G-kunの観てきた!クチコミ一覧

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15 Minutes Made Volume14

15 Minutes Made Volume14

Mrs.fictions

王子小劇場(東京都)

2016/08/10 (水) ~ 2016/08/16 (火)公演終了

満足度★★★★★

おもしろいです
ショート6本の欲張り企画って面白い。
未知の世界や新世界、良いも悪いもひっくるめて楽しくって有意義な企画。
主宰の方お疲れさまでした。
大きく構える本公演に対して15分ってジャブ的な印象もありましたが、
しっかりK.O.を食らいそうな上質な作品が勢ぞろい。
これがそれぞれの団体のカラーなのかかは解らないけど、
お気に入りのレパートリーが増えたように感じました。
最後に各団体の演者と主宰や演出も顔を出して挨拶していましたが、
アフタートーク的にそれぞれの団体同士のお話が、
もう少し聞けると面白かったと思う。
互いのダメ出しは失うものが大きすぎるので、
褒め殺し合いってのも見たかった。
次の15 Minutes15回公演スペシャルな企画に期待。

ネタバレBOX

言葉の持つ深さや曖昧さ、
そして面白さを丁寧に見せてくれた「キ上の空論」。
少女が女へ成長する人間的な嫌らしさを
当たり前に突き出す「ぬいぐるみハンター」
無機質的な摩訶不思議感で人間を翻弄する
トワイライトゾーンのような「日本のラジオ」
彼と彼氏と彼女の歪な三角形を
人間の本質とものに巧みに吐き出す「かわいいコンビニ店員飯田さん」
いけない事の連鎖と積み重ねが生むのは
人間の幸福追求なのか?尖って鋭い「キュイ」
ベテランと新人の役者2人の人生を楽屋の会話で紡ぎだす
秀逸な演技と演出「Mrs.fictions」
好き嫌いは別として、素晴らしい6つの劇団を一度に見られた事がすごい。
劇団がすごいのか、この劇団を選んだ人がすごいのか、
どっちにしても楽しい時間を過ごせたことは間違いなかった。
次回の15回目にも期待大。
ノー キディング

ノー キディング

円盤ライダー

鶯谷・HOTEL SHERWOOD(東京都)

2015/12/14 (月) ~ 2015/12/30 (水)公演終了

満足度★★★★★

物語に参加できる!
既存のホテルを舞台に、謎解きと演劇が融合したリアルロールプレイング。
観客自体がオンステージとなるワクワク感と、
役者さんの演技をまさに目の前で見ることができる至高のステージ。
楽しさが倍増する秀逸な舞台だった。
観客の役割や選択肢で変わるマルチエンディングも楽しみの一つ。
きっと一人よりも友達やパートナーと参加するともっと楽しめると思う。
人見知りさんにはちょっと辛いかな?

観客を巻き込み、距離感も縮まる設定だからこそ、
現実と虚構の境目が曖昧になりがちだが、
ストーリーテラーである警部や警部補、そして劇団員の3人が、
しっかりした世界観を構築することで物語世界を安心して楽しめた。

ネタバレBOX

せっかく演技力の高い役者さんが揃っているのに
謎解き部分がしっかりするほど、
役者さんの演劇的な部分が短くなってしまい残念。
客室での尋問など感情をぶつけあう演技を目の当たりにできる
そんなシーンを増やしても良かったかもしれない。
ちょっと気になったのは役者さんの知り合いが多かったのか、
シンキングシーンで、素にもどる演者さんもいて残念だった。
ドリンクタイムも緊張感がほぐれすぎるのでタイミングを考えてもよいかも。

全体的に挑戦的でリピートして楽しめる秀逸な作品だった。
地下アイドル失踪事件

地下アイドル失踪事件

人間嫌い

新宿シアター・ミラクル(東京都)

2016/09/22 (木) ~ 2016/09/24 (土)公演終了

満足度★★★★★

楽しい物語
5人組地下アイドルの一人が失踪する事で、
4人の想い、夢、将来性などの違いが交差する人間ドラマ。
なかなか見応えのある脚本で若い力を感じさせられた物語。
見の劇団で詳しくないが、役者さんはみな劇団員なのか?
客演でキャスティングされたのか?正に地下アイドルっぽさ満開で、
何か一つ足りない雰囲気が演出なのか演技力なのか、
見事なまで役のキャラがはまり、
あて書きで合わせたかのようにはまっていて心地良かった。
せっかくの第1回本公演という晴れ舞台なのだから、
作演出も舞台で顔を見せていただきたかった。

ネタバレBOX

まだまだこれからもっと面白くなる予感のする劇団人間嫌い。
奇をてらった物語でも、
演出でもなく、堂々と本線まっしぐらで今を語っている感じが良かった。
気になったのは、全体的にテンポと間が悪く流れがよどむ感じがBAD。
失踪事件判明からリズムも良くなってきたので、
前半の人物設定の紹介を軽くして、
エピソードを幾つか盛り込んでも良いかも。
金田一君のパロディも面白かったが、
あんなテイストの笑いをもう少し取り込んでも良いかもしれない。
もう一つ、運営・マネージャーなしでのライブ、
深入りしすぎるイベントスタッフ、広くて単独使用の楽屋など、
もう少しリアルな世界感で見せてくれると納得で感情移入しやすいと思う。
次回作にも期待。
不道徳

不道徳

MICOSHI COMPLEX

こった創作空間(東京都)

2015/12/11 (金) ~ 2015/12/13 (日)公演終了

満足度★★★★★

楽しい不道徳
楽しく愉快な人間ドラマの展開。
密室劇で繰り広げられる言葉の応酬に酔いしれる。
ディベートのディベートたらんや、会話の面白さが満載。
要所に入れられるギャグや笑いのクッションで、
物語のバランスがうまくとれて非常に心地良い舞台だった。
ただ、中二病的にスターウォーズネタをこれでもかとぶち込むが、
いかんせんスターウォーズに興味がないとちょっとついていけないところ。
しかしながら全体に秀逸な展開と言葉遊びを楽しめた。
出役も5人と少ないが、それぞれのキャラに感情移入できる高い演技力で、
特に真心出版社のひとなみさんはとても良かったとおもう。
2・5回目の意味は何処に…。これも気になる。

ネタバレBOX

最後に登場する校長先生という流れもなるほどねっと思わせる展開。
セリフ回しにテンポ感、心地よさに包まれた舞台だった。
しいて言えば、狭い舞台なので、横並びでなく縦並びでの展開が良くあった。
しかし前の役者さんに隠れて奥の役者さんが良く見えないところが多々あった。
出来ればセリフをはくときは表情も見てとれるとうれしい。
師走の月に何想ふ

師走の月に何想ふ

演劇ユニットZANNEN座

遊空間がざびぃ(東京都)

2016/12/16 (金) ~ 2016/12/18 (日)公演終了

満足度★★★★★

心地よい演出に惹かれた。
濃厚な恋話をさり気なく軽いテンポで見せつけつつも、しっかり個々に足跡を残す。
変幻自在の3人の女性が思春期から母までを当たり前のように演じきる。
3色の背景となる俳優さんも、少々中性的なカラーで違和感なく溶け込み、女子の恋心を紡ぐ柱として良い存在感があった。
簡素なセットもあえてか想像力が膨らみ、
作者の世界観を自由に共有でいた気がするのが良かった。
逆に作者の心内と意思をがっつり感じられる様な、作りこまれた長編も観てみたい気がした。
出来れば、役者さんの顔と名前が一致するように、
誰が誰だか判るともう少し親切だったかな。

あなただけ元気

あなただけ元気

箱庭円舞曲

ザ・スズナリ(東京都)

2016/09/08 (木) ~ 2016/09/15 (木)公演終了

満足度★★★★★

重厚で爽快
いるいるこんな奴。ホント何故だか事情通なあの女、そう!ざいんだよコイツ。
つい身近な人間に当てはめて想像を膨らませ観ていた。
では、自分は何処に居たのだろう…。大きく直進的な波に流され漂うだけの人。
嫌だなと感じる事が、実は自分自身のことなんだろうな…。
多面的な人間と、画一的な組織を再認識させられた貴重で秀逸な舞台でした。
一見重そう物語も、観終わり軽く心地良さを感じたのは気のせいだろうか。
魅力的で素敵な役者さんが多く、引きつけられる舞台。

ネタバレBOX

多面的な人間と、画一的な組織を改めて突きつけられるような気持ち。
この社会に適応するには画一的で従順でなければならない。
それは誰ではなく見えない組織と言う呪縛であり、
その席に座るのは誰でも良い。なぜか映画の「ぼくの伯父さん」を思い出した。
スタイリッシュなシステムに淘汰されきれない、
人間的な熱い感情を持ち続けたい。
歴史これくしょん〜歴これ〜

歴史これくしょん〜歴これ〜

乱痴気STARTER

Geki地下Liberty(東京都)

2016/09/13 (火) ~ 2016/09/18 (日)公演終了

満足度★★★★★

楽しい物語いい脚本
目の付けどころが面白く、わくわく物語を楽しんだ。やっぱり面白い脚本。
中二病的な大ファールの笑いが抑えられ間口の広い展開も良かった。
歴史と漢字で書かれると重たい気もするが(フライヤーは少々軽過ぎだけど)まさに中二の知識でついて行ける歴史上の偉人で展開され、
万人に判り易い事も良いところだと思う。ジョジョ臭は強かったけど。
太郎と章助のコンビネーションは実に痛快で面白い!
マーティとドクに並ぶコンビではないか?
またヘレン・ケラーの北村さん、ナイチンゲールのsayakaさんが
かなり振り切ってたのと、フォードとアンネのキャラの良かった。
まだまだ客層が偏ってる感じもありますが、
これからの展開にも期待しています。




ネタバレBOX

アフリカ系VIVIDのステージではなく、
山元脳内物語なのだからエロっぽいフライヤーでなくてもいいのでは?
物語の面白みが薄れ、
あのフライヤーで敬遠する人も居るのではないかと危惧する。ちょと残念。
イラスト自体は可愛くて良いのだけど(結構好き)、
「お子様にも安心」は手に取らないと判らないし…。
前作「時をかけるニート」以上に物語が判り易く面白い、
これまで以上に客層の間口を広げた作品だと思った。
…だけに、ちょっぴり残念。
セットは同じでしたけど。
世界の果ては、パンツの果てだ。

世界の果ては、パンツの果てだ。

Moratorium Pants(モラパン)

ムーブ町屋・ムーブホール(東京都)

2016/04/12 (火) ~ 2016/04/15 (金)公演終了

満足度★★★★★

カオスなパンツ 次も見たい。
【おもて】
素敵な歌と詩の世界。虚像と現実の境目を綱渡りの様に駆け抜ける関係性。
一生会う事も無く、交差点ですれ違っても判らない他人との共存関係。
花火がゆっくりと弾けるようにアレグロに、咲き乱れるアンダンテ、そして夜空一面に光の花が咲くヴィヴァーチェ。
一体この演出家の頭はどうなっているのだろう。
脳内の閃きをストレートに体現できる構成演出主演のマジック。
夢の世界を旅する超POPな時間だった。

佐山香織さんお疲れ様。


ネタバレBOX

【うら】
大きなステージを存分に活かした舞台美術と展開は、
アトラクションの様に手放しに楽しい。
しかしながら、そのぶん大きなキャパシティに対応できていなのでは?
50人100人規模の見せ方のままかな。
大きな箱では観客にフラストレーションがたまってしまう。
シートによって見えない、聞こえない、判らない
やっぱりそれは、ダメな事。
素敵なお話しが、かなり、もったいなかった。

劇団5周年おめでとう。
売春捜査官

売春捜査官

EgHOST

高田馬場ラビネスト(東京都)

2015/12/05 (土) ~ 2015/12/06 (日)公演終了

満足度★★★★★

泣ければもっと
つか作品が大好きなんだろうな。
その思い入れをフルスイングで見せてくれた熱い舞台だった。
自分たちなりの脚色で今風?なライト感も加えたパワフルな展開。
劇場の造りを活かした犯人の登場。客席も縦横無尽に舞台化する演出。
面白い引き出しが次々と開けられる。
後半、事件の回想における長台詞の応酬は、
つか作品らしい心情の吐露の洪水で一気に飲まれる。
まだ粗削りながらも面白い舞台でした。
上演回数が少ないのはもったいない気がする。

ネタバレBOX

暴力と差別の体現から人間のいやらしさと本質をさらけ出す事から、
人の優しさを感じさせる。
これでもう一歩泣かせてくれたらもっと良かった。
特に桂刑事と大山容疑者の絡みは凄味を感じさせた。
わたしのゆめ

わたしのゆめ

ガラス玉遊戯

小劇場 楽園(東京都)

2015/12/02 (水) ~ 2015/12/06 (日)公演終了

満足度★★★★★

高尚な密室劇
密室劇での言葉の応酬、そしてどんでん返し。
観ていてハラハラドキドキ。
テーマは重いものの、
それぞれの役どころに感情移入しながら物語を呑みこめて
これぞ生の舞台の魅力であると感じる。
また役者さんも、カラーの違う演技力の高い方がそろい、
話の説得力と面白味を高めてくれた。
キャッチーなタイトルとフライヤーからは想像しえない
骨太なテーマと内容に感服。
とても良いお芝居でした。



ネタバレBOX

なんだこの偏見おばさんに、事なかれ教師は!と
しっかり思わせる演技力。
キャバ嬢がソープ嬢とはまた大胆な展開!
風俗への偏見の高さはチョット気になったものの物語の流れ、
展開の構築など秀逸な作品でした。
げき★えん2

げき★えん2

アフリカ座

シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)

2015/11/27 (金) ~ 2015/12/01 (火)公演終了

満足度★★★★★

おもしろい☆
不幸自慢をするシュールな部活と、男女の対立する演劇部がミスマッチ!
多彩なサイドストーリーが絡み合ながら、
本筋の流れが構築されてゆく楽しく愉快な物語。
個性派の役者が積み上げるリズムカルで華やかなステージは
遊園地の様に見る者を魅了する。
ヒロインの小春を演ずる女優さんも、
若いながらも高い表現力で自らの世界観へ見る者を誘う。
その周りを固める役者も個性も演技力も抜群。これもキャスティング力か?

ネタバレBOX

次から次へと出てくる部員や生徒も美味く構成し、
それぞれの役どころをちりばめていたが、やっぱり出役が大過ぎかも?
それなりの事情があるとは思うが、
ちょっと流れが散漫になって、物語への感情移入が薄くなるような気がする。

ハッピー・ゴー・アンラッキーの流れ、
放課後美少女ミステリー倶楽部の活躍に期待。
熱海殺人事件

熱海殺人事件

ぷらんぷらん

新宿ゴールデン街劇場(東京都)

2016/09/14 (水) ~ 2016/09/19 (月)公演終了

満足度★★★★★

想像以上に◎
初めて目にする役者さんばかりでしたが、素晴らしいキャスティング。
溢れる自信とナルシスト感いっぱいの木村伝兵衛。
クールさで田舎の香りを隠しきれない熊田留吉。
出落ち的に田舎色の濃さが毀れ落ちる大山金太郎。
背伸びしたエロさがヒールと比例する片桐ハナ子。
どこから見つけてきたのか引き寄せられたのか。
パズルがはまった様な役者陣に笑いが止まらない。
長い戯曲の歴史の中でかなりこすられてきた物語を、
旗揚げ公演で投げる大胆さに即すよう、
しっかり現代風にアレンジされた演出も秀逸だった。


ネタバレBOX

勢いと熱さ、そして笑いの投げかけはとてもよかった。
せっかくだから喜怒哀楽の哀も大事にして、
涙腺震わす台詞を吐かせても良かったかもしれない。
この役者陣なら期待できそう。
SMOKIN' LOVERS~シケモク~(25名様限定公演)

SMOKIN' LOVERS~シケモク~(25名様限定公演)

惑星☆クリプトン

BAR でんでけ(東京都)

2016/09/08 (木) ~ 2016/09/18 (日)公演終了

満足度★★★★★

心地良い空間
確かに斬新で、面白い。煙草に纏わる9つの物語。
物語自体はBARの日常風景であるが、
その魅力はやっぱり臨場感と空間の共有性。
お酒を飲まないので希有な体験と空気感に飲み込まれ、
場に馴染むのに時間がかかったが、
心地良く楽しめた舞台だった。
今回は煙チームを拝見したが、新作は灰チームで観てみたい。


ネタバレBOX

きっと座る場所によって捉え方も感じ方も違うんだろう。
残念だったのは役者さんの顔がほぼほぼ見えなかった事。
香りも空気も声も五感を震わせ感じられた舞台でしたが、
視覚的に表情が伺えないのは残念。
展開をカウンターばかりでなく、テーブル席や、
入口付近など縦横無尽に使ってみせられると、もっと良かったのかもしれない。

パーラメントからキャスターまでの繋がりの物語が良かった。
各話完結でなく、全体を一つの設定を通しても面白いかな。

終演後は、みなさんお知り合いばかりだったみたいで、
一気に空気感はしぼんだ感じ、早々に退去。
お母さんが一緒

お母さんが一緒

ブス会*

ザ・スズナリ(東京都)

2015/11/19 (木) ~ 2015/11/30 (月)公演終了

満足度★★★★★

軽妙な笑い
痛快なる三姉妹トークバトルが炸裂。
ああ言えばこういう。人の話は聞かない。話の筋がどんどん変わる。
日ごろ痛感する女性の悪い面を凝縮した煮こごりの様な物語。
きっと美味しいのだろうけどあまり食べたくない逸品は
他人事のように観劇すると面白い事このうえない。
ある意味、たわいもない温泉家族旅行が家族の大事件になる。
女優さん三人の高い演技力が
軽妙な会話劇の面白さを増幅しているようだった。。

ゴミ屑の様に可愛い我が儘の為に。

ゴミ屑の様に可愛い我が儘の為に。

劇団milquetoast+

【閉館】SPACE 梟門(東京都)

2016/09/15 (木) ~ 2016/09/18 (日)公演終了

満足度★★★★★

叙事詩編エピックを観劇
小難しい事は置いといて、楽しい舞台だった。
偏愛的な友情と愛情が感情的にぶちまけれられる様は、ある意味清々しい。
そして失礼ながらキャラクターに適役なキャスティングも素晴らしく、
その役者さんたちのエネルギッシュな振り切れぶりも楽しかった。
細かい部分や話の見えない部分は、
別バージョンを観る事で補完されるのであろうが、少々判りにくいところ。
しかしながら小劇場らしいボルテージの高い舞台でした。

ネタバレBOX

母その2の長野さんは劇団の主宰・脚本・演出をされているそうで、
劇団員で黒子の相良さんが、
作者の脳内にめぐらされた人間愛的な喜怒哀楽をしっかり体現する、
面白い物語の原動力的に素敵な感じですね。
また、カヨさん、婚約者、書店の店長とアルバイト女子、魅力的で個性的、
作者の脳内表現の体現者が揃いとても良い感じでたのしめました。
ただ、2編観ないとわからない部分はちょっと残念。スバルとトミテは一体…
今度は1本ですっきり楽しめるとうれしい気がします。
次回作にも期待。
Infinity

Infinity

ハグハグ共和国

萬劇場(東京都)

2016/09/07 (水) ~ 2016/09/11 (日)公演終了

満足度★★★★★

バランスの良い心地よさ
人間誰しも生きる事には終わりが来る。
その時間が長いのか短いのか、終わりを知っているのか知らないのか。
信長の時代は人生50年。現代社会では短いのか?
明日が来る事を当たり前に疑わない自分の姿を省みる。
良テーマで、心地良い演出でした。
面白い舞台でしたが、贅沢を言えば、医師や看護婦の医療現場、
モデルやカメラマンなどタレント業界、リアリティが薄く漫画的に感じてしまった。
そこを丁寧に描いていただけるともっと素晴らしかったと思います。
次回作にも期待の大きい舞台です。

蛇舞

蛇舞

コントーションスタジオ ノガラ

〒 161-0034東京都新宿区上落合2丁目13-10 NTKハイム地下1階(東京都)

2015/11/21 (土) ~ 2015/11/22 (日)公演終了

満足度★★★★★

驚愕の柔軟性
初めての扉を開ける「コントーション」の世界。
身体の柔軟性を中心に、アクロバットにエアリアル
見ごたえのある前身パフォーマンスに新鮮な」感動を覚えた。
鑑賞の仕方?オーディエンスの乗り方?
まだまだ未知の分野で戸惑いもあったが
メジャーへの過渡期なのだろう。

次回の公演にも期待します。

ネタバレBOX

パフォーマーも手探りの部分がある様で
一つのショーとしては、まだまだ伸びしろがたくさんあるとおもう。
しかし、パフォーマーの見せ場タイミングと、観客の共感ポイントに
まだまだズレがある様でした。
一つ一つの技や身体表現が素晴らしいので
朗読やNAなども多用して、もっとストーリー性を持たせて判り易くすると、
理解しやすいと感じた。
蓮池温泉 愛の秘宝館 東京公演

蓮池温泉 愛の秘宝館 東京公演

仏団観音びらき

戸野廣浩司記念劇場(東京都)

2015/11/20 (金) ~ 2015/11/22 (日)公演終了

満足度★★★★★

濃厚えんため
一見、危険な香りのする色モノ系かと思いきや!
芯のある社会派ベースの下ネタエンターテインメント。
失礼ながら、綺麗系のお姉さんやイケメン男子じゃないところが、
エロっぽくさを封じ込め、笑える下ネタになっていたのかもしれない。
前説の様な客入れ写真撮影会にはじめり、御ひねり強要、
最後は要らないもの処分で荒稼ぎの千本引き!
このサービス精神の塊は関西気質なのであろうか?
結構、心地よかった。



ネタバレBOX

男女の営み、家制度、親子関係、そして不妊。
不妊のシチュエーションは結構えぐい切り口で、あまり笑えなかったが、
全体的に人間本来の性と生を考えさせる物語だった。
ザッツ!浪花のエンターテインメントを楽しめた。
愛せ、讃えよ、我は幻覚の王

愛せ、讃えよ、我は幻覚の王

レティクル座

d-倉庫(東京都)

2016/03/19 (土) ~ 2016/03/21 (月)公演終了

満足度★★★★★

壮大なる叙事詩
21人の大所帯が3階建ての堅牢な装置で奏でる壮大なる叙事詩。
尺的にはチョット長いかなと思うものの、
王室、スラム、マフィアなどにカテゴライズされ、
役割とキャラが確立し出番も重ならず、理解しやすい展開は良かった。
しかしゴリラくんがあれほどに重要なキーマンだとは思っておらず、
最初はさらっと観ていたが、幅広い演技と見せ方は秀逸な身体表現で
かなり引き込まれた(ある意味、主役の様)。
キャラクター的には、預言者のベッピン、マフィアのボスが、
衝撃的に面白かった。今後もチェックさせていただきます。



ネタバレBOX

銀魂的にふり幅の広いシリアスとギャグ、
そしてブリッジ的に入る壮大なダンスは、やっぱり流行物なのか?
三幕構成で視点を変えて見せる事で、
複雑で深い物語が判り易くなったと思うが、
中だるみ的な部分を整理して100分位でまとまるともっと良かったかも。
砂漠の旅人をストーリーテラー的にもっと活用してもいいかもしれない?
日暮里の地に降り立つ壮大なるエンターテインメントに拍手。
飛び火

飛び火

劇団天動虫

【閉館】SPACE 雑遊(東京都)

2016/09/28 (水) ~ 2016/10/02 (日)公演終了

満足度★★★★★

衝撃的な世界観
劇団天動虫さん満を持しての本公演はエネルギッシュな人間活劇。
黒衣の群衆の中で一人、一つ先の世界を見据える主人公のウイリー、
そして市井の民の希望と欲望を誘う白いドレスの少女。

様々な想いと感情が絡み合い、深く考えさせられる無骨な舞台。
女優陣が多いにも関わらず、
白いドレスの少女以外、登場人物が全て男性であるのも意味深。
昨今の小劇場ではかなりの長尺の2時間20分も、
飽きさせず惹きつけるところは演出の妙であろうか。
劇団としての成長と表現力の幅を見せつけられた舞台でしたが、
個人的にはファンタジックな世界観と観客をひきつける、
軽妙なテンポの笑いもまた見てみたいところ。
劇団員のみなさんの多くが裏方だったのも少々残念でしたが、
千秋楽で、ジョニーさん、藤江さん、木﨑さんの3Sが観られたのは良かったです。
次回作はみなさんの登場も観てみたい、
そして演出の帆足さん出演の舞台も期待。

ネタバレBOX

飛び杼が飛び火であるったのは、火を制する事で進歩してきた人間にとって、今まさに原子の火と共生する事が進化のテーゼであるという事なのか。
革命前夜の荒ぶる魂に震える感覚が伝わる。
真っ赤に弾けたのは熱い血潮なのか、業火なのか、
衝撃的なシーンの波動にゆさぶられる感覚は小劇場の醍醐味の一つでは。
難しいテーマ性のさることながら、要所に天動虫カラーも健在。
ウイリアム・ノア・チャールズ・オリバーの故郷の悪友たちとの会話、
ジャッ君とウイリーの息の合った応酬、ネッドの親方率いる運送会社。
喜怒哀楽のバランスは非常に秀逸うまかった。
しかし、長大な物語のため役者陣それぞれ幾重にも別役を演じるが、
その切り替え見せ方にはもう一工夫欲しいところ。
法廷場面の陪審員、温井さんはジャッ君なのか、杉本さんは親方なのか、
ちょっと迷ってしまった。
また、杉本さんは天ポリで大きい人やってるだけあって、
やっぱり天動虫でも女優さん持ち上げてるんだと笑えた。
面白くて良い役者さんですね。
出番なしとされてた真宥子さん出番が少ないながらも存在感ある役どころと素敵な演技で良い表情でした。

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