コナンの観てきた!クチコミ一覧

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空行

空行

劇団アレン座

吉祥寺シアター(東京都)

2017/05/18 (木) ~ 2017/05/29 (月)公演終了

満足度★★★★★

美しくビジュアルでぼやかした作品ではないかと、多少ためらって劇場に向かいましたが観に行って本当によかった。
7歳で親に売られた娼婦。実際に存在する話という事でビックリ、外国ではありますが。

私の想像では、あまりにも苛酷な現実を生々しくではなく、少女のフィルター(眼)を通して描かれた世界の舞台じゃないかと思ったのですが、どうだろう。
その世界は、精神が壊れてしまわぬよう防衛本能が働いてか、浮遊した水に抱擁されている様でもあり、彼女を汚していく大人達は卑劣ながらも、皆どこか絵になるくらいカッコよく映し出されていた様に感じます。
そして彼女と一緒に働く少女や、初恋の少年は人間らしさを共有できる貴重な存在であり、後に悲劇が待ち構えていたりもしますが、常に作者の想いが彼女らを見守っている様にも感じました。

照明が特徴的で、複雑な光が常に変化していき、特に差し色の蛍光ブルーがいい感じ。
好みこそあるかもしれませんが、ハードな内容に反して、危うげながらも美しい光に溢れた印象が残る不思議な作品でした。

アフタートークのある回でゲストは津田寛治さん。
観劇後の感想もさすがでしたが、映画やテレビドラマ(警視庁捜査一課9係)の話を中西良太さんと熱く語りまくり、なかなか貴重な時間でした。

席を潰してまで舞台を贅沢に広くとり、3方向どこからも観やすくなっているのに空席が幾つかあったのは勿体なかったです。

ペンション林檎の樹物語

ペンション林檎の樹物語

昭和歌謡コメディ事務局

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2017/05/25 (木) ~ 2017/05/28 (日)公演終了

満足度★★★★

あぁ~この感じ凄く懐かしいーっ。
欽ちゃんや志村けん全盛期のテイストだろうか。
「オカマちゃん」や「ブサイクキャラ」を遠慮なくイジリ倒し、ズルッとずっこける笑いの数々。
設定こそ現代のペンションだが、すこぶる懐かしくて遠い記憶が蘇ってくるお茶の間伝統芸能。

客席は最初から熱気ムンムンというより、ユル~く温かい感じから段々アツくなっていく雰囲気が心地良く歌やダンスの手拍子も楽しくさせて頂きました。
座長の江藤博利さんは、多分一公演ごとに体重が減っていくであろう、汗だくの完全燃焼。

ネタバレBOX

江藤さんには体に鞭打つ要望ですがラストにもう一度、大団円 歌で盛り上がると最高によかったなーと。
ズルい奴ほどよく吠える

ズルい奴ほどよく吠える

雀組ホエールズ

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2017/05/17 (水) ~ 2017/05/28 (日)公演終了

満足度★★★★★

「コイツらムカつくなー。ホント何とかならんのか」とズルい奴らに憤慨する事しばしば。
すっかり術中にはまり、思いっきり楽しめました。
「イヌジニ再演」で初めて拝見した時にも感じましたが、解りやすくスコーンと劇中に引き込むテクニックはさすがです。
100人が100人とも面白い!という作品は存在しないかもしれないが、あえて「これ、みんな好きなヤツやろーっ」と言いたくなる公演でした。

ネタバレBOX

意外な結末“感”を優先?
ラストの真相にはビックリしましたが、ちょっと人物像としては繋がっていなかったような気が・・・
伏線っぽいシーンもあったが信頼できる人物としてインプットしすぎてしまったかなー
ムーランルージュ

ムーランルージュ

玉川大学芸術学部パフォーミング・アーツ学科

玉川大学 大学3号館 演劇スタジオ(東京都)

2017/05/18 (木) ~ 2017/05/21 (日)公演終了

満足度★★★★

各所対応してくれるスタッフさんの所作がスマートで開演前の期待感はバッチリ。
「玉川大学」と「ムーランルージュ」の組み合わせにミスマッチな印象がありましたが、この時代のエンターティナーの生き様を若い学生さん達に体感させる目的があった様で、なるほどなーと。
焼け野原となった新宿で逞しくショービジネスを営む人々のハングリーな表現に関しては、う~ん ちとハードルが高かったかなーという感じですが、けっこうな長編作品を流れるような展開で気持ちよく観劇させていただきました。
ちなみに大学入口の守衛さんの案内までもが実に丁寧で、なんかもう素晴らしい!

Lick  My  Her  T

Lick My Her T

劇団うけつ

新宿ゴールデン街劇場(東京都)

2017/05/20 (土) ~ 2017/05/20 (土)公演終了

満足度★★★★

連続性のある幾つものコント芝居と歌やゲームを織り交ぜた公演。
もともとやりたかった予定が叶わずの演目内容だったらしいが、かえって迷い足掻いてひねり出した公演というのも、その気概が伝われば悪くないんじゃないかと思えます。
綺麗にまとめるより泥臭い部分が垣間見えた方が光って見える劇団さんと認識しました。
前回、独自の存在感を示した川野辺氏が今回出演していなかったのがちょっと残念。

イタイ☆ホテル

イタイ☆ホテル

enji

吉祥寺シアター(東京都)

2017/05/10 (水) ~ 2017/05/14 (日)公演終了

満足度★★★★

まさかこんなに〇〇についての知識を身につけて帰ってくるとは思いませんでした。
しかも実際に存在する施設なんですね。知らなかったです。

観終わったあとには、おふざけなシーンもなるほど導入として巧く考えられた構成だったなーと思わず感心してしまいました。

ネタバレBOX

色んなご遺体のケースが登場し、最初のうちこそ可笑しなエピソードやアクシデントでついつい笑っちゃいますが、段々と「自分んちの場合は?」考えさせられてきます
私自身、家族内ではどの様な葬儀にしたいか割と具体的に話し合っている方だと思っていましたが、実家の両親に関しては案外アバウトな話しかした事がないので、ちょっと心配になってきました。
いずれ必ずやって来るし、それは突然かもしれない。
この舞台を観てきた内容をネタに切り出してみようかと思います。
良いきっかけをいただいて有難いです。
バージン・ブルース

バージン・ブルース

うさぎストライプ

こまばアゴラ劇場(東京都)

2017/05/04 (木) ~ 2017/05/21 (日)公演終了

満足度★★★★★

ひとつの数奇な人生がギュッと凝縮。
不条理で奇怪な設定もベテラン俳優にかかれば、味のある可笑しみに昇華され、現実味を帯びてくるものなのですね。
若手の方も対等に渡り合う気概が頼もしいです。
演出、演技ともに実力があるから自由。
その自由自在感が印象的な舞台でした。

ネタバレBOX

ある意味「いびつ」な者達が自然に寄り添うように出来上がっていく集合体(家族)は全く抵抗を感じない。とまでは言えなくても、決して攻撃したり排除したりすべきものではないと思えました。
もう大人ですしね。
そういった存在が世の中を楽しくしてくれるという雰囲気に満ち溢れ、価値観が広がっていくのを感じます。
夜の来訪者と朝の来訪者

夜の来訪者と朝の来訪者

制作「山口ちはる」プロデュース

OFF OFFシアター(東京都)

2017/05/04 (木) ~ 2017/05/10 (水)公演終了

満足度★★★★★

夜の来訪者、星チームを観劇。
スリリングな傑作戯曲だという事は承知していても中身を知らなかったので、今回それをじっくり小劇場で、尚且つ上質な演出、演技で楽しめたのはまさに至福のときでした。
独自の味付けは敢えて排除し、戯曲の良さを前面に打ち出していた印象。

鼻持ちならない傲慢な上流一家が、着実に一歩ずつ脅かされていく様は、意地悪い目線ながらちょっと快感です。
傲慢代表、父親役の山口大助さんは大劇場さながらの存在感でした。
そして終盤での展開のうねりはさすがの傑作戯曲。ゾワ~ッと全身に鳥肌っ!

ネタバレBOX

登場人物達の自己主張の嵐は暗転なしのまま最後まで心を掴んで離しません。
どの役者さんも我の強い役どころを見事に演じていましたが、警察から写真を見せられたり、心当たりのある話を聞いた時の「あっ、それはっ!」的な一瞬動揺する演技部分だけ何故かわざとらしい感じが。
何を細かい部分を。なのですが演技が非常に観やすくストレートに入ってくるだけに妙に気になりました。
60'sエレジー

60'sエレジー

劇団チョコレートケーキ

サンモールスタジオ(東京都)

2017/05/03 (水) ~ 2017/05/21 (日)公演終了

満足度★★★★★

生きた昭和の歴史を見た。
演劇という概念を超え、当時の生活者のエネルギーと将来への不安を目の当たりにし、何故だかまだ序盤だというのに目頭が熱くなってきました。
口が悪いながらも思いやりに満ち、裕福でなくとも精神的豊かさを持った人々の心情に触れたからだろうか、それともその先を生きる者として、この家族の行く末をおぼろげながら予見してしまうからだろうか、どうしようもなく心が小刻みに震えてきてしまいます。

「もっと時代を読んでこうした方がいいのに」とか何度も主人に対してお節介にも助言したくなる部分が多々ありました。が、しかし観終わった後、要領がいいとか悪いとか関係無く、その激動の時代を信念を持って生き抜いてきた人々の生き様に対して尊敬の念を抱くしかありません。
そして、ただただ無防備に感動の渦に巻き込まれるしかありませんでした。

火消哀歌

火消哀歌

片肌☆倶利伽羅紋紋一座「ざ☆くりもん」

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2017/05/03 (水) ~ 2017/05/08 (月)公演終了

満足度★★★★

幼馴染の逢初が10年後に身売りした吉原から戻ってくるのを江戸で待ち続ける助六。
その二人を結びつけるのは気のいい手紙配達人。
二人の悲恋が中心だが江戸の火消し衆、吉原の花魁たちの人間模様も沢山描かれ、どちらかと言うと群像劇寄り。
粋の良い男衆もいい味を出していたが、艶やかながら闇の深い花魁や火消し屋家族の女達の哀しみがグッとくる。
「吉原炎上」を彷彿させるビジュアル系大衆時代劇として楽しく鑑賞できたが、井保三兎さんのラビット番長らしい「何か」を期待していたので、それが特別感じられなかったのは残念。・・・う~ん欲張りすぎか

レディ・ゴー!

レディ・ゴー!

“STRAYDOG” Seedling

ワーサルシアター(東京都)

2017/04/29 (土) ~ 2017/05/07 (日)公演終了

満足度★★★★

ある目的の為、レディース総長が男子に成りすまして弱小ボクシングジムへ。
軽快なフットワーク。まばゆい照明。輝く汗。
ファイティングシーンではセコンドから歓声の雨あられ。
そして、ほとばしる汗、汗、汗。
舞台床板からも波動が伝わってくるではありませんか。
開演スタートからラストまで全力で一気に駆け抜けるしかないコミカル&パワフルな舞台でした。

デッド・ビート・ダッド!

デッド・ビート・ダッド!

演劇企画CRANQ

東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)

2017/04/27 (木) ~ 2017/05/01 (月)公演終了

満足度★★★★

お通夜における悲喜こもごもを描いた超名作「エキスポ」と同様の面白さに加えて、遺産相続等の喜劇的エピソードを追加カスタマイズした様な作品でした。
前半はお通夜独特のバタバタした空気感そのままに、第三者として思わずニンマリしてしまう笑い。
後半は色んな事実が投入され、コメディー色の強い笑いへとシフトしていった感じでした。

ネタバレBOX

隠し子が増える度にドッカン笑いは増えるのですが、せっかく積み上げてきたリアリティーが崩れていくようで勿体なかった気が・・・好みの問題ですね。
終演後、会場が満足感に包まれているのを感じました。
生きてるものはいないのか

生きてるものはいないのか

成城大学 演劇部

成城大学 002教室(東京都)

2017/04/26 (水) ~ 2017/04/30 (日)公演終了

満足度★★★★

有名な戯曲。映画化もされているみたいだがやはり舞台で観たかった作品で、それがまさか成城大学で実現するとは思わなかった。
シュールな世界観を若々しく表現。個性豊かで中々やるなーと感心。

ネタバレBOX

色んな日常の群像劇から登場人物が次々と死んでいき、やがて各シーンの境界線が無くなっていく。
何と言っても各人が往生していくシーンが見所でした。
ほとんど死んじゃいますが意外にも悲壮感は少なく、逆に気持ちが軽くなっていく感覚が不思議。
あきこのアナの中 〜Again〜

あきこのアナの中 〜Again〜

劇団☆錦魚鉢

テアトルBONBON(東京都)

2017/04/26 (水) ~ 2017/04/30 (日)公演終了

満足度★★★★

恋愛体質あきこの破天荒な日々と、それに振り回されるあきこの体内成分たちの2WAYストーリー。
体内成分たちはその種類によって対立があったり、機能ヒエラルキーがあったりで、それはあたかも「あきこ」という惑星に生息する色んな人種の勢力図といった様相。
事前に当日パンフの、あきこの体内地図を見ておくとより楽しめます。

基本コメディーでありながら、作者は脳機能のしくみや体内菌の事をよーく調べて創られたと思われ、あきこの行動 状態との連動には説得力があり、更にはドラマチックでもあります。
バトルアクションもふんだんに取り入れられ内容的に盛り沢山。
あれっ今日「あきこのアナの中」を観てきたんだよね?とまるで違う作品を観て帰って来たんじゃないかと思えたくらい予想外の骨太作品でした。
役者さんフル稼働の1時間45分。

「新宿コネクティブ アナザー1975」

「新宿コネクティブ アナザー1975」

演劇企画ハッピー圏外

TACCS1179(東京都)

2017/04/20 (木) ~ 2017/04/26 (水)公演終了

満足度★★★★

沢山のキャラクターが入り乱れる作風が特徴の劇団さんだと思えるので歌舞伎町が舞台となると、まさにうってつけ。
それにしても人物の雑多さが今回は特にスゴかったのでは。
最近知る事ができた、teamキーチェーンさん、ラビット番長さん等からの客演の方々もホームとは随分かけ離れているのでは?と思えるキャラ設定にあ然。

そこそこ面白いと思いながらも「かっ飛ばし過ぎかなー」イケイケの展開に息切れしそうになってきた頃、ちょっと本筋から脱線したアドリブ風のシーン。
そこを境に、なぜかこの作品の世界観がパコーンと受け入れ態勢全開モードに!スイッチ入りました。
どのキャラクターも突如キラキラ輝いて見えるっ!イケイケ俄然オッケー。
アクが強いなーと見ていた探偵も凄くイイ感じ。
場面転換が小気味良い。

演出家を完全に信じきった演技パワーが、一歩外にいた感情をグイッと中に引き込む瞬間を実感しました。

オルギア視聴覚室vol.2

オルギア視聴覚室vol.2

オルギア視聴覚室

上野恩賜公園・不忍池水上音楽堂(東京都)

2017/04/22 (土) ~ 2017/04/22 (土)公演終了

満足度★★★★

一日限り、やったもん勝ちのイベント、13団体 5時間。
出入り自由、飲食自由(屋台あり)の気楽さとは裏腹にガチ作品が多かった。
特殊な会場ゆえマイクを使用できずに芝居に挑んだ劇団さんは、声が届きにくく勿体ない部分もありますが、全力で演じ切るその勇姿は何とか客席まで届きます。
ラストの三森麻美さんは気迫で広い会場を圧倒。
唯一知っていた劇団「ゴキブリコンビナート」。阿鼻叫喚の悪夢な時間をありがとう。
「レティクル座」は世界一臭い食べ物シュールストレミングを用意したナイス企画。
ひと口その貴重なモノを食べたいチャレンジャーな観客が続々と舞台に。
しかし缶詰の蓋が開くと同時に、大半が撤退(笑)
ガッツリ真剣に観ても、ケバブ片手に気楽に観てもOK。
一日経過した今、夢幻でも見てきた様な感覚・・・それが祭。

忘れな三助

忘れな三助

蜂寅企画

ザ・ポケット(東京都)

2017/04/19 (水) ~ 2017/04/23 (日)公演終了

満足度★★★

幕末、江戸の銭湯(湯屋)が舞台という異色の設定。
若手俳優中心の時代劇だが、人情的なものを前面に打ち出している為か観客年齢層が実に幅広いです。
女性陣は全員髪を結っているのに対し、男性陣はヘヤーカットモデルばりの髪型(EXILE系も数名)なのは手抜きではなく明らかに狙いがあるのだろう。
証拠に衣装は細かい所まで行き届いており、いい生地つかってるなーと美意識の高さに感心します。
個人的にストーリーはあまり心に刺さりませんでしたが、色々と見せ場をつくる意気込みは感じられました。
イケメン達がふんどし姿で大暴れするから。というわけではありませんがどちらかと言うと女性の方がハマる感じの舞台だったかなーという印象でした。

いつまでの森

いつまでの森

劇団演奏舞台

九段下GEKIBA(東京都)

2017/04/14 (金) ~ 2017/04/16 (日)公演終了

満足度★★★★★

開演前、しっかりした当日パンフに目を通す中、何気なくかかっていたラジオ番組が見事な伏線に…
めちゃくちゃテクニシャンな劇団さんでした。
鳥居のある雄大な森をイメージさせるフライヤーとは裏腹に、舞台は森近くの小洒落たおでん屋台。
その様子はさしずめ「おでん屋の愉快な仲間たち」
奇妙な音響効果を味方に面白おかしいやり取り(伏線含有)から徐々に深刻な問題に突入していく一連の流れは、どこをとっても見ごたえがあり自身のリテラシーがいかほどか問いかけてきます。
以津真天(イツマデ)の伝奇をうまく取り込んでミステリアスな一面もあり、気が付けば雄大で深刻な森のイメージが頭いっぱいに広がっていくのでした。実にテクニシャンです。

螺旋と蜘蛛

螺旋と蜘蛛

神奈川県演劇連盟

KAAT神奈川芸術劇場・大スタジオ(神奈川県)

2017/04/13 (木) ~ 2017/04/16 (日)公演終了

満足度★★★★

地獄の者達の精神的いたぶりと、主人公の人生振り返りシーンの数珠つなぎで1時間50分の長編作品に。
芥川龍之介の「蜘蛛の糸」の主人公を作者の人生に書き換えた作品という事で驚くほどイメージチェンジしていました。
さすがに人を殺めたのは脚色でしょうが、随分と苛酷な環境で生きてこられた方なのだろうと推測。
ただ主人公よりも彼を取り巻く大人達のほうがよっぽど自分勝手な悪人に映って仕方ない。
私が「神」だったら主人公を地獄行きにはしないだろうな。余りにも理不尽すぎる!

観劇に行かれる方は、まだ陽があるうちに会場近くの山下公園に立ち寄るのがお薦めです。
花がいっぱい咲き乱れて、天国みたいだった。

ネタバレBOX

主人公の役者さんはさすがの熱演で説得力がありましたが、かなり多くの役者さんは業を背負った役どころを演じるにはまだ青すぎたかなーと。

作者の人生を主人公に投影する発想は非常に面白く、結果 古典作品が現代バージョンに生まれ変わり若い人にも受け入れやすくなっていたのでは。
地獄がカジュアルなイメージになっていたのには戸惑いましたが。
『あぁ、自殺生活。』4月~6月/365

『あぁ、自殺生活。』4月~6月/365

劇団夢現舎

新高円寺アトラクターズ・スタヂオ(東京都)

2016/12/31 (土) ~ 2017/05/29 (月)公演終了

満足度★★★★

初めての無人受付システムにびっくらこき、秘密クラブの様な会場の雰囲気にそのまま飲み込まれた。
自殺願望のサラリーマンと自殺の師匠(?)のやりとりは小さな劇場ならではの生々しさで、これぞ演劇の醍醐味!
時々空気を一変させる通行人が良いアクセントに。
繰り広げられる論議は濃厚で思わぬ流れを生みだしていき非常に刺激的でしたが、私の力量では取りこぼしが結構あった気がしてならない。
なのでまた観に行きたい!
その時にはどのくらい変化を遂げているのかもとても楽しみ。

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