Weekly1【溺れる金魚】
アヴァンセ プロデュース
「劇」小劇場(東京都)
2013/07/30 (火) ~ 2013/08/04 (日)公演終了
満足度★★★★
濃い~
最前列だったから、というわけではなく。
小劇場だから、というわけもなく。
ものすごく、濃い、作品でした。
観劇後、決して楽しい気持ちにはなれないのは、私好みではないけれど。
でも、いい作品でした、とは思います。
ねっとり濃い、人間のどろどろした部分をえぐるような作品が好きな方には、とってもお勧めです。
そして、子役が素晴らしい!
大正 【妖】 奇譚
とりにく
吉祥寺シアター(東京都)
2010/07/29 (木) ~ 2010/08/01 (日)公演終了
満足度★★★★
楽しい時間でした!
ゴーストメイカー以降、とりにくさんの和風ファンタジーを観ています。
ストーリーが分かりやすくて面白いのと、殺陣の組み方・見せ方が好きで、フライヤーの雰囲気も好きで、とっても楽しみに出かけました。
ストーリーは面白いです。
すでに、何人かの方が書かれていますが、セリフが聞き取り難いところが合ったのが残念でした。
カツゼツの悪さが厳しく指摘されていましたが、劇場の音響・効果音との兼ね合い、他の役者さんとの動きとの兼ね合いもあるのではないかと思います。
殺陣は、間合いが絶妙、と思いました。迫力があって、観ていてドキドキします。
笑いツボのお年どころもいいし、テーマを重たくしないところも、好きです。
楽しい気分のまま、帰れます。
また、次作に期待!
串田戯場「隅田川続俤 法界坊」
松竹
金龍山 浅草寺(東京都)
2008/11/01 (土) ~ 2008/11/25 (火)公演終了
満足度★★★★★
今月はハジケてます
先月の忠臣蔵は、きっちり古典で狙った笑いなし。
それはそれで、ものすごく見ごたえがあって、歌舞伎役者の底力、歌舞伎の底力を思い知ったけれど。
法界坊のハジケぶりを見ても、やはり同じように、あのチームの底力を感じさせられた。ただ、ハジケているだけじゃない、でも初心者が「歌舞伎」と聞いただけで持っている敷居が高いのでは?という先入観を吹き飛ばす導入部はさすが。
最初に笑い倒し、ちょっとおどろおどろしく怖い気持ちになり、最後にわーっとなる、「いいもの見ました!」と額を打ちたくなるような作品だった。
幕末純情伝
松竹
新橋演舞場(東京都)
2008/08/13 (水) ~ 2008/08/27 (水)公演終了
満足度★★
大好きな劇場なのよ・・・
私は、新橋演舞場が大好きなので、
演舞場でやる舞台は、演舞場であることにきちんと敬意を払ってもらいたい。
花道は、確かに出入りに使うものなんだけど、役者の見せ場でもある。
無駄遣いしないでもらいたい。
他の劇場でやることを考えて、花道演出をしないなら、演舞場を使わなくても良いんじゃないの??
で、石原さとみちゃん、頑張りは伝わります。
沖田総司が、頑張ってる女の子という設定なら、ぴったり。
でも、そうじゃないなら、頑張りが立ち過ぎだと思いました。
早口で喋るとき、セリフがちゃんとお客さんに聞こえるように喋りましょう。
芝居は、観客に見せるものです。コレは、演出家の責任でもあるのでしょうか?
あ、でもなんとなく「どんくさい」イメージがあったさとみちゃんの身体のキレが以外と良かったのには拍手!
ダンスで真琴さんと並んだときは、ちょっとかわいそうでしたが・・・。
真琴つばささんは、立ち姿や身のこなしが、さすが!です。
惚れ惚れします。
格好良すぎる感じがするほどでした。
純情は、誰の何に対するものだったんでしょう?
全ての登場人物、全ての生きとし生けるもの、と考え出すことはできますし、ふっと引き込まれる瞬間も何度かありましたが、全体的には「?」でした。
見ているうちに、分からなくなってしまいました。
SISTERS
パルコ・プロデュース
PARCO劇場(東京都)
2008/07/05 (土) ~ 2008/08/03 (日)公演終了
重たくて辛い
普通に帰ったら、家に重たいもの持ち帰っちゃいそうだ~、っていうのが一番正直な感想です。
どえらいこと、するな・・・。
前のほうで見るのが好きな私ですが、この舞台に関しては、やや後ろで良かったと、相当マジに思いました。
役者はタフです。
表舞台では見えないけれど、作者もタフだと思う・・・。
作品としての完成度は高いと思います。
引き込まれすぎて、怖いほど。
満足度に星をつけられないのは、単純に好き嫌いの問題です。
評価しない、っていうか 評価できない、したくない、って感じ。
ゴーストメイカー
とりにく
シアター風姿花伝(東京都)
2008/06/06 (金) ~ 2008/06/08 (日)公演終了
満足度★★★★
面白くて、ホロリ
あかねちゃんの底なしの明るさと、「思春期真っ盛り」の鬼王丸のヒネクレぶりと、いろんな人間関係の中の「絆」と・・・。
「そういうひと、いるよね」
「そういうこと、あるよね」
と思う場面が多く、そのことでリアリティあるストーリーになっているように思いました。
いろんなことが、丁寧に描かれているなぁ、と思いました。
役者さん方も個性的で、それぞれの役柄も魅力的。
ステージの狭さを感じさせない殺陣シーンも見事。
そして、笑いあり涙ありの面白さ。
あと、チラシのデザインも私好みでした。
次作も大いに期待したいところです。
うみわたれ
THE CONVOY
青山劇場(東京都)
2008/05/31 (土) ~ 2008/06/15 (日)公演終了
満足度★★★★
不思議な舞台
これは、芝居なのかミュージカルなのか???
って最初に思ってしまったので、前半はストーリー展開が読めない「迷える観客」になってしまいました。
後半はわかりやすくて安心して観ていられました。
今になって、「そうか、あれはコンボイショウだったんだ」と気付きました。
歌が良かった!
後半がとっても良かった!
なんだか、たくさん勇気がもらえた!
ラストシーンがとても良かった!
目標にすえる夢と、寝ている間に見る夢が同じ字なのはどうして?
この答えがとっても素敵だと思いました。
飛び降りたらトランポリン
なるせゆうせい
ベニサン・ピット(東京都)
2008/06/03 (火) ~ 2008/06/08 (日)公演終了
満足度★★★
置いていかれた~!
物語の前提が、ちょっと分かりにくかったです。
芝居のテンポはいいし、役者さんたちの熱演も素晴らしいし、押し付けがましくない笑いあり、自虐的なギャグあり、でとっても楽しい舞台なのですけれど、
「え?どうして、そうなってるの?」
というところに引っかかっているうちに、展開に置いていかれるような感じがありました。
残念なのはそこだけ、なのですが、そこが見えないと芝居全体が良く分からなくなってしまい、「もったいないなぁ~」でした。
・・・ついていけなかったの、私だけ??
ポストトークも面白かったです。
ルドルフ
東宝
帝国劇場(東京都)
2008/05/06 (火) ~ 2008/06/01 (日)公演終了
満足度★★★
う~ん・・・
ものすごく期待していたわけです。
笹本玲奈さんは元々好きで、井上芳雄さんも人気・実力ともにかなりのお方と思っていましたし、帝国劇場でのミュージカルですし。
でも、ちょっと「あれ?」という感じでした。
期待が大きすぎたのかもしれません。それぞれの役者さんは素敵だし、舞台は豪華だし、演出も面白いと思うのに、舞台全体として何かが届いてこない、そんな気がしました。
カーテンコールは良かったですね♪
瞼の母
シス・カンパニー
世田谷パブリックシアター(東京都)
2008/05/10 (土) ~ 2008/06/08 (日)公演終了
満足度★★★
母役が主役?
「母」が舞台に立っている間は、母親役が主役。目が吸い寄せられ、気持ちがシンクロしてしまうのは篠井さん含めてすべて母。
草薙さんは、ドラマではとてもいい味が出せるのに、この舞台では「う~ん!」と思わずにはいられませんでした。
言葉遣い、なのでしょうか。
時代劇というだけでなく、ヤクザ役だとうこともあったのかもしれません。
品がありすぎ、普通の町人しか見えなかったので台詞が浮いて見えてしまったのかもしれません。
でも、誠意を持って取組んでいることは感じられたので、次の時代劇舞台に期待します。
團菊祭五月大歌舞伎
松竹
歌舞伎座(東京都)
2008/05/02 (金) ~ 2008/05/26 (月)公演終了
満足度★★★
イヤホンガイド必要だったぁ!
夜の部を観ました。
白波五人男、豪華な配役で面白い話なのですが、一階席のつもりでイヤホンガイドなしで入ってしまい、ちょっと見えづらかったりせりふが聞きにくかったりしたのが残念!
三階席で入るときは、イヤホンガイドを必ずつけようと決意。
それでも、三階席は大向こうさんの声がすぐ近くで聞こえ、違う意味で大いに楽しめました。
フルハウス
フジテレビジョン
東京グローブ座(東京都)
2008/05/02 (金) ~ 2008/05/11 (日)公演終了
満足度★★★
頑張ってますね
まず。
会場が小さい割に、音響や会場の笑い声などで役者さんの声が掻き消されてしまい、「え?何て言ってるの?」と思うことが数回あったのがとっても残念。
3階の奥のほう、聞こえてたのかな?
地声だけで届かせられるという絶対の自信があるのでなければ、マイクをつけてほしかったな、と思いました。
観終わった感としては、「等身大の青春ストーリー」だと思いますし、観にいってよかったな、元気をもらえたな、という感じ。
翔央くんの舞台を観るのは初めてですが、彼はこれで新境地が開けるのではないかと思います。
風間くんには、もっと芸達者が活きる芝居と役割が欲しかったなぁ・・・。
米花くんも町田くんも個性的で良かったです。
頑張ってるなぁ、という印象。これからに、もっと期待したい4人だと思いました。
滝沢演舞城 '08
松竹
新橋演舞場(東京都)
2008/04/02 (水) ~ 2008/04/27 (日)公演終了
満足度★★★★
いつ稽古してたんですか?
ジャニーズ事務所のタレントさんの舞台は、流動的にできていて、公演初日~千秋楽の間にどんどん変更が入って変わっていく。
よりよりものを作り上げていく、ともいえるし、初日はひどいともいえる。
今回の演舞城、主演の滝沢さんは、3月末までコンサートツアーをしていた。
バックのジュニア達の半数は、3月に亀梨くんのドリームボーイズに出演していた。
稽古できてるんかい?と思って、初日に望んだ。
演舞城は3回目だけれど、一番よかったんじゃないか、と思わされてしまった。出演者が絞られた=できることにある程度の制限が入った=できることを絞り込み、集中度が高まった、なのかな。
いろんな要素を盛り込んだ第一部も、すっきりとシンプルになった。
滝沢歌舞伎は、5分程度で仕上げる白塗りはもちろん、滝沢さん自身による鷺娘・櫓のお七・執着獅子は、本物の歌舞伎ではないかも知れないけれど、本格的だったと思う。日本舞踊の稽古、正月時代劇での歌舞伎の稽古、これまでに積み上げてきたものがひとつの表現になった。
そういった経験の浅い、ジュニア達による弁天娘女男白浪は、なんとも可愛らしいものだった。よく「がんばった」と思う。
忠臣蔵の殺陣は、よりキレが良くなり、エッセンスのみであったけれど、物語を知って観ていれば、それなりに感じるものがある。
第二部の義経は、若干、首を傾げる部分もあったが、滝沢さんの義経への想い、今回からついたサブタイトル「命 LOVE」に対する思いが込められた力作だったと思う。
ここまでのものを作るのに、稽古時間をいつ取ったのか、と逆に感動。
座長としての滝沢さんのリーダーシップと、スタッフとの関係、チームで作り上げた滝沢演舞城08、これから千秋楽に向けてどう変わっていくか、どう進化しているか、とても楽しみ。
ジャニーズの舞台、初日はひどいことがある、という経験を払拭する舞台だった。