Naoki007の観てきた!クチコミ一覧

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7人の壊れた女と男がひとり

7人の壊れた女と男がひとり

マニンゲンプロジェクト

「劇」小劇場(東京都)

2018/06/20 (水) ~ 2018/06/24 (日)公演終了

満足度★★★★★

ともかく異常な状況設定である
その中で、俳優ひとりひとりの個性を生かした演出がなされている
ラストシーンががオープニングの謎解きになって見事に収まっており、二人の表情が印象に残った

無伴奏~消えたチェリスト

無伴奏~消えたチェリスト

劇団東京イボンヌ

サンモールスタジオ(東京都)

2019/07/17 (水) ~ 2019/07/21 (日)公演終了

満足度★★★★★

久し振りに洒落たオトナの演劇を楽しんだ
途中からどういう結末になるかと興味津々で観ていたが、ハッピーエンドになった(もう一話は違うのかな)
音楽とセット(特に窓の向こう)が印象的だった
貴子の表情豊かな演技が記憶に残った

通せんぼ横丁

通せんぼ横丁

劇団芝居屋

ザ・ポケット(東京都)

2018/11/15 (木) ~ 2018/11/18 (日)公演終了

満足度★★★★★

ベテラン揃いの昭和レトロな人情噺で何度もホロリとさせられ、温かな気分になって劇場を後にした

遺産

遺産

劇団チョコレートケーキ

すみだパークスタジオ倉(そう) | THEATER-SO(東京都)

2018/11/07 (水) ~ 2018/11/15 (木)公演終了

満足度★★★★★

珍しく折込チラシの宣伝文句くに惹かれて出かけたが、とんでもない重たい拾い物だった
731部隊を扱っているが、それ自体を非難、否定するというより、携わった科学者達の葛藤がメインと言えるプロットが実に良く出来ていた
表を突く“アフター”3人によるひとり芝居は秀逸、好演だった
李丹演じる劇中のマルタ王静花の「誰も悼まない死、死んでもっ消し去り続ける死」という台詞が心に刺さった
記憶から消し去り難い舞台だった

遺産

遺産

劇団チョコレートケーキ

すみだパークスタジオ倉(そう) | THEATER-SO(東京都)

2018/11/07 (水) ~ 2018/11/15 (木)公演終了

満足度★★★★★

731部隊を扱っているが、それ自体を非難、否定するというより、携わった科学者達の葛藤がメインと言えるプロットが実に良く出来ていた
劇中のマルタの王静花の「誰も悼まない死、死んでも消し去り続ける死」という台詞は心に刺さった

木下役の原口健太郎と天野役の浅井伸治、そして王静花役の李丹の演技が印象に残った

意表を突く“アフター”の本編登場人物3人によるひとり芝居は秀逸、皆好演だった

ビーカー(フラスコ?)を散らべた舞台は奇抜なアイデア
照明の微妙な調光、特に“アフター”における音響も効果的で素晴らしかった

あの題材をこう処理したかと感心し 途中からはずっとどういう結末に持っていくのだろうかと考えていた
計3時間近くがあっという間だった

「死んでも消し去り得ない」舞台になったかもしれない

こうした硬派の芝居が完売御礼のキャンセル待ち状態になるなら日本もまだ捨てたものではないなと思った

残念ながら終わってしまいましたが・・・

澄み、毒。

澄み、毒。

teamキーチェーン

d-倉庫(東京都)

2018/11/09 (金) ~ 2018/11/13 (火)公演終了

満足度★★★★★

この舞台のことをどう表現したらよいのか分からなかった
思うところがたくさんあって言葉を紡ぐことが難しかった

確かなことは、もっとも印象に残った舞台になったこと

誘われるままに出かけたのでフライヤーも持っていなかったが、受付で渡されたものを見て「ん?」
小さな半透明のプラスチック材の両面に裏写りの状態
チケットにキーチェーンが付けてあるのに再度「・・・」
ああ、teamキーチェーンだったな、しかし細かいところまで凝るなぁ、おしゃれだねぇ

これらの細工はそれぞれ意味を持っていた

テーマは実に重たい
犯罪被害者の遺族と加害者・・・
だがそれに止まらない

妻と赤ん坊を少年に殺された夫(岡田雄樹の)が主人公
いきなり彼が自殺しようとするシーンから始まる
苦悶するその弟(奏君)
表向きは保護観察中の犯罪者を雇用して美談を作りながら、それで食っている会社を巡る人たち
弟が働くカラオケ

それらの話が、素晴らしい舞台装置で見事に三分割された空間の中で進む

様々な思惑を持った登場人物の三つのまとまりが複雑に交錯して話しは進んでいくが、プロットはあくまでもそれを傍観しているように淡々としている
そう、「語らない」

今年何度も「語られ」てシラケた身には「そうだよ、そう来なくちゃ」と嬉しくなる

最後の主人公が妻と子の映るビデオテープを、引きちぎるシーン
それは究極の絶望なのか、それとも「時」と諸々の出来事により憎しみが薄まり赦しを見出した・・・のだろうか
絶望の淵からほんの少し顔を上げたようにも見えたが・・・

登場人物の誰にでも感情移入できる、演者がまたなりきって演じている中で(演技の巧拙でを超えて)、どこに視点を置けばいいのか今もってわからない
そう、この話には「正解」はない

帰りがけ、あのフライヤーは加害者と被害者遺族、あるいは社長の娘といったものの表と裏を表現したかったのではないかと気づいた

今もあの効果的だった(ボリュームの変化も)オルゴールの子守歌が頭の中を回っている

残念ながら終わってしまったが・・・

お父さんの休日

お父さんの休日

劇団娯楽天国

駅前劇場(東京都)

2018/11/21 (水) ~ 2018/11/25 (日)公演終了

満足度★★★★★

ともかくセットが凄い!
細部までこだわりの局地
ここまで来ると半分は自己満足とも言えるが、見えない部分まで細かく作り、新聞まで地方紙の初演から何十年も前の日付けのものが取ってあったり、ソファの下のほとんど見えないところに昔の浴場の洗面器が置かれていたり
プロットは24年前と基本的に変わっていないと言うが色褪せず、芸達者なキャストの演技と相まって、2時間20分たがあっという間の上質なコメディだった

6月26日

6月26日

FUTURE EMOTION

新宿シアター・ミラクル(東京都)

2018/11/23 (金) ~ 2018/11/25 (日)公演終了

満足度★★★★★

すべてをこそぎ落とした舞台で表現力だけで勝負の迫真のふたり芝居
最後まで息が抜けす、最後まで緊張感が持続した
音響も秀逸だった
しかし戦争とは、「国家」とは、人からアイデンティティまで奪い、かくもその運命をもてあそぶものなのか

Mad Journey

Mad Journey

@emotion

ブディストホール(東京都)

2018/07/01 (日) ~ 2018/07/08 (日)公演終了

満足度★★★★★

若い劇団らしくテンポが速くアクションシーンの連続で実に爽快だったそれでいてプロットはしっかりしていてきちんとオチもあった

アレルギー2020

アレルギー2020

feblaboプロデュース

新宿シアター・ミラクル(東京都)

2020/06/27 (土) ~ 2020/06/28 (日)公演終了

満足度★★★★★

4ヶ月半ぶりの観劇は新宿シアターミラクルで「アレルギー2020」
ある意味時宜を得たテーマの濃密な二人芝居
ふたりの間に立てられたアクリル板の衝立が象徴的
久しぶりに「演技」らしい演技を観た
観客10人の贅沢な空間
途中換気休憩もいれての上演だった

空想科学II

空想科学II

うさぎストライプ

こまばアゴラ劇場(東京都)

2018/11/29 (木) ~ 2018/12/09 (日)公演終了

満足度★★★★★

ハズレ続きだった今年の不条理劇だが、年末になってようやく満足いくものに出会えたと言っていいかもしれない
自己撞着のようだが、リアリティに満ちた不条理劇で、プロットも良くできていた
あとから考えると処々に伏線が張られていた
珍しく、買ってきた台本をすぐに読んでしまった
開演前からの舞台の光景からしてシュール
セットも必要にして十分、かつクローゼットの中など意外性を帯びていた
キャストも人物それぞれの性格を良く捉えていたと思う

慕情の部屋 2018

慕情の部屋 2018

スポンジ

駅前劇場(東京都)

2018/07/11 (水) ~ 2018/07/15 (日)公演終了

満足度★★★★★

「藪の中」のまさに息つく暇もない展開で最後まで一気に観ることができた
演者の表情も素晴らしかったが、場面転換の上手さ、ノイズも含めた音響と照明に感心した

-虹梅-【Braggart cards】〜乱れ咲き誇る〜

-虹梅-【Braggart cards】〜乱れ咲き誇る〜

BIG MOUTH CHICKEN

新宿村LIVE(東京都)

2018/12/12 (水) ~ 2018/12/16 (日)公演終了

満足度★★★★★

予備知識なしに出かけて思いがけずいいものに出会うと大きな拾い物をした気分になるが、今日はまさにそうだった
プロットもいい線行っていたが、アクションシーン(特に殺陣)、ダンスシーンは見事で、多いに楽しめるエンターテイメントだった

さなぎになりたい子どもたち

さなぎになりたい子どもたち

演劇集団 Ring-Bong

座・高円寺1(東京都)

2023/01/18 (水) ~ 2023/01/22 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

ヤングケアラーやシングルマザーといった現代的な重たいテーマを、暗くなりすぎずに深く考えさせてくれた
子どもにとっての自分の人生ってなんだろう⁉️
今年最初の舞台は最高の滑り出し
キャストはベテラン勢が多くさすがという感じ
ほとんどは中学校の保健室に使われるセットも、上手く回り舞台にして効果的に舞台転換していた
一応ハッピーエンドで重たいテーマも暗くならずに劇場を後にできた

ネタバレBOX

加藤凛(15)3年2組、クラスで浮いている劣等生
母が精神に障害を持つヤングケアラーであることがわかってくる
母はシングルマザー、3年前から祖母が同居して1日中働きに出ながら3人家庭を支えている
凛は高校には行かず働いて一家を支えようと考えている
渡辺天音(15)3年1組、表情が見えない優等生
両親は離婚している、経済的には裕福でPTA会長の母は学校にポルシェで乗り付ける
実は小さい頃から母に怒られ通しで、その意に沿ったことをさせられ続けてきた
ふたりはボランティア部の(天音の義弟のいる)隣の保育園の園児たちのためのかぶと虫を育てることを通じてお互い唯一の友人となっていく
生徒にはもう1人、舞台には現れないが重要な存在である陸上部のエース青木くんがいる
彼はプレッシャーから拒食症になってしまい、高校のスポーツ推薦も棒に振る
卒業式の日に飛び降りようとするがふたりを中心とする人々に止められる
天音は母の希望する高校ではなく、理系の優秀な高校に受かる
凛は高校に行くことを決意し最後の枠に受かり、発表を一緒に見に行った天音と共に道子先生に報告に来るところで終わる
教員側は
野村道子(58)ベテラン養護教諭だが新任でボランティア部顧問を押し付けられる
生徒たちに「ちょっと熱血」と言われる通り、優しく熱心に生徒たちに向き合っている
高岡美穂(38)先任の養護教諭、元看護師でその頃付き合った妻子ある医師の子を身籠っている
強い意志で産もうとしているが、凛の母親をめぐる校長の発言に強く反発して休んだりする
辞めた後に卒業式にやって来るが、青木くんの騒ぎの中で産気付き救急搬送される
その他旧弊依然たる校長や、有能だがその片棒担ぐ天音の担任で陸上部顧問、仕事があっても保育園のお迎えにさっと消える凛の担任、地獄耳で豪快な給食のおばちゃんなどが登場して重層的に話が進んでいく
【東京公演】劇団壱劇屋「独鬼〜hitorioni〜」

【東京公演】劇団壱劇屋「独鬼〜hitorioni〜」

壱劇屋

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2018/07/12 (木) ~ 2018/07/17 (火)公演終了

満足度★★★★★

なんとも切ない・・・
武村晋太郎が良く寂寥感を出していた
大熊隆太郎の殺陣が冴えていた
村木よし子の表情がすべてを語っていた

絶対、押すなよ!

絶対、押すなよ!

東京AZARASHI団

サンモールスタジオ(東京都)

2020/12/22 (火) ~ 2020/12/27 (日)公演終了

満足度★★★★★

久しぶりに笑って笑って、思わぬ展開に急にシリアスになってグッときて
ああ、こんな歳になったんだからこんな同級生と再会したいなと思い
芝居上手な役者さん達に素敵なメリークリスマスをもらいました

カミキレ

カミキレ

藤原たまえプロデュース

小劇場B1(東京都)

2021/02/14 (日) ~ 2021/02/21 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

日常とは何だろう?

カミキレ

カミキレ

藤原たまえプロデュース

小劇場B1(東京都)

2021/02/14 (日) ~ 2021/02/21 (日)公演終了

満足度★★★★★

たかがカミキレ、されどカミキレ
悲喜こもごもの区役所窓口
いろんな人生模様が描かれたうえ、歌と踊りも
75分とは思えない盛りだくさんで楽しめた

MITUBATU

MITUBATU

なかないで、毒きのこちゃん

OFF OFFシアター(東京都)

2019/07/02 (火) ~ 2019/07/09 (火)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2019/07/04 (木) 14:30

予想外に年配のキャスト(素敵な役者さんたち)が多いシュールな不条理劇かと思ったが、終盤パーツが集まって来て意外ときれいにまとまった
「きたないはきれいだ!」
まあ、下ネタ多いけどともかく面白いし・・・
これが“毒きのこワールド”なのか?

丘の上、ねむのき産婦人科

丘の上、ねむのき産婦人科

DULL-COLORED POP

ザ・スズナリ(東京都)

2021/08/11 (水) ~ 2021/08/29 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

男性キャストが女性役、女性キャストが男性役を演じた回の初日を観る
産婦人科を舞台に6組のカップルの諸相を描くことにより社会の様々な問題を抉り出す
「自分と異なる性/生を想像する」というテーマに基づく男女入替えキャストも成功していた
惜しむらくは後半少し散漫になったきらいがある
観て考えて損はない
主宰からのあいさつ文にあった生の上演へのこだわりには大いに賛同

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