往転
KAKUTA
本多劇場(東京都)
2020/02/20 (木) ~ 2020/03/01 (日)公演終了
満足度★★★★★
2時間20分の大作ながら、時間が経つのを忘れさせる、引き込まれる舞台でした。仙台行き夜行バスの乗員・乗客7名それぞれが背負った人生が見事に描かれ、そして事故を切っ掛けにしてまた進んでいく。決して大団円でもなく、それぞれの背負ったものが事故を経て、また往くんだなぁという印象。脚本も、演出も、役者さんたちも、そして舞台芸術も音響も、すべてが完璧、本当に見応えがある舞台でした。
7人の壊れた女と男がひとり
マニンゲンプロジェクト
「劇」小劇場(東京都)
2018/06/20 (水) ~ 2018/06/24 (日)公演終了
満足度★★★★★
素晴らしい舞台でした。開演前に配布された町田さんの挨拶文にあったように、女の我儘の意味が分かったような気がします。女性だけで構成される社会って、いずれ「女の我儘」でお互いが傷付けあっていくようで、それでも支え合っていくようで。。。それに比べて、男って単純で馬鹿なのかも知れませんね。そんなことを考えさせてくれる舞台でした。ラストは、こんな中途半端なままで終わるの??ってちょっと心配だったんですが、絶妙な暗転の時間。そして明展するちょっと前に、ああ、そうなるか。って繋がる芝居の構成で良かったです。それにしても、堤萌さんの芯の通った発声と台詞調子。これから素晴らしい役者さんになりそうな予感です。
渇生
HIGHcolors
「劇」小劇場(東京都)
2018/04/25 (水) ~ 2018/04/30 (月)公演終了
満足度★★★★
生きることへの渇き?或いは24年間の乾いた生?いずれにしても、タイトルが言わんとすることが舞台を見るに連れて分かってきた。これじゃあ、やっぱり生きてることにならないよな。っと観客としては納得できることだけど、当事者になると、そう考えられるかどうか。重いテーマだと思います。
裏の泪と表の雨
BuzzFestTheater
ウッディシアター中目黒(東京都)
2016/12/08 (木) ~ 2016/12/18 (日)公演終了
満足度★★★★
物語の流れ自体はシンプルで理解しやすかったけれど、兄弟を思う気持ち以外の何が込められているのか?或いはそれ以外はないのか?までは掴めなかった。例えば時折出てくる舞台左手での浮浪者の演技。これが何を意味するのか?ちょっとモヤモヤした気持ちが残った。それにしても、おばちゃん役の山口智恵さんの演技は存在感と好感度が圧倒的でした。良かったです。
味がしなくなったガムみたいな
マニンゲンプロジェクト
「劇」小劇場(東京都)
2016/09/07 (水) ~ 2016/09/11 (日)公演終了
満足度★★★★★
確かに「そこそこブラック」
楽しく拝見させていただきました。小劇場劇団のブラックな面の話もありましたが、物語のラストに見せていただいた大団円とはならない終結は確かに「そこそこブラック」という印象でした。結局は解決にはならない、これってケリがついたことになるの?という想いを与えられ帰路、思い返してみると、この終わり方自体が「そこそこブラック」なんだなぁと思ったり。
それにしても、冒頭、佐竹さんの前説は自分的にはちょっと楽しめました。そんな余計なお世話的な前説はねぇよと思いながら、ニヤニヤしちゃったのはちょっと不覚。それに、脚本・演出の町田さんの劇団員近況。結構な文章量があって、開演までの待ち時間を楽しく過ごせました。次回作も楽しみです。