男女逆転〈マクベス〉
ワンツーワークス
赤坂RED/THEATER(東京都)
2019/06/20 (木) ~ 2019/06/30 (日)公演終了
満足度★★★★★
鑑賞日2019/06/23 (日)
恥ずかしながらシェイクスピア、そして「マクベス」、初見でした。古典って避けてきたこともあり、全く物語も分からずに観劇。
男女逆転っていうのは、観てわかる。女が剣をとり、国をまとめ、男が家を守る。単純に逆転しているっていうだけでなく、それぞれのキャラも際立ってて迫力もあり、恐ろしさもありですごく楽しかった。これぞ演劇!って感じ。時間制作の田名瀬くんがワンツーに出るっていうのですごく興味を持って観たけど、田名瀬くんは頑張ってた。けど、ワンツー、やはり実力者を揃えてきてるし、演出も一筋縄ではないので多少のまれてた感があったかな。バンクォーを演じた小山萌子さんに見入った。
もう1度観たいと思わせる舞台でした。
らぶゆ
KAKUTA
本多劇場(東京都)
2019/06/02 (日) ~ 2019/06/09 (日)公演終了
満足度★★★★★
鑑賞日2019/06/09 (日)
待ちに待ったKAKUTA。ここの劇団の世界観が好き。役者が好き。
何をした人でも何気なく生きている人でも何かが起きようと生きていく。中には絶望する人も。
そんな「ありふれた人」のドラマを見せてくれた。響いた。
KAKUTAはどんな演劇をやらせても真摯に取り組むし、大真面目にバカなこともしてくれる。毎度期待させてくれる劇団。
終演後に物販に当たり前のようにいてくれる親しみやすさ。本多劇場でしてくれるとは思わなかった。
前に応援していた某ユニットは終演後の挨拶が本多劇場で公演してからは関係者以外出来なくなった。
KAKUTA、これからも変わらずにいて欲しい!
夢の契
HitoYasuMi
OFF OFFシアター(東京都)
2019/05/02 (木) ~ 2019/05/07 (火)公演終了
満足度★★★★★
鑑賞日2019/05/03 (金)
芝居を始めてから10年経った舞台女優3人がその能力を活かして結婚詐欺を企てる。。
実際にこのHITOYASUMIも10年くらいの女優歴かな。当初から見ているけど、勢いは変わらずに落ち着いた芝居も出来るようになってきたし、個性も出てきたように思う。
ブラックコメディーと謳ってあったけど、個人的にはコメディーというよりサスペンスだったな。かなり怖かった。本も演出も素晴らしい。陽気なダンスと80年代の楽曲が怖さを増幅させていたように思う。
ただやさしいだけの芝居よりかなり好みだった。客演陣も個性的で良かった。
ゼロ番区
RISU PRODUCE
赤坂RED/THEATER(東京都)
2019/04/24 (水) ~ 2019/04/29 (月)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2019/04/28 (日)
再演。過去公演は主宰の松本匠(リスさん)が主演の「やすし」を務めている。今回は、若手イケメン俳優の松島庄汰が。家族を殺害された復讐のために3人を殺害した死刑囚のやすし。リスさんの独特の間の芝居には毎度惹きつけられるものがあり、リスさん以外の「やすし」が果たしてどうなのか・・・ものすごく不安だった。ビジュアルも違いすぎるし・・・しかし、、よかった。松島君、相当がんばってた。サラサラのヘアーと整えられた顔には多少の違和感を感じてしまったけど、芝居自体には無理はなかった。それに脇を固めたリスプロのシャルさん(横関健悟)や斎賀さんが素晴らしい芝居で支えていたので十分に感情移入出来たし、泣けた。
次回公演はリスさんの芝居が観たい。まだまだ前に出て存在感を示してほしい。
あと、1つ。カーテンコール、主演の松島君が挨拶したけど、、リスプロのメンバーに締めてほしかった。あくまでリスプロ公演なんだから。
縁側で呼んでいる。
劇団PIS★TOL(ゲキダンピストル)
アトリエファンファーレ高円寺(東京都)
2019/03/27 (水) ~ 2019/03/31 (日)公演終了
満足度★★★
鑑賞日2019/03/31 (日) 12:00
やさしい話。登場人物もみなやさしい。幕開けから泣かせにくるな~という流れの芝居。消えてなくなってしまっても縁側には変わらない声と面影。切なくなる。いつかはうちの実家も誰もいなくなり、父、母の「感覚」だけが残るんだな、と。感傷に浸ってしまった。
いい芝居。ただ、自分にとっては物足りなさが残る芝居でもあった。みなやさしく、泣かせようとする、・・・・泣けなかった。
夜が摑む
オフィスコットーネ
シアター711(東京都)
2019/02/02 (土) ~ 2019/02/12 (火)公演終了
満足度★★★★
山田百次、異儀田夏葉など好きな役者が揃った芝居。
役者陣の熱演、技量はもちろん素晴らしかったが、演出も個人的には好みだった。笑いに変えるシーンなどが結構多かったけど、それはそれで背中に悪寒が走るような感覚で心から笑えるものではなく、めちゃくちゃ奇妙。実際にあった事件をこの奇妙な本と演出とこの役者たちで楽しくも恐ろしい芝居に仕立て上げてくれた。見事。
GIFT~Love begets love~
劇団PEOPLE PURPLE
ザ・ポケット(東京都)
2018/12/19 (水) ~ 2018/12/23 (日)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2018/12/23 (日)
久しぶりのピープルパープル。今回はクリスマスの話ということもあり、小1の娘とカミさんと3人で観劇。
この「GIFT」は前回公演のDVDを持っていて何度か見ていたので内容は把握済み。キャストは入れ替わりもあったりで結構違っていたけど、お話自体は演出、脚本ともにほとんど前回と一緒だった。何組かの家族や恋人たちの日常を女性カメラマンのフィルターを通して描いていくハートフルヒューマンドラマ。
笑いもありでホロリともさせられる展開で飽きはなく観られる。ほんとに家族で楽しめるクリスマスの休日にふさわしい舞台観劇ができた。ただ、自分は展開を完全に把握してしまっていたので、多少おもしろみというか、ドキドキ感というか・・・ちょっと半減してしまった感はあった。。
イキザマ3
RISU PRODUCE
東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)
2018/12/05 (水) ~ 2018/12/09 (日)公演終了
満足度★★★★★
再再演。初演、再演と紅一点の宮本役を演じてきた吉田芽吹に代わり、今回は元AKB48の岩田華怜という女優さん。この役はもう芽吹ちゃんのはまり役で他の役者では考えられないなーと思っていたけど、今回の岩田さん、負けてなかった。体力、気迫ともに見事な演技で「宮本」になりきってた。
今回、箱も大きく客層もいつものリスプロとは若干違っていただろうけど、逆にいつにも増して気合の入ったお芝居していたように思う。
それと今回OBの先輩役でリスプロ常連だった重松さんが出演。さすがの存在感と笑いのセンスで今までになかった橋野先輩を演じてた。今回、重松さんがこの舞台に出たことは大きかったと思う。
この「イキザマ3」、この先も上演し続けて欲しい。いろいろな人に見て欲しい舞台。カーテンコールではスタンディングオベーションも。なかなか素晴らしい舞台でも起きないスタンディングオベーション。
かつて観た「ウインズオブゴット」以来に体感した。感動。
ゼブラ
ONEOR8
東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)
2018/12/04 (火) ~ 2018/12/09 (日)公演終了
満足度★★★★★
鑑賞日2018/12/07 (金) 19:00
2015年に番外公演の「ゼブラ」を観て以来の「ゼブラ」。
大いに笑えて、最後回想シーンでポツンと1人の寂しさを漂わせる3女にじわじわと泣かされる。
逢いにいくの、雨だけど
iaku
三鷹市芸術文化センター 星のホール(東京都)
2018/11/29 (木) ~ 2018/12/09 (日)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2018/12/02 (日)
異議田夏葉、松本亮、川村紗也など個人的に大好きなキャストが揃って、しかもiaku。
期待はMAXだったけど、やっぱり良かった。
ケガを負わした女の子、ケガを負わされた男の子。そしてそれぞれの家族。苦悩と葛藤がキャストの好演もあって、痛々しく、時には滑稽で…
役者では、いつも弾けた芝居を見ることが多かった川村紗也がちょっと違った役どころを演じて新鮮だった。
星の砂
日穏-bion-
「劇」小劇場(東京都)
2018/08/24 (金) ~ 2018/09/02 (日)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2018/09/02 (日)
日穏らしくほっこりとした感動作だった。しかし剣持さんておもしろい役者さん。日穏の世界観にはピッタリで大好き。
売春捜査官-熱海殺人事件-
稲村梓プロデュース
サンモールスタジオ(東京都)
2018/08/07 (火) ~ 2018/08/12 (日)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2018/08/12 (日)
昨年に続き2度目の稲村梓の木村伝兵衛。去年観たときはもう、驚愕した。幕が上がってからラストまで稲村伝兵衛を夢中で見ていた。
今年の稲村伝兵衛も見事だった、、けど、前半の勢いのいいシーンは少し集中出来なかった。笑かせようとしている感がちょっと強かったのかも・・・
が、後半の海岸での李先輩、大山金太郎、アイ子の壮絶なシーンの連続にはやられた。圧巻の芝居が見れた。各役者の感情が爆発していて身震いするほど痺れた。
やっぱり稲村梓の芝居は中毒性がある。また会いたいと思ってしまう。
悲しみよ、消えないでくれ
モダンスイマーズ
東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)
2018/06/07 (木) ~ 2018/06/17 (日)公演終了
満足度★★★★★
初モダンスイマーズ。いやぁー、、いい。好み。これぞ人間劇。心のもやもやを押し殺したりぶちまけたり・・・派手さはないが役者さんたちのリアルすぎる芝居と的を得たセリフで2時間引き込まれ、最後は冷めやらぬ余韻。でんでんさんの最後のセリフ、「行かないで・・・」これ、沁みる。本音だよな。。やっぱりなんだかんだ言っても、1人になるって寂しいことなんだよな。。
すばらしい作品に出合えました。が、気になったのは、結構な割合でお客さんが大笑いしていたのがな・・・クスッと笑える場面は多くあるんだけど、シリアスな場面にまで、人間の弱さを出してる場面にまで大笑いしているお客さんがいたりしてちょっと興ざめした。見る人によってはこの作品はコメディーだったのかな・・・?
Melody
TEAM 6g
シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)
2018/05/16 (水) ~ 2018/05/20 (日)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2018/05/20 (日)
初6g。なんだけど、阿南さんの所属していたセレソンの公演はよく足を運んでいたので、テイスト的にはセレソンの流れを汲んでいるのかなと。王道を行く大いに笑えて、後半号泣・・・という芝居を久々に観たくて今回は娘と嫁も誘って観劇に。
2時間以上の長丁場、小学1年の娘は集中できるか・・・
設定は田舎の旅館に集う家族と仲間たちの物語。そして、繰り広げられるドタバタ人情劇。楽しい。やっぱこういうの楽しい。感情移入がしやすいから素直に笑えるし、素直に泣けてくる。後半、一気に泣かせに入ってくるが阿南さんの表情にやられる、、愛おしくなる。
娘も寝落ちせずに、集中して観てた。
が、よく昔は2人で観劇に行っていた嫁さんは、、まあ、、自分も相当感じていたんだけど、、この物語、、話、、セレソン公演の「夕」や「歌姫」などの小ネタを多用している・・・?役者になると出て行った弟が帰ってくるシーンなんかはまさに、、夕の一場面だよな。。設定も・・・なのでカミさん的にはもう見慣れた、、見飽きたもののような感覚になったらしい。(セレソンの公演DVDを擦り切れるほど観ているので)
しかし、セレソン亡き後、こういう芝居を見せてくれるのはおそらくもうこの劇団しかないだろうし、また、大いに笑い、号泣しにこのチームの舞台にはまた家族で楽しみに来たい!
しっかし、阿南さんは魅力的だな~~。
共感
劇団時間制作
劇場MOMO(東京都)
2018/05/09 (水) ~ 2018/05/20 (日)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2018/05/13 (日)
前作「手を握る事すらできない」で衝撃を受けた劇団。
今回の作品も衝撃的。終演後もやりきれない複雑な余韻がしばらく続いた。
じぶんさがし
RISU PRODUCE
赤坂RED/THEATER(東京都)
2018/04/25 (水) ~ 2018/04/30 (月)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2018/04/29 (日) 13:00
今回の公演は主宰のリスさん(松本匠)が作・演出に専念ということで出演はされず。
リスプロはリスさんの芝居が見たくて観劇しているということもあったし、今回の座組のメンバーが馴染みのメンバーではあるもののみな若い。ということで観劇前は期待もありの、大きな不安もありで・・・が、結果的に素晴らしい芝居が見れた。リスさんが演出に専念したことでおそらく客観的にこの座組を見られたんじゃないかと思われる。セリフの少ない役柄のキャストも大いに個性があったように思うし、リスプロメンバーの横関さんが個性的な役柄ながらも抜群に存在感がありリスさん、不在を補っていた。
内容的には劇団員たちの成長、葛藤を描いた作品でおそらく感情を描くには容易なことだったと思うけど、幕開けからラストに至るまでの飽きのこさせない作りはリスさんの手腕のなせるものだろう。
リスプロ20周年、自分も15年近くはこの団体を観ているけど、明らかに空気が変わってきた。同年代の役者で固めた熱くごつい芝居をしていた頃から比べると、今回はなんだか作風、芝居が柔らかくなった気がする。もちろんいい意味で。これからももっと柔軟にいろいろなタイプの芝居をこのリスプロで観させてほしい。
Farewell(フェアウェル)
松本紀保プロデュース
サンモールスタジオ(東京都)
2018/04/06 (金) ~ 2018/04/15 (日)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2018/04/15 (日)
別れた夫婦を軸に進んでいく物語。前半は昼メロでも見ているかのような展開。松本紀保さんの佇まいも昼メロ感に拍車をかける。このままメロウな雰囲気でいってほしくないな~と思ってたら、中盤からはテンポが良くなり、それぞれの役者さんたちの個性も発揮させる演出になってきたので引き込まれ始めた。後半にいくにつれて物語の時間軸を過去に遡ったりとして、夫婦の良かった時間、ズレていってしまった時間をうまく見せながらクライマックスにいったと思う。最後の松本さんの鬼気迫る独白シーンは凄くよかった。1人の女性の生きていく上での葛藤を見事に吐露していた。悲しくなった。。最後の最後に最悪の展開に陥ってしまったし・・・やりきれなかった。。。
役者さんたちはみな見事!とくに異儀田さん、やっぱ好きだわ~
漂流
HitoYasuMi
ワーサルシアター(東京都)
2018/03/28 (水) ~ 2018/04/01 (日)公演終了
満足度★★★
前回観た「おいしい鍋と愛のはなし」以来2度目のこの団体の観劇。
自分の好みからいうと、等身大でコメディ色も強かった前回公演のほうが好き。今回のようなサバイバルサスペンスのシリアスな話はこのユニットでしなくてもいいような、、たまに挟むくらいならいいけど、路線はあまり変えないで欲しい。また飛びぬけて明るい彼女たちの芝居も期待したい。
今回のような話はまだまだ作りこむ必要があると思う。セリフ1つをとっても、話の流れにしてもちょっと強引だった気がする。ただ演者たちの熱演は素晴らしかった。
iaku+小松台東「目頭を押さえた」
iaku
サンモールスタジオ(東京都)
2018/01/30 (火) ~ 2018/02/04 (日)公演終了
満足度★★★★★
鑑賞日2018/02/04 (日)
初iaku。とは言っても小松台東は見続けているので初という感覚ではなかったけど。
おもしろかった、最高に。演出が松本哲也さんなので小松台東のテイストが満載で、キャラクター、間の取り方、笑わせようとしない自然な笑い、、やっぱり自分好みな芝居だった。
小松台東の舞台よりは起伏があり見応えも十分にあったし、亡くなった父親を葬る長男の「目頭を押さえたー!」のシーンは涙でた。。小松台東ではまず泣けるシーンはなかなか無いな~。
女子高生2人の好演も素晴らしかったし、素直に良かった!
「アイドルスター☆トール!」「OLと課長さん」
関村と浅野
スタジオ空洞(東京都)
2018/01/26 (金) ~ 2018/01/28 (日)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2018/01/28 (日) 13:00
「OLと課長さん」のみの観劇。コントのようなお芝居。セットは公演のベンチひとつ。そこで繰り広げられる現実的なのかそうでないのか、、とにかくふわふわとした芝居。そんじょそこらのコントよりおもしろいし、キャラクターも愛しく楽しかった。スタジオ空洞、はじめて行ったけど、雰囲気好きだな~。