1
JOE MEEK
ピストンズ
初演に関わった人間だとまた違った見方ですが
安定感がとっても増したと思います。手探りでやってた感じが確信を持ってやってる感じに変わった気がします。
観やすくなったと思います。
ビートルズが出るシーンはずっと最高です。
が、粗削りな勢いが減ったような気がどうしてもしてしまいますが、気のせいかもしれません。
島さんの熱演も変わらず、脱帽です。段々怒っていく感じ、むしろ前よりレベルアップしたような。
平木氏さすがの熱演。かっこいいですね。
もう少し演出の小林さんが出てもいいかな、とはちょっと思ってしまいます。
とある50代演劇人は「ネタを詰め込み過ぎて情報過多だ」と指摘してましたが、私はこの感じは好きなんですけどね。
初演よりよりJOEの部屋が再現された気がします。が私個人は初演の二階屋が好きでした。これはこれで。
年間面白かった演劇ランキング投票はこれを押すかなぁ…
2
とにかく絵の具を大量にかけるでしょう。そしたらあなたは目撃する。それが何であったかを。あなたと私が昔から、必ず線を引いてきたって事も。
ゲッコーパレード
今観てきた。
美術と演劇と民家の見事な融合。美術家発案の企画らしいが、この集団はこういうことをやり続ければいいと思う
今年一番面白かった演劇ランキング1位か2位だ。
台詞は大時代的だが世界感をより強めている、また彼等は民家を使い慣れてる感満載。
外からの窓明かり(今日の昼は快晴)もいい美術効果となっている。よって暗転はない。
行くなら昼の回の方が良いのではないか。
古びた民家なのに異国感溢れる作品になっている。
言ってはなんだがもう少しだけ美術家の発想に寄せてしまっても良かったと思う。
観るには中々首がいたくなる作品だった
しかし私は美術音痴で、美術館にも人に誘われないと行かないが今回は特にそう感じた
男の襟が直って良かった。ずっと気になってしまった。ぶちまけられたようで考えられた衣装そして舞台面。
正直脚立のステンレス感は現代風過ぎないかとも思ったが。正面の黒い亀の甲羅のような謎の美術が艶やかな色合いの中で異様で良かった。
旅人の女がいきづりの恋を一人芝居でしてるようにみえて、客席をひたすら凝視する様は最初戸惑うものの引き込まれ、抱き合っているような錯覚すら覚える。
女が凝視しながら気を緩めると客席の男性数人が体を脱力させる不思議な現象を見た。少なからず彼女の演技世界と連動した客がいたのだろう。これは演じてる女優は楽しかったのではないか。
縦横無尽に駆け巡る男女は照明があたるまいが、家の外だろうが(客には見えない)演じ続け、客がどう演劇を感じるかをよく考えて作っている。いい怪演ではないだろうか。
結局旅とか夢とかロマンとか命とか言っておきながら一組の男女の行きずりの恋からの愛なのがとても卑近でとても小気味良かった。演劇ってこういう事だよな、と感じた作品であった
3
机島
【ハッカ】
新コリッチになってからこのページに行きつくまでに随分時間が掛かった…
意外とキャストが出てて驚きました。しかし当日パンフレットにも書いてある通り女の子な話。
机島を取り囲む砂が好きでした。語尾の「だにぃ」も実際あるんだか無いんだか分かりませんけど、いい味出てました。
おばあちゃんも怖いし。
しかし一番好きだったのは原田主任と部長の紙の投げ合い。
「なんであたしこんな事してるんだろ」って思いながら原田主任はきっとカッターを突き付けてたような気がします。
リゾートの裏側を前面に出して、でも島ってこうだよなぁ、閉鎖された人間社会ってこうだよなぁ、としみじみ思いました。
原田主任は亡くなった部下に会いたかったのかな結局