てっくぱぱが投票した舞台芸術アワード!

2018年度 1-7位と総評
逢いにいくの、雨だけど

1

逢いにいくの、雨だけど

iaku

結局、人生は、誰のせいとか、だれのせいじゃないとか、そういう事が決め難い出来事が、脈々と連なってできている。事実を淡々と受け入れた「被害者」が存在したとき、「許し」を乞うている側はどのような事を考えるのか。その二つの視点の断絶を描きたかったのかな、と思う。
舞台セットが効果的です。かなり泣いてしまいました。

オイディプスREXXX

2

オイディプスREXXX

KAAT神奈川芸術劇場

圧倒的な演出で創られる現代の「ギリシャ悲劇」の世界観。見逃せないです。
「コロス」のラップがとても効果的。舞台でラップを使って、不自然ではなく効果的なのは始めてでした。中村橋之助、初ストレートプレイという事ですが、堂々たる王の姿が好演でした。

ミセスダイヤモンド

3

ミセスダイヤモンド

ろりえ

「大人の視点でみた青春」の振り返りを、後半の素早い舞台展開で、余すところなく表現した作品。
自分の青春時代を、何故か目の前に突きつけられたような、切ない舞台でした。
後半1/3の試合のシーンは、ものすごく興奮して観ました。セット転換、試合のスピーディな展開、男優陣。いずれも必見です。

そこまで言わんでモリエール

4

そこまで言わんでモリエール

笑の内閣

「会話劇」で続いてくる舞台。最後のシーンの仕掛け。高間響とモリエールの、「公開プロレス」。テーマは難しくてそれなりに深刻だが、最初から最後まで大爆笑だった。

華氏451度

5

華氏451度

KAAT神奈川芸術劇場

焚書の話。
焚書などの、歴史的な出来事に対する警鐘、はもちろんのこと、
インターネット時代は情報が早く伝わりすぎて、
人生をかみしめるような、本の存在が軽くなっている。

そのことに対して、重い問題を投げかけているように感じた

善悪の彼岸

6

善悪の彼岸

ワンツーワークス

メインのテーマは、刑務官を通してみた「日本国民が死刑に望んでいる事は、本当に行われているのか?」という命題だと思う。正義の天秤」の片方に、「2人を惨殺した罪」をのせたとき、もう片方が「死刑」なのかどうかは、実は誰にも分からない。そもそも、誰かを殺めてしまったという事に対して釣り合いが取れるものなど存在しない。そのジレンマを、うまく舞台にのせていた。

この星に生まれて

7

この星に生まれて

アンティークス

Aチームを観劇。4話オムニバス。第4話「この星に生まれて」は、一人の孤独な少年が、大人になって老いの入り口に差し掛かるまでの生き様を、優しい視線で描き切る。観ていて鮮やかすぎるものがありました。涙なくては見れません。

総評

10月から、10年ぶりくらいに劇場に通いだしました。いろいろな作品を観ることができました。
来年もたくさんの芝居を観たいと思っています。

このページのQRコードです。

拡大