緑地-ryokuchiの観てきた!クチコミ一覧

21-40件 / 227件中
幻の奏

幻の奏

イノセントギアカンパニー

パフォーミングギャラリー&カフェ『絵空箱』(東京都)

2024/01/29 (月) ~ 2024/02/11 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

持田千妃来さん出演。
終演後のカーテンコールで主演の黒須みらいさんが「ネタバレOKなのでSNSどんどん書いて」と。まあでも、こりっちはネタバレBOXという便利なものがあるので活用します。

持田さんは「かなで」役。初日は体調不良のため、脚色演出の榎あづささんが代役で出演されたそうです。
初日ではないですが、それについて榎さんと会話させていただく機会がありました。急だったのでファンの方が来られるということは難しかったようですが、たまたま来られた方もいらっしゃったとか。その方にとってはとても貴重な回だったことでしょう。
持田さんの体調が心配でしたが、2日目から出演されました。私が観劇した回ではとても力強い演技をされて、ほっとしました。ただ顔色があまり良くないように見えたので、無理をなさっていないかと心配も。お話をうかがう限りはお元気な印象で、安心しました。
最後の2日間は中止になったこともあり、上演12回の予定が8回、持田さんは7回でした。自分は千秋楽の観劇予定がなくなりましたが、1回でも観劇できたことは幸いでした。

「あきら」の黒木美紗子さんは2018年の「音楽劇ヨルハVer1.2」でリリィ役だった方なのですね。持田さんがヨルハ十六号の役で、共演されてました。あきらはリリィの幼さとはかなり違ってて、気づきませんでした。もう6年も前なんですね。時がたつのは早い・・・。

「くみ」の黒須みらいさん、調べたところ2019年の「Stray Sheep Paradise:em」にフレームメイド(アンサンブル)で出演されて、こちらも持田さんと共演されていたようです。これは気づくのが難しいので許してください。

「ちさと」の栗原みささん。2021年の「菅生ゼミ休講のお知らせ 3期」での日替わりゲストで拝見しました。しかしなんと言っても2019年の「トルツメの蜃気楼」の印象がすごいです。アイドルになれると騙される3人組のひとりですが、栗原さんだけはよく覚えています。それだけ目立ってました。今回も同様に、なぜかはよく分かりませんが、印象が強かったです。

榎さんは2022年の「亡国ニ祈ル天ハ、アラセラレルカ」で主役級の熱演をされてました。それについてもお話を聞かせていただくことができ、ありがたかったです。

ネタバレBOX

序盤で「ももか」が遊びでピアノを弾いているのを「くみ」が凝視して固まっているシーン。理由は終盤に分かりました。チラシに答えは書いてあるんですが読んでなかったです。でも読んでなくて良かったかも知れません。謎を感じることができました。

くみはフォーカル・ジストニアでピアノが弾けなくなった、という背景が。後日調べたところ、音楽家特有のもので、原因は明確でなく、対処法はまだ確立されていないようです。

最後にかなでの歌う「アメイジング・グレイス」で、くみはピアノを弾きました。
かなでの歌唱は台本の言葉を借りると「めちゃめちゃ上手いわけじゃないけど、楽しそうで可愛らしい歌声」です。お見事でした。
gagap

gagap

ENG

シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)

2023/11/22 (水) ~ 2023/11/26 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

持田千妃来さん出演。

前評判が高く、前売りの段階で全回完売になったとのこと。すごいですね。主催の佐藤さんの継続的なSNS発信が、上手だなあと思っていました。
応援チケットのようなものを買うことで、事後に送られてくる特典の記念チケット、その裏にメッセージをいただけるというのがまた上手だなあ、と。嬉しいですものね。
その特典にはチラシ(フライヤー)もついてます。チラシは事前に見たいところですが、事後でも手に入るのは嬉しいことです。

自分は土曜のマチネ公演を観劇。目がまわるくらいのアクションと演出、とても良かったです。

怪老の芹澤良さんどこかで・・・と。6年前の「リトルマンメイト」でした!思い出してスッキリしました。持田さんと共演されてて、セリフのやりとりもあったと記憶しています。

あえて演者さんをあまり把握せず観劇しました。怪医は椎名亜音さんだったのですね。何度も拝見してますが特に7年前「ロストマンブルース」での、奥さんの役がとても印象的でした。今回あまりの変身ぶりで気づかず。それくらいの激しさ、熱演でした。

怪談は声を聴いただけで「失創セブンスプレイ」のあの人だ、と。あらためて、すごいセリフ量と声量に感心しました。シミズアスナさんです。

演目のストーリーはというと。いろんなことが詰め込まれていて追いつくのがたいへんでした。カーテンコールでの白(いちなし)役の伊藤マサミさんが熱弁された「中二病」。それを聞いてああなるほど、そういうことなら細かいことは気にすまい、と思いました。

ネタバレBOX

持田さん演じる怪人Jとともに劇中に出てくる猫(ぬいぐるみ)は、怪人Jではなく、別個体の猫。怪人Jは「猫になりたい人間」ということです。
ほとんどの人が、ぬいぐるみの猫=怪人J、と思っていたのではないかと。普通の舞台ではそう解釈しますよね。実はご本人としても聞いてびっくりだったというようなことを配信でおっしゃってました。
白浪リベルリー

白浪リベルリー

TEAM風雷Bow

萬劇場(東京都)

2023/06/28 (水) ~ 2023/07/02 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

持田千妃来さん出演。

殺陣にかなり力が入った舞台でした。演者さんたちのプロフィールを見ると納得です。「殺陣のお化け」という言葉を耳にはさみましたが、そんな経歴の方々がたくさんいました。

ボクラ団義の花崎那奈さんは「re-call」で拝見してましたが、その他ほとんどの演者さんは初見でした。自分的には新鮮でした。

持田さんの本格的な殺陣は久しぶりでしたね。去年の「失創セブンスプレイ」や「リリーフ・ライト・ガン 」もアクションはありましたが。これほどなのは2020年の「ハイドクナイフ」以来かな。ますます切れ味に磨きがかかって、良かったです。

しかし、斬られ役のアンサンブルの4人の方(西山さん、北原さん、平瀬堂さん、石澤さん)の登場回数の多いこと多いこと。「よく見る顔だね」というセリフを入れたくなったのも分かります。

ところで、パンフなどで「RIVELRY」と書いてあるのですが、英語の辞書を引いても見つからず。「RIVALRY」であれば競争とか対立とか、「REVELRY」であれば飲み騒ぎといった意味。なるほど、わざとですね。

ネタバレBOX

終演後に面会があったので、お話をうかがうことができました。セリフに「かねうちや」というのがあったのですが、ハクとナミの兄妹が剣術に長けているのは、金打屋として刀を扱っていたから、という設定があるそうです。
聞きなれない言葉でしたが、調べてみると「鍛冶」は「かねうち」から変化した言葉という説があるようです。なるほど。

キンカが弟のアグに詰め寄りながら、片手間に何人も斬るシーンがありました。
斬ったり斬られたりは、殺し合いです。命のやりとりをする場面です。我々観客がそれをみてすごいと思えるためには、真剣さが重要だと思います。たとえ物理的にありえないとしても、ありそうに見えることも大事だと思います。
キンカのそのシーン。個人的見解としては、残念でした。すごい殺陣だということが打ち消されてしまいました。
朝劇「恋の遠心力」

朝劇「恋の遠心力」

朝プロダクション

NOS Bar&Dining 恵比寿(東京都)

2015/08/19 (水) ~ 2024/12/31 (火)上演中

実演鑑賞

満足度★★★★

河村唯さんゲスト出演。2022.1.10

あすか:真綾
大隈:大野清志
さくら:馬場史子
神代:船戸慎士
ダイチ:森谷勇太
伊吹:野村龍一

ヒロインのアンドロイド「あすか」役はこれまで八木麻衣子さん、森田涼花さん、関谷真由さんの3パターン観劇してました。今回は真綾さん。初めて拝見しました。歴代と遜色なし、独自の色も出してらっしゃって、素晴らしかったです。

朝劇西新宿では入口のドア、シャッターを閉めることが演出になってました。地球に到着するとそれが開きます。会場の「GLASS DANCE西新宿」ならではの演出でした。

そもそも西新宿ではレストランの客席の間がステージでした。時に目の前に演者さんがいらっしゃる、とても近くてスリリングなものでした。

コロナ禍になり、いろいろ制約ができてしまったのは残念です。会場を変えたのはそのあたりの事情があったものと思います。

しかしながらこの「NOS恵比寿」も素敵な会場です。いずれここで、客席を走り回る本来の恋の遠心力を見たいです。

ゲスト出演の河村唯さんはアフタートークにも参加。「浅草DOG DAYS」など、他の朝劇についての話も楽しかったです。野村さんの「天才劇団バカバッカ」の話題では、小泉瑠美さん出演の「ファミリー・ウォーズ」の裏話もありました。そんなことがあったんだ、と。貴重なお話でした。

野村さんは長くやって年齢を重ねると、自分よりずっと若いあすかに「好きだ!」というのが変な感じになってきた、というようなことをおっしゃってました。あすか役の真綾さんは2001年生まれ。なるほど。

『亡国ニ祈ル天ハ、アラセラレルカ』

『亡国ニ祈ル天ハ、アラセラレルカ』

E-Stage Topia

ザ・ポケット(東京都)

2022/03/09 (水) ~ 2022/03/13 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

麻衣愛さん出演。
麻衣愛さんはTVレポーター「おきまさこ」役。パンフレットでは「沖正子」なのですが、SNSで出ている情報を総合すると、どうやら「興正子」が正しいようです。台本は持ってないですが、きっと「興」と書かれているのでしょう。

沢田美佳さんが望月海羽さんから改名された方だと知らず、気づきませんでした。この8か月後に観劇した「黄泉の国でも愛してる」でも気づかず、その終演後に知ってびっくりしました。「家族と呼ばないで」「朧雲」「宇宙SORA」などでとても印象的だった方なのに。遠目だったので許してください。

チャレンジングな脚本だと思いました。「この物語はファンタジーだ!私達に直面した、リアリティあるファンタジーでなくてはならない!」とあります。なるほど。冒頭でそれを叫んだのは榎あづささんだったかな。うーん、もう一度見たくなりました。DVDまだ売ってますかね。。。

ネタバレBOX

最後の皇族である女性が結婚するときのドタバタを描いたもの。政治的なドタバタですね。
現行法制のままだと、皇族がゼロになってしまうのです。そのあたりに対してはとくに意見ありませんが、確かにその状況になったらいろいろドタバタするでしょう。このお話のように、物理的なドタバタがあるかも知れません。

皇族女性の婚約者が唯一の男性キャストでした。オタクというのが良かったです。庶民的な話にして、感情移入しやすいものになったかと。「筋トレマン」でしたね、佐藤信也さんピッタリでした。

冒頭のシーンはずいぶんと長かったですね。舞台の6年前に発表があった「おことば」のほぼ全文を表現したかったという意図は分かります。たくさんの人が左右に歩きながらそれを暗唱する。間を持たすための苦肉の策にも見えましたが、迫力があって良かったと思います。役者さんほぼ全員参加していたのかな。よく記憶できたなあ、と感心しました。

そういえばこれは再演なんですね。初演は2017年ということは「おことば」の翌年。当時はホットな話題だったことでしょう。
夕凪の街 桜の国

夕凪の街 桜の国

“STRAYDOG”

新国立劇場 小劇場 THE PIT(東京都)

2023/09/01 (金) ~ 2023/09/03 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

森田涼花さん出演。
観劇できることは当たり前ではない。あらためて思いました。

東京公演の初日。先着100名のおたふくソースをゲットしました。余談ですが、広島のお好み焼きは名古屋に似ているので好きです。

かつてSTRAYDOGさんには森田さんだけでなく、たくさんのアイドリング!!!メンバーが出演してました。
「へなちょこヴィーナス」「女の子ものがたり」「問題のない私たち」「ぼくんち」「ゴジラ」。河村唯、野元愛、酒井瞳、小泉瑠美、外岡えりか、長野せりな、伊藤祐奈。
2014年「心は孤独なアトム」に森田さんが出演してからパタッとなくなり、今回なんと9年ぶりでした。個人的には待ちわびていたので、やっと出てくれた、という思いです。

森田さんとモト冬樹さんは2012年「あるジーさんに線香を」で共演しました。当時の劇中での会話、森田さんのセリフ「遊びだったわけね」。子供だと思っていた森田さんが、大人になったのだと実感した瞬間でした。それから11年も経ったとは驚きです。

平野翠(みどり)役の倉河奈央さんは5月の「トンネルに咲く花」でヒロインを熱演されていたのが印象的でした。

ミュージカルではないですが、たくさんの歌が。なかでも中原和宏さんの歌は最高でした。

ストーリーの感想を書きたいのですが、自分なんかが何を書いても薄っぺらくなりそうで。そういう意味でも難しい。

いろいろ思い出しました。子供のころ学校で「にんげんをかえせ」というドキュメンタリー映画を見ました。図書館にあった「はだしのゲン」を読みました。広島に行ったとき、当時は入れた原爆ドームの中から空を見あげました。大人になってからも一度、原爆ドームを柵ごしに。原爆資料館の展示とともに、今も目に焼き付いています。

そのとき行った広島市民球場。当時弱かったカープですが、熱気はすごかったです。ウチも見習ってほしいものです。

広島ではないですが、東京にある第五福竜丸の展示施設に何度か行きました。原水爆実験により世界中で深刻な被曝が発生していることを知ることができます。夢の島にある無料施設です。お近くの方はぜひどうぞ。

ネタバレBOX

序盤で兄弟の姓が異なることが疑問で、既婚?とか、「平野」と「ミナミ」は別人?とか、余計なことを考えていました。じきに分かるのですが。初めて見る役者さんを遠目から見ているので、そうなってしまいましたね。
マッチングアプリ:アップルボム

マッチングアプリ:アップルボム

爆走おとな小学生

シアターサンモール(東京都)

2023/07/26 (水) ~ 2023/07/30 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

森田涼花さん出演。
朗読劇出演は12年ぶりと思います。その「ドッカンぐらぐら」は惜しくも見てないのです。2011.1.28の2公演だけでしたね。その日は隣でやってた「へなちょこヴィーナス」を観劇してました。

今回朗読劇とはいえ動きのあるもので、舞台の上下も含めて立ち位置の移動がたくさんありました。シアターサンモールの舞台はけっこう広いので止まっててはもったいないですよね。

オムニバスで、3部構成。森田さんは1部の主演「キャサリン」。いつもながら、実年齢は嘘でしょと思わざるをえない演技です。先日の「女の一生」では19歳、今回はさらに若い役です。

2部の木戸衣吹さんは「GOD’S AND DEATH」でヒロインを演じた方ですね。声優さんということは知ってましたが、さすがの実力ですね。

ネタバレBOX

森田さんは1部のみ。マッチングアプリで「キャサリン」という外国人になりきってやり取りする日本人の役でした。本名は「森田す・・」とのこと。

3部終わった後のオチは。1部のキャサリンは刃傷沙汰を起こす。2部の人たちは墜落して死亡。3部もまだマシですがバッドエンドです。

この結末をどう評価すればよいか困りました。あの笑いと涙はなんだったんだ、という感じです。もし2回観劇したとしたら、どんな気持ちで2回目を見たことでしょう。
R-20

R-20

Daisy times produce

萬劇場(東京都)

2023/08/16 (水) ~ 2023/08/20 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

玉川来夢さん出演。
2日目の木曜日に観劇しました。パンフレットがまだできていないそうで、金曜日から販売と。送料取らずに送っていただけるとのことなので、買いました。お待ちしてます。
個人的に拝見したことある演者さんがたくさん。伊藤佳織さんは「NIKORA」など5本ほど。新木美優さんは「歩いてみやがれ!」など7本ほど。そのほか、山本真夢さん、柏木椎名さんは、過去に拝見して印象深かった演者さんでした。
玉川さんのクォリティの高さはもちろん。個人的には「そうそうたるメンバー」なので、レベル高いのは分かった上での観劇でした。

ネタバレBOX

冒頭のホラー展開。玉川さんの役「イズミコ」の怖いセリフ「あと10秒でハタチになる。ところでこの中にハタチ前の人いませんよね」。この印象がとても強くて。終演後、玉川さんに「ホラーもいけるね」と。それに対して「これ、ホラーかな?」と。そうですね、よく考えたらホラー展開は冒頭だけでしたね。でもそれだけ印象強かったのです。ホラーもいけますね。
公式には「15名の女が繰り広げるオカルティック・エモーショナル・ゲスコメディ!!」でした。ホラーではないですね。
時間が行き来するシナリオです。なのでちゃんと頭を働かせないと話を見失いがちですが、そこまで複雑ではなくちょうど良かったかと思います。イズミコの周りにいるお化けたちがイズミコには見えて編集者に見えないというのは、最初は意味が分からないですが、話が進むうちに納得できるようになります。
お化けは人の記憶から消えれば存在しないと同じ。なるほど。
萬劇場 夏の短編集(2023)

萬劇場 夏の短編集(2023)

萬劇場

萬劇場(東京都)

2023/08/10 (木) ~ 2023/08/13 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

8団体による30分の短編集。公演回によって組み合わせが異なる3本。

面白そうと思い、当日に飛び込みで行きました。前売りと当日で同じ3500円というのが嬉しかったですね。

土曜12:30の回。この3本でした。
・No day but today in act 「マスミノカガミ」
・うるとら2B団 「飛泳」
・無名劇団 「好きにまみれろ」

地元商店街とのコラボで、近所の公園で焼きそばとかかき氷とかの出店もあり、楽しい雰囲気でした。No day but today in act(ノーデイ)さんはこの回の終演後にその公園で面会があり。桜羽さんと こはる さんにお話をうかがうことができました。

こはるさんは2021年「残念天使と駄目役者」に出演されていて、ちょっと変な女性、かわいらしくてコミカルな演技をされていました。今回はまた違いますが、良かったです。

ネタバレBOX

舞台もコラボということで、それぞれ脚本に特色がありました。

・No day but today in act 「マスミノカガミ」

古物商のおばあ様の遺品の掛け軸のお話。1分間静止するシーンがありました。ジーっと掛け軸を見る時間。私たち観劇者もジーっと見ました。本物なのでしょう、素人目にも立派なものに見えました。

・うるとら2B団 「飛泳」

本物のペンギンのことなのか置物のことなのか最初は分からなかったですが、置物の方ですね。南極観測隊の人がペンギンを食べた記録がある、というくだりが個人的にはツボでした。

・無名劇団 「好きにまみれろ」

スピンオフ作品とのこと。終始コメディかと思いきや、最終的にシリアスな展開でした。大阪の劇団さん。終演後の面会会場では、大阪から来られたと思しきファンの方々でにぎわっていました。

順位づけするのか分かりませんが、どれかに投票することになっていました。どれも楽しかったので選ぶのが難しかったです。うるとら2B団さんに投票しました。
空の匣庭【teamCANAAN 全公演中止】

空の匣庭【teamCANAAN 全公演中止】

ProjectAmythos

六行会ホール(東京都)

2022/12/23 (金) ~ 2022/12/27 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

倉田瑠夏さん出演。team EDEN。

team CANNAN がコロナ禍で中止になってしまいましたが、こちらは予定通り上演されました。
「各チームのキャストは役名を共有しているだけであって、役も別人です。」とあります。例えば同じ「アズライエル」という名前の役も、EDENとCANNANではまったく違う、ということです。

CANNANに出演予定だった方が終演後にロビーにいらっしゃって。よく知ってる方で。CANNANのことを少しお話してくださいました。ますます、中止は残念でした。その方の演技を見たかったです。

さて、「空の匣庭Archives」がもうすぐ朗読劇として上演されます。今後、CANNANを演劇として上演できるかどうかは、朗読劇の結果が大事なようです。チームはAとBがありますね。両方行きますとも。

ネタバレBOX

倉田さんは主役のひとり「ラファエル」で、最近けっこう多い「クールな役どころ」でした。別の機会にうかがったところ、ご本人としては苦戦しているとのことで。いえいえ、はまっていると思います。2022年の「恋愛疾患特殊医療機 a-xブラスター」あたりからですかね、見事なものです。あ、2021年の「商店街グランドリオン」がありました。かっこいい役でした。

だいぶ前ですが2014年の「Pirates of the Desert 2」では、荒っぽい役だったと記憶しています。その系統では「カエデソウ」「NIKORA」「ゲズントハイト」で倉田さんらしさがぴったりだった、と勝手に思っております。
トンネルに咲く花

トンネルに咲く花

演劇集団イルカボーイズ

シアター711(東京都)

2023/05/25 (木) ~ 2023/05/28 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

麻衣愛さん出演。雨チームの初回を観劇。

「オバハン」役の方が大きく描かれている、迫力のあるチラシを事前に手に入れてました。受付の方がその方でちょっとびっくりしました。近くで拝見すると、実はずいぶんとお若いのですね。副代表のワタナベルナさんでした。

即興舞台などを除いて、麻衣愛さんの舞台出演は今回で20本目かと。初舞台は6年前の「モデラート」。そのころは、こちらはハラハラしながら見守っている状態でした。そういったことも今は昔で、すっかり女優さんとして板についてきたというか、安心感があります。昨年の「レ・ミゼラブル」など、大役を見事に演じられていて、ファンとしては嬉しい限りです。

一般席3500円は安くてびっくりしました。舞台の価格はずいぶん高騰している昨今、きっと努力されているのだろうと、頭が下がります。

ヒメ役の田口さん、ジュリ役の倉河さん、お顔がよく似てるなあ、と思ってました。終演後に田口さんにお話ししました。とくにご関係はないようで。

そういえば、終演後に一般の面会ができる舞台は久しぶりでした。この調子で、舞台の世界がコロナ前のようになってくれることを祈ります。

ネタバレBOX

テーマソングの「心の雨」。SNSでも公開されているのであらためて拝聴しました。素敵な歌ですね。心にしみます。
麻衣愛さんの披露した歌は「抱いて...」(松田聖子)。歌詞が今の麻衣愛さんのイメージによく合ってますね。うっとりと引き込まれます。
劇中に適度に歌が入る演目は好きですね。心地よさがあります。適度な長さ、いい塩梅で。

以下は細かいかもしれませんが、気になった点です。

過去の2003年にタイムトリップしたのは分かりましたが、「現在」との差が分からず。今は2023年なので20年かな、それにしてはおかしいな、というモヤモヤが。台本を読んだところ、3年とのことでした。劇中にはその情報が無かったような。

現在すなわちタイムトリップ前の時点ではオバハンの息子アキラは自殺して死んでいる。なのに同じ時間帯でハコベはアキラと電話で会話している。これがよく分からなかったです。
よーく考えました。ハコベとオバハンのタイムトリップは同時ではなく、オバハンはその後アキラが自殺してからタイムトリップしたのかな、と。しかし「1回しか使えないのに力んだら出ちゃった」と矛盾します。やっぱり分からないです。
オバハンがハコベの住所の紙を持っていたのはなぜか。それは、アキラの手がかりがハコベだった、と解釈しました。いや、おかしいですね。自殺したと警察から連絡があった、それまで疎遠だったと。つまり、紙を持って探している時点でアキラは死んでいるはずです。
台本を読み返して見ましたが、疑問は解決しませんでした。。。
時計塔のレイラ

時計塔のレイラ

ぱすてるからっと

CBGKシブゲキ!!(東京都)

2023/04/26 (水) ~ 2023/04/30 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

持田千妃来さん出演。鍵チームを観劇。

休憩なしの150分という長い演目、大作でした。長くても飽きることなく、見入ってしまいました。

「しがいせん」は「紫外線」かと思って見てましたが、あとから公式サイトに「死外線」と書いてあるのを見つけました。よく見たらチラシにも書いてありました。そうでしたか。

持田さんはさすがの演技で。あるシーンでは目の動きがとても細やかで、視線での表現を大事にされていることが伝わってきました。
殺陣を得意とされているので、どこかで武器をとるかもと思って見てました。過去の舞台ではおとなしそうな役から大暴れすることもあったり。果たして今回は。

ネタバレBOX

今回は大暴れするような役ではなかったですね。ご本人の表現をお借りすると「主演/ヒロイン/良い作品役柄」。もちろん殺陣などアクションする役も良いのですが、今回のような役も見たかったもののひとつでした。

登場人物は23人もいます。うち、人工冬眠から目覚めた組の9人は、名前にさりげなく番号が入っています。番号順に並んで会話するシーンがあり、これがとても分かりやすく、良かったです。どの名前が誰なのか覚えるのが容易でした。こういう心遣いは嬉しいですね。

ほとんどの演者さんがダブルキャストなのですが、2番「ニーナ」の白石彩妃さんは事情でシングルキャストになったとのこと。倍になるわけなので、たいへんだろうなと思いながら見ていました。

有料パンフレットを見て知ったのですが、7番「ナナミ」の美月まりもさんは別チームでは3番「サンゴ」なのですね。もともと。7番も3番も殺陣がありますし、すごい体力ですね。と思ったらSNSのプロフィールに「運動神経で生きてます」と。納得です。

ぱすてるからっと さんのダンスシーンはとても見ごたえがありますね。オープニング、劇中、ラスト。どれもすごかったです。過去の「リリーフ・ライト・ガン」もそうですが、ぜひとも DVD/Blu-ray 出してほしいです。
将棋図巧・煙詰-そして誰もいなくなった-

将棋図巧・煙詰-そして誰もいなくなった-

E-Stage Topia

上野ストアハウス(東京都)

2023/04/07 (金) ~ 2023/04/16 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

目当ての役者さん特になし。金チームを観劇。

演目が面白そうだったので飛び込みで行きました。拝見したことがあるのは「獅子の如く」でコミカルな演技をされた真田林佳さんだけだったかと。

さすがに将棋は知ってた方が楽しめます。さらに詰将棋は独特です。問題として成立する条件とか、煙詰の意味とか、細かい話をすると長くなりますが。

煙詰は最後に攻め方が2枚残るので、「そして誰もいなくなった」はどう表現するのだろう、と真面目に考えて観劇しました。

詰将棋で美しいとされる「完全作」はけっこう厳しい条件があります。大事なのが、別解が無いこと。攻め方の変化は最後の一手のみです。
煙詰なので、最後の攻め方は2枚だけです。その最後の選択にもドラマがあるのですね。個人的にはめちゃめちゃ面白かったです。腹の中で笑ってました。周りはそんな雰囲気ではないですが。

ネタバレBOX

「あなたがそこにいるから殺せない」。効いてる駒が邪魔なんですね。
「玉ちゃんやっぱり謝りたい」からの「あっち行ってて」。そういう手順だったのです。
詰将棋を知ってるからでしょうが、めちゃめちゃ面白かったです。
明日の卒業生たち

明日の卒業生たち

img

すみだパークシアター倉(東京都)

2023/04/07 (金) ~ 2023/04/16 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

森田涼花さん出演。

すみだパークシアター倉。2018年の「心臓が濡れる」に森田さんが出演してます。それ以来5年ぶりに行きました。入口が以前と異なり、公園側になっていました。駅から遠い劇場ですが、細長い公園を散策しながら着けるのは良いですね。

工事して新しくしたのかな、と思いましたが座席は昔のまま、年代ものでした。塗装が剝げてたりテープで補強してたり、床のボルトが抜けていたり。それもまた、いい雰囲気でした。

3面に客席を配置した形。自分の席からは表情が見えたり見えなかったり。それもまた想像が膨らんで良いです。4面の舞台も見たことありますが、そういうの好きです。

タイトルの「明日」は「あす」と読むと思ってましたが、会場で「あした」と耳に入りました。でも略称は「あす卒」なんですよね。

※こりっちには4/7からと書いてありますが、4/8 14:00が初回です。

ネタバレBOX

2011,2015,2019,2023年の「4つの時代が入り乱れる群像劇」。予習しておいたほうが良いというのが公式見解のようで、公式Twitterでけっこう細かく書かれています。実際のところ、あらかじめ読んでおいたほうが理解できて良いと思います。できれば観劇中もチラシを手元に置いたほうがいいかも。上演の序盤で4つの年代が示されますが、それを頭に入れるのはちょっと難しいかと。

これも書かれていることですが、森田さんは2011年も2023年も演じます。主演の中村静香さんは2023年の人で、2011年は別の方が演じます。これはさすが森田さんというべきか、幅の広さを感じました。先日の「女の一生」では19歳の役でしたが、今回はさらに若い18歳なわけで。

これもまた書かれていることですが、2015年のシーンのうち2人が主人公の高校の生徒会仲間である、と。自分はそこを見落としていたので、高校との関係が分かりませんでした。根本的に、そのシーンが2015年なのか2019年なのか迷ってました。チラシを手元に置いておきたかったなあ、と思ったものです。

これもよく読むと分かることなのですが、2019年の今出舞さん演じる劇団スタッフと「先生」との関係がよく分かりませんでした。セリフを聞き逃したのかもしれません。先生は劇団の主宰だったのですね。

「先生」役の丸山正吾さんは「月に吠えろ、夜ヲ焦ガセ君ヨ」という演目の「外道丸」での、三枚目な印象を持っていました。いやいや、かっこよかったです。

主人公の幸子は、先生と上島が兄弟であることに気づいたのか。そもそも先生が4年前に亡くなっていたことを知っていたのか。どうなんでしょうね。
リリーフ・ライト・ガン

リリーフ・ライト・ガン

ぱすてるからっと

CBGKシブゲキ!!(東京都)

2022/04/13 (水) ~ 2022/04/17 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

持田千妃来さん出演。光チームを観劇。
ダンスシーンにすごく情熱があるというか、重視していることが伝わりました。圧巻でしたね。
パンフレットに演者さんの名前の誤植があったのですが、後日郵送で取り換えてくれました。舞台のパンフの誤植はよくあることですがたいていは正誤表対応です。取り換えてくれるのは好印象ですね。
予定はないようですが、DVD(Blu-ray)出してほしいなあ、と思います。観劇した演目を、何年かしてもう一度見る、というのが楽しいので。
知らなかったですが、ダイジェストがYoutubeで公開されているようです。久しぶりに見て、あらためてダンスシーンがすごいと思いました。

ネタバレBOX

始まってすぐにタイムスリップ。前置きなし。別の劇団さんの「獅子の如く」という舞台もそうでしたが、こういうの好きです。
持田さんはアンドロイドの役。ライトセーバー持って殺陣をやったり、ダンスシーンに参加したり。メインではないですが、けっこう目立ってたと思います。
主人公といっしょにタイムスリップした「クロック」が、実は母親だった。それは気づきませんでした。。。とてもいいお話でした。
ゲズントハイト ~お元気で~

ゲズントハイト ~お元気で~

ナイスコンプレックス

あうるすぽっと(東京都)

2023/03/16 (木) ~ 2023/03/21 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

倉田瑠夏さん出演。
初演は2011年だったんですね。今回は東日本大震災をからめたお話でしたが、もともとは阪神淡路大震災だったようです。
とても良いお話で、楽しめましたし感動もしました。
倉田ちゃんの役どころはこれまで見たことないもので、新鮮でした。ぴったりはまっていたと思います。

ネタバレBOX

「あきこ」と父親とのことは、正直言ってよく分かりませんでした。

「新保さん」が何歳くらいなのか、最初に表現してほしいと思いました。こちらはどう見ればよいかわからないまま、だいぶ進行してからやっと年齢が出てきました。こども役のみなさんも見た目は完全に大人なので、早めに「見方」を教えておいてほしいところです。

劇中で数回登場する「婦長」というセリフに強い違和感がありました。終盤、現代のシーンで「師長」というセリフを入れているので、その違いを表現したかったことは分かります。
しかし「看護婦」という言葉が廃止されたのは劇中のシーンよりずっと前(2001年ごろ)です。初演のシナリオを残しているのだとは思いますが・・・。

詰め込みすぎと言う表現は適切ではないかもしれませんが、少なくとも私にはエピソードが多過ぎました。

いろいろ気になってしまいましたが、楽しめましたし感動もしました。「新保さん」のシーンでは涙しました。
『おうけつ』

『おうけつ』

大森カンパニー

小劇場B1(東京都)

2022/11/25 (金) ~ 2022/12/04 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

後藤郁さん出演。
たくさん笑い、感動もしました。「人情喜劇」とのことですが、よく考えるとこの類の演目はあまり見たことが無かったかもしれません。
ヒロイン役の杉本有美さんは個人的には3回目で、2013年「シュタインズゲート」以来でした。9年前ですね。初めて拝見したのは2009年「Knockout Brother -X-」です。どちらも遠目の観劇だったのですが、舞台上での美しさが印象的でした。今回は目の前でした。時は止まっているのですかね。驚きました。
後藤ちゃんの舞台出演はほんとに嬉しいです。朗読劇もいいですが、やっぱり演技を見たいですね。

ネタバレBOX

タイトルの「おうけつ」が何なのか知らないまま観劇しました。チラシには書いてあるのですが、見落としていました。なるほど、自然現象、川の作用でできた穴なのですね。いたるところにあって、観光名所になっているところも。そういったものをストーリーに入れること、個人的には好きです。
何人かの悲しい出来事や過去、それについてみんなで、議論といったらおかしいでしょうか、話し合いかな。慰め合いという見方もできます。みんなが自分をさらします。それを経て、みんなは未来に進みます。
後藤ちゃんの役は悲しい過去などはなく、他の人のことを受け止める側でした。未来の可能性がいくらでもある、25歳の若者。現実の後藤ちゃんと重ねて観ておりました。
演技・役割としては、6月に観た「星降る学校」と系統が同じ印象でした。得意とする分野ではありますが、「名探偵ドイル君」くらい変な役も見てみたいです。
『黄泉の国でも愛してる』

『黄泉の国でも愛してる』

縁劇ユニット 流星レトリック

ザ・ポケット(東京都)

2022/11/09 (水) ~ 2022/11/13 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

麻衣愛さん出演。
盛りだくさんで理解が追いつくのがちょっと難しかったですが、最終的にはよく分かりました。いいお話でした。

初日に行きましたが、受付の問題は残念でした。自分は時間までに入れましたが、そうでない方は気の毒でした。ただ、初日のお客さんに対して配信無料にされたことは良いかと思います。自分もメールでいただき、配信を確認できました。

ネタバレBOX

序盤の交通事故のところ、聞き逃したセリフがあったようで、多少混乱しました。でもまあ、たくさんのことが起きているので、全部聞いたとしても把握するのは難しいかと。

夫婦に子どもは4人いること、いちばん上が女の子で高校1年であること、左側の2人は猫の姉妹であること。これらはセリフで表現されているのですが、私の頭には入りませんでした。猫のことは知らなかったことで後で驚くことができたので、かえって良かったです。

佑太さんの役が世森響さんの役の弟。終盤まで逆だと思ってました。調べたところ、佑太さん37歳、世森さん21歳。世森さんはチラシにお名前が無いので、配役で何か事情があったのだとは思いますが、ちょっと無理があったかと。

麻衣愛さんの役は。
交通事故に巻き込まれたカップル。2人は元天使の「ネロ」によって助けてもらい、一部の記憶がなくなる。
その記憶を求めて10年。
物語が進んで分かるのは、消えた記憶はお腹に子がいたということ。実は事故の際に死んで天国で天使になっていた、と。というより、ネロの代わりに天使になっていたのは実はその子だった、かな。そしてその子は未来に再び子として授かることがほのめかされる。
良かったです。麻衣愛さんによく合った役、演技でした。
たすき

たすき

エムアールミュージック

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2022/10/20 (木) ~ 2022/10/23 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★

小泉瑠美さん出演。
朗読劇を含めて小泉さんの舞台出演は6年ぶり。6年前の「口紅」では難しい役を小泉さんらしく見事に演じられてました。
なにしろ久しぶりなので、どんなにお変わりになったかと思いきや、まったくお変わりなく。特徴あるお声は、力強く大きく。
終演後にサイン会があったのでお話できました。個人的には11年ぶりです。小泉さんの舞台は全部観劇してます、とお伝えすることができました。

生徒8人の中では柏木椎名さんが良かったです。去年の「ガールズトークアパートメント」で拝見してました。ギャルがお得意な方という印象です。といっても、上演中は気づかず、後で「どこかで見たと思ったら」と。

ネタバレBOX

細かいですが、ソフト部員のセリフ「3打数3三振」は変ですね。「全部三振だった」が意図であれば「3打席3三振」です。

演劇に比べて、朗読劇で表現できることは限られてます。ほんとに難しいと思いました。
プロレスのくだりはそのチャレンジと受け止めました。残念ながら演者さんがついていってなかった、という印象です。

70分ほどの朗読劇、S席は最前列パンフレット付き7000円。朗読劇としてはやはり高いですね。コロナ後は軒並み上がっているので仕方のないことですが。
ダイアナ

ダイアナ

×劇作家企画

劇場HOPE(東京都)

2022/10/25 (火) ~ 2022/10/30 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

中野のポケットスクエアは4つの劇場がありますが、そのひとつ「HOPE」にだけは縁がなく。いちど行ってみたいと思ってました。たまたま3,500円というお手頃価格が目に止まって、これは行くべきかな、と。
出演者に真凛さんが。過去にボクラ団義さんの公演で何度か拝見してました。それもあり、きっと楽しめるだろう、というわけで観劇しました。
結果、とても楽しめました。3人という少人数の演目はいくつか見たことあります。この舞台はさらに、舞台セットがとてもシンプルで。ここまでシンプルなのは初めてだったかもしれません。その制約の中で、見事な会話劇でした。
結局ほとんどの日程で売り切れたようです。木曜日のソワレでしたが、満員でした。たまたま、売り切れ前に買うことができて良かったです。
HOPEはMOMOよりは広いのかな、それでもかなりの狭さだと聞いていました。早めに行って通路側でゆったりと観劇できました。70分という自分にはちょうど良い尺で、そういう意味でも良かったです。木曜日、長いと翌日の仕事が気になって、チケット確保を躊躇することも。

ネタバレBOX

セットがシンプルと書きましたが、なにしろ、何もありません。セットはゼロです。会話だけでここまで面白くするのは緻密な計算があってのことだと思います。
よく考えると、登場人物に共感するところは何も無いかも知れません。特に2人が「変な人」で。

真凛さんを拝見した最後はいつだったかな、と。2013年の「虹色の涙 鋼色の月」だと思います。9年前ですね。ほかに「オーバースマイル」「遠慮がちな殺人鬼」「嘘ツキタチノ唄」など、7,8回拝見していたと思います。全部ボクラ団義さんで。印象が強かったのは「ゴーストライターズ」ですね。野元愛さんとともに主役を演じられました。
2013年に「モブキャストガールズ」として千葉マリンスタジアムに来られて、球場内で握手会があったことを覚えています。たまたまでしたが、参加して会話させていただきました。懐かしい思い出です。
演技を拝見するのは9年ぶりですが、やっぱり、さすがに、大人になられましたね。昔とは違う味を出されていました。
野元愛さんも滝口ミラさんも森田涼花さんも、みんなホリプロを出られましたが、真凛さんは所属されたままなんですね。知らなかったです。正直、驚きました。。。

このページのQRコードです。

拡大