JOE MEEK 公演情報 ピストンズ「JOE MEEK」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    上演予定時間135分と聞かされたけど、終わってみればそんなに長いと感じなかった。初演時はこの舞台のことを知らなかったので、今回の公演情報を聞いたときはあの(2005年にロンドンで上演された)『Telstar』を翻訳して日本人キャストでやるのかと勘違い。チラシはUKデッカの7インチとスリーブを模した感じ。

    ジョー・ミークという人の日本での知名度を考えれば、マニアックなサウンド面での試行錯誤をそんなに舞台に盛り込む必要もないし、別にミーク役をあの髪型(?)で演じようが構わない、楽器などのディテイルに拘る必要もないのかもしれない。はっきりいえば、観客のほとんどはミークが制作した音楽なんてろくに聞いてないだろうし、単に1人の音楽プロデューサーの栄光と没落ストーリーと割り切れば成立する。でも、欲を言えば(キーマン的存在の)バディ・ホリーはもう少し似た人であってほしかった。ミークを演じた役者さんは熱演。あとグレンダ役の女優さんも印象的。

    ネタバレBOX

    序盤でロックンロールヒストリーの説明的なシーンがあるが、いきなりビル・ヘイリーがあんな小さなボディのセミアコ(Aria Pro II?)で登場するので拍子抜け、そのあとのエルヴィス、チャック・ベリー、ジェリー・リー、エディ・コクランらのエア歌唱もちょっと苦笑。予算のこともあるし、別に楽器をヴィンテージで揃えろなんて言わないけども(それを言い始めたらクラヴィオリン出せということになるし)、小劇場の目の前1~2mで全然違うギターや、ベードラのヘッドにTAMAとか、その辺はもう少し何とかならなかったものかと。

    「RGMサウンド」はレコードレーベルではなく、ミークのフルネーム「Robert George Meek」の頭文字から名付けられた、ミークのプライベートスタジオ的な音楽制作会社。場内への入口側をステージにし、上の階にある調整室もレコーディング時のブースに見立てるなど、面白い使い方。

    上演前に流していたミークが関わった曲は、ごく初期のものまでにしといた方がよかったような気がするんだけど、これは個人的趣味の問題かな。

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    2017/10/19 15:43

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