めんどくさい人(千秋楽満員御礼で終了しました・感謝!御感想お待ちしています)
MU
OFF OFFシアター(東京都)
2010/02/03 (水) ~ 2010/02/14 (日)公演終了
幸せの歌をうたう犬ども【ご来場ありがとうございました!】
DULL-COLORED POP
タイニイアリス(東京都)
2010/02/02 (火) ~ 2010/02/04 (木)公演終了
鑑賞っつうより観戦
「当てられ書き」ってのはとても面白い企画で、役者からすれば作者に対して嗜虐的な気分になれるし、作者からすれば自虐的な腕試しとなる。だが上がったのはこの台本である。作者はしてやったり、役者の大半は懲りただろう。舞台は終始狂躁的なテンションに支配されていたが、あれは作者と役者、自虐と嗜虐のせめぎあいゆえである。双方がヤケになっていると言ってもよい。たぶんこれを「作品」として真正面から受け止めるのはまちがった鑑賞態度で、谷賢一と俳優陣の対決を観戦するつもりで臨むのが正しいのだと思う。谷賢一の勝ち。
ゴージャスな雰囲気/めんどくさい人(千秋楽満員御礼で終了しました・感謝!御感想お待ちしています)
MU
OFF OFFシアター(東京都)
2010/02/03 (水) ~ 2010/02/14 (日)公演終了
まずはAを観た
どっちも良い。『ゴージャスな雰囲気』、人の作品を演出するとおのずと演出家としての力量があらわになるが、かなり作り込んだ印象で、ハセガワアユムの演出家としての腕の確かさを再認識。『めんどくさい人』は、初演に比して、特に後半に大鉈がふるわれてるのが興味深い。あれはあれで面白かったが、より渋く、より苦くヴァージョンアップされてる。上演時間は三十分強削られたが、その分作品の器は大きくなってると思う。