無事終了いたしました。ありがとうございました!【眠るまで何もしない】
タテヨコ企画
OFF OFFシアター(東京都)
2011/10/20 (木) ~ 2011/10/24 (月)公演終了
満足度★★★
チケットプレゼント
ありがとうございました。
ある夫婦の物語。恋人や伴侶がいる方のほとんどが実感されていると思いますが、最愛の人と過ごす日々は楽しいことばかりではなく、むしろしんどいことのほうが多いのではないでしょうか。
大切な相手にだっていつも優しく大事に接することができるとも限りません。毎日の小さくてどうということのないことのやりとりの積み重ね。ひとつひとつ覚えているはずもないのに、あとになってみると、ほのかな輝きすらおびて浮かび上がってきます。
大事な人と一緒に、たとえつまらないことのほうが多い日々でも、大事に過ごそうと改めて思える時間でした。
前半の流れは少し重めで長く感じましたが、後半は見やすかったです。
シンプルなのに叙情性のあるセット。椿真由美さんが好演。
ヨコハマアパートメント
studio salt
ヨコハマアパートメント(神奈川県)
2011/10/08 (土) ~ 2011/10/30 (日)公演終了
満足度★★★
直球
タイトルもキャッチコピーも内容も直球。
ひねりをきかせてはいるものの、物語の軸はまっすぐの印象。
同じアパートに暮らす人々の話。
恩田和恵さん、麻生O児さんが好演。
バス停で座員が待機していて観客を会場まで案内してくれるのですが、そこからもう芝居がはじまっているような楽しい導入で、実際にその町歩きが、作品鑑賞中に活かされます。
感情表現がやや誇張気味なところがあります。あともうちょっとだけおさえたほうが、よりわかりやすく自然に伝わったり、くみ取ってもらえたりするのではないかと思います。
それぞれの登場人物に存在感があり、セリフも衣装もその人らしさがよく出ていました。
いろいろなことがあるし、ときどきはすべてを抱えきれなくて零してしまうこともあるけれど、人はそれでも生きていく、生きていかなくては、生きていきたい、と思わされました。
会場自体の空間の魅力と合わせて、その場にいることが心地良くなったり、ときには居心地が悪くなったりして、同じ場所と時間を共有できている感覚を味わえた時間でした。
【東京バンビ】ピクルス ご来場ありがとうございました☆
元東京バンビ
OFF OFFシアター(東京都)
2011/09/28 (水) ~ 2011/10/03 (月)公演終了
満足度★★★
チケットプレゼント
ありがとうございました。
東京バンビ初観劇でした。
客席から笑いが起こるような舞台はあまり観ないので新鮮でした。
ところどころ演出の粗さ(場面転換のぎこちなさなど)を感じましたが、笑いを混ぜながら、重たく暗い内容の背景にそれなりの説得力を持たせて、見やすく作り上げていたと思います。
出演者それぞれのキャラクターがはっきりしていて、人が「生きている、生きていく」ことの切なさや苦しさや悲しさやほんの少しの希望が感じられました。
主演のはやし大輔さんが好演。話が進めば進ほど魅力的に見えてきました。オオトモケイコさんの演技が楽しかったです。
ホットパーティクル
ミナモザ
【閉館】SPACE 雑遊(東京都)
2011/09/21 (水) ~ 2011/09/27 (火)公演終了
満足度★★
ドキュメンタリー演劇初体験
今年3月11日の震災・原発事故後の瀬戸山美咲さんのドキュメンタリー演劇。
前半は露悪的、後半は言い訳、どちらも実話通りなのかもしれませんが、やや過敏に感じられて、瀬戸山さんが抱えている「評価への恐れや怖さ」が脚本や演出に現れているのかもしれないと思いました。すべてをさらけ出しているようでいて、実は巧妙にガードされているような印象を受けました。
原発や震災にこだわらなくても、瀬戸山さんの「武器を持ち、ときには使うほどの、対象(男性、演劇界、原発など)への恐怖心」をもっともっと色濃く描き出したら、おもしろい芝居ができるのではないでしょうか。その可能性を感じました。
2時間近くも出ずっぱりだった主演の佐藤みゆきさんが熱演。ドラマターグの中田顕史郎さんが好演。平山寛人さんは味わい深く、秋澤弥里さんは強い存在感、浅倉洋介さんの色気。俳優はさらけ出していたと思います。
興す人々
劇団熱血天使
Route Theater/ルートシアター(東京都)
2011/09/14 (水) ~ 2011/09/19 (月)公演終了
満足度★
チケットプレゼント
ありがとうございました。
当日パンフレットに年表や適塾の背景や「会読」や「ズーフ」(ヅーフ)といった用語の解説などは載っているのですが、キャスト(役名・俳優名)もぜひとも載せて頂きたかったです。
肝心の芝居は、いろいろな意味で「若さ」を感じました。
幕末モノというよりは青春モノだと感じました。
熱いのですが、まだうわべだけの「叫び」のせいか、台詞が大きいだけで感情が伴っていないように聞こえます。
動きも同じく、激しいのですが、まだ内面が伴っていないようで、ドタバタガチャガチャと感じます。
緒方洪庵はまるで塾生のように若く、福沢諭吉は高校生のように幼く、台詞と俳優の身体の向こうに感じさせてほしい高い知性の説得力が足りない気がしました。
熱く激しく「伝えよう」とする思いは少し届きました。
まだまだ磨きあげられる舞台だと思います。