アイーオウ!吉川の観てきた!クチコミ一覧

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フリータイム

フリータイム

チェルフィッチュ

SuperDeluxe(東京都)

2008/03/05 (水) ~ 2008/03/18 (火)公演終了

満足度★★★

大仕掛けな“からくり時計”の様な、
岡田利規メソッドを純化させた作品。

現代芸術っぽい舞台空間で、
物語的なものを切り捨て、
さらには、言い間違えを多用し、
言葉のリズムをも切り刻んで解体してしまう。

ネタバレBOX

あまりにもソリッドに作り上げた為に、
アートパフォーマンスとしては興味深いけれど、
演劇としては排他的な表現に見えてしまうのが残念。

この短い上演時間で途中休憩?って思ったのだけど、
観終わってみると休憩がないと、
多くの観客は耐えられなかったのでは?と強く思う。

休憩後の30分がコンパクトにまとまっていた分、
個人的にはこっちだけでも十分という気も。
シナトラと猫(改訂版)

シナトラと猫(改訂版)

MCR

駅前劇場(東京都)

2008/03/11 (火) ~ 2008/03/16 (日)公演終了

満足度★★★★★

「椎名」
櫻井節と黒岩三佳(あひるなんちゃら)の極上のマリアージュ!
MCR LABO#2「無情」での櫻井×黒岩も相当に良かったのだけど、
今回も負けず劣らずに素晴らしい!

櫻井智也の書く台詞は言葉自体が物凄く強度があり、
それを発する俳優には相当な存在感が要求されるので、
一度観れば強力に記憶に刷り込まれる
唯一無二な存在感を持つ黒岩三佳は最適任だったのだなと。

上田楓子、高橋優子のバカ姉妹っぷりも良い。
宮本拓也のバカ同級生っぷりも良い。

シナトラと猫(改訂版)

シナトラと猫(改訂版)

MCR

駅前劇場(東京都)

2008/03/11 (火) ~ 2008/03/16 (日)公演終了

満足度★★★★

「虎雄」
櫻井節の効いた笑えて切ない世界を堪能。
惜しむらくは、根津茂尚(あひるなんちゃら)の虎雄より、
弟役の中川智明と幼なじみ役の黒岩三佳(あひるなんちゃら)の
2人の方が印象に残ってしまうのは、役者力の差かなと。

櫻井智也演じる不条理で傍若無人な父親が、何とも良い。

シナトラと猫(改訂版)

シナトラと猫(改訂版)

MCR

駅前劇場(東京都)

2008/03/11 (火) ~ 2008/03/16 (日)公演終了

満足度★★★★

「猫」
関村俊介(あひるなんちゃら)のなげやりな猫っぷりに笑う。
こんなにフテブテシイ表情の似合う俳優もいないよなと。
他の俳優陣も可笑しく楽しい。

個人的には俳優がフリーにやっている様な演出は好きではないので、
いかがかなと思う箇所のだけど。
ま、客席は沸いていましたが。

吉田久代(ククルカン)の
だらしなく、たくましい母親がすこぶる良い。

斑点シャドー

斑点シャドー

JACROW

OFF OFFシアター(東京都)

2008/03/12 (水) ~ 2008/03/19 (水)公演終了

満足度★★★

物語の面白さが、構造の面白さを
超えるコトが出来なかったのが残念。

ネタバレBOX

女優陣はもっと頑張らないと。

加藤敦(ホチキス)が「Nf3 Nf6」の時に比べ、
随分と会話劇が上手くなっていたのにビックリ!
PLAY YOUR LIFE

PLAY YOUR LIFE

smokers

ザ・ポケット(東京都)

2008/03/12 (水) ~ 2008/03/16 (日)公演終了

満足度★★★

劇中劇が多層構造になっていて、
良く出来ているのだけれど、
前半が間延びして観えるのと、
ラストが普通に良い話になるのが惜しい。
もっとブッ飛んだ展開にすれば面白いのになと。

イノチトリなゲーム

イノチトリなゲーム

サンモールスタジオ

サンモールスタジオ(東京都)

2008/03/11 (火) ~ 2008/03/16 (日)公演終了

満足度★★★

俳優陣の技術力は、
大人チームに比べると劣ってはいるものの、
その分若手チームの方が緊迫感含めリアルな感じがする。

戯曲とのマッチングで言えばこっちかなぁ。

イノチトリなゲーム

イノチトリなゲーム

サンモールスタジオ

サンモールスタジオ(東京都)

2008/03/11 (火) ~ 2008/03/16 (日)公演終了

満足度★★★

キャストA/おとなチーム
俳優陣が手練れを揃え、笑どころも多く、
上手いなぁ~と思うのだけれど、

ネタバレBOX

演技臭さというか演劇演劇したものを感じてしまい、
戯曲とのマッチングでいうと疑問が残るなと。
また、演技が上手い分戯曲の甘さを露呈する結果にも。

勘違いした豪華料理でよくある、
高級素材同士の個性が喧嘩してしまって
相乗効果が生めず、
結局味としてはフツウだね。みたいな感じ。
チビルダ ミチルダ

チビルダ ミチルダ

康本雅子

アサヒ・アートスクエア(東京都)

2008/03/13 (木) ~ 2008/03/16 (日)公演終了

満足度★★★

ここ最近の康本作品の
ダンスカタログといった感じ。

ネタバレBOX

ただ、やはり長丁場なので構成を考えてしまった分、
康本抜きのシーンの食い足りなさや
康本自信の爆発力に欠けてる感じが
ちょっと残念でもあり。
なるべく派手な服を着る

なるべく派手な服を着る

MONO

ザ・スズナリ(東京都)

2008/03/06 (木) ~ 2008/03/16 (日)公演終了

満足度★★

あ~、演技でか~。
キャラクターを記号化しすぎるキャラ芝居が、
観ていて疲れてしまう。

ネタバレBOX

ギャグと笑の薄い吉本新喜劇の様な印象。
俳優陣は技術はあると思うのだけれど、
やはり、関西の劇団から感じる
独特の押し付けがましさに耐えられず
殆ど笑えなくエンディングを迎える。
ま、客席は沸いていたけどね。

次に観る時は、
「なるべく地味な演技をする」
作品であって欲しいなと。
偉大なる生活の冒険

偉大なる生活の冒険

五反田団

こまばアゴラ劇場(東京都)

2008/03/06 (木) ~ 2008/03/16 (日)公演終了

満足度★★★★★

現代のリアルな寅さんってこんな男なのだろうと、
2回目の観劇で前田司郎の愛らしいダメッぷりを、
細かくチェックしてみて、そう思う。

ネタバレBOX

酒にもおぼれず、
ドラッグにおぼれず、
ギャンブルにおぼれず、
女にだらしない訳でもなく、
すぐにキレたり暴力的でもない
一見至極マトモそうなのに、
実にどうしようもない
このダメさ満載の男を描き上げる
前田司郎の筆力と演技力を絶賛!

偉大なる生活の冒険

偉大なる生活の冒険

五反田団

こまばアゴラ劇場(東京都)

2008/03/06 (木) ~ 2008/03/16 (日)公演終了

満足度★★★★★

面接を受けに来たら一目見ただけで不採用にしたくなる、
そんな前田司郎のダメさ加減が絶品!

そんな男を引いてしまった
内田慈の運の無い女の感じもこれまた絶品!

中川幸子も相変わらずな暴走キャラで楽しい。

安倍健太郎(青年団)が、
手堅い演技で軸を固めて、
その周りを前田、内田、中川が
自由奔放に飛び跳ねている感じが良いなぁと。

若手演出家コンクール2007

若手演出家コンクール2007

一般社団法人 日本演出者協会

「劇」小劇場(東京都)

2008/03/04 (火) ~ 2008/03/09 (日)公演終了

満足度

【あごうさとし/WANDERING PARTY】
狭い劇場で役者が大げさな手振りで大声を出して...。
っていうだけで体が完全に拒否反応を起す。

ネタバレBOX

さらに関西の劇団から感じる独特の押し付けがましさが、
観ていてお腹一杯になり完全拒否体制に。
鯨屋の客

鯨屋の客

菅間馬鈴薯堂

王子小劇場(東京都)

2008/03/05 (水) ~ 2008/03/09 (日)公演終了

満足度★★★

2月の箱庭円舞曲の作品と構造的には、ほぼ同じ。
主軸となる人物を設定せず、
観客を強く惹きつける
“場の磁力”的な演出もなされていない分
役者の面白みだけでは、散漫な印象でやはり途中で飽きる。

ネタバレBOX

ブラジルの「天国」出演時に続き
今回も着物姿で登場する山田佑美(無機王)は、
艶っぽさ担当としてきっちり役目果たしていて良い。
若手演出家コンクール2007

若手演出家コンクール2007

一般社団法人 日本演出者協会

「劇」小劇場(東京都)

2008/03/04 (火) ~ 2008/03/09 (日)公演終了

満足度

【伊藤拓/France_pan】
オリジナリティー溢れるつまらなさは健在!

ネタバレBOX

今回は導入部の男2人の会話の設定が効いていて、
今回は大丈夫かも?と思わせるのだけど、
時間と共に右肩下がりで確実につまらなくなって行く
その下がり具合が予想以上で、逆にチョットウケル。
若手演出家コンクール2007

若手演出家コンクール2007

一般社団法人 日本演出者協会

「劇」小劇場(東京都)

2008/03/04 (火) ~ 2008/03/09 (日)公演終了

満足度

【黒田圭/絶対安全ピン】
深夜番組の笑えないグダグダのコントの様。
この作品を創作する意図が理解不能?

他律ノススメ

他律ノススメ

早稲田大学演劇倶楽部

早稲田大学学生会館(東京都)

2008/03/07 (金) ~ 2008/03/09 (日)公演終了

満足度★★★★

ちょっと病んだ3組の男女の話で、
3分の2は、なんだかなぁ。という感じ。

ただ、残り3分の1の描かれる
菅原さくらと善積元のシーンの倒錯具合が抜群に良い。

ネタバレBOX

松本零士作品に出てくるアンドロイドの様な
細く長い手足と透き通るような白い肌の少女が、
虚弱体質で挙動不審なヲタ風の少年を、
徐々に支配していくこの構成だけで
一本の演劇として観てみたいなと。
黎明

黎明

reset-N

相鉄本多劇場(神奈川県)

2008/03/05 (水) ~ 2008/03/09 (日)公演終了

満足度★★★

スタイリッシュで硬質な空間作りは、
サスガ上手い。

ネタバレBOX

小劇場でトップクラスの女たらし俳優
原田紀之の色気で引っ張ろうとするも、
如何せん他の俳優陣が弱い。
特に編集者と漫画家のエピソードのあたりは???

一番の見せ場になる、足立由夏(イノセントスフィア)との、
禁断の香りプンプンな倒錯の情事が、
結構短く、スルッと描かれたのが勿体無いなと。

足立由夏の肌の白さとドレスの黒が、
絶妙のコントラストで
色っぽさを増量していたのが良かったなと。
カリフォルニア物語

カリフォルニア物語

Studio Life(スタジオライフ)

天王洲 銀河劇場(東京都)

2008/02/27 (水) ~ 2008/03/09 (日)公演終了

満足度

ま、こういうのにハマル女性がいるのは、
何となくは理解は出来る。

ネタバレBOX

キャラメルボックス(もしくはタカラヅカ)以上
ホストクラブ未満という感じ。

演劇というよりもサービス業(水商売)寄りな臭いがする。
セクシャルな部分を刺激されたいけれど、
リアルにリスクを負いたくは無いという人向きなのかなと。
男性でいうと、メイドカフェには行けるが、
コスプレキャバクラは、腰が引ける感じの人が、
月蝕歌劇団に行くとかかなと。

それ故に、
お客様に集中力を要する複雑な物語は避けられ、
解り易さ命!な演劇になっている。
聞き取りやすい発声で、饒舌にストーリーや心理が説明され、
脳内補完が必要な要素はほぼゼロ。

お好みの俳優に対する観客の妄想力は、掻き立てるけれど、
演劇的な創造力は、剥ぎ取られてしまっているなと。
あなざーわーくす15回公演 「2010年のエレクトラ」

あなざーわーくす15回公演 「2010年のエレクトラ」

あなざーわーくす

遊空間がざびぃ(東京都)

2008/03/06 (木) ~ 2008/03/09 (日)公演終了

満足度★★★

楽しくなければ、客イジリじゃない!
ということを再確認!

でも、これは俳優の力量によるな~。
観客の意識を“恥ずかしい~”から“超~楽しいっ!”に
昇華させる場を、2~3メートル以内の至近距離で、
成立させなきゃならないのだからねぇ。

ネタバレBOX

それには多分、
何気ない一言で、完全にその場を掌握し、
相手の間合いにイキナリ踏み込んで、
納得させてしまう位の、
腕力と特殊なカリスマ性が必要かなと。

大西智子(あなざーわーくす)はさすがの貫禄。
あんなにクシャクシャの笑顔やお願い顔は、
フツウの人には無理!

その対極の存在として、
中島美紀(ポかリン記憶舎)は、
強烈な存在感を武器に、
観客を軽~く引かせつつも、
自虐的に笑いで一気に惹き付ける
ド迫力の演技が笑える!

ま、でも、今回の最大の観ドコロは、
岩井秀人(ハイバイ)かなと。
彼の俳優の姿を観るだけでも観る価値は十分アリです!

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