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2018年度 1-10位と総評
『セイレムの焔』

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『セイレムの焔』

ヅカ★ガール

前回の感動を忘れられず、リピートしました。前回は宵、今回は暁。
私は週1、2で観劇しますが、リピートは本作が初めて。

2回目で全体的な流れは概ね理解していますが、やはり、始まると数分で引き込まれます。前回と同様にセリフの掛け合いの絶秒な間、息の合ったダンスが印象的。演者さんのレベルが高いというだけではなく、練習量の多さが想像できます。

エバさん、レベッカさんは今回も素晴らしく、演者が多数にいる場でも目で追ってしまう。

いい演劇は何度見てもいいですね。シナリオの理解も深まるし、1回目はどうしても一か所の演技に集中するが
2回目は、全体を見る余裕がでる。しかも、今回はWキャスト。

そして待望の台本も、無事購入することができました。これで本演劇を3回楽しめる。
あっ、そういえば物販でTシャツ販売ているのを思い出した、台本買えて嬉しくてうっかりしてた・・・。

3回目行けば解決か・・・?

白紙の目次

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白紙の目次

劇団時間制作

Bチームを観劇。
舞子(山本綾)の喜びと絶望の姿、祐太郎(野村龍一)の悲しみと嘆きの姿の演技は逸脱。
個人的に、演技力と役になりきる力は別々と考えているが、この二人は、両方とも素晴らしかった。

シナリオも上質なミステリーを読んでいる気分になりグッド。
11月に次回公演があるとのことで、是非観劇させて頂きます。

自殺や殺された動機を焦点に置く、シナリオは多くの場合
開始時点で死んでいる事が多く、現在から過去に遡りながら判明していくが
本作は、序盤は日常を送り、やがて自殺し、現在と過去を織り交ぜながら進んでいく。
新しく、そして魅入った。

影山姉妹の出番が少ないせいか、依存性がいまいち伝わってこなかった。
本作の肝の舞子の自殺の原因が判明してから、EDまで時間的に長く間延びした印象。

『トビウオの翼』

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『トビウオの翼』

オフィスエルアール

女子中学生が屋上から飛び降り、重体になる。その真相を判明していくストーリー。

あっという間の2時間でした。
濃厚なストーリーもさることながら、仮面の演出は必見です。

演者さんの演技も平均的に高く、
中でも、阿部沙也加さん、菊池隼人さん、平良太宣さんは、役になりきりつつ、見た人に印象を残す演技でした。
開始前に、プロジェクターにスポンサーのCM、所属演者のコメントが流れていました。
映画館では当たり前ですが、小劇場では珍しいなぁとぐらいしか感じませんでしたが
更に通販風の映像で「仮面」の紹介映像が流れ、
これはお笑い要素なのか?とぼんやりと考えていましたが・・・まさかの伏線だったとは。

オープニングでは、シリアスで意味深な仮面をつけたダンス。
劇中では、建前時は仮面をかぶり、本心時はとる。
仮面を持っている人もいれば、無い人もいる。開始前の映像を含めて、仮面の演出のアイデアが凄い。

中学校が舞台であるため、舞台や衣装は若干地味目。
しかし、エンディングでは、時の流れとシリアスな雰囲気を一変させるため、
カラフルに切り替わる。この演出もとても印象深い。

保健室の先生と教頭の不倫・・・まぁあるかも。
生徒(中学生)と教師の恋愛でしかも妊娠・・・???

『川辺市子のために』『川辺月子のために』

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『川辺市子のために』『川辺月子のために』

チーズtheater

市子を観劇。シナリオも、進行のスタイルも、舞台上にあるのが高さがある4畳半の畳だけ、などなど素晴らしいが、
何よりも終始大浦千佳さんの演技力に脱帽。演技というよりも、市子だった。
また、大浦千佳さんの演技を観たい。

市子を観劇してから、月子を観るか決めたかったが、時すでに遅し・・・公演は全て完売!残念!追加公演希望!
台本を買ったが、キャンセル待ちで観れるかもと考えると読むかどうか悩んでしまう・・・。

Schneewittchen-雪白姫-

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Schneewittchen-雪白姫-

TremendousCircus

母親と魔女扱いし、殺そうと企む、ダークファンタジー。
シナリオ自体も素晴らしいし、雪白姫、魔女(母親)の演技がずば抜けてて引き込まれた。

チラシの毒々しさに惹かれたが、観劇してよかった。

Mの肖像

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Mの肖像

劇団ヤリイカの会

演者が2人という珍しい演劇。

全体的な雰囲気は、世にも奇妙な物語。
その要因はシナリオであることは当然のこと、一番は、阿部さんの演技。
淡々としていながら、狂気も垣間見える。緩急があって、とても引き込まれた。また、阿部さんの演技をみたい。

死と乙女

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死と乙女

LAL STORY

演者3人ともハイクオリティの演技で、開始数分で引き込まれて熱中した。

ミステリーとしても、あっと言わされ満足感もあった。

フランケンシュタインー現代のプロメテウス

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フランケンシュタインー現代のプロメテウス

演劇企画集団THE・ガジラ

全てが素晴らしかった。演出、シナリオ、演技。特にビクターフランケンシュタインの演技が輝いてた。今まで10数回、舞台を観たが一番。
2時間10分と長い。

「コーヒーが冷めないうちに」

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「コーヒーが冷めないうちに」

カワグチプロヂュース

45分前に受付開始と書いてあったため、調度45分前に到着しましたが、すでに20人以上並んでいました。

喫茶店の中で起こるショートストーリーが綺麗に織り交ぜられ、時間も1時間40分と短く、サクッと見れました。
原作も面白そうなので、読んでみたいです。

印象に残った演者さんは、上村愛さん。
淡々としながらも情に溢れた演技は、非常にカッコよさを感じ、頭一つ抜けた演技力でした。
4つのストーリーが1つにまとめられているため、1つの1つのストーリーが浅い印象です。

La Barbe Bleue-青髭-

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La Barbe Bleue-青髭-

TremendousCircus

前作の雪白姫と同様、この劇団だけで味わえるゴスロリとグリム童話を基調とした世界観の演劇。
教育的な側面をもつグリム童話が見事にダークに味付けされています。

けして広くない空間と限られた演者で、作られる演劇には感心しました。

個人的にenさん、知乃さん、立石麻未さんの演技が印象に残っています。
特にenさんの青髭の演技は、素晴らしいの一言。
あの声質と抑揚は思わず引き込まれる。しかも演出と脚本まで手掛けているとは。
次回作のシンデレラも期待しています。

総評

私の今年一番の出来事は、演劇と出会ったことです。
特に、小劇場の演劇は、衝撃的でした。
舞台、演者との距離が非常に近く、情熱を目の前で感じることができ、圧倒され魅了されました。まさにパワーを貰っている感じです。

気が付いたら、40回以上観劇し、ファンになった演者、劇団もあります。

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