霊感少女ヒドミ
快快
こまばアゴラ劇場(東京都)
2008/02/07 (木) ~ 2008/02/09 (土)公演終了
満足度★★★★★
世の中、いろいろあるけど
いい意味で、チープなことが可能性の大きさにつながることを感じさせる好例。
自閉的な人間を開放的に描く、それが「人」という存在の多様性を描くことにつながる。
現代という貧しい時代を、「豊かに」描くにはどうすればいいのか、
台詞と身体表現で模索し、とりあえず試してみる。
生きるとは、だらしない。日本で、それを実感できることは、ほとんどない。
ロミオORジュリエット
Nibroll
世田谷パブリックシアター(東京都)
2008/01/18 (金) ~ 2008/01/20 (日)公演終了
満足度★★
いろんな境界線
これがある種の「世界観の提示」だとすれば、その世界との接点を見出せない私には、特に語れるような事柄もない(それも一つの境界線?)。
映像とかキレイだと思うけど、面白い/つまらないで言えば、矢内原美邦さんソロ公演のほうが肩の力が抜けているように思えて、私には面白いです。
わが闇
ナイロン100℃
本多劇場(東京都)
2007/12/08 (土) ~ 2007/12/30 (日)公演終了
満足度★★★★
「重く」もなく「軽く」もなく
いろんな意味で、完成度の高いエンタテイメント。
春の嵐のシーンがすばらしすぎて、
「いい芝居を見た」という感慨を味わえました。
シリアスになりそうな話が重くならず、
軽さを醸し出せているのは、役者とケラさんが、
作り出したい「空気感」を共有しているからなのでしょう。
単なる「重い」でも「軽い」でもなく、
適度なさじ加減で「脱力」させることは難しいと思うわけです。
メリー
国分寺大人倶楽部
王子小劇場(東京都)
2007/12/21 (金) ~ 2007/12/24 (月)公演終了
満足度★★★★
芝居で食べていくこと
劇団初見。見ておいてよかったです。
冒頭のシーンで、ついていけない芝居かなと思いましたが、
最後には、作り手の「志」の高さにやられました。
公演パンフにおいて、
脚本・演出の河西さんが「誠実に作りすぎた」と書いている一方で、
主役の人の「今後の予定」が「就職」になっていて、
「芝居で食べていくこと」の覚悟が、芝居に込められているように感じました。
あと、チラシの「まずいラーメン」と「セックス」の話は余計だと思う。