Naoki007の観てきた!クチコミ一覧

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群盗=滅罪

群盗=滅罪

クリム=カルム

シアター711(東京都)

2019/07/24 (水) ~ 2019/07/28 (日)公演終了

満足度★★★★★

シアター711の入口から別世界だった
実に凝った会場演出、時空間を飛び越えて「群盗」ワールドへようこそ
席までたどり着けるか不安だった
久し振りに超弩級の台風に長台詞の豪雨を叩きつけられた
センター通路脇に座ったのでシュピーゲルベルヒには絡まれるし・・・
途中で盗賊団のキャラがこんがらがった
「群盗」読んどけばよかったかな
やっぱり2回観なきゃだめか
ソファでの2度の「死」に引き寄せられる

下北ショーGEKI夏祭り公演2019

下北ショーGEKI夏祭り公演2019

ショーGEKI

「劇」小劇場(東京都)

2019/07/19 (金) ~ 2019/07/28 (日)公演終了

満足度★★★★

漫画やアニメをテーマに昭和、平成、そして令和をつないだ物語り
ネタの漫画の大半がわかる世代に優しく、自分の過去を振り返るような気もした
多分若い人たちとは違う感覚だろうな
思ったよりシリアスで、お父さんにはちょっと辛い舞台だった

無伴奏~消えたチェリスト

無伴奏~消えたチェリスト

劇団東京イボンヌ

サンモールスタジオ(東京都)

2019/07/17 (水) ~ 2019/07/21 (日)公演終了

満足度★★★★★

久し振りに洒落たオトナの演劇を楽しんだ
途中からどういう結末になるかと興味津々で観ていたが、ハッピーエンドになった(もう一話は違うのかな)
音楽とセット(特に窓の向こう)が印象的だった
貴子の表情豊かな演技が記憶に残った

『虹の塒(ねぐら)』公演

『虹の塒(ねぐら)』公演

テトラハウス

シアター・バビロンの流れのほとりにて(東京都)

2019/07/17 (水) ~ 2019/07/21 (日)公演終了

満足度★★★★★

予期せぬ展開だったが、小気味良いテンポの舞台転換で2時間が短かった
最小限ながら必要にして十分のセット、照明、音響に好感が持てた
シュスのキャラが気に入った
うさみみも良くなりきっていた
前半のルルのたどたどしさも良かった

MITUBATU

MITUBATU

なかないで、毒きのこちゃん

OFF OFFシアター(東京都)

2019/07/02 (火) ~ 2019/07/09 (火)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2019/07/04 (木) 14:30

予想外に年配のキャスト(素敵な役者さんたち)が多いシュールな不条理劇かと思ったが、終盤パーツが集まって来て意外ときれいにまとまった
「きたないはきれいだ!」
まあ、下ネタ多いけどともかく面白いし・・・
これが“毒きのこワールド”なのか?

くるっていきたい

くるっていきたい

吉祥寺GORILLA

ひつじ座(東京都)

2019/06/26 (水) ~ 2019/06/30 (日)公演終了

満足度★★★★

旗揚げ公演としては上々の出来、今後が期待できそう
サポートのクロムモリブデンのふたり(岡野優介、渡邉とかげ)の存在感はさすが
中村緋那子は尻上がりに演技が締まり、感情極まった
内野遥香がなかなか生きのいい演技をみせた
プロットは奇をてらうことなく自然な流れだった

想い出の鐘が鳴る街/想い出はコンビーフに乗せて

想い出の鐘が鳴る街/想い出はコンビーフに乗せて

ねこのしま

APOCシアター(東京都)

2019/06/18 (火) ~ 2019/06/23 (日)公演終了

満足度★★★★

キャスト皆ホンを良く読み込んでおり、なかなかの熱演だった
ストーリーとしてはコンビーフの方が良く出来ていた
鐘の方は果たして朗読劇というカテゴリーにふさわしいのかいささか疑問

オフィス上の空プロデュース・トルツメの蜃気楼

オフィス上の空プロデュース・トルツメの蜃気楼

オフィス上の空

ザ・ポケット(東京都)

2019/06/19 (水) ~ 2019/06/23 (日)公演終了

満足度★★★★

まずはセットにうなった
「枠」が連なるが、途中の台詞に出てくるように「山」にも「ビル」にもなる
途中でタイトルを納得
校閲の「トルツメル」か、懐かしい、若い頃良くやったな
しかし、人間は取ってつめられたらかなわない
「負けてからはじまること」もあるのかもしれないが、プロデューサーの言葉が説得力を持つのは自分が世間ずれして年取りすぎたせいか
親友アヤが主人公の名前を使って活動していたというのはなかなかのひねり
松澤くれはは相変わらず「語らせすぎ(台詞)」が目立つ

暁の帝〜朱鳥の乱編〜

暁の帝〜朱鳥の乱編〜

Nemeton

シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)

2019/06/13 (木) ~ 2019/06/23 (日)公演終了

満足度★★★★

まずは衣装が目をひいた
スクリーンの使い方が絶妙で、傾斜させた円形舞台も巧みに活かされていた
音響もスケール大きく音楽を使っていた
安麻呂役の野田孝之輔の演技がシェークスピア劇の悪役のようで圧巻だった
志斐の狂言回し的な使い方も面白かった

超人類

超人類

BACK ATTACKERS

テアトルBONBON(東京都)

2019/01/08 (火) ~ 2019/01/13 (日)公演終了

満足度★★★★

一見AIの恐ろしさを訴えるようで、実は現代の人類に警鐘を鳴らす
逆転のオチはちょっと昨年の“人造カノジョ”な似てたかな
最初と最後の呼応はきれいにハマっていた
ラストに近い赤い羽根が降るシーンが印象的だった

-虹梅-【Braggart cards】〜乱れ咲き誇る〜

-虹梅-【Braggart cards】〜乱れ咲き誇る〜

BIG MOUTH CHICKEN

新宿村LIVE(東京都)

2018/12/12 (水) ~ 2018/12/16 (日)公演終了

満足度★★★★★

予備知識なしに出かけて思いがけずいいものに出会うと大きな拾い物をした気分になるが、今日はまさにそうだった
プロットもいい線行っていたが、アクションシーン(特に殺陣)、ダンスシーンは見事で、多いに楽しめるエンターテイメントだった

罪

Dangerous Box

浅草六区 ゆめまち劇場(東京都)

2018/12/05 (水) ~ 2018/12/10 (月)公演終了

満足度★★★★

観客の半分近い数のキャストによるダンス・シーン、アクション・シーンはなかなか見ごたえがあり、これは最近観たことがなかったエンターテイメント・ショーなのだなと十分楽しめた
プロットは一応今年度々観た「家族」がテーマでそこそこに仕上がっていたが、「聖戦などない」という主張が気に入った

空想科学II

空想科学II

うさぎストライプ

こまばアゴラ劇場(東京都)

2018/11/29 (木) ~ 2018/12/09 (日)公演終了

満足度★★★★★

ハズレ続きだった今年の不条理劇だが、年末になってようやく満足いくものに出会えたと言っていいかもしれない
自己撞着のようだが、リアリティに満ちた不条理劇で、プロットも良くできていた
あとから考えると処々に伏線が張られていた
珍しく、買ってきた台本をすぐに読んでしまった
開演前からの舞台の光景からしてシュール
セットも必要にして十分、かつクローゼットの中など意外性を帯びていた
キャストも人物それぞれの性格を良く捉えていたと思う

SMOKIN' LOVERS~燐寸~【25名限定公演】

SMOKIN' LOVERS~燐寸~【25名限定公演】

惑星☆クリプトン

Cafe Bar LIVRE(東京都)

2018/11/17 (土) ~ 2018/11/30 (金)公演終了

満足度★★★★

なかなか面白いオムニバスに仕上がっていて、途中からは自分ならエピローグをどうするだろうかと考えるのが楽しかった
入場券のリストバンドも洒落ていた

人造カノジョ~あるいは近未来のフランケンシュタイン~

人造カノジョ~あるいは近未来のフランケンシュタイン~

劇団鋼鉄村松

萬劇場(東京都)

2018/11/28 (水) ~ 2018/12/02 (日)公演終了

満足度★★★★

最後の大逆転に上手く落としたなというなかなか良くできたSFファンタジーのプロット
演出のいくつかのちょっとした細工も生きていた

6月26日

6月26日

FUTURE EMOTION

新宿シアター・ミラクル(東京都)

2018/11/23 (金) ~ 2018/11/25 (日)公演終了

満足度★★★★★

すべてをこそぎ落とした舞台で表現力だけで勝負の迫真のふたり芝居
最後まで息が抜けす、最後まで緊張感が持続した
音響も秀逸だった
しかし戦争とは、「国家」とは、人からアイデンティティまで奪い、かくもその運命をもてあそぶものなのか

お父さんの休日

お父さんの休日

劇団娯楽天国

駅前劇場(東京都)

2018/11/21 (水) ~ 2018/11/25 (日)公演終了

満足度★★★★★

ともかくセットが凄い!
細部までこだわりの局地
ここまで来ると半分は自己満足とも言えるが、見えない部分まで細かく作り、新聞まで地方紙の初演から何十年も前の日付けのものが取ってあったり、ソファの下のほとんど見えないところに昔の浴場の洗面器が置かれていたり
プロットは24年前と基本的に変わっていないと言うが色褪せず、芸達者なキャストの演技と相まって、2時間20分たがあっという間の上質なコメディだった

澄み、毒。

澄み、毒。

teamキーチェーン

d-倉庫(東京都)

2018/11/09 (金) ~ 2018/11/13 (火)公演終了

満足度★★★★★

この舞台のことをどう表現したらよいのか分からなかった
思うところがたくさんあって言葉を紡ぐことが難しかった

確かなことは、もっとも印象に残った舞台になったこと

誘われるままに出かけたのでフライヤーも持っていなかったが、受付で渡されたものを見て「ん?」
小さな半透明のプラスチック材の両面に裏写りの状態
チケットにキーチェーンが付けてあるのに再度「・・・」
ああ、teamキーチェーンだったな、しかし細かいところまで凝るなぁ、おしゃれだねぇ

これらの細工はそれぞれ意味を持っていた

テーマは実に重たい
犯罪被害者の遺族と加害者・・・
だがそれに止まらない

妻と赤ん坊を少年に殺された夫(岡田雄樹の)が主人公
いきなり彼が自殺しようとするシーンから始まる
苦悶するその弟(奏君)
表向きは保護観察中の犯罪者を雇用して美談を作りながら、それで食っている会社を巡る人たち
弟が働くカラオケ

それらの話が、素晴らしい舞台装置で見事に三分割された空間の中で進む

様々な思惑を持った登場人物の三つのまとまりが複雑に交錯して話しは進んでいくが、プロットはあくまでもそれを傍観しているように淡々としている
そう、「語らない」

今年何度も「語られ」てシラケた身には「そうだよ、そう来なくちゃ」と嬉しくなる

最後の主人公が妻と子の映るビデオテープを、引きちぎるシーン
それは究極の絶望なのか、それとも「時」と諸々の出来事により憎しみが薄まり赦しを見出した・・・のだろうか
絶望の淵からほんの少し顔を上げたようにも見えたが・・・

登場人物の誰にでも感情移入できる、演者がまたなりきって演じている中で(演技の巧拙でを超えて)、どこに視点を置けばいいのか今もってわからない
そう、この話には「正解」はない

帰りがけ、あのフライヤーは加害者と被害者遺族、あるいは社長の娘といったものの表と裏を表現したかったのではないかと気づいた

今もあの効果的だった(ボリュームの変化も)オルゴールの子守歌が頭の中を回っている

残念ながら終わってしまったが・・・

遺産

遺産

劇団チョコレートケーキ

すみだパークスタジオ倉(そう) | THEATER-SO(東京都)

2018/11/07 (水) ~ 2018/11/15 (木)公演終了

満足度★★★★★

731部隊を扱っているが、それ自体を非難、否定するというより、携わった科学者達の葛藤がメインと言えるプロットが実に良く出来ていた
劇中のマルタの王静花の「誰も悼まない死、死んでも消し去り続ける死」という台詞は心に刺さった

木下役の原口健太郎と天野役の浅井伸治、そして王静花役の李丹の演技が印象に残った

意表を突く“アフター”の本編登場人物3人によるひとり芝居は秀逸、皆好演だった

ビーカー(フラスコ?)を散らべた舞台は奇抜なアイデア
照明の微妙な調光、特に“アフター”における音響も効果的で素晴らしかった

あの題材をこう処理したかと感心し 途中からはずっとどういう結末に持っていくのだろうかと考えていた
計3時間近くがあっという間だった

「死んでも消し去り得ない」舞台になったかもしれない

こうした硬派の芝居が完売御礼のキャンセル待ち状態になるなら日本もまだ捨てたものではないなと思った

残念ながら終わってしまいましたが・・・

通せんぼ横丁

通せんぼ横丁

劇団芝居屋

ザ・ポケット(東京都)

2018/11/15 (木) ~ 2018/11/18 (日)公演終了

満足度★★★★★

ベテラン揃いの昭和レトロな人情噺で何度もホロリとさせられ、温かな気分になって劇場を後にした

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