リ:ライト
トツゲキ倶楽部
「劇」小劇場(東京都)
2015/07/01 (水) ~ 2015/07/06 (月)公演終了
満足度★★★
ドリームワーク
とてもきれいに隙間なく敷き詰められた分、チラッと意識したズレ、違和感を消化する余裕がなくて、話の流れから感情が湧き上がってくるまでには至らず。もう少し凸凹している方が好み、ピタリと密着できてラクに観られそう。
わたし
水素74%
三鷹市芸術文化センター 星のホール(東京都)
2015/06/27 (土) ~ 2015/07/05 (日)公演終了
満足度★★★★★
汗かく価値あり!
実に面白かった。個人主義に息切れした者たちの“甘え合い”と“押し付け合い”の息苦しさの中、突如として不謹慎な笑いがこみあげて抑えるのが苦しい。逃げ場を探してひとりに溶け合い、水のように低きに流れ落ちていくナチュラルさに妙に納得。
山の声-ある登山者の追想
カムヰヤッセン
北とぴあ ペガサスホール(東京都)
2015/06/18 (木) ~ 2015/06/21 (日)公演終了
満足度★★★★★
稜線が見えた!
同じ単独行を常とする二人ではあってもその対照がくっきりと際立つ個性と演出。目標を定める才能や環境に恵まれず目標を“こさえた”者に共通する居心地の悪さを抱え込んだ二人の“引け目”を感じたのは自分がそのような者であるからなのか。嬉しさと不安が謙虚と臆病を刹那に押し込めあるべきおのれを置いてきぼりにしてしまう、魔の刻がやっぱり訪れてしまったその感じが実に示唆に富む。山並みもくっきりと、平地にして冬山の美しさと厳しさを存分に味わえるとても良い時間だった。
PRESIDENT SURROUND
劇団スクランブル
シアター711(東京都)
2015/06/03 (水) ~ 2015/06/07 (日)公演終了
満足度★★★
そりゃ決まらんわ!
なるほど、暇つぶしってそういうことか・・・と合点。ただ設定自体にいまひとつ合点がいかず。10年目なのにだんだん学生みたいに・・・の展開ならよりリアルに楽しめたかも。
仲直りするために果物を
城山羊の会
東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)
2015/05/29 (金) ~ 2015/06/07 (日)公演終了
満足度★★★★★
サイドがメイン
鳥のように魚のように、目の端に捉えておかないと感情の導火線を見逃してしまう、笑いながらも隙を見せられない。曖昧に始まり曖昧に終わる、カタルシスを覚えながらもスッキリとはさせてくれない“悲劇的喜劇”。日常に噴き出す本能に人間の裏表が掛け合わされて、倒錯の世界へ転がり落ちるように招き入れられる。あー面白い。
カナリヤ【追加公演決定!3日19時】
日本のラジオ
新宿眼科画廊(東京都)
2015/05/29 (金) ~ 2015/06/03 (水)公演終了
満足度★★★★
ココしかない!場所
あの人たちはいったい死に値する罪を犯したのだろうか。こちら側から見れば確信であっても、向こう側の空間に身を置いたとき、気づけば何だかその確信が揺らいでいる。考えて、こちら側に戻って、やはり首を振る、それしかない。自分自身から流されてきた場所は閉鎖空間、行き止まり。その淀みに浮遊する、それしかない感じがちょっぴり、せつなく伝わってきた。
Color babar
かえるP
こまばアゴラ劇場(東京都)
2015/05/15 (金) ~ 2015/05/18 (月)公演終了
満足度★★★★★
わー 面白かった!
好きですね。混ぜ具合がいい。リスクのある感じも魅力。意外な入りの面白さでこれはと確信。壮大な生のドラマに見えた。7人の仲がとても良さそうに見えた。
Béranger
EgofiLter
シアター711(東京都)
2015/05/13 (水) ~ 2015/05/17 (日)公演終了
満足度★★★
なんとなく、具だくさん
テーマも雰囲気も魅力的、なだけにもう一歩入り込みたかった・・・少し削ってでも一手一手をゆっくり、丁寧にキメていってもらえたら彼らの魔法にすっかりハマっていたかも。
『ローゼンクランツとギルデンスターンは死んだ』
ロズギル上演委員会
OFF OFFシアター(東京都)
2015/05/04 (月) ~ 2015/05/31 (日)公演終了
満足度★★★★
ランナーズ・ハイ
コイン、問い、迷い、そして世界・・・重なり合いのその先に誰もが迎えるものはひとつ。大きな流れに抗うことは許されずとも、暗い船倉に光が当たり血が通ったときにはじめて感じる自由は運命との握手によってもたらされる。見たいものだけを見る観客が思う存分楽しめるよう作られたストーリーに押し流され、見ないふりして置き去りにされてしまう二人に突然向けられる外伝的な強い光のなか、いつしか観客自身も二人と重なり合い翻弄されてしまうのではないか。
ゆうれいを踏んだ
突劇金魚
こまばアゴラ劇場(東京都)
2015/04/25 (土) ~ 2015/04/29 (水)公演終了
満足度★★★★
何だか背中・・・
何かがバンッとはみ出しちゃった的ヘルニア感。妄想的リアル感。人間的面白さを通奏低音に、人生的面白さがせつない。結論的に、熟成した果実酒のように美味しい作品でした。アフターでのサリngROCKさんの“裏読みし過ぎ”な美人トークのオマケ付き!
誰
水素74%
こまばアゴラ劇場(東京都)
2015/04/16 (木) ~ 2015/04/22 (水)公演終了
満足度★★★★★
需要超過?
笑いたいのはやまやまだけど安易に流れることを躊躇わせる息苦しさがある。そのなかで虚を突いて引き出されてしまう笑いは“濃い”。これだけ欲望を引き出される時代に落ち着いて生きるには、まず「してあげる」処世を思い出すしかないと思うけれど、そのやり方がわからなくなっている乱世であるとの思いを抱いた。
SILVER to BLACK
HyouRe Theatre Company
アサヒ・アートスクエア(東京都)
2015/04/11 (土) ~ 2015/04/12 (日)公演終了
満足度★★★
このユルさはアリ!
不思議な始まりが最後に畏れと繋がる。意外性あふれる未知の表現に感覚的についていくうちに、いつの間にか大切なことが心に浮かびあがっている。飄々とクセのある面白味、なるほど賢治の世界だこれはと得心させられた。
『スカイ』 次回ノーチラスは7/24(金)~29(水)
シアターノーチラス
シアター711(東京都)
2015/04/08 (水) ~ 2015/04/12 (日)公演終了
満足度★★★★
1対9?
とても観やすい。流れが自然、だから“変な人たち”のことを変だとは、自分と違うとは思えなかった。見えていることから目をそらすために見えていないことを信じる、信じてみる。賢いからこそ人間は悩み多い、色々と大変だよなぁと共感しつつ、空を見上げて自分にとっての幸福の意味を思い巡らすことになる。