ミオッチの観てきた!クチコミ一覧

1-10件 / 10件中
神話-神様と人様のいつかの恋物語-

神話-神様と人様のいつかの恋物語-

劇団まほろば社中

シアターブラッツ(東京都)

2008/05/23 (金) ~ 2008/05/25 (日)公演終了

満足度

プレに行って参りました
正直なところを書くと、かなり厳しかったです。
もし、休憩があったら帰っていたと思います。

公演前なので、ネタバレBoxに。

ネタバレBOX

見に行く前に、松尾スズキ著『演技でいいから友達でいて』の野田秀樹氏との対談を読んで行ったからでしょうか、
足音がとにかく気になりました。呼吸音も。
芝居の間、一貫して、松尾氏と野田氏が言う『だらしない』感じが漂っていました。
自分の体をコントロールできていない感じですね。

発声については更にう~んという感じでした。
とにかく早口で何を言っているか聞き取れないし、足音の効果(?)もあいまって非常にヒステリックな印象を受けました。
大きな声を出されれば出される程しらけてゆく自分がいました。
『演じているぞ!』という変な気負いが全て声に集約されていた気がしました。

ホンについては・・・、意味もなくGender Offensiveだなと思いました。
フェミ批判としてあえてOffensiveなのではなく、ただ単に時代錯誤な感じを受けました。
私はフェミではありませんが、マルクス闘争理論を学んだ者として、
台詞として発される言葉が意味もなくマイノリティに対して挑戦的であることは非常に危険であると思ってるので、この点はどうしてもいただけなかったです。

また、言葉遊びと称したダジャレ(?)が沢山出てきましたが、野田さんのパクリ?何のための言葉遊び(?)かわかりませんでした。
時事ネタも古かったですし、ココ笑い所なんだろうなという場所で客席が全く反応していなくて、見ているコッチが結構辛かったです・・・。

歌舞伎の型を模したと思われる動きなど過剰な動き、ポーズも沢山あり、う~ん・・・これもバタバタした印象しかなかったですね。


物凄く辛口な評価になってしまいましたが、率直な感想です。
真剣にモノ作りをしてらっしゃる方に対して真剣に見た感想ををお伝えするのが礼儀だと思うので思ったままに書きました!

お気を悪くされた方がいらっしゃったら申し訳ありませんm(__)m
失われた時間を求めて

失われた時間を求めて

阿佐ヶ谷スパイダース

ベニサン・ピット(東京都)

2008/05/08 (木) ~ 2008/05/27 (火)公演終了

満足度★★★★★

見た直後
今、芝居が終わって5分と経っていない。
でもずっと昔に見た様だ。

心をからっぽにして見た。
それが良かったのか、鳥肌が立ちっぱなしだった。

ストーリーはわからない。
だけど、4回泣いた。

そんなお芝居でした。


出会えて良かった。

わが魂は輝く水なり

わが魂は輝く水なり

Bunkamura

Bunkamuraシアターコクーン(東京都)

2008/05/04 (日) ~ 2008/05/27 (火)公演終了

満足度★★★★★

全てが一流
全てが一流。本当にこの一言です。

野村萬斎さんはお歳が途中で分からなくなりました。
本当に。
殺陣で俊敏な動きをされていて、ああ、そうだよね、お若いよね。
と安心するほど、おじいさんでした。

尾上菊之助さんは本当に美しい。
C列だったので目の前で拝見したのですが、
こんなに霊が似合う方がいるのか、と思いました。

とにかく、主役のお二方に圧倒されて、
それだけで鳥肌が本当にずっと止みませんでした。


演出についてはパンフレットを読んだところ、
政治色を消したとのことですが、私には割と色濃く感じられ、
それがまた面白かった点でもありました。
それと、単純に素人考えですが、
あれだけの個性を自然に上手く使いこなしているからには、
相当な演出力が働いているんだと思いますが、私にはまだわかりません。

ホンについてですが、蜷川さんもパンフレットでおっしゃっていましたが、
とにかく台詞が美しい。
そして、老い、恐れ、美化など、私が若者ゆえ、普段感じ取ることのできないが、
ものすごく共感できる内容でした。
まだチケットが取れるならもう一度行きたいです。

どん底

どん底

Bunkamura

Bunkamuraシアターコクーン(東京都)

2008/04/06 (日) ~ 2008/04/27 (日)公演終了

満足度★★★

ケラ色
ケラさん色のどん底でしたね。
原作はロシア語専攻の妹にあらすじを聞いただけでしたが、
全然違う印象を受けました。
ケラさんのホンを受けて、原作にも興味がわいたので、
原作を読んでからホンについては自分の中で整理したいですね。

役者さんはオジサマ方がとにかくカッコ良くて、
若手は霞んじゃった感がありましたね。

段田さんがひたすら『死んだら楽になる』と池谷さんに言っていても、
池谷さんは最後に『でも生きたいの!』っていっていました。
どん底、でも愛すべき登場人物、その人生。
何が真のどん底なのか考えさせられました。

グローブ・ジャングル

グローブ・ジャングル

虚構の劇団

シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)

2008/05/10 (土) ~ 2008/05/25 (日)公演終了

満足度★★★★★

まっすぐでおごらない
真っ直ぐで驕りのない鴻上さんの人格が伝わった舞台でした。
ホンの内容も、劇場の雰囲気も、鴻上さんご本人が席の案内をなさるところなど、
作品の内容だけでなく、舞台の空間全体で鴻上さんのやりたいこと、
人柄を感じたなぁというのが率直な感想です。


ホンに関しては、流石!の一言。
このお値段でこのクオリティーのホン・演出が見れるのか!と感動。
扱うイシューが多く、大風呂敷広げたかな?と勝手な心配をしても、
最後には全部必要な要素だったんだって納得させられました。


また、フレッシュな役者さんでしか伝えられない『何か』も教えていただいた気がします。
1週間前に『我が魂は輝く水なり』を鑑賞し、
役者、ホン、演出、スタッフ全てが一流の作品に鳥肌が総立ちの感動を覚え、
この作品には何一つ欠けているものがない!と思いました。
しかし、『グローブジャングル』を見て、
『我が魂~』は最高の舞台の一つではあるが、アレが頂点ではないと思うようになりました。
上手く言葉で表現できなくてもどかしいのですが、鴻上さんが何で
若い人たちと1から劇団を始めたか本当に少しだけ分かった気がしました。


49日後・・・

49日後・・・

パルコ・プロデュース

PARCO劇場(東京都)

2008/04/12 (土) ~ 2008/05/06 (火)公演終了

満足度★★★★

まぁ納得です
とにかく個人技の光る舞台でしたね。
男性陣の芸をとくと堪能しました。
個人的に成志さんの大ファンなので、
成志演出なのは嬉しいんですが、
その分出番が確実に減るのでちょっと悲しいw

ホンは、無難な印象を受けました。
あのメンバーの個性のせいでホンが埋没してしまったのかもしれませんが、
う~ん。
個人的に、謎解き系はあまり好きじゃないし、
同じホラーなら前回の鈍獣のように人間の怖さ的な方が好きです。
メッセージ性のあるものが好きなので・・・まぁこれは好き嫌いですね。

とにかく2時間、お腹を抱えて笑わせていただきました。
納得です。

洞海湾 ー九州任侠外伝ー

洞海湾 ー九州任侠外伝ー

サモ・アリナンズ

ザ・スズナリ(東京都)

2008/04/04 (金) ~ 2008/04/15 (火)公演終了

満足度★★★★

松尾ワールド
黒人のくだり、相撲のくだりの世界のチューニング、松尾ワールドですね。
キラキラの台詞が聞きたくて見に行きました。
よかった。そして、サモアリオヤスミ残念です。
平田さんのSWは卑怯だったw

顔よ

顔よ

ポツドール

本多劇場(東京都)

2008/04/04 (金) ~ 2008/04/13 (日)公演終了

満足度★★★★★

周囲の目
顔の美醜をフィールドに、周囲の目(客観)、自己認識(主観)の関係性を、
そして我々がいかにその関係性を理解しきれていないかを明確に描いていたな、と思った。

ニンゲンの深くて濃い部分を、顔という表面的かつ、最大の業であるテーマで綴ったのが非常にアイロニックで見た後、ものすごく色々と考えた。

愛のテール

愛のテール

ニットキャップシアター

駅前劇場(東京都)

2008/04/24 (木) ~ 2008/04/29 (火)公演終了

満足度★★★★★

初めてメジャー劇団以外で面白かった作品
強烈に面白かった。
初めてメジャーじゃない作品で当たりでした。
ホンも役者さんも最高。

あぁ、2500円で良いモノ見ちゃった。前から2列目のドセンターだったし。

あまりに感激したので、
戯曲本買ってみなさんにサインしていただいちゃいました!

これからもニットキャップシアター見に行き続けます!!

ネタバレBOX

内容があまりにも私ににドンピシャでした。

治りかけの鬱持ちの私の夫は底なしに優しいけど、何でなんだ?
アタシは彼に何か返せてるのか?彼が私を愛するメリットは?
愛って何だ?

ただ優しくされるしんどさ、愛の洪水の辛さ。
決断の意味、重さ。

テーマ以外の遊びの部分も最高。
役者さん達良く動くっ!
ダンス上手いし。

全体的な見せ方(演出)も上手い。
場面転換の上手さのせいか、一気に引き込まれる感じ。

あぁ、早く新作が見たい。
あなたの部品 ファイナル

あなたの部品 ファイナル

北京蝶々

早稲田大学大隈講堂裏劇研アトリエ(東京都)

2008/04/19 (土) ~ 2008/04/27 (日)公演終了

満足度★★★

役者がよかった
ホンが非常に単調で困ったが、役者が非常に良かった。
特に主役の2人、装具技師さんと、リーさんは最高でした。
その他の方はそんなでもありませんでしたが、
このお二方が本当に良く、全然飽きませんでした。

ネタバレBOX

ホンは、今起こっていること=現状を羅列しただけだな~と感じました。
日中間に今後起こりうるであろうと誰にでも予測できる問題ばかりを取り扱っていて、未来のお話とは到底思えませんでした。
また、日中間の問題全般が横糸だとすると縦糸がなかったように感じます。

どこまでを自分の体と認識するか・・・という台詞があったと思うのですが、
そこをもっと掘り下げて、国家論、アイデンティティ論、シティズンシップ論の方向に持っていけば、メッセージ性が強い作品になったと思います。
結局、何が言いたいのかがわからなかった感が強かったので。
『もうここが戦場だ』というメッセージが主なメッセージだとしたら、
あまりにも陳腐ではないかと思う。

医学的な分野の勉強はよくされていたようだが、
もう少し、『何を』伝えたいかを明確にして、その伝えたいものの分野の学術論文を読むなど勉強なさっても良かったかなと思いました。

このページのQRコードです。

拡大