世界の果てからこんにちはⅡ
SCOT
吉祥寺シアター(東京都)
2021/12/18 (土) ~ 2021/12/26 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
SCOT初観劇
鈴木忠志の演技論、演技メソッドは各所で聞くので非常に興味を持って行ったが、ひたすら難解だった。
個々のシーンや関係性というより、全体の構造は分かるが、なぜ「ニッポン」とういう言葉にしなければならないのか、また、することによって観客に何を想起させたいのかが最後までわからなかった。
それを観客に委ねる、というのはやや乱暴ではないか?
しかし俳優の身体にかんしては、脱帽、圧巻だった。
そしてアフタートークは、客席にも発言を求める形のものだったが、鈴木氏が「声が小さい!」と青年に言っているような場など、あまり見ていて気持ちのいいものではなかった。
ゴン太のクリスマス
さんらん
ギャラリーしあん(東京都)
2019/12/21 (土) ~ 2019/12/25 (水)公演終了
満足度★★★
ギャラリーしあんがまもなくなくなってしまう、ということでこの劇団を通して最後の来場。
さんらんは何度もこの会場を使っているからこの会場の魅力を余すことなく作品に落とし込んでいた。
演出も役者の素朴な表情をシンプルに魅せていた。
しかし物語の世界観や関係性の謎は最後まで明かされず、もやもやが残ってしまった。
メモリアル
文学座
文学座アトリエ(東京都)
2019/12/03 (火) ~ 2019/12/15 (日)公演終了
満足度★★★
会話の表層的な意味を追っていると、とたんに分からなくなる、そんな作品。
戯曲も演出も俳優に負荷をかけて会話させているような感じだった。
その負荷の理由とか構図やら関係性やらがなかなかわからず、観客にもかなり付加がかかった気がした。
デバイジング作品に少し似た気もしたな。
気になった俳優さんがいたけど、当日配布の資料はなかったのが少し残念。
夕食の前に
劇団1980
下高井戸 HTS(東京都)
2019/07/13 (土) ~ 2019/07/21 (日)公演終了
満足度★★★
鑑賞日2019/07/19 (金)
劇団1980さんの「夕食の前に」を観てきましアトリエは初めて
舞台美術が凄い良かった。
何度も起こる演出効果に最後まで意味を見いだそうとして、明確な答えはなかったように思える。
自分なりの仮説は最後にいくにつれて立てられるが、その前段階で「?」となる観客は多そうだ。
イスラム圏ということと、空爆下であるということを少しでも忘れるとこの戯曲の緊張感と繊細さが失われてしまいそう。
これは製作側の配慮というよりは観客が観る側として知らなければいけないことが多く思えた。
死んだと思う
中野坂上デーモンズ
OFF OFFシアター(東京都)
2022/01/10 (月) ~ 2022/01/16 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★
中野坂上デーモンズは名前はよく聞いていたが、なかなか観る機会がなく、初観劇。
客席には劇団員と同世代の人で満席だった。
当日の折込案内にもあったが、内容は、一本のストーリーがあるものの、いろいろと回り道していて、しかも「これいるのか?」といった小ネタのオンパレードなので、そういうのが苦手な人には合わないかも。
不条理と言えなくもない、不思議な感じ。アングラってこういうのか多いのか?
しかしチケット料金1500円というのは素直にすごいと思う。