ガッキャマンの観てきた!クチコミ一覧

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裏切りの街

裏切りの街

パルコ・プロデュース

PARCO劇場(東京都)

2010/05/07 (金) ~ 2010/05/30 (日)公演終了

面白かった♪……のか?
三時間!!
という長さをあまり感じさせない♪
ということは、面白かった。
ということなのかもしれないが
そうでないのかもしれない。
何が面白かったのだろう。面白かったのは確かなんだと思うけれど…
あれ?本当に面白かったのか?
つまんなくはなかった。
うん。
金と時間を返せとも思わなかった。
うん。
初めてかもしれない。観劇後にこんな感覚になったのは。

ネタバレBOX

男と女。
目に見えない不安感。
どうしようもない倦怠感。流れ流されどこへ行くぅ♪

リアルなんだよね。扱ってる題材とか、表現方法とか。ドラマチックでもある。なんかリアルの究極を目指してるっぽい。
だから、リアル、ナチュラルじゃないところで、見ているこっちは急降下しちゃう。
セックスの描写いれるのなら、もっと思い切ってやってほしかった。そこだけかなり中途半端…
てか、ウソウソ、絶対もっと汚くて、エグくて、グロくて!!
んで、美しいんだよぉ〜

な〜んかそこだけ不満でした

役柄だろうけれど・・・圭さんの姿勢を見てて、首が痛くなったのはいうまでもない。
家の内臓【作・演出 前田司郎】

家の内臓【作・演出 前田司郎】

アル☆カンパニー

【閉館】SPACE 雑遊(東京都)

2010/05/21 (金) ~ 2010/05/30 (日)公演終了

満足度★★★★★

いいよね~
この気だるさ。だけど、嫌味じゃないんだなぁ。
見に行って当たりっ!!って思えるのって見に行くものを吟味しても
10本に1本くらい。
これは、そのうちの一本かなぁ♪
あぁ、もうちょっと見てみたいって思わせてくれるのっていいよね♪

ネタバレBOX

なんかいるいるこういう人って感じの役柄ばかり。
それを見事に表現している役者さんたちに脱帽。
どこまでが台詞なのって思っちゃう。
あれ全部台詞だとしたら、前田さんすごすぎ。
あれ全部台詞だとしたら、役者さんすごすぎ。
平田さん、あのいい加減さ大好きです♪

とらえている問題は小さなものだけれど、人間だれしもが抱えているんじゃないかな。
人によっては日常の一片をそのまま切り取ったようなものを見て
何が面白いの?っていう方もいるかも。
ただ、それでもこの切り取り方は秀逸だと思うのです。

こういう切り口好きです。
『ムサシ』 ロンドン・NYバージョン

『ムサシ』 ロンドン・NYバージョン

彩の国さいたま芸術劇場

彩の国さいたま芸術劇場 大ホール(埼玉県)

2010/05/15 (土) ~ 2010/06/10 (木)公演終了

満足度★★★

むずかしいところだぁね~
ビジュアル的に見てて楽しいところもあるのだけれど、チョイとばかり弱かったなぁ。という印象。つまらないとばっさり切ることは出来ないけれど、チケット代に対して内容が・・・
2階席で8000円・・・
一階席のハイソな方々は湧いていたけれど、それがこっちまで伝わってこない。ぱっくり割れてんだよなぁ。
前半舟漕いでしまいました。

ネタバレBOX

ラスト近くに亡者たちのセリフで”戯曲を書いたのでございます・・・云々”というのがあったので井上さんに思いを馳せてしまいました。
ただ、それもむなしかったなぁ・・・
天国であの方はどういった思いでご覧になっているのだろう。
2010億光年

2010億光年

サスペンデッズ

東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)

2010/05/22 (土) ~ 2010/05/30 (日)公演終了

満足度★★★★

やさしいお味
卵かけご飯なのである。
生卵と御飯としょうゆ。それだけで作っているのである。余計なものなど一切ない。ご飯は炊き立てなのか、冷や飯なのか、また冷や飯を水で洗っているのか、卵はといてからご飯に混ぜるのか、ご飯にぶっかけてから混ぜるのか、白身と黄身を別々に混ぜるのか、またメレンゲ状にするのか。
全部ミキサーに入れて一緒くたにするのか。
しょうゆは一滴それともドバッと?茶碗に盛るのか洋食器に盛るのか、陶器なのかプラスチックなのか、銀食器なのか。

いろんな出し方をしてくれるが、卵かけご飯なのだ。威張っていないのだ。やさしいのだ。

お勧めします。

ネタバレBOX

白州さん。初めて拝見する役者さんだったがすごく魅力的で自然と目がいっている自分に気づく。ふわっとさらっと、羽が生えているようなお方だった。
売れない劇団員のみなさんのラストの劇中劇にも引き込まれた。
笑う魔女の罠~Traps of the Laughin' Witch~

笑う魔女の罠~Traps of the Laughin' Witch~

劇団三年物語

恵比寿・エコー劇場(東京都)

2010/05/16 (日) ~ 2010/05/23 (日)公演終了

満足度

まぁ、言いたいことは山ほどあるのだが
役者が役としてではなく、役者自身で舞台の上にあがっているのは
いかがなものかと。笑ってんじゃねーよ!!と久しぶりに思わず怒鳴ってやろうかと思いました。

ネタバレBOX

それなりに笑えるのだけれど、役者のパーソナリティがあまりにも表に出すぎているのが気になった。
本自体も何を伝えたいのか・・・というより当たり前のことを、当たり前に表現しすぎていて、薄っぺらく感じられてしまった。
身内受けなのか何なのか?客席は湧いていたけれど。
 
まぁ、いろんな舞台があっていいとは思うけれど、役者が自身の仕事をないがしろにしているように見えるのはどうしても看過することができなかった。
客に媚びる役者を久しぶりに見た。
モジョ ミキボー

モジョ ミキボー

モジョミキボー上演委員会

OFF OFFシアター(東京都)

2010/05/04 (火) ~ 2010/05/30 (日)公演終了

満足度★★★★★

人生初リピート観劇!!
とにかくスゴい。まだ見てない方はぜひぜひ見るべきです!!

ネタバレBOX

“芝居はごっこ遊びの延長線にある”
なんてよく言われるけれど、これはそれを体現した秀逸な舞台ではないだろうか。
モジョとミキボー。二人の友情、その絆の強さ。
自分の少年時代をフラッシュバックさせられる。
子供の世界を大人の世界が容赦なく傷つけ、破壊していく様。二人の様子が幸せに見える分だけ、結末に切なさを感じる。
笑って笑って、最後にホロリ。
見終わって時間がたったが、未だに“雨にぬれても”の曲と共にいろんなシーンが頭に浮かんでくる。
裏に大きな社会問題を提示しているが説教臭くなく、体に入ってくる。
役者とスタッフワークが見事に噛み合っている。
多少、戯画的な手法も目につくがそれもご愛嬌。
いいものを見れた。

補足として、二回みたわけだが、初めに観劇した時に比べ、二回目はエネルギーが少なくなっているよう感じられた。二回目にみた時の空調の音がうるさかったのがその要因かもしれない。
長期間の公演だけに、役者さんも大変だろうが、頑張って欲しいものである。
めぐるめく

めぐるめく

KAKUTA

シアタートラム(東京都)

2010/05/21 (金) ~ 2010/05/30 (日)公演終了

満足度★★★★

するりと…
芝居の中にはいっていけた。
美術や客入れ音楽で期待させておいて、いざ芝居がはじまったら“なんじゃこりゃ”と期待を裏切られることが多々あるなか、この劇団はそういった高揚感なり期待なりを裏切らず、そういった客席側の空気を上手く掴んでいたように思う。

ネタバレBOX

灯りや音の使い方、転換時の群像的なものの見せ方が小気味よい。
登場人物の在り方や居方も破天荒なのだが、内にリアリティを感じるので、心地よく観られる。
特に四女・ロミと三女の夫・卓の力の入れ加減は絶妙。
風呂場のシーンや山びこ&カラスで音響効果を使っていたが、大概ああいうことをすると、ひいてしまうものだが、そこまでにきちんと芝居をつくっているので、面白く感じられた。

ただ、家族で墓参りをしにいく道すがらで立ち寄った、ナイトクラブのシーンで、りつがダンスを踊るところは、役者が躍れるからシーンをつくった…というような芝居自体に対して必要のないものを取り入れていたように見え、少々辟易。
登場人物それぞれに問題を抱えているのだが、今一つどこに焦点を絞れば良いのか、また携帯を多様する意図がどこにあったのか、わかりにくいのも勿体ないと思った。
演出や役者は素晴らしいので、もうほんの少しだけでいいから、焦点を絞ってほしい。
演出や結末に驚愕する!!といった類のものではないので、そういったことが特に気になったのかもしれない。
いろいろ書いたが、満足して劇場を後にする事が出来た。来年で劇団創立15周年ということだが、心機一転もっともっと頑張って欲しいものである。
「ユー・アー・マイン」

「ユー・アー・マイン」

クロカミショウネン18 (2012年に解散致しました。応援して下さった方々、本当にありがとうございました。)

駅前劇場(東京都)

2010/05/12 (水) ~ 2010/05/16 (日)公演終了

満足度★★

期待しすぎたか・・・
う~ん。いま一つ肌に合わなかったのかなんなのか。
バカバカしくって大いに笑えるのだが、あとに残るものがない。

ネタバレBOX

喜劇というより笑劇。
シュチュエーションで笑わせるというより、役者のテンションでもってけ!!
みたいなノリ。
そういうのも嫌いではないけれど、初めからあまりにも大げさなやり取りが続くので、辟易。
本の内容で笑わせられるところも、声のでかさやテンションの高さで持っていこうとするから”ここ芝居違ったら笑わせられるのになぁ””ここ狙ってるんだろうなぁ”と思ってしまう。
全体の役者の雰囲気がみなそんな感じだったので、おそらく演出なのだろう。
登場人物にその戯曲に登場するだけの必然性なり、動機などが感じられず、
あえて言うなら賑やかしのための、笑いをとるために登場してんだなという感覚がぬぐえない。

演劇部のくだりから、徐々に自分もこの団体のカラーが理解できて、楽しめることができたのだが、時すでに遅しか。
終盤、笑いの質が同じようになってきたので、冗長にも感じられた。
もう少しタイトに、本当に必要なものだけを抽出して舞台に上げてほしかった。
まぁ、辛辣なことも書きましたが、笑えることは笑えるので、笑いたい人は行ってみなさるのも手かと。
夏の砂の上

夏の砂の上

Pカンパニー

シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)

2010/04/28 (水) ~ 2010/05/03 (月)公演終了

満足度★★★★

静かな中に大きなうねり
松田正隆さん&高瀬久男さんコンビは矢張り鉄板!!

ネタバレBOX

一見、淡々とした中にも、役の心の動きがみてとれる。
磯貝さんの居方、ん?ってひっかかったところが序盤あったのだが、終盤謎が解明♪すごくバランス感覚にすぐれているお方だなぁと感動しました。
全体的に嘘がなく、すぅ〜っと心にしみわたるものがあり、よい時間をすごせました。
BLUE/ORANGE

BLUE/ORANGE

シーエイティプロデュース

ワーサルシアター(東京都)

2010/04/22 (木) ~ 2010/05/02 (日)公演終了

満足度★★★

凄まじい集中力
役者さんの集中力、溜め込んだ力の解放。そのエネルギッシュなこと!!
芝居の内容はほぼ申し分ないのだが…

ネタバレBOX

客席は超満員。見る側にも熱が入る。
…が、しかし
客席パイプ椅子のうるさいことうるさいこと。
ギィギィギシギシあちらこちらで音がなる…
余計な装飾がない対話劇なので集中したいのだが、あまりの騒音に耐えられない。
おそらく劇場備品なのであろうが、制作側はこの点を問題にしなかったので、あろうか?
気付かなかったとしたら、感性が鈍っている。気付いていたとしたら怠慢である。
せっかくの芝居がそれがもとで、感動も半減。
お金を払い、時間をささげ、足を運ぶ観客に対し、また演じ手に対し、これは失礼ではなかろうか。

芝居自体はチョウさんとしゅうさんの居方に特に目がいった。チョウさんの心身の柔らかさ、自由さには驚嘆すべきものがあった。
しゅうさんの飄々としたところも役柄にマッチし心地よく見られた。
ただ、休憩開け後半から、各々の状態が変化していき、感情の吐露が見え初めてから、表現方法が日本人的になってきて、戯曲の世界の間に溝が見えはじめ、違和感が出てくる。
千葉さんに特に顕著にそういった傾向が見えはじめる。こういった作品をこういった形で上演することは素晴らしいことだとは思うが、出演するとなるとご自分のことは?
少人数の芝居は特にそう感じられ、演出に専念していただきたかった。

ただ、全体としては矢張り面白かったのである。
だからこそ前述した点が惜しい。
アメリカン家族

アメリカン家族

ゴジゲン

吉祥寺シアター(東京都)

2010/04/29 (木) ~ 2010/05/02 (日)公演終了

満足度★★★★

扱っている題材は重いものの
とても、面白い!!
有意義な時間を過ごさせて頂きました♪
評価は☆4つ半といったところだけど、次回に期待して敢えて厳しめの☆4つで♪

ネタバレBOX

ブラックユーモア溢れる作品。初見の団体だが、大変満足♪
団体側はホームコメディとうたっているが、コメディと括らなくてもよいのでは?と感じるほど、しっかりした内容でした☆
役者陣も身体がキレるし、役柄の心情もちゃんとこっちに届いていました。
若干、笑いをとりに行きすぎてる感があり、その描写がドラマ上必要不可欠かと言われれば、うなってしまう面もあるが、そういったこともこの団体の魅力の一つであり、それぞれの役に魅力を感じられる要因なのかもしれない。
若手の有望劇団って大きくなるにつれて、トンがったものが薄れていきがちなので、是非ともこのまま、もっとトンがってやっていってもらいたい♪

個人的には、三男が父親をかばう、母からの電話のくだりと、息子二人が母のもとへ行く最後のシーンが特にお気に入りでした♪
15 Minutes Made Volume8

15 Minutes Made Volume8

Mrs.fictions

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2010/04/29 (木) ~ 2010/05/02 (日)公演終了

満足度★★★

企画はおもしろい
こういう企画をやり、横のつながりを構築すること
また、観客への宣伝の場としての役割は十分に果たしている。
肝心の中身は・・・

ネタバレBOX

15分という短い時間、6団体合同ということで舞台美術の簡素化
さまざまなハンデがあったので一概にそれぞれの作品を評価してはいけないのかもしれないが・・・

どうも最近の若手演劇団体は笑いに走る傾向にあるらしい。
今更、演劇とコントは違うなんて言うつもりはないけれど
笑いがある舞台がよい舞台という信仰めいたものがあるらしい。
共感できる部分と理解出来ない部分。
そのバランスが大事なのではないかと自分は考えたりするわけで
ただただ共感されて笑える舞台もいいがそれだけでは刹那的で記憶に
残らないし、新たな感動というものも得られない。
また、一方で何が伝えたいのかまったくわからない舞台も考えもの。
見る側がその意図を考えて想像で補完するのも観劇の楽しみの一つだが
その要素となるもの指針となるものさえ曖昧な表現でしか
提示できないとなると、気持ちの悪さだけが残る。

また、ちょっとサボってんじゃないの?
という傾向ある団体も多々あった。

唯一、面白かったのは”芋屋”
やっていることは戯画的でバカだなぁと思うけれど
その馬鹿さ加減を妥協なくちゃんと完成されたものとして
提示していたのはこの団体だけ

ほかの団体も面白い要素があったので
もっと突詰めていってほしい。

残念だったのは”時間堂”
ここの団体をみたいと思って観劇した分
正直、落胆した。
同じ場所で違う時間軸が交差している
といった設定は面白いが見せ方がまずい。
二組の男女(同一人物たち)が交互に対話を繰り広げるのだが
一方のダイアローグからもう一方に移るときのやり口がマズすぎる。
しゃべっていない方をよりよく注意していたのだが
細かい表情の変化や身体の動きなどはあるものの
そこに宿るべきその人の心情のようなものが全く見えてこず、リアリティがなく
ただ台詞を言う順番を待っているようにしか見えなかった。

末尾になるが”PLAT-formance”はふざけすぎで(中身も役者の演技の質も)まったく好感が持てなかった。
松山流

松山流

シガラキ

RAFT(東京都)

2010/04/16 (金) ~ 2010/04/18 (日)公演終了

満足度★★★★★

ちょっと・・・
すごい(ここでいう”ちょっと”は”ちょっと信じられないほど”ってこと)
う~ん。あの内容で1000円はまず安すぎる。
一人芝居で異なる作家の4本の脚本、いろんな表情をみせてくれた役者の力量に脱帽。
同年代の役者として、悔しくなったが、いい刺激をもらえた。
ちょっと、気になる点もあったので☆4つが妥当かなというところだけれど
期待値を込めて☆5つで。
公演期間が短いのが残念だが、できるだけたくさんの役者、演出家、作家
(特に若い演劇人)にぜひ見てもらいたい。

詳細はネタバレBOXにて

ネタバレBOX

シリアス→コメディ→シリアス→コメディと
飽きさせない見せ方をしていて、あまり時間を感じさせない。
幕間スクリーンを使っての演出も○。
観る側のインテリジェンスによるが
一部作品でわかり易すぎたり、わかりにくすぎる
展開があったので残念。

一人芝居で力量のある役者がオムニバス形式でやると
役者よりホンの中身の方が目立つ。

最後の作品(谷さん作)も全体的に面白かったし
内容も好きな類なのだが、途中暗転がかなり多いので、
いま一つスピードに乗りきれない(特に終盤に感じた)。
役の作りこみも一人芝居ということもあって
一つの本でいろんなキャラクターがいると
ある程度ステレオタイプになってしまっているのももったいないと感じた。

個人的には2本目(細居さん作)が一番好みだったかな。

まぁ、いろいろ書きましたが笑えたり考えさせられたり
いい時間を過ごせました。
「宙(そら)をつかむ」 海軍じいさんとロケット戦闘機

「宙(そら)をつかむ」 海軍じいさんとロケット戦闘機

演劇集団円

紀伊國屋ホール(東京都)

2009/07/17 (金) ~ 2009/07/26 (日)公演終了

満足度★★

とにもかくにも
橋爪さん。うまい。
宋さんの芝居をみるのはこれで3度目。
”ふたりのイーダ””実験”と観てきて、大変有意義な時間を過ごさせてもらったので、今回も期待♪
しかし・・・、どうしちゃったのかな?
宋さんの魅力的な言葉、緻密に作りこまれた劇構造が
そこにはなかったように思えた。
クライマックスもいま一つの盛り上がり。
一つの大きな目標。
それが人間に集約されるのか、ロケットの実験に集約されるのか中途半端。
一人一人の登場人物のパーソナリティー見えづらい面もあって芝居に集中できなかった。
次回に期待。

橋を渡ったら泣け

橋を渡ったら泣け

ニワカサミット

ART THEATER かもめ座(東京都)

2009/11/27 (金) ~ 2009/11/29 (日)公演終了

満足度★★★★

おもしろいっ!!
忙しい忙しいと言い訳がましく、友人らの誘いをしばらく断って
見に行けない舞台が続いて早数ヶ月。
久しぶりにそういった中の一つを見に行ったのだが・・・



・・・♪
面白かった。
役者も本も素晴らしい♪
演劇好きにはたまらない舞台ではないでしょうか?
多少、力が入ってるかなとか逆に力が抜けすぎているんではなかろうかと
いうところもちらほらあったが役者の戯曲へ向かう姿勢やキャラクターの魅力が、それを負って余りある。
舞台背景”日本沈没”状況だけ見たら悲惨なんだろうけれど、そこでとりかわされる住人たちの交流がともかく笑える。非日常の日常が人間をこうしていくのかと考えさせられる面もあり。

ただ、なんなのか暗転中にバケツ?のガシャンという音。
暗転はいつもこの生音が入るのだが、すごぉく気になる。
音響・照明へQだろうか?
ともかく気になった。

舞台美術・照明も物語世界をうまく表現。
すんなりとその世界に入っていけた。
これからの活躍に期待。

死の舞踏

死の舞踏

演劇集団円

ステージ円(東京都)

2008/07/17 (木) ~ 2008/07/31 (木)公演終了

満足度★★★

貴重でしょう。
未だにストリンドベリをやるというのは。

ネタバレBOX

小劇場だけど、橋爪さんが出演しているあたり
商業演劇と言った方が良いのか。
ステージ円といった小空間でこういうことをこういう値段とってやることは
非常に良いことだと個人的には思う。

橋爪さんファンには大変面白い舞台なんだろうけど
未だにストリンドベリ・・・
個人的には、橋爪さんが去年、ステージ円で出演した”実験”の方が
断然好きです。

いい戯曲には違いない。
面白かった。
ただ、古さは否めない。
演劇学を学びたい人にはもってこいの芝居だろうけれど
私、ただ楽しみたいだけですから。
もっともっとこの面子なら面白いことできたろうに。
その面では残念です。

ただ、古典(もう古典でしょ?)を上演するという姿勢は評価。
それになんだかんだ書いてるけど面白かったしね。

一見の価値はありますよ。
羊と兵隊

羊と兵隊

松竹

本多劇場(東京都)

2008/07/05 (土) ~ 2008/07/27 (日)公演終了

満足度★★★

う~ん。
知り合いの女優さんが出ていらしたので観にいったけど
う~ん・・・うなっちゃうなぁ。

いやぁ、あの観劇後のなんともいえない気持ち悪さ。
つまらなくはなかった。
ただ、手放しで面白いとも言い切れない。

まぁでも、思い起こしてみると面白かった・・・のか?

岩松ワールドであったことは間違いなかろう。

その夏、13月

その夏、13月

チェリーブロッサムハイスクール

サンモールスタジオ(東京都)

2008/06/27 (金) ~ 2008/07/01 (火)公演終了

満足度★★★★

よくやったなと
青春群像劇・・・
とひとくくりにしてしまっては失礼だな。

淡々と物語が進行していく本を、真摯に逃げずに向き合って
芝居作りをしている姿に感動。
紛れもなくそこには役者でなく、人間がいました。
素晴らしい。
昨今の、笑いを狙いたがる風潮のなかにあって
こういった真摯なものづくりは大変貴重である。
なおかつ、そうした創り方によって
淡々と起伏のない平坦なものになりがちなのに
よくもまぁ、ここまで面白くつくることができたなと。
役者さんたちは身を削る思いをしたに相違ない。

ただ、最後のオチが弱い。
もったいないなぁ。

でもチケット安いし、満足できました。

エリア1

エリア1

どて劇団

劇場MOMO(東京都)

2008/07/09 (水) ~ 2008/07/14 (月)公演終了

満足度★★★★

笑った!!
いっやぁ、面白かった。
客観視すると、これおそらく楽屋落ちやろ?と思われることや
身内受け狙い?ふざけすぎ?
と、思われても仕方の無いような本や芝居だったけど
いやいや全く外部の私がここまで楽しんだのですから
これは大拍手もんの舞台でしょう。

役者のパワーに持っていかれました。
本のパワーに持っていかれました。

バカバカしすぎる。
バカバカしいことを真剣に楽しんでやってる。

あえて苦言を呈すなら
もすこし、締めてほしいなとは思ったけど。

いやいや、これだけ楽しませていただいたのだから
これも一つの形かなと。



双葉のレッスン

双葉のレッスン

流山児★事務所

ザ・スズナリ(東京都)

2008/06/11 (水) ~ 2008/06/17 (火)公演終了

満足度★★★★

おもしろかった。
本にしても舞台にしても、仕掛けがまず凄い。
不思議な世界観。映像を映像としてのつかい方ではない
これからの可能性のある演出だった。
物語のポイントとなるところはそれほど真新しくなかったが
やはり演出かな、素晴らしかった。
個人的には立原さんの美しさと、流山児さん・さとうさんの掛け合いに
やられました(笑)

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