G-kunの観てきた!クチコミ一覧

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what's your destination?

what's your destination?

遊々団★ヴェール

TACCS1179(東京都)

2018/10/03 (水) ~ 2018/10/07 (日)公演終了

満足度★★★★


輪廻転生、六界の新たな解釈と表現になるほどと思う。
張り出し型のステージで3面客席に傾斜をつけたステージも面白い。
役者さんたちも演技力が高い方が多く、現世から飛び出た世界観をきっちりホールドして、
この世界観を確立させている。中でもしおりさん?役のクセ者が特に良かった。
一つ残念なのはステージサイドの席からはバスの反対側の演者さんの動きが見えず、どんな表情で語っているのかを感じられなかった。
変形ステージならば各席からどのように見えるかもシミュレーションして演出してもよいかと。

秋の超収穫祭

秋の超収穫祭

feblaboプロデュース

新宿シアター・ミラクル(東京都)

2018/10/01 (月) ~ 2018/10/02 (火)公演終了

満足度★★★★★

脚本の構成力。役者の演技力。演出家の情熱。
何が特出したのかどこに要因があるのか、制作過程や稽古を見なければ解り得ないが
そんな事よりも舞台上で演じられているこの物語と飛び交う台詞が心地よい。
「いまこそわかれめ」眼の前で繰り広げられえいること、そこから想像すること、
帰途で思い起こすこと、様々に変化して面白さをぶり返す。気持ちの良い作品。
「日曜日よりの使者」は②度めの観劇となるが、やっぱり切なさが心に響き、ちょっと悲しくなる。どんな言葉よりも、見るべき1本

ハゲ・デブ殺人事件

ハゲ・デブ殺人事件

友部康志ひとり会

ココキタ(東京都)

2018/09/15 (土) ~ 2018/09/24 (月)公演終了

満足度★★★★★

たった一人の語り舞台。
一人称の語り部的なスタイルかと思いきや、立つて語る落語スタイル。
語り口は柔らかく、耳障りがよく判り易い。
テンションが上がると少々舌の動きが付いていかない事もあれど、
全体を通して説得力があり熱量が溢れ出るステージ。
つかこうへいさんへの尊敬、畏怖、憧憬、様々な想いが交差し
惹きつけられる魅力あふれる物語でした。
汗だくの怪演お疲れ様でした。また何かを観られる事を願います。

故郷、〇庭にて

故郷、〇庭にて

劇団milquetoast+

APOCシアター(東京都)

2018/09/07 (金) ~ 2018/09/09 (日)公演終了

満足度★★★★★

パズルのピースを外枠から埋めてゆくように少しずつ現れる物語。
怒りや憎悪にはさまれ流れを緩やかにするコミカルな表現。
ピースがはまるごとに繋がる物語が心内を圧倒してくる。
作者の脳内をめぐるように走りぬく役者の言葉一つ一つが心に響く。
ある意味、ダークファンタジーともとれる不思議で楽しい作品。
特に女子学生のアジテーションは全身を覆い尽くす力で凌駕され
その圧倒的な存在感にひきつけられた。
女優陣の熱演が光る舞台でした。

恋も知らないで

恋も知らないで

HitoYasuMi

シアター711(東京都)

2018/08/29 (水) ~ 2018/09/02 (日)公演終了

満足度★★★★★

初めて観させていただいた団体さん誰がどの役者さんか不明ですみません。
女性視点のあるシニア少女コミックのようで、あれだけのド変態犯罪者を爽やか好青年に見せる運びは巧技。
便利屋さんメンバーや周囲のキャラも徐々に色付けされ役割が判明し、後半のシリアス展開で更に役どころが明確になる流れはとても面白い脚本。
便利屋の剛田さん、相原さん、あさってくるの佐川さんなど、表現力も高くキャラも建つ演者さんが
クロスする会話展開が秀逸な面白さ。
ちょっと噛み過ぎなところもありましたが、それを上回る面白さを醸し出していました。
また別の物語もぜひみてみたいです。

ふたり、坂の途中で

ふたり、坂の途中で

ウゴウズ

十色庵(東京都)

2018/09/01 (土) ~ 2018/09/03 (月)公演終了

満足度★★★

シュールを超えてシュールレアリズムの表現の様に、
脳内の無意識下に潜在する欲望や願望が湧き出るような感覚。
ある程度整理したのだろうがト書き部分まで感じられるかどうか
そしてこれが面白いのか面白くないのかは個人の嗜好によるところ
表現力の高い役者が揃った事で見ごたえがあったことは確か。

二代目なっちゃんの愛人。

二代目なっちゃんの愛人。

なかないで、毒きのこちゃん

OFF OFFシアター(東京都)

2018/08/21 (火) ~ 2018/08/30 (木)公演終了

満足度★★★★★

いやあマヂ楽しかった。どうしても好き嫌いは分かれるとは思いますが。
なっちゃんも、愛人も、二代目も、もちろん妹も、新潟の実家も、お父さんも、
現実と虚構のラインがオフサイドトラップの様に動き回り観るものを翻弄する。
確かにいえることは芝生みどりさんは可愛かった。

招きたい客

招きたい客

座★ピカロ et teamDugØut 共同プロデュース公演

武蔵野芸能劇場 小劇場(東京都)

2018/07/14 (土) ~ 2018/07/17 (火)公演終了

満足度★★★★

ミステリーの構成としては良く出来ていたものの、
動機付けと背景の弱さが物語り全体に影響して、少々説得力に欠けていたところが残念。
舞台中央の豪華なソファーが印象的な立体感あふれる美術セットも、
2階部分をもう少し有効に使えると、もっと見せ場が膨らみ面白かったのでは?とも思う。
全体的には出役とエピソードが多すぎで、まとまりが無く見え、
全体の説得力の無さもそこが遠因かなとも思う。

Vの果て

Vの果て

劇潜サブマリン

王子小劇場(東京都)

2018/07/12 (木) ~ 2018/07/15 (日)公演終了

満足度★★★

退廃的な世界観が構築されるも、エロティック的な艶やかさも、
ゾンビ的な恐怖感もあまり感じられずにチョット残念。
作者の脳内ワールドフェスティバル全開的なところは良かったものの、
それを納得させるだけの物語性か、シーンの衝撃性がもう少し欲しかった。
また違った作品もみてみたいところ。

分別盛りたいっ!

分別盛りたいっ!

ひとりぼっちのみんな

パフォーミングギャラリー&カフェ『絵空箱』(東京都)

2018/07/11 (水) ~ 2018/07/16 (月)公演終了

満足度★★★★

音楽劇のようなメロディアスで創造性が広がるオープニング。
何が語られ始めているか次第にカタチが見えてくる。
行き詰った作家の脳内妄想と葛藤に満ちた現世が時間軸も飛び越え行き交う。
場面場面として面白く、好きな展開ではあるが、物語性が薄く伝わりにくく、好き嫌いが判れるところ。
全体に女優さんが多く女性上位的な感じなれど、
男の役者さんも個性を発揮し面白さの伝わる少数精鋭さが良かった。
できれば、あのレベルの高い音楽性をもっと上手く活かした物語も見てみたい気がする。

蒲田行進曲

蒲田行進曲

ふれいやプロジェクト

シアターKASSAI(東京都)

2018/07/04 (水) ~ 2018/07/09 (月)公演終了

満足度★★★★

様々な団体が脚色し上演を繰り返す名作だからこそ、演出家・役者それぞれの想いと技量が問われる物語。
現代的に綺麗に仕上げた感があるのは銀ちゃんとヤスが格好良すぎなのか?
照明の演出も華麗で、階段落ちもなるほどと思わせる。
個人的にはもっと泥臭く銀ちゃんを中心に振り回されるヤスと小夏の真情の吐露を見せ付けられたかった。
気もするが、なかなかよくまとまった面白い舞台でした。

硝子の獣

硝子の獣

雀組ホエールズ

「劇」小劇場(東京都)

2018/06/27 (水) ~ 2018/07/08 (日)公演終了

満足度★★★★

人間はこのまま生まれ変わる事が出来るのか。
人間は人の犯した過ちを許す事が出来るのか。
罪を償う事と人として更正することは相反するのか
少年犯罪において様々な齟齬をはらむ現状はその立場によって様代わりする。
問題が判り易く、物語的に引き込まれる秀逸な舞台でした。

プロポーズ難民

プロポーズ難民

ピヨピヨレボリューション

吉祥寺シアター(東京都)

2018/07/13 (金) ~ 2018/07/22 (日)公演終了

満足度★★★★

エンターテインメント集団として確立した感のあるピヨピヨレボリューション。
歌やダンスはもちろん、タイムリーなテーマ性とキャッチーなタイトルも魅力的。
多くの観客に高揚感と共感を与えてくれる個性的で素敵な役者陣も見所の一つ、、、
個性派アマゾネス軍団には喜怒哀楽の哀が熱くなることを期待。

ネタバレBOX

「プロポーズ難民」引きの強いタイトル通りの面白い物語。
しかし舞台空間の広い吉祥寺シアターが上手く活かしきれてなかったのは残念。
10人の花嫁候補が入り乱れる展開は常時大人数が舞台上にいることから全体に平面的な印象がぬぐえない。
200あまりのキャパで客席の傾斜が大きい劇場では見下ろす感じで観るお客さんが多く、100程度の劇場で平面的な客席構成の見方とは大きく違うような気がした。
次回作にも期待。
ダイアナ

ダイアナ

feblaboプロデュース

新宿シアター・ミラクル(東京都)

2018/06/21 (木) ~ 2018/06/25 (月)公演終了

満足度★★★★

様々なジャンルにおいて演出力とプロデュース力が高い
feblaboらしいストレートな舞台。
舞台上で創られる虚構世界へ一瞬で引き込む巧みな術。
役者がよいのか演出が巧なのか心地よいテンポに惹きこまれる。
単純明快男女の恋愛物語なのに複雑に絡み合うから面白い
なににせよ、その先へと膨らむ想像。
思春期の初恋を引きずる年下男に想われ
仕事一筋の寡黙な男に後押しされ、
生み育てた息子に守られる。
どれだけ魅力的な女性のだろう「としこ」。
としこへの妄想も膨らむ物語。

フランケンシュタインー現代のプロメテウス

フランケンシュタインー現代のプロメテウス

演劇企画集団THE・ガジラ

ウエストエンドスタジオ(東京都)

2018/06/07 (木) ~ 2018/06/13 (水)公演終了

満足度★★★★

下北沢の地下劇場のような客席2面の変形ステージ。仄暗い階段を辿り別世界に誘う雰囲気も心地いい。
原作の醜くも知的な怪物が金髪の中性的な女性に。
生命の創造と性差の壁を体現し、一考させる深い味わいの物語。
フランケンシュタインという稀代な作品をベースに想像力豊かに膨らませた脚本。空想の畏怖と現実の恐怖を感じさせる演出。ともに秀逸で惹きこまれる。
少々残念なのは、この物語を演じるに少し経験と力量が達しない役者さんもおられたこと。そして作品にはまったく関係ないが、メインエントランスに灰皿があることで、周囲を気にせず通路全体で喫煙する関係者さんが多数いたこと。
良い作品だっただけに残念でした。

二度寝

二度寝

P×P プライムシアタープレゼンツ

PRiME THEATER(東京都)

2018/05/17 (木) ~ 2018/05/20 (日)公演終了

満足度★★★★

丁寧な作り、繊細に練られた台詞、訴える演出に楽しませてもらった秀逸な作品。
高さも広さも制約のあるスペースを活かすには、やっぱりあのベットは異常に大きかった。
電動のリクライニングは欲しいところだと感じるが、役者の動きを制限し、観客の目線もブラインドする大きさならば箱馬ベットのほうがまだ良かったのではと感じる。
また、個性が光る女優陣は魅力あふれ、ぜひ別の作品でも観てみたいと思わせる。
が、前半の男性陣の歯がゆい演技と噛みまくる台詞は残念。後半は全体にテンポ良く男性のノリもよくなり
畳み込まれる用に展開する物語に惹きこまれる。
美術セットにとらわれない別の作品も観てみたい。

OvObインプロライブ!!

OvObインプロライブ!!

ユーキース・エンタテインメント

STUDIOユーキース(東京都)

2018/05/18 (金) ~ 2018/06/10 (日)公演終了

満足度★★

まず言える事は、演劇公演であれイベントであれ、一つの形として観客に見せる事が前提であると思うが
このイベントでは人(身内や友達でない一般の第三者)に見せるという意思と力が少々足りなかったようだ。
インプロ、即興劇と謳った公演は始めてであったが、ワークショップの延長戦の様に、
公開レッスンを覗いているようで切なかった。
各回で出演者が多少違う事もあるが、演技経験やスキルの高そうな演者さんもおられたようですが
出番も少なく、なぜこのような展開になられたのかも少々疑問に感じました。
また、開場時間、開園時間が押しても何の案内も無く、当たり前の様に進行するのも違和感。
そして、ドリンク販売があったこともあるが、開演前からお知り合いや身内の方との馴れ合いとおしゃべり
出演者紹介のトークもかき消される自由なおしゃべりタイムも良くわからない。
この辺は高校生の文化祭のノリと進行で切なさを覚える。
きっと毎度毎度がこうではなく、本公演はもっとしっかりしているのだろうと想像してみる。
興味深い役者さんも何人かおられたので演技を即興の面白さをもっと見せて欲しかったと感じた。

Y FUTAMATA vol.2

Y FUTAMATA vol.2

ロ字ック

小劇場B1(東京都)

2018/05/09 (水) ~ 2018/05/13 (日)公演終了

満足度★★★★★

力一杯振り切った意欲作の三色丼は好みが判れるであろう作品群。
『ぼんやりした話/セプテンバー』
前衛、シュール、不寛容…。ゴングと同時にラッシュを掛けられたように同期する作業に四苦八苦。ノックアウト寸前の不条理さに笑えてくるところも。一本目からスゲーって感じ。
『Re:』
これもまた鋭く尖がった構成で、役者さんの力量に左右さるような作品。
舞台上の演者さんの身体表現が素晴らしく、妖しい世界観に惹きこまれる。これ結構面白い。
『カラオケの夜』
コチラは打って変わってストレートな二人芝居。自分の歩んできた道を振り返り、反省させられる感じで少々辛い。夫婦最後の夜、核心から一定の距離を保つアウトラインをなぞる台詞と、機敏に反応する表情。小劇場の密な空間を有効に使った演技と演出が面白い。
本公演ではどんな作品を見せてくれるのか楽しみなところ。

Broken Clock ブロークン・クロック

Broken Clock ブロークン・クロック

劇団Turbo

駅前劇場(東京都)

2018/05/09 (水) ~ 2018/05/13 (日)公演終了

満足度★★★★

30年の歴史の劇団Turboさん、失礼ながら初めてみせて頂きました。
小劇場では珍しくというか何と言うか、真っ当な発声と発音、滑舌に感動を覚える。
バブルを実体験した世代がフィットするボケネタは、作者の好みか客層に合わせたのか懐かしさを感じる。

ネタバレBOX

時折はさまれる下ネタも含め、大いに笑える楽しい作品。
大喜利、ギャク、リズムネタなどなど多彩な笑いの要素を織り込んだエンターテインメント。
役者さんみなさんも真面目なのか真剣さと一所懸命さが見えてくるのは逆に残念。
もっと気楽に笑いのリズムに乗って楽しみたい。
まいっちんぐマチコ先生

まいっちんぐマチコ先生

舞台版まいっちんぐマチコ先生実行委員会

ブディストホール(東京都)

2018/05/03 (木) ~ 2018/05/06 (日)公演終了

満足度★★★★

軽快なテンポで客席を巻き込み展開する舞台は、
往年のドリフターズのロングコントを彷彿とさせる楽しい作り。
バカバカしくも笑える開放感たっぷりの内容は、予想以上に秀逸な出来で感動。
濃厚な時間を過ごすものの、この内容で笑いながら劇場を出ると
築地本願寺であることを再確認しためらいも覚える。

ネタバレBOX

楽しい内容であるものの、役者さんのスキルや出来不出来の差が大きい。ファンの方であれば笑顔でドンマイですが、ドタバタコメディとは言うものの、そこはもう少しがんばって欲しいポイント。
また、客席に出て劇場全体を巻き込む演出も魅力が大きいものの、目の前に立たれブライドされると
舞台上がまったく見えないというのも考えもの。

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