点の階公演「・・・」
階
京都芸術センター(京都府)
2017/01/12 (木) ~ 2017/01/15 (日)公演終了
期待度♪♪♪♪♪
合棋道??
公式サイトの「どんな作品?」や、Twitterから漏れ聞こえる本劇の情報から想像していたら、いろんな疑問が浮かんできました。二人が交互に「点」を打ってゆく、囲碁のようなゲーム? 交互に打つという機会均等な対話のようであり、打たれてゆく点の軌跡を同じ風景として共有していながら、それぞれが掬いとる意味は微妙にずれ、ときに捻じれる。一手ごとに見合い、問いかけ、応えを待ちながら、それぞれの意図を編んでゆく‥‥ 二人は時の糸に立ち、ときに振り返り、また前を向いて考えるのだろうか‥ いったい今は、いつなんだろう?大切なことには最後になって気づくのか、大切だったと気づいたから終わりにするのか‥ 勝負がついても終わらない?大切なことがわかるまで。二人それぞれ幾つもの分かれ道を選んで辿りついた結果だけど、 大切な場面はあのときだったんだと気づくのは、ずっとあとになってからかもしれない?
Recycle缶の階 話すのなら、今ここにないもののことを話したかった。 今ここにないものの話ばかりしようと思った。
階
パシフィック・シアター(大阪府)
2016/01/07 (木) ~ 2016/01/10 (日)公演終了
期待度♪♪♪♪
鳥の眼、虫の眼。
台本を読んだだけで湧いたイメージ・・・人はなぜ自分ひとりで信じることが難しいのか? 人はなぜ人を求めるのか? 碁打ちが盤上で夢想するのは、リチャード・バックが『ONE』で描いた多元世界的解釈だ。あのとき打たれなかった石の叫びが聞こえてくるようでもある。 「救いなどないことを発見することこそが救いなのだ」と喝破したべルトルッチが、別の世界を指し示す姿も浮かぶ。 ぜひ、現場で観てみたい。テキストだけで生じた妄想が、「メタ・メタ」に破壊されることを期待して。