
大事故物件
同じ釜のムジナ
新宿眼科画廊(東京都)
2025/04/11 (金) ~ 2025/04/15 (火)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2025/04/15 (火) 16:00
2年ぶり2度目の公演のユニット。作・演出の烏丸棗の巧妙さが楽しい。(3分押し)53分。
死体が発見された工事中の店舗に集まる、刑事・鑑識・オーナー・不動産業者・借主・工事者ほかが展開する、一種バカバカしい物語だが、途中からオカルト風味になり、面白くもちょっとコワク終わる。久々に観る烏丸の作品だが、手慣れた役者陣を集めて楽しく作ってる感じが良い。作・演出だけでなく、簡単なものだが、音響と照明を一人でやる烏丸が見事。

「ブカブカ〜分不相応な豊かさに気づくまでの46億年か46年、あるいは約60分〜」
tea for two
アトリエ第Q藝術(東京都)
2025/04/04 (金) ~ 2025/04/06 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2025/04/05 (土) 18:00
20年以上の長い付き合いの劇団だが、唯一観ていなかった作品の再演。ストレートな寓話。(事情により6分押し)63分。
2人芝居を得意とする同劇団のソロ企画シリーズだが、主宰・作・演出の大根健一により2014年に初演された作品の再演。とある山に囲まれた町の物語だが、展開が唐突だったりして「寓話」だと気づく。大根による、無茶な話に説得力を持たせる語り口が印象的で、テーマはハッキリ伝わる。パーカッションによる「伴奏」も効果的。
上階でダンスの公演が行なわれていて音が響くので、ちょっと時間をずらそうとして6分ほど待って開演した。前説で「噛みますので」と宣言するあたりは…(^_^;)。

右往左往
猿博打
OFF OFFシアター(東京都)
2025/03/20 (木) ~ 2025/03/23 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2025/03/23 (日) 17:00
お気に入り劇団が、「かわいいコンビニ店員飯田さん」の池内風の脚本で演じる、半分社会派の物語。とても面白い。(前説を兼ねての放送4分を含み)96分。
とある大学の演劇部の部室で展開される、ダメダメ部員と社会運動女子とダメダメ演劇部OBによる、社会運動のメッセージが届かないので演劇部にヒントをもらいに来るが…、の物語。演劇部あるあるな展開に笑わされるのだけれど、「パヨク」と「ネトウヨ」のあたりから単に笑っていられない感じもあって、穏やかに終わるけれど問題提起はしてるんだろうなと思う。村上弦のメガネ女子はヴィジュアルも大ヒットだが、メッセージの伝わり方を何段階にも演じる見事さも感じた。

ここは住むとこではありません
TEAM FLY FLAT
雑遊(東京都)
2025/03/19 (水) ~ 2025/03/23 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2025/03/23 (日) 13:00
つついきえ・大石ヨウコ2人のユニットの旗揚げ。日本のラジオの屋代秀樹が書いたドタバタとオカルトの物語。(4分押し)99分。
冒頭、つついきえ演じる「スフィンクス神田」なる霊媒師が登場し語り始める、とある幽霊の出るマンションの物語…、なんだけど、癖のあるマトモじゃない人々が次々と登場し、次々に起こるアレコレ。そこそこ演劇歴の長い役者陣が、楽しんで演じてる感じが面白く、マトモな人が出てきたかなと思うとトンデモなかったり、と、展開も楽しい。

やなぎにツバメは
シス・カンパニー
紀伊國屋ホール(東京都)
2025/03/07 (金) ~ 2025/03/30 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2025/03/22 (土) 17:00
2度目の観劇。やはりよくできている。切ないエンタメ。(3分押し)98分。
2度目だが、役者陣のコンビネーションが素晴らしい。アラ古稀の4人と若い2人が、抜群のタイミングでセリフを交わす。丁寧な演出と充分な稽古が想像できる。良質の芝居。

もびいる
らなうぇい
インディペンデントシアターOji(東京都)
2025/03/19 (水) ~ 2025/03/23 (日)公演終了
実演鑑賞
鑑賞日2025/03/22 (土) 13:00
2回目の公演だそうだが初見。兄弟として暮らす他人の7人と、物語を書く男と…。何が言いたいのか、何故男は物語を書くのか。133分。

ハッピーケーキ・イン・ザ・スカイ
あまい洋々
インディペンデントシアターOji(東京都)
2025/03/13 (木) ~ 2025/03/16 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
鑑賞日2025/03/14 (金) 19:00
初見のユニット。一種の「社会派」で、悪くはないけど何だか付いて行けなかった。(客入れで?5分押し)111分。
高1の時に行方不明になり、8年後に高校の使われていない倉庫で白骨死体で発見された千波の元同級生達と周辺の人々と、その死の謎を解き明かそうとするライターのあれこれ。実際にありそうな事件を回想を交えて展開するのだが、題材や物語は嫌いじゃないけど、台詞の選択が私にフィットしなかったり、ちょっとありえない展開も一部あって、ちょっと何だかなぁ、の気持になってしまった。役者陣は力があり、シッカリ演じていたし、美術や照明も含めて、丁寧に作られてはいると思うが…。

Lovely wife
劇団青年座
本多劇場(東京都)
2025/03/06 (木) ~ 2025/03/16 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2025/03/13 (木) 18:30
根本宗子が初の青年座。同劇団としては冒険と思えるチャレンジが劇団の底力を見せる。(5分押し)110分。
編集者の秋江(高畑淳子)は夫で作家の晋太郎(岩松了)が、文学賞の発表パーティをきっかけに過去を回想する、…の物語なんだけど、そう簡単に言えない、興味深い作品。ちょっと奇矯な人々が登場し、回想と現在を交錯させる作りも含め、ねもしゅーらしい作品になっている。その奇矯な人々を淡々と演じるあたりは青年座の底力。岩松初め客演の役者陣もシッカリ演じているし、舞台美術もねもしゅーらしさを見せて秀逸。

やなぎにツバメは
シス・カンパニー
紀伊國屋ホール(東京都)
2025/03/07 (金) ~ 2025/03/30 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2025/03/09 (日) 13:00
横山拓也が初のシス・カンパニー。達者な役者陣を得て、笑いの後味に切なさを残す巧みな舞台。(3分押し)103分。
とある元カラオケスナックのママが亡くなり、葬儀の後に集まるママの娘・美栄子(大竹しのぶ)と常連たち洋輝(段田安則)・佑美(木野花)と、美栄子の娘・花恋(松岡茉優)と洋輝の息子・修斗(林謙都)、そして美栄子の元夫・賢吾(浅野和之)。そこで起こる数々のエピソードと、過去の回想は、思わぬ方向に向かって…、という物語。笑いの多い舞台だが、横山らしく最後はどうしようもなく切ないエンディングに向かう。アラ古稀の4人も勿論見事だが、それに伍して若手の2人の活躍も目覚ましい。特に松岡のキャラが印象に残る。それにしても巧い話だ。

女歌舞伎「新雪之丞変化」
Project Nyx
ザ・スズナリ(東京都)
2025/03/04 (火) ~ 2025/03/13 (木)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2025/03/04 (火) 19:00
有名な「新雪之丞変化」を再演だが、グレードアップしてる感じもあって見応えアリ。118分。
2020年に「女歌舞伎」を謳って初演した作品の再演で、初演も観ている。物語はある意味で古典的なものだが、初演と同じくBUCK-TICKの音楽を使って現代的な感触も持たせる。アングラテイストもあるし、歌舞伎っぽいケレンもあるが、何と言っても舞台美術の見事さに驚く。初演でも思ったが寺田結美がカッコいい。そして、こういった舞台を作る努力を20年近くやっている水嶋カンナがスゴイと思う。

Nevaeh Land
劇団フェリーちゃん
インディペンデントシアターOji(東京都)
2025/02/27 (木) ~ 2025/03/02 (日)公演終了
実演鑑賞
鑑賞日2025/03/01 (土) 19:30
王子で何度か観た、独特の世界観を持つ芝居を上演するユニット。久々の公演の本作も独自の世界観で展開するが、以前の作品とは微妙に違ってて、個人的には完全に置いていかれてしまった(-_-;)。
開演3分前から役者陣が登場し、緩やかに前説を5分ほど語り、開演時間を3分ほど過ぎた頃から本格的に芝居に入る。その後。108分。

GIFT
metro
小劇場 楽園(東京都)
2025/02/27 (木) ~ 2025/03/02 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2025/02/28 (金) 14:00
旗揚げからずっと観ているのだが、久々のmetro。アングラだ!111分。
4年ほど「修行」していたという月船さらら久々のmetroだが、細かく区切った物語それぞれが、繋がるというより、全体としてある感触を持たせるように作られている。「Gift」は「才能」の意味だけど、俳優をする才能、を題材にしつつ、月船の存在を描いているようだ。それにしても月船の佇まいは美しい。久々に見たマメ山田が健在なのも嬉しい。

楽屋 ~流れ去るものはやがてなつかしき〜
ルサンチカ
アトリエ春風舎(東京都)
2025/02/15 (土) ~ 2025/02/24 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2025/02/23 (日) 13:00
何回も上演された戯曲だが、本作はオーソドックスな上演と見た。(2分押し)91分。
日本で一番多く上演された戯曲、とも言われる有名な作品で、女優4人で女優であることの「業」を描く。何回もいろいろな団体で見ているのだが、扱い方でさまざまな演じ方があるのは知ってる。本作はどちらかと言えばオーソドックスな扱いで、ゆったりとセリフを展開してる。4人の描き方もごく普通だが、丁寧に上演していることは分かる。冒頭とエンディングのナレーションも女優Cにゆったりと語らせ、味わいを出そうとしていると思う。

蒙古が襲来
パルコ・プロデュース
PARCO劇場(東京都)
2025/02/09 (日) ~ 2025/03/02 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2025/02/19 (水) 18:00
いろいろと話題の公演だが、ベテランが集まって味のある舞台。(3分押し)109分。
鎌倉時代の対馬の村で(と劇中で分かる)、蒙古が攻めてくるのでは、と騒ぎになってる顛末…、の物語。笑いを目指したというより、同窓会の要素が大きく、役者陣を活かそうとする脚本だが、終盤がビックリ。優秀な反戦劇になっていると思うが、予想してたものとは一寸違った。三谷幸喜って動きで笑わせる人だったかな、の気持が残る。

女子らのまつり2025
知らない星
ブルースクエア四谷(東京都)
2025/02/14 (金) ~ 2025/02/16 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2025/02/14 (金) 19:30
チーム世界を観劇。ユニットとしては初見だが、出演者ほかは過去にも観てる。結構ツライ台詞が飛び交うが、最後はいい話で終わる。(9分押し)79分。
2017年初演の作品を再演。とあるレストランでは若い店員が上司にパワハラされているが、そのレストランで女子会をする4人。大学に入ってバンドを組んでたメンバーが久々に集まり、それぞれの状況を話すが…、の物語。うえのやまさおりは古くから知っているし、助川演出は観てるし、村上弦は期待の若手だし、ということで観に行ったのだが、予想以上に重い話題を、ある意味軽く扱って、最後はいい話にしている。ちょっとシンドイ場面もあるけど、最後は落ち着くんだろうなと予想できて、安心して観ていられる。店員役に伊佐美南が印象的。

コルバタ友池組 「画素数の低い愛」
コルバタ
シアターブラッツ(東京都)
2025/02/13 (木) ~ 2025/02/27 (木)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2025/02/13 (木) 19:30
初見のユニット。丁寧に作られた「いい話」。見ててホッとする。(前説で8分押し)108分。
2022年に初演した作品を改訂しての再演。写真館の息子の誠(後藤真一)は家を出て売れない声優をやっているが、ひょんなことからセクシーパブでバイトするマンガ家の卵・香織(七瀬)と出会い…、の物語。前半で写真館の問題、売れない声優生活、セクパブの話題、とちょっと盛り沢山な展開をするのだが、後半で回収する脚本は見事。ぶつかりあいはあるのだが、基本的に悪い人間が出てこなくて、対立も価値観の違いから、というあたりで安心して観ていられる。主演の後藤に誘われて行ったのだが、いいモノを見せてもらった。ヒロインの七瀬は特に魅力的。結構笑える場面が多いと思うのだけど、開場からの笑いが少ないのはなぜ?

キャッツ・ザ・ライフ
劇団ミックスドッグス
インディペンデントシアターOji(東京都)
2025/02/12 (水) ~ 2025/02/16 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
鑑賞日2025/02/13 (木) 16:00
初見のユニット。猫になりたい女子高生の話だが、なんか面白い。(3分押し)120分。
2014年の初演作を大幅に改訂しての再演。田舎女子高生の実奈美はシンドイことばかりの人間に嫌気がさし猫になることを望むが、猫になり野良猫たちと暮らし始めてみると…、の物語。コメディタッチのファンタジーで、物語の展開はありそうなものだが、一種の力技と役者陣の演技力で見せる。ダンスも楽しめて楽しい2時間だった。

音楽朗読劇『ピクシス・ノーティカ』
たよりこと
インディペンデントシアターOji(東京都)
2025/02/07 (金) ~ 2025/02/09 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
鑑賞日2025/02/07 (金) 19:00
teamバタフライを観た。初見のユニット。音楽朗読劇という新スタイルで起伏あるファンタジー。(3分押し)85分。
海辺の町で暮らす少女レティ(児玉トウカ)は、洞窟で見つけた謎の人間型生物アデリー(平林瑚夏)を幼馴染みのリサ(結)とニコラス(工藤千鶴)に紹介するが、アデリーが生まれ故郷に戻ると言い海に出る、…の物語。キーボード(八角音望)とチェロ(小宮淳平)の生演奏をバックに、台本を持って朗読するリーディング公演。動きはなくて声だけで表現するので、役者陣の負荷は大きいが巧く演じてる。脚本も起伏があり興味深く観ていられるが、セリフフェチの私としては、ちょっと説明的なセリフが出てくるのが勿体ないし、おそらくこういうことを言いたいんだろうな、ということは今一つ巧く入ってこなかったのも残念。リサ役の結の表情が素敵だし、レティ役の児玉の「片手で台本のページをめくる」技術に感心した。

『パラレルワールドより愛をこめて』 『パラレルワールドでも恋におちて』
ザ・プレイボーイズ
シアター711(東京都)
2025/02/02 (日) ~ 2025/02/09 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2025/02/07 (金) 13:00
『…愛…』も観劇。こちらは本格的パラレルワールド物。笑いで始まるが、切なく展開して、なんだか「いい話」で終わる。面白い。63分。
売れない芸人のバラン(村田和明)の前に、パラレルワールドで売れてる本人(鈴木浩文)が現われ、違いはどこで起こったのか、を探る、真当なパラレルワールドストーリー。回想すると、最初は笑える話なのだけれど、途中からちょっとシンドイ展開になり、切ないけれど「いい話」で終わる。『…恋…』とはちょっとテイストが違うが、両方観ると、それらの関連が分かる。とても巧く考えられている脚本と、役者陣の好演で素敵な舞台になっている。熊野ふみがいい仕事をしている。愛⇒恋の順序を推奨。

おどる葉牡丹
JACROW
座・高円寺1(東京都)
2025/02/05 (水) ~ 2025/02/12 (水)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2025/02/05 (水) 19:00
ベテラン劇団が女優9人で政治家の妻たちのあれこれを描く。面白い。(3分押し)107分。
架空の百木市で、夫が市議会議員に立候補するということから、政治に手を染めることになった荘子(福田真夕)が出会う様々な政治家の妻たち、…の物語。9人の「妻」が出てくるのだが、前半はステレオタイプな物語が展開され、選挙戦に入って当否が決まるあたりから、一種のファンタジーになるのが面白い。9人のキャラクターを描き分け、エンタメ要素も入って飽きることはないが、終盤の展開は若干のもたつきも感じる。円形を意識した舞台が面白く、白を基調とした衣装が美しい。