ベンジャミン2号の観てきた!クチコミ一覧

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蒲田行進曲

蒲田行進曲

“STRAYDOG”

明石スタジオ(東京都)

2017/11/22 (水) ~ 2017/11/26 (日)公演終了

満足度★★★★★

初日・Bチーム。これまで映画版しか観たことがなかった『蒲田行進曲』。今回の公演は、基本的に’82年の紀伊国屋ホール上演版を踏襲したとのことだが、相当にスレてしまったこんな歳の自分でもぐっときたのだから、あの頃こんな密度の高いものを20才そこそこで観てしまったなら、そりゃ魂をもっていかれた者が続出したのも無理はない。

主役どころの3人はみな良かったし、監督役の人にもぞくぞくさせられた。映画版『蒲田行進曲』が、あそこやあのシーン等を膨らますことで、舞台に対抗するしかなかったこともよく分かった。

「15」

「15」

雀組ホエールズ

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2017/11/15 (水) ~ 2017/11/26 (日)公演終了

満足度★★★★

「ギャグのない吉本新喜劇」と書かれている方がいましたが、私の感想だと序盤は「嫌味のある吉本新喜劇」のような印象です。自分勝手にどんどん事態を悪化させていく人たちがいて、吉本新喜劇だとそれを演者の「芸」で笑いに昇華させるのですが、本作ではちょっとイラッとさせられました。暗転後の展開は、いろいろ伏線回収などもうまくまとまるし、面白かったです。あと、舞台に立ってる15人、脇にいようが後ろにいようが、みな気を抜いてないのが感じられたのは好感度大。

ネタバレBOX

隣に座っていた年配の方(私も人のことは言えませんが)が観劇中にメモでもとってるのか、やたらカサコソ紙をいじる音を立てていて、そっちが気になってしまいました(勿論これはキャスト・スタッフには何の責任もありません)。そういえば先日観たある舞台の前説で、上演中にメモをとるような行為を遠慮願う旨のことを言っていましたけど、こういう輩のことだったのかと納得。

一番ツボだったのは、暗転直前のロメロスペシャルでした。素晴らしいタイミング。
ペルセポリス。そして、

ペルセポリス。そして、

かもねぎショット

ザ・スズナリ(東京都)

2017/11/16 (木) ~ 2017/11/19 (日)公演終了

満足度★★★★

イランの女性を迎える小さな町の日本人たちの姿、国外へ避難した2人の少女、そして母国を離れる道を選んだ少女、この3つの物語が交錯。2人の少女を演じた笠久美、栗栖千尋のお2人の声が素晴らしくて、冒頭からぞくぞくさせられた。ケテルビーの「ペルシャの市場にて」をあんな大音量で聴いたのなんて、何十年ぶりだろう。

結人~むすびと~

結人~むすびと~

劇団黒胡椒

Route Theater/ルートシアター(東京都)

2017/11/15 (水) ~ 2017/11/19 (日)公演終了

満足度★★★

女優さんはみな可愛かったし、着物姿も変じゃなくてよかった。ダンスをほめてる人が多かったので、それに期待しすぎたのがいけなかったのか、最初のダンスの印象は今一つだったものの、それ以降のダンスは舞台のいい効果に。ただ、笑いの部分は少なくとも私には機能せず、いっそのこと一度全部取っ払ってしまえばいいのにと思いました。

穴ザワールド

穴ザワールド

発条ロールシアター

新高円寺アトラクターズ・スタヂオ(東京都)

2017/11/16 (木) ~ 2017/11/19 (日)公演終了

満足度★★★

もっと見ちゃいけないような世界に突入するのかなと思えば、意外にまともでしたが、それってこちらの期待が高すぎたのか、それとも初日でまだ充分仕上がってなかったのか。

ポーランドの人形遣い

ポーランドの人形遣い

劇団昴

Pit昴/サイスタジオ大山第1(東京都)

2017/11/09 (木) ~ 2017/11/26 (日)公演終了

満足度★★★★★

まず場内に入って、セットの素晴らしさにびっくり。フィンケルバウムの台詞量と狂気、シュワルツコフが出る前あたりからのザワザワ感。あと音響もよかったなあ。

取引

取引

オフィスコットーネ

シアター711(東京都)

2017/11/10 (金) ~ 2017/11/20 (月)公演終了

満足度★★★★★

シンプルなセットだけど、効果的な配置とライン。FBIおとり捜査官の内情や孤独を、重厚且つ軽妙な(というと何だかヘンですが、そう言いたくなる)タッチで描かれ、政治家との駆け引きを含めて目が離せませんでした。

二進法の砂

二進法の砂

劇団 バター猫のパラドックス

劇場MOMO(東京都)

2017/11/08 (水) ~ 2017/11/13 (月)公演終了

満足度★★★★

Bキャスト版を観劇。某クラウドファンディングのサイトに載っていたプロジェクションマッピングの出来と効果は、正直なところ予想を超えるものではなかったですが、幾つかおっと思わせる箇所がありました。X21のメンバー2人は健闘していたと思います。

みごとな女

みごとな女

SPIRAL MOON

サブテレニアン(東京都)

2017/11/08 (水) ~ 2017/11/12 (日)公演終了

満足度★★★★

上演時間は約60分。昭和初期、ある家庭の夏の夕暮れの一幕が、素晴らしいセットの中で濃密に描かれます。これはスタッフ・キャストの方々には全く責任のないことではありますが、開演前から終演まで、止まったかと思えばまたゲホゲホを繰り返す「Mr.咳込み君」が1名いらして、少なくとも序盤はなかなか芝居を観るのに集中できなかったのが残念。

『50ans,j’yvais!(サンコントン ジヴェ!)50歳の私が20代の彼と結婚する方法』

『50ans,j’yvais!(サンコントン ジヴェ!)50歳の私が20代の彼と結婚する方法』

Sky Theater PROJECT

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2017/11/07 (火) ~ 2017/11/12 (日)公演終了

満足度★★★★

あのワンシチュエーションで話を展開させるためとはいえ、序盤の(主人公の思惑を無視した)彼の半ば確信犯的なKYっぷりというか、本人の一方的な善意の行動が、個人的には少々不快だったのです。28歳にもなったいい大人が、もう少し物事を上手く運んであげることができないのかよ!?という、完全に主人公側に立った反感ですが、もしかしてこれって、すでに作者の掌の上に乗せられてしまってたのかも。実際、観ているうちにどうでもよくなりましたしね。

しかしこれだけ出入りが激しいのに、登場人物それぞれにちゃんと見せ場があって印象に残るし、かなりデフォルメしたキャラの人が多いのに、浮いて見えるような人もいない。90分、あっという間でした。

くるんのぱー

くるんのぱー

ふくふくや

駅前劇場(東京都)

2017/11/01 (水) ~ 2017/11/12 (日)公演終了

満足度★★★★★

まあとにかく役者さんがみな達者。上手すぎて、ちょっとぐらいスキを見せてくれよと言いたくなるほど。楽しかった。

父母姉僕弟君

父母姉僕弟君

キティエンターテインメント

シアターサンモール(東京都)

2017/11/02 (木) ~ 2017/11/12 (日)公演終了

満足度★★★

2時間10分、ちょっと長いといえば長いし、終わってから近くの爺ちゃんが「さっぱりわかんねえな」とぼやいていた通り、分かりやすいとはいえない。かといって、つまらなかったのかと言われると、それもまた違う。初演を観てないから何ら根拠はないのだけど、これって初演時の王子小劇場というスペースの方がしっくりくる舞台だったのでは? 曽我部恵一​の音楽も、過度な期待をしていた訳ではないけど…。

かたつむりは明日も夢をみる

かたつむりは明日も夢をみる

レペゼンかたつむり

北池袋 新生館シアター(東京都)

2017/11/04 (土) ~ 2017/11/05 (日)公演終了

満足度★★★

やけにテアトルジュンヌという劇団からの客演が多くて、若い子ばかりだなと思ったら、テアトルジュンヌは立教の演劇サークルで、今回のユニットのお二人はそちらの出身なのですね。内容は短編3本立てでしたが、うーん…1勝1敗1分けでしょうか。

しゃべらない人

しゃべらない人

劇団東京ドラマハウス

明石スタジオ(東京都)

2017/11/02 (木) ~ 2017/11/05 (日)公演終了

満足度★★★

始めの方、お父さんが頑なにしゃべらないので、これって不条理っぽい話なの?と動揺しましたが、だんだん家族再生の本道へ。

ネタバレBOX

あらすじにもあるように、深夜番組「からくりサーチ」へのお悩み相談が絡んでくるので、仕方ないのかもしれませんが、最後の番組のやり取りはナシでもよかったような。何かに配慮してなのか、ただ意見のバランスをとっただけのように思えて、その前のシーンでああよかったと思った気持ちを引き戻されてしまいました。単純にああよかっただけで終わらせたくなかったのだ、と言われればそれまでですが。
アレルギー/日曜日よりの使者

アレルギー/日曜日よりの使者

feblaboプロデュース

新宿シアター・ミラクル(東京都)

2017/11/02 (木) ~ 2017/11/04 (土)公演終了

満足度★★★★

休憩なしで約80分の2本立て。時計見てないから分からんけど、『アレルギー』の方が短くて25分くらい?特に2本目の『日曜日よりの使者』は見応え充分。日曜からのいしのまき演劇祭での前売りが伸びていないとのこと。どうか現地でもこの芝居が沢山のお客さんに届きますように。

ネタバレBOX

異性に縁のなかった若い男女のぶきっちょな恋を描く『アレルギー』。老人と少年時代の親友との魂の邂逅を描いた『日曜日よりの使者』。あの叫び声にはぐっときた。『日曜日~』の最前列の客には、あることで芝居に参加する仕掛けも。
新~とんびと鷹の捕物帖~『酔いどれムスメとお転婆オヤジ』

新~とんびと鷹の捕物帖~『酔いどれムスメとお転婆オヤジ』

劇団岸野組

俳優座劇場(東京都)

2017/10/28 (土) ~ 2017/11/05 (日)公演終了

満足度★★★★

薔薇座の頃に岸野さんの舞台を何度も観ていたのに、岸野組旗揚げ後はなかなか機会がなくて、こんなに時間が経ってしまった。時代劇なのも、ミュージカル風味を取り入れているところも手馴れたもの。役者さんも達者だし、最後まで楽しめた。個人的にはもうひと回り小さな会場で観たかったような気も。

すみれの花、サカセテ。again

すみれの花、サカセテ。again

羽衣1011

【閉館】SPACE 梟門(東京都)

2017/10/25 (水) ~ 2017/10/29 (日)公演終了

満足度★★★★

12年前に上演した芝居ということで、まあ当然ながら初演時のお2人(の年齢)に合わせて書かれた設定なんだろうなという部分もありましたが、達者な女優さんのやり取りを観てるうちにそんなことも忘れて、最後まで楽しませてもらいました。

THE SPOOKY LAND

THE SPOOKY LAND

劇団ベイビーベイビーベイベー

王子小劇場(東京都)

2017/10/25 (水) ~ 2017/10/29 (日)公演終了

満足度★★★★

TREAT ver初日。冒頭のアレがなかなかカッコよく、そのまま最後まで楽しめました。もう1つのバージョンは配役やエンディングが違うそうですが、誰がどうなっているのか気になります。

ネタバレBOX

チラシもチケットも頑張ってるなあと期待感が高まっていたのですが、受付後に開場まで階段に並ばされるのかなと思ったら、ロビーで待ってていいとのこと。ただ、そのロビーのハロウィン風景がちょっと今イチ。個人的には、開場までの待ち時間の間に、期待感がちょっと削がれてしまいました。物販の問題もあるのでしょうが、あれなら受付開始も30分前でいいから、すぐに客席まで入らせてもらった方がありがたかったなあ。
木立によせて

木立によせて

芸術集団れんこんきすた

新中野ワニズホール ( Waniz Hall )(東京都)

2017/10/19 (木) ~ 2017/10/22 (日)公演終了

満足度★★★★★

素晴らしい舞台だった。二部構成、休憩含めて2時間40分という時間も全然長くない。ちょっと風邪気味だったし、雨も降ってるしで、出かける前は少々テンション低めだったけど、観てよかった。今年観た舞台の中でこれが一番好きだ。

JOE MEEK

JOE MEEK

ピストンズ

王子小劇場(東京都)

2017/10/18 (水) ~ 2017/10/23 (月)公演終了

満足度★★★★

上演予定時間135分と聞かされたけど、終わってみればそんなに長いと感じなかった。初演時はこの舞台のことを知らなかったので、今回の公演情報を聞いたときはあの(2005年にロンドンで上演された)『Telstar』を翻訳して日本人キャストでやるのかと勘違い。チラシはUKデッカの7インチとスリーブを模した感じ。

ジョー・ミークという人の日本での知名度を考えれば、マニアックなサウンド面での試行錯誤をそんなに舞台に盛り込む必要もないし、別にミーク役をあの髪型(?)で演じようが構わない、楽器などのディテイルに拘る必要もないのかもしれない。はっきりいえば、観客のほとんどはミークが制作した音楽なんてろくに聞いてないだろうし、単に1人の音楽プロデューサーの栄光と没落ストーリーと割り切れば成立する。でも、欲を言えば(キーマン的存在の)バディ・ホリーはもう少し似た人であってほしかった。ミークを演じた役者さんは熱演。あとグレンダ役の女優さんも印象的。

ネタバレBOX

序盤でロックンロールヒストリーの説明的なシーンがあるが、いきなりビル・ヘイリーがあんな小さなボディのセミアコ(Aria Pro II?)で登場するので拍子抜け、そのあとのエルヴィス、チャック・ベリー、ジェリー・リー、エディ・コクランらのエア歌唱もちょっと苦笑。予算のこともあるし、別に楽器をヴィンテージで揃えろなんて言わないけども(それを言い始めたらクラヴィオリン出せということになるし)、小劇場の目の前1~2mで全然違うギターや、ベードラのヘッドにTAMAとか、その辺はもう少し何とかならなかったものかと。

「RGMサウンド」はレコードレーベルではなく、ミークのフルネーム「Robert George Meek」の頭文字から名付けられた、ミークのプライベートスタジオ的な音楽制作会社。場内への入口側をステージにし、上の階にある調整室もレコーディング時のブースに見立てるなど、面白い使い方。

上演前に流していたミークが関わった曲は、ごく初期のものまでにしといた方がよかったような気がするんだけど、これは個人的趣味の問題かな。

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