べっしょの観てきた!クチコミ一覧

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『アレコ』『新作・世界初演』『毛皮のヴィーナス』

『アレコ』『新作・世界初演』『毛皮のヴィーナス』

NPO法人アートネットワーク・ジャパン(ANJ)

にしすがも創造舎 【閉館】(東京都)

2008/03/21 (金) ~ 2008/03/23 (日)公演終了

もうちょっと衝撃が欲しかった
コンテンポを客の立場で見るのは、実は初めて。
「考える」ものじゃなくて、「感じる」ものなんだなぁ・・・と実感。

心地よい1時間でしたが、もうちょっと衝撃がほしかった、かな。。

ネタバレBOX

一本目。
深海の未知なる生物の如くうにょうにょ動く白い毛皮の塊りから、
最終的になにが産まれてくるのか、興味深々。
そのうち、真っ白で生々しい女性の足がにゅ~っと生え、
やがて普通の「女」として姿を現し、突然綺麗なバッグを小脇に抱えると、
笑いながら去って行きました。
この、唐突な終わり方、結構好き。

二本目。
これが一番面白かったかも。
なんだろう、中島敦の山月記を思い出した。

三本目。
もうちょっと、最後までドラマティックな展開が欲しかった。
特に、髪を切り落とした(死んだ)後。
それにしても、この演目が始まってから終わるまで、
生きているうちも、死んだ後も、恍惚の表情で殺されている瞬間ですら、
この男と女は、一瞬たりとも互いに分かり合ってはいないんじゃないか、
とか思った。
最初から、最後まで、一度も。
葦ノ籠~アシノカゴ~

葦ノ籠~アシノカゴ~

黒色綺譚カナリア派

青山円形劇場(東京都)

2008/03/19 (水) ~ 2008/03/23 (日)公演終了

前よりわかりやすくなった
前回「眼だらめ」観劇。そして今回。

赤澤ムックさんの持つ世界観を前面に押し出しつつ、
でも、「眼だらめ」の時よりも、難解な部分が削られ、
一般の方にも比較的わかりやすいストーリーになっていたように思います。

美術、良かった。

ネタバレBOX

美少女とおつきの2人なんて、キャラが立ってて、
なにやら押井守あたりがアニメ映画にでもしちゃいそうな、というか・・・(笑)
裸の劇場

裸の劇場

劇団ジャブジャブサーキット

アトリエS-pace(大阪府)

2008/02/22 (金) ~ 2008/02/24 (日)公演終了

劇場のつくりを活かしきった作品
というよりは、上演する劇場のつくりを取り込むことで成立する作品。
面白いなぁ。
今回は「S-pace」という劇場空間が、見事に活かされていました。

そして戯曲がイイ!
サスペンス色が強いことも、推理小説好きとしては嬉しかったです。

ネタバレBOX

劇中、トラックで届いた荷物を劇場内に運び込むという場面、
なんと、本当に劇場前の道路にトラックが到着し、
俳優が劇場のシャッターを開けて、実際に荷物を搬入。

突然開けられたシャッターの先に見えるのは、土曜の午後の町の風景。
役者がそこを行き来することで、劇場の中という非日常の世界と、
劇場の外にある日常の世界がリンクする。

うわ、虚構と現実が繋がってしまった!という、心地良い不安感。

なるほど~、とニヤニヤしてしまいました。
こういう仕掛けが大好きだ(笑)
パイドラの愛

パイドラの愛

HAMMER-FISH

サイスタジオコモネAスタジオ(東京都)

2008/02/08 (金) ~ 2008/02/14 (木)公演終了

真摯な舞台
創り手の真摯な思いが滲み出るような舞台でした。
舞台美術も好みでした。

ネタバレBOX

真っ白な浴槽に溢れる大量のスナック菓子、おもちゃ、汚れた洗濯物。
そこに首まで漬かって出てこようとしない男。
それを乳母車のように押して歩く女。
なんかこう、ドキっとしますな。

ものっそい刺激的な言葉を使って、かなり生々しい場面もあるのに、
どれもいやらしさより物悲しい感じを受けました。
キラリ☆ふじみで創る芝居『大恋愛』

キラリ☆ふじみで創る芝居『大恋愛』

富士見市民文化会館キラリ☆ふじみ

富士見市民文化会館キラリ☆ふじみ(埼玉県)

2008/02/07 (木) ~ 2008/02/11 (月)公演終了

観客の気を逸らさない舞台
劇場に入ってから、こんなにワクワクしたのって久しぶりかもしれない。
最初から最後まで・・・開場からカーテンコール終了まで、
観客の気を逸らさず、がっちり引きつける素晴らしい舞台でした。

そして、3人の演出を1本の芝居で見られるというのは、思った以上にお得。

ネタバレBOX

芝居の内容は、書きつくされると思うので、それ以外のことを。

客席は舞台をはさんで向かい合うように設営され、
「ロミオ側」と「ジュリエット側」に分かれています。
どちら側に座るかは入り口でクジを引いて決定。
この時点でもうドッキドキです。

舞台を照らす照明も、開場~開演までの間に少しづつ変化していき、
どんどん気分が盛り上がります。
いつも待ち疲れる開演までの30分が、これほど楽しかったのは
本当に久しぶりかも。クジも素敵なデザインで、大事に持ち帰ってきました。

カーテンコールは最後にすこし演技がつけてあって、
それも、お芝居の余韻に長く浸っていられる素敵な演出でした。

毎回こんな仕掛けがあったら、舞台を見に行くの楽しいだろうなぁ。

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