OJINの観てきた!クチコミ一覧

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青い空の下で

青い空の下で

貴楽屋

ウッディシアター中目黒(東京都)

2017/10/12 (木) ~ 2017/10/15 (日)公演終了

満足度★★★★★

何か大きな事件が起きるわけでもなく、アクションがあるわけでもありませんが、前向きになることができる、そして心に残る優しい舞台でした。3度目の再演というのも納得です。キャストも印象的で、役にぴったりでした。ただ、70代の老人を演じていた女優さんが、少女も演じていたのは、ちょっときつい所もありましたが(笑)。
それと劇中のダンス・音楽がとても印象的で、頭の中で音楽がリフレインしています。とてもいいアクセントになっていました。
見終わった後、家族の事を大切にしたくなる、私にとってはストライクな公演でした。

野良犬達のBALLAD

野良犬達のBALLAD

ZERO BEAT.

ブディストホール(東京都)

2017/10/12 (木) ~ 2017/10/15 (日)公演終了

満足度★★★★★

とにかくアクションに圧倒された2時間でした。最後はスカッと感もあり、爽快な気分で劇場をあとにできました。俳優さんも皆個性的、12人の殺し屋が全員花札にちなんだ呼び名と、癖の強い武器をもっているというのも面白い。

ただ、いくつか残念な点を挙げさせていただくと、
(1) 座席の後方でのシーンが何度かあったが、後ろを振り返らないと見えず結構つらかった。
(2) 主役の永田さんの軽い感じが個人的には残念だった(もっと硬派な感じを期待していた)。
(3) ZERO BEAT.第2回公演となっているものの、5人のメンバーのうち3人が不参加。
(4) 殺し屋の何人かが劇途中で死んでしまい、後半寂しかった。
位でしょうか。

しかし、キャスティングも豪華で見ごたえ十分、ぜひ見てほしい舞台です。

煙が目にしみる

煙が目にしみる

パンドラの匣

TACCS1179(東京都)

2017/11/15 (水) ~ 2017/11/19 (日)公演終了

満足度★★★★★

誰も傷つけない、誰も傷つかない、ただ優しい時間と空気が流れている、そんな気持ちの良い舞台でした。激しいアクションがあるわけではなく、何か度肝を抜かれる展開があるわけでもありませんが、誰もが見終わって劇場を出る際に、ちょっとだけ幸せな気持ちになれる、家族を思いやる気持ちになれる、そんな個人的にストライクど真ん中の舞台でした。

涙は雨に

涙は雨に

空想実現集団TOY'sBOX

シアター風姿花伝(東京都)

2017/08/31 (木) ~ 2017/09/03 (日)公演終了

満足度★★★★★

初回の翠雨チームの舞台を観てきました。一冊のノートが紡ぐちょっと不思議な高校生の物語。ちょっとだけ昨年話題になった「○の○は。」を彷彿とさせる展開。随所に笑いの要素が盛り込まれていて、あっという間の90分でした。全員キャラ濃くて熱かったのですが、中でも林さんと成男、ぶっ飛んでいました。頭から離れません(笑)。
ラストは予想のはるか上行く展開でしたが、見終わってなんだか気持がほんわかと安らぐ、なんとも気持ちのいい舞台でした。
小劇場では珍しく座席が指定で客入れがスムーズだったり、主宰さんの前説が面白かったり、終演後名場面の撮影会があったり、出演者とハイタッチでの触れ合いがあったり、演者だけでなくスタッフも含め全員が来場者を楽しませようという意識が感じられる、今まで他の劇団では感じたことのない素晴らしい空間でした。
○○ニカ学習帳を模した公演パンフもシャレが効いていて秀逸。フライヤーもとてもきれい。劇中の音楽も、舞台にとてもマッチしていて、心に残りました。
ダブルキャストなので、紅雨チームの舞台も気になります。

君の名前を藍色の空に呟いた。【ご来場ありがとうございました!】

君の名前を藍色の空に呟いた。【ご来場ありがとうございました!】

劇団えのぐ

南大塚ホール(東京都)

2017/09/09 (土) ~ 2017/09/10 (日)公演終了

満足度★★★★★

心が痛くなるような、なんとも切ないストーリーでした。誰かを守りたい、大切にしたいという純粋な思いをみんなもっているのに、その想いを素直に伝えられなかった、受け止められなかった為に、すれ違い・・・そして思いが強かった分傷つけてしまい、誰もがつかめたかも知れない本当の幸せを逃がしてしまう、そんなシリアスな話でした。母親(弥生さん)役の奥富さんが舞台に安定感を与えていたのと、いつもはオカマだったりちょっと色もの的な役が多い松下さんが、今回はがっつり等身大の若者を演じていたのが、印象的でした。
個人的には、ラストはハッピーであって欲しい派なので大絶賛とはいきませんが、心に残るいい舞台でした。ただ、これまでキーマン的な役どころを演じていらした谷さんが脱退された穴は大きい印象はぬぐえず、えのぐのカラーも少し違って見えました。谷さんの姿を今後えのぐの舞台で見られないのは、本当に残念です。

えのぐ恒例の、客入れ時の松下さんの写真OKのパフォーマンスには、いつもなごまされます。それと、今回は大きなホールで椅子もゆったりで、リラックスして見る事が出来ました。その分大道具などは準備が大変なのでしょうが、ぎゅうぎゅう詰めの小劇場より、やっぱりちゃんとしたホールでの観劇はいいですね。

手を握る事すらできない

手を握る事すらできない

劇団時間制作

萬劇場(東京都)

2017/11/08 (水) ~ 2017/11/19 (日)公演終了

満足度★★★★★

笑い的要素0、ファンタジー要素0、ワクワク感0、楽しさ要素0の、超シリアスで見ているだけでこっちの心がやられそうな本当に辛い内容でしたが、いじめの問題に直面している人にもそうでない人にも是非見て何かを感じてほしい…とにかくそんな舞台で、これまでの観劇人生(数えるほどしかありませんが)で、一番衝撃を受けた舞台でした。
リアルな脚本もさることながら俳優の演技力も抜群で、ついつい感情移入してしまい、私も含め多くの観客の方が途中からすすり泣いていました。特に、いじめられて死にたいという気持ちを徐々に共有していく二人を全身全霊で演じていた二人の俳優さんは、本当にすごいとしか言えません。できればカーテンコールで、素の心からの笑顔を見せていただければ、よかったのに・・・(なんだか感極まって涙を流しているように見えました。)
そのほかのキャストの方も、妥協なく役になりきっていらっしゃいました。途中、「それでもお前たち人間か」と舞台にあがり、つかみかかりたくなるほどでした。
この劇をみて、1人でも自分の未来に光を感じられれば、1人でも自分の利己的な行動が相手を死を考えさせるほど傷つけていることもあるということに気付いてもらえれば、この「手を握る事すらできない」という演劇の存在意義は十分あったといえると思います。とにかく救いのない展開でしたが、最後にほんの少しだけ光が見えたのが、せめてもの救いでした。
ダブルキャストなので、逆のBキャストも見てみたいと思える舞台でした。見るべき舞台、つらくても見なくてはいけない舞台だと思います。

THRee’S[スリーズ]

THRee’S[スリーズ]

SANETTY Produce

CBGKシブゲキ!!(東京都)

2017/09/15 (金) ~ 2017/09/24 (日)公演終了

満足度★★★★★

とにかく素晴らしい舞台でした。歴史物かと思いきやファンタジーの要素もあり、意外な最後には涙がこみ上げてくるいろんな要素がてんこ盛りの舞台でした。特に殺陣は本当に見応え十分。もうドキドキです。俳優さん良し、脚本良し、演出良し、衣装良し、セット良し、小道具良し、音楽良し、照明良し、その他諸々全て良し(といえるほど演劇通ではありませんが)の、これぞザッツエンターテイメントと言える是非見るべき舞台だと思います。登場人物も多く、時間の経過も複雑なので、2度3度見るともっと内容がよくわかり、違った感動があるのでは思います。

透明人間の話、はなし

透明人間の話、はなし

劇潜サブマリン

PRiME THEATER(東京都)

2017/11/24 (金) ~ 2017/11/26 (日)公演終了

満足度★★★★★

30人ほどしか入らない小さな劇場での公演でしたが、舞台と客席の近さも心地よい空間と時間でした。サブマリンの観劇は今回で二度目でしたが、前回同様今回もなんとも言えない不思議な「ちばワールド」…でした。俳優さんも個性派ぞろいで、音響や照明も印象に残りました。新しく加入された女優の大滝さんも素敵で目立っていましたが、なんといっても太郎さんの女将姿は圧巻でした。
今回は本編もさることながら、個人的にはアフタートークショーが非常に面白かったです。パソコンとプロジェクターを使ったのも斬新でよかったですし、内容も笑いのツボにピッタリはまりました。また、劇団員の皆さんの仲の良さも垣間見ることができて、とても心地よい時間でした。本編もミニミニとありましたがそんなことはなく、充実した内容でした。
今後も注目していきたい劇団さんです。

バンク・バン・レッスン

バンク・バン・レッスン

劇団かに座

スペース・オルタ(神奈川県)

2017/12/01 (金) ~ 2017/12/03 (日)公演終了

満足度★★★★★

回数を重ねるごとにだんだんと羽目を外していく銀行員たちの姿が、本当に面白おかしく演じられていて、小さな子供たちにも大うけでした。小さな子供から大人まで楽しめる楽しい舞台でした。バンク・バン・レッスンは他の劇団の公演でも見たことがありますが、今回の公演が一番良かったです。
さすがは115回もの公演を数える老舗の社会人劇団(創立は1950年ということで驚きです)、お客さんを迎えるスタッフの方々もサポータの方々なのか大変暖かく、他の劇団にない魅力を毎回感じます。
今回は、キャストの方々がなかなかのはまり役で、全ての方が大変魅力的でした。きっちりとした作られたプロ感の漂う舞台もいいですが、関係者の方々の手作り感が感じられるほのぼのとした舞台もいいものです。

騎士ブルース

騎士ブルース

無頼組合

シアターKASSAI(東京都)

2017/12/08 (金) ~ 2017/12/11 (月)公演終了

満足度★★★★★

シリーズ第10弾にしてラスト。そんな公演を初観劇で、果たしてついていけるのか不安でしたが、そんな心配は無用でした。すんなりとその世界観に浸れました。
個性の強いキャストの皆さんの役への愛着もひしひしと感じらました。
気持ちいい奴らのハードボイルド、結末は予想していたとはいえ、あまりに切ないものでしたが、ラストシーンは前向きでほんわかとした、とてもよい終わり方でした。
なんで、この舞台をそしてこの劇団さんをもっと早く知らなかったのだろうと後悔。この劇団さんの新作にも期待ですが、このシリーズの再演や番外編なども待ち遠しく思える作品でした。

池田屋裏2炎上

池田屋裏2炎上

グワィニャオン

萬劇場(東京都)

2017/12/13 (水) ~ 2017/12/17 (日)公演終了

満足度★★★★★

いろんな意味で圧倒された素晴らしい舞台でした。重厚でありながら、時々はさまれる軽妙な笑いの切れの良さ、激しい殺陣があったかと思えば、会話のやり取りも面白い。男の話かとと思えば、女性は強いな~と思わせたり。登場人物も若手から、年配の方まで。久しぶりにすごい舞台を見たという余韻がのこりました。
個人的には座席が前から3列目だったということもありましたが、終始「すもも」さんの??が気になってましたが。それと山口勝平さんのいいお声を生で聴けて、心地よかったです。とてもいい役どころでした。
すでにチケットは売れ切れだとか。再演に期待です。

サンタクロースが歌ってくれた

サンタクロースが歌ってくれた

空想実現集団TOY'sBOX

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2017/12/13 (水) ~ 2017/12/17 (日)公演終了

満足度★★★★★

まずは今回の舞台の内容とは関係なく、トイボさんの舞台で思うこと。
・座席が指定で客入れがスムーズ、かつ客入れ役の団長さんなどがとてもフレンドリー。
・客入れ時の音楽が単なる時間つぶしのBGMではなく、選曲の意図やセンスが感じられる。
・主催(団長)さんの前説が面白い。(今回は主催さんの演技にも注目)
・基本的に舞台自体は楽しくて優しさにあふれていて清々しい。
・終演後の名場面撮影会が面白いしお気に入りのシーンの写真を残せてうれしい。
・キャストとの面会代わりのハイタッチでのお見送りがキャストとの距離を縮めてくれる。
・キャスト、スタッフ全員が観客を楽しませようとする気持ちが強く感じられる。
などなど…若者中心の劇団さんですが、とても素敵です。
今回の舞台は、オリジナル脚本ではないのが少し残念でしたが、トイボらしい味付けがされていたな~と。キャストも全員役にはまっていてのりのりではっちゃけていて、とにかく楽しくて気持ちの良い2時間でした。今回はなかでも横井めぐ美さん、門倉美穂さん、新加入の中舘早紀さんがぶっ飛んでいて、強く印象に残りました。
次回公演も期待しています。

時代絵巻AsH 其ノ拾壱『朱天〜しゅてん〜』

時代絵巻AsH 其ノ拾壱『朱天〜しゅてん〜』

時代絵巻 AsH

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2017/12/14 (木) ~ 2017/12/19 (火)公演終了

満足度★★★★★

今作が初めてでしたが、主催の灰衣堂愛彩さんの世界感がしっかり感じられました。セットもよし、キャストもよし、演技もよし、音楽もよし、照明もよし、当日パンフもよし、客入れなどの運営もよし…といろいろなところまで気配りが感じられる素晴らしい舞台でした。
なぜ人は戦うのか、人を差別するのか、一番怖いものは何か、いろんなことを問いかけている、とても深い内容でした。難しい時代設定でしたが、すんなりと入り込めて、最後は感情移入して見入っていました。男性だけの舞台でしたが、とても心に残る舞台でした。

Bitter Room

Bitter Room

A.R.P

千本桜ホール(東京都)

2018/01/31 (水) ~ 2018/02/04 (日)公演終了

満足度★★★★★

いや~面白かった。超一級のドタバタコメディーかと思いきや、ラストは…。本当に意外な展開で、一瞬たりとも退屈することがない、とても濃い舞台でした。
昨年拝見した「サスペリア」では、一番怖いのは人間の心理と感じさせられたのですが、今回は面白いせりふ回しや、個性的なキャストの出演で違う路線なのかとラスト近くまでだまされてしまいましたが、そこはやはりA.R.P、いやー人間って怖いなと、最後には感じました。Bitter Roomというタイトルも最後まで見ると納得。
紅一点の杏さんを除き、一癖も二癖もありそうなちょっと強面や癖のつよい男性ばかりの舞台ですが、楽しめること間違いなしです。

ファミリィゲーム

ファミリィゲーム

劇潜サブマリン

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2018/02/08 (木) ~ 2018/02/12 (月)公演終了

満足度★★★★★

圧倒的なセリフの量とキャストの熱気と迫力。いつものことながら、劇潜サブマリンの舞台には、人間の狂気を感じます。
舞台のつくりも変化があって面白く、キャストも魅力的でした。感動とも違う、しかし目が離せない、異空間に紛れ込んだような不思議な感覚でした。

すべての風景の中にあなたがいます【劇団かえる】

すべての風景の中にあなたがいます【劇団かえる】

劇団かえる

スペース・オルタ(神奈川県)

2018/02/11 (日) ~ 2018/02/12 (月)公演終了

満足度★★★★★

前回の公演については、当日運営の不備もあり、かなり厳しめの感想を投稿させていただきましたが、今回の公演は本当に素晴らしかったというのが、素直な感想です。
確かに今回の公演は、脚本の選択自体がよかった(SFもので、純愛からみのハッピーエンド)という部分はかなりあるとは思いますが、今回はキャストが皆さんはまり役で、終始感情移入ができました。特に滝水役の俳優さんはイメージにピッタリで、ラストの沙穂流とのシーンでは、感動で涙がでてきました。
社会人劇団ということで、いろいろ時間などの制約もあるでしょうが、こんな良い舞台を無料で・・・という活動方針は、本当に素晴らしいと思います。
次回の公演にも期待しています。

-127birth

-127birth

こわっぱちゃん家

OFF OFFシアター(東京都)

2018/03/15 (木) ~ 2018/03/18 (日)公演終了

満足度★★★★★

妊娠、出産、中絶、死産…本来は非常にめでたい新しい家族の誕生にまつわる出来事に悩み、悲しみ、成長し、絆を深めていく、非常に心に刺さる後味のここち良い舞台でした。
重たくなりがちなテーマですが、軽快な脚本とコミカルな演技、そしてキャストの魅力で時に爆笑ありのあっという間の2時間弱でした。
とても印象的だった舞台の最初のシーンが、ラストシーンとオーバーラップし、-127birthというタイトルに納得。
途中とても悲しい展開もありましたが、それを乗り越え絆を強めていく夫婦の前向きな姿勢や取り巻く周りの人達の想いに、ラストはとにかく感動。俳優としてのトクダタクマさんも素晴らしかったですし、こわっぱちゃん家の瀧さん森谷さんをはじめとする他のキャストの方々も非常に印象的でした。なかでも特にきわだっていたのは、美代子役の鈴木七絵さん、チロル役の細田こはるさん。単なる個性のきついだけの役かと思いきや、人間的な一面もかいま見せ、舞台に厚みを与えるキーマン的な存在になっていました。
前回の「最悪の最善策・・・」に続く2度目の観劇でしたが、今回の観劇でますます「こわっぱちゃん家」が好きになりました。次回作にも期待です。

犬神家の反則

犬神家の反則

演劇ユニットちょもらんま

北池袋 新生館シアター(東京都)

2017/09/28 (木) ~ 2017/10/01 (日)公演終了

満足度★★★★★

犬神家の一族のパロディかと思いきや、がっつりミステリーで大きく予想を裏切られました。ミステリー要素も、サスペンス要素も、コメディー要素も、人情物の要素も兼ね備えた、見応え充分な内容でした。また出演者が若者から中年まで層が厚く、皆さん役になじんでいたといった印象でした。劇場がちょっと古かったせいか、場末感が漂っていて演劇を見に来たというワクワク感があまりわかなかったのと(これは劇団さんや劇自体には無関係ですが)、ラストシーンで死体のそばで主人公の探偵の親子が、些細な原因で場違いな感じではしゃいでいた演出にちょっと違和感を感じたこと以外は、本当に素晴らしい公演でした。

Along

Along

演劇商店 若櫻

北池袋 新生館シアター(東京都)

2018/04/12 (木) ~ 2018/04/15 (日)公演終了

満足度★★★★★

これまでの公演と違い骨董品店が舞台ではありませんでしたが、独立したドラマが最後につながる心に残る舞台展開は、やっぱり若櫻らしい。笑いあり、ドタバタあり、心にしみる展開あり、誰も傷つけない落ち着いてみることができる後味のいいストーリーは、個人的に毎回ストライク。トイボ、えのぐといった若手の実力ある劇団との連携も今回は魅力。前説を兼ねたフリートークも楽しい。お客に楽しんでもらいたいという意欲が感じられてGOOD。これまでスタッフで参加だった三上さん、栗原さんの出演も目が離せないポイント(これまで出演の久山さんがスタッフで活躍なのは少し寂しいですが…)。こんな魅力的な方々がスタッフだったとはもったいない。違うタイプの女性を魅力的に演じていました。全体を紡ぐ重要な役どころを託された若櫻の若手の二人の今後も期待。

キャンプ荼毘

キャンプ荼毘

ひとりぼっちのみんな

STスポット(神奈川県)

2018/11/21 (水) ~ 2018/12/02 (日)公演終了

満足度★★★★★

千穐楽の「び」チームを観劇。見終わった後、「だ」チームも見たかったととても後悔しました。キャストが違うとどうなるのか、本当に気になった舞台でした。
キャストは個性の違う若い8人の女性のみ。踊りあり、歌あり、劇だけではない様々な要素を存分に楽しむことができました。女性だったらきっと誰かに共感したり嫌悪感を感じたり、男性だったら誰かを推したり女性って怖いって思ったり、見ている人なりの楽しい見方ができたものと思います。千穐楽は満席で、客席の間隔も狭く、前の方の背中と足が触れそうなくらいで、お世辞にもよい環境ではありませんでしたが、客席もステージもとにかく熱気にあふれていました。
一言で感想をいうとしたら、久しぶりに熱い想いがほとばしるような舞台を拝見しました。大満足の1時間強でした。

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