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幻のセールスマン

幻のセールスマン

舞台芸術集団 地下空港

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2008/12/03 (水) ~ 2008/12/07 (日)公演終了

満足度

ボールに沢山材料いれて分離しちゃってるかんじでした。
予備知識なく観たので長くて長くて長くて長くて死にそうになりました。
血気盛んで時間沢山ある18の若者だったらぐんぐんついてけるのかなー
それともやはり難解過ぎて求心力に欠けていたのか。しんどい、正直に。


特に役者がとてもうまくなってきて、その世界のなかでは、どんどんいいものに仕上がっていっても、伝わってくるものが…ないのかなぁ。

ネタバレBOX

前と比べて格段に良くなってる、人材もとてもいいひとたちが揃ってちゃんとしてきている、のに評価できないというのは、ちょっと自分としてもショックです。

1.今のこの市場主義の金がないとだめで不安な世の中で、労働市場が不安定で未来が不安。
2.ジンの自分探し? 
この二つが大きく分離して、結局

3.主人公はパートナー見つけて家庭を設けて幸せになって自分になって家に帰ったって、そういう結論なのかな?

なんていうか、生きていくのは、ひとりだと思うんだけど。
自分として生まれ、死ぬとか、そういう意味では。

未来がお金でなんとかっていうのとも、パートナーと家に帰ろうっていうのとはまた別問題で。
なんか分裂というか飛躍している気が。

もしオリジナリティが、派遣がうーたらとかフリーターがかんたらとかを描きたい!組織内部の分裂とか裏切りとか新しくたちあげってドラマ(?)を描きたい、自分を認めて支えてくれる女の子が大事っていう恋の結末にしたい(しか見当たらないのだけど)なら、好みじゃないのかなぁ…。それとも読み取り能力不足か…。

ちゃんとプロっぽく(?)
セットや役者や証明や、などのインフラが整ってテンポの良いシーンが増えても、
壮大な現代社会の縮図を狙った(?)ストーリーが一層ファンタジー化しても
結局のところ、描かれてる主人公の心情などのストーリーが浮いてるのかなぁ。

もう滑り出し、ジンが診療所に運びこまれてくるまでの音楽が鳴ってる間はセリフが全然聞き取れなかったっていうのが致命傷だった。
寒い冬の朝に嫌々始めるマラソンの前のようなエンジンのかかり具合なのに(走り出したらアドレナリン出るんだろうけど)、舞台に出てくる人が多い!言葉が多い!とか情報量が多すぎて(どこを覚えとかなきゃいけないのか分からないから群衆の顔覚えたり)大きく引き離され、漢字の変換もままならず(途中まで“最後の借り入れ”だと思っていた)、現実離れした設定や組織の構図みたいなの理解するのにものすごい負荷がかかって、落ちこぼれたという疎外感やら、もうこんな状況や背景が意味不明でしかも何が起こってるかも分からなくてこれから2時間どうしようという思いで、リコールやらテロリストの侵入はとても大事なとこだろうに記憶喪失です。頭悪いと言われたらもう、何のもうしひらきもできませんが。結果として、後から追い上げてがんばったけど、絶望的に意味が分からなかった。
・米型の通信機といつの間にか書いた夕日、それが売れた意味とか、分からなかった
・こめしげ?が描いたでっかいバージョンと売り場のちっちゃいバージョンのつながりとかもわからなくて。みんなで共有してる分の未来と、それぞれ買う未来とのつながりも。
・コメが期限切れってどういうことなんだろう、期限はまた新しく設定すんのか
・テロリストが書き換えた欲の未来って期限切れするほうのキャンバスだっけ
塗り替えられないのか、それとも売り場でのシェアが決まった後に執筆権が決まるのか? 
・結局力が勝って?コメシゲだから?ジン描く権獲得?になったけど結局ジンが新しく描いた絵にエドは支配され続けるってことなのかな。あとから描きかえ効かないんだよね?
・で、自分探してきなところも『たむら殺しちゃったどーしよー俺ってわるもの?でも未来にかわいい女の子いるならがんばってそれ描こー』っていうのしか、分からなかったんだけど…
・なんだっけ、暗号みたいな謎?『じゃない、じて、なんとか、かんとか』未来の秘密?みたいのは解けたんでしょうか? 誰か教えてください、本気で。

あんな時間割いたセールス合戦は?(長すぎる…しかも悲しいことに唯一“見てて飽きない部分”)金で買う消費主義を批判したわけでもないのかな?に、最後に一応の、ちゃんとケリがつくというか合点がいくこともなく。
難しかったり意味深だったり、後で色んな解釈し合いに委ねられる可能性や余地はあっていいんだけど、分からないまま米やらなんやらもう中途半端な(大量の)伏線や謎のばらまき、意味深な禅問答、多くのひとのストーリーのばらまきのカオスの海で考える気力がどんどん削がれていくうちに、意味不明に無理やり終わりになったような。野田秀樹のようなものを目指しているんだろうか。そして大体、なにがいいたいのか?恋人見つけたいだけ?

キャラが全部アニメかなんかで見たような気がして(侍女や盗人三人組など)
(もしくは過去の地下空港劇の幹部で組織を裏切ろうとするやつとかしたっぱとか黒っぽいドレスに三つ編みの孤独なヒロインでも自分だけを見つめてくれるとか)
むずむず落ち着かない。

一番許せないのはあの演歌みたいなママ。ひどい、ひどすぎる、あんな典型的なのいないと思う。励ますヒロインは。女はもっと自信あってしたたかorなくてばかかどっちかに描いたら、と思う。
影絵とか枠とか演出もこれが初めての観劇ではないせいか、新鮮味もなく。(影絵、後ろ丸見えだったけど、あれはああいうものなのかな?)
白い布で溺れるのは面白かった。

衣装も広告もタイトルもキャラクターも設定も作品どうし似てて、見分けがつかない。(主にAHとフリーターのディズニーを彷彿とさせました)
それもシリーズものでまた見れてうれしいというようなカラーのたちぐあいではなく。
サビだけ少し変えて量産される歌謡曲のように感じた。

なんだろう、いつも舞台上舞台的な小劇場もの観てて、初めて観る人には新鮮なのかな。
死んだ赤鬼/戦争に行って来た(反転)

死んだ赤鬼/戦争に行って来た(反転)

MU

ギャラリーLE DECO(東京都)

2008/11/25 (火) ~ 2008/11/30 (日)公演終了

満足度

げきだん=閉鎖的な存在?
悪意とかは全くないのですが、劇団というのは、もしかしてとても閉鎖的な空間なのかな、とか自己評価の高さに周りもひきずられているのかな、とか思ったので、こういう意見もある、という一例になればと、投稿しました。この為にここに登録したんで、あー素性不明だからこの意見は重視しないとか切り捨てよう、とかもあるかもしれませんが、一応他にもこういう意見はあるだろうと確信したので。きっと表現者である限りは今のものに満足!!ってことはないだろうと期待しつつ。正直な感想は『未熟』、扱おうとしているテーマが”狙ってる”だけに強烈に『ださい』と感じさせてしまう。二本とも、きっと作者なりのオリジナリティはあるのだろうけれども完成レベルまでに達していないが為に(役者の未熟など)テーマ的にも陳腐に感じてしまったり、ああまたかもう飽きたな、とか思わされた気がしました。多分こんな風に展開するのかな、とか、こんな風にオチつけるのかな、とか雑念がはいり早く終わらないかな、とか。次は?わくわく!もっと見ていたい!という魅力が全くなく、短編なのに長く感じて辛かった。ドラマになっていない、それこそ台本形式の本にすれば、と。別に自然な演技とかだけを求めているわけではないんですよ、戯画化されていてもそれがそれなりのぼくらの生きている世界の描き方であれば。ただ分裂したものを詰め合わせただけみたいになっていて、もう、後味もとても悪い。出来の悪い芝居は、出来の悪い映画より何倍も体力使うし、落ち込みます。特に終わりが『赤おに』だったんで…。自己満足的な言葉遊びやメタファーのちりばめではなくて、『伝わる』芝居にして欲しかったです。

ネタバレBOX

『戦争~』のほうがまだ面白みを感じる可能性はあるのかもしれません(設定にちょっとわくわくっとしました、バンドが出てくる前)が、後半はもう『写真は嘘だ』とか『もうひとつの世界』とか、きっと難しいセリフなんだろうけど、セリフがセリフ負け、言葉負けして”鳴って”いなくて、あーもう痛々しいなと。『飽きちゃったんですよね、世界に』とかがちゃんと響くキャラでもないし。そんなに暴露しないでしょう、今時の若者って。ぶつけてこないでしょう特に東京では。ものすごく熱い青春大学生以外は。リアルでなくてもいいんだけど、あまりにあまりな、ふたりでした。そんな感情の流れも盛り込みすぎで全く唐突な空中分解した脚本に、乗り切れていない役者を見て、なんで客が気まずい思いをしなければならないんだ、と。拳銃はなんなんだ、と。戦争がなくなるかなくならないかというのは全く別のそれはそれの問題で、詰め込みすぎかと。舞台上舞台なんだからさ、見せかたに気を配ってくれと。それは『赤鬼』の暴行のあとのあえぎシーンとかびんたシーンとか、見てて赤面というか辛いです。緊迫感もなく、だるい。『痛くない』というのもべただなー!!!!という感じ。

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