G-kunの観てきた!クチコミ一覧

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第16回公演『大人』

第16回公演『大人』

劇団天然ポリエステル

中野スタジオあくとれ(東京都)

2016/06/30 (木) ~ 2016/07/03 (日)公演終了

満足度★★★★★

熊と柳のコンビが最高
初めて伺う天然ポリエステルさんの舞台は中野あうるすぽっと。
細い階段を下りると広がる小汚い事務所…の様なセット。さてどうしよう?
キャラクター勝負の学芸会でない事を祈り着席。
ドタバタする制作陣を眺め、お客さんを見てないなー大丈夫?
前説の3人が組登場で気持ちもUP。
ちょっとスーパー銭湯の大衆演劇の香りが漂うも前説には親近感。
さー暗転で幕開け!目の前に巨体の熊八現る!
そこから始まるテンポの良い展開は目まぐるしくも面白い!
ドタバタコメディの王道のごとく楽しい舞台。
プロットもストーリーもしっかりしてるのだから、
笑いは爆笑を狙い、泣きは涙が頬を伝うように、
もっと振り切っちゃっても良かったと思う。
あっ稲毛K's Dreamのポスターにも笑った。
期待以上に面白い舞台でした。
役者さんたちが楽しい舞台を作ってるので、
制作運営のみなさんも頑張ってください。、

劇作家女子会!R

劇作家女子会!R

劇作家女子会。

王子小劇場(東京都)

2016/07/01 (金) ~ 2016/07/10 (日)公演終了

満足度★★★★★

もう一度観たい
特異な個性が放つ四つの物語は、ベクトルは違うものの
マイノリティを切り取る視点は様々な事柄を考えさせられる秀逸な作品。
1話目の「DOG」は、
己の存在を失い自己崩壊する中で他者に牙をく女の
「みんな死ねばいいのに」という心の叫びに共感する。
2話目は「だるまかれし」、
世の中の歪みに陥る三人は各々が居辛さを抱える少数弱者。
社会に認められない辛さが身につまされる。
この2つの物語は変化球の遠投の様に受け手を惑わせ考えさせる。
「絶対恋愛王政」は学園カーストを乗り越え、自己矛盾に葛藤しながら成長し
愛を貫く二人。見た目と違う清々しい二人に感動。
最後の「幻燈」は、受け取り方で大きく変化する現実と隠された真実。
映像とリンクする熱い言葉の波が心地よく、大いに考えさせられる。

流れるような展開も良かったが、
一つ一つの物語が考えさせられるポイントが多く、
一話ごとに余韻を楽しめても良かったかもしれない。
出来れはもう一度リピートしてみたいところ。

劇作家女子会は、社会のはみ出し者が好きなのだろうか。

ネタバレBOX

コミカルに笑えて考えさせられる坂本鈴さんの「絶対恋愛王政」。
一人一人のキャラクターも立ち、アニ研部長と生徒会長の対決が面白い!
河南さんのラムちゃんコスプレもある意味大いに笑えた。
その中で人間への敬意と愛の成長も描き出す言葉の応酬は、
だるめしあんの2人らしい楽しさを感じられた。
「だるまかれし」でアスペルガー、「絶対恋愛王政」で会長の右腕、
「幻燈」で妻の友人と、全くカラーの違う女を演じていた
小田さやかさんの演技力にも感動。とても面白かった。。



お芝居は良かったけど、
COLORS

COLORS

天才劇団バカバッカ

吉祥寺シアター(東京都)

2016/06/10 (金) ~ 2016/06/19 (日)公演終了

満足度★★★★★

やっぱりバカバッカ。
ポケットの多いエンタメ性あふれる集団の楽しい舞台を満喫。
笑いのジャブが効果的で、ま
るで観客を巻き込む一体感を味わうコミックショー?の様に見えても、
ベースにしっかりとしたテーマ性を抱えている欲張りな物語。
役者さんのスキルの差が結構あったものの、
座長を筆頭に主要な役者さんが要所をしめるチームワーク。
人物の関係性を理解するのに少々手間取ったが
徐々にこのチームの心地よいリズムに巻き込まれた感覚。
劇場はスタジアム形式で全体的に見易くストレスフリーなのに、
音響的には、あの広い空間もあってか
少々台詞が聞き取れない場面(横向き、小さい、かぶる、早口)もあって、
ちょっぴり残念でした。

どりょく

どりょく

かわいいコンビニ店員 飯田さん

北池袋 新生館シアター(東京都)

2016/06/02 (木) ~ 2016/06/12 (日)公演終了

満足度★★★★

不思議な感覚
一粒で二倍三倍楽しめる短編集は大好き。再演ヴァージョンを観ました。
人間の本音の欲といやらしさを改めて見せつけられる様で案外重たかった。
笑いのツボとトラウマの琴線が紙一重に交錯する舞台。
一話目の「幸福の論理」は、
話も面白くエネルギッシュな役者さんに圧倒される舞台であったが、
あまりにも身につまされ、笑えず切なさがつのった。
三話目の「とべひこうき」は特に秀逸。
ブラック感満載だけど物語も演者さんも素晴らしかった。
あのGの方ブロッコリーみたいで面白い。声も良かった。
とてつもない物語でもないのに、
あらゆる方向から心に刺さる三本セットに感服。構成と台詞なのかな?
役者さんもみなさん素晴らしかったですね。

ネタバレBOX

ただ一つ…言えるのは、あまりにも身内?お友達?が多すぎるのか、
物語と無関係に大笑い…。
ちょっと残念でした。
最悪な大人

最悪な大人

劇団献身

OFF OFFシアター(東京都)

2016/06/03 (金) ~ 2016/06/12 (日)公演終了

満足度★★★★★

バカな男と計算高い女
乗りの良いギャグと筋の通ったマジ話が心地よく混在する親子物語。作者の私小説的なエピソードを基に組み立てられた物語は、笑いを誘いながらも人間の持つ醜い部分を曝けあう。
最悪な大人というより、
人間そのものの最大公約数がそろった現代社会の縮図のよう。
自分自身はどうなんだろう。誰に近いのだろう。
笑いの中にふと振り返る様に様々な思いが交差した。
狂気と歓喜の共存は楽しい。

あのセットは素晴らしく面白い。装置も転換も。

ネタバレBOX

泣かせる話。泣くシチュエーション。ながらも、
アウトサイドボクサーのようにヒット&ウエイで、
涙腺はくすぐれど涙は流させない。
いつまでも三歩進んで二歩下がる感じが少々歯がゆい。
しっかり泣かせて笑い飛ばせる展開にも期待。
涙の処理が嫌いなのか?
許されざる者

許されざる者

シンクロ少女

OFF OFFシアター(東京都)

2016/05/17 (火) ~ 2016/05/24 (火)公演終了

満足度★★★★★

BADEND観ました
ハッピーエンドに触発され、バッドエンドも観て来ました。
Wキャストを見比べる楽しさと、
魅力的な役者さんの演技を間近で見られたのはとても良かった。
現実社会ではきっとバッドエンド以上に醜い現実が付きつけられるんだろうな。
ナツコ役の宮本奈津美さんと根本宗子さんともに素晴らしく、
見られて良かった。

東京ポリスレッスン

東京ポリスレッスン

劇団 演劇らぼ・狼たちの教室

アトリエファンファーレ高円寺(東京都)

2016/05/26 (木) ~ 2016/05/29 (日)公演終了

満足度★★★★

勢いは重要。
売春捜査官ベースなんですね。
前説でもありましたが、若さゆえの荒々しさと、懸命な演技。
良い意味で頑張ってる感が前面に出てすがすがしかった。
役者の年代に比べ、ギャグセンスが少々古い感じに無理している空気感が漂う。
せっかくの笑いどころなので、
ここは脚本の狙いを理解・意識して見せてほしかった。
しかしながらエネルギッシュで面白い舞台でした。

10分間カセット

10分間カセット

張ち切れパンダ

【閉館】SPACE 梟門(東京都)

2016/05/26 (木) ~ 2016/05/29 (日)公演終了

満足度★★★★★

心地よい絡み合い
ありふれた日常に起こる小さな事件。
道路の凹凸の様な出来事から、本音と建前の表裏一体である
人間の当たり前の出来事がこんなにも面白いのか。
役者さんの表情、台詞一つ一つが説得力を持ち、
感情移入できる素敵な舞台でした。
格子で仕切られた別空間の描写。
段ボールとベットだけのシンプルな美術も、
人間の日常で切り取って見せるのに効果的だったと思う
役者各人がどのような表現をするのか、別の作品もぜひ観て見たい。

余計者

余計者

teamキーチェーン

d-倉庫(東京都)

2016/05/18 (水) ~ 2016/05/23 (月)公演終了

満足度★★★★

もっと熱くても?
物語のベースはよくある話の一つであるが、
タイトルにある通り「余計者」は一体誰なのか?
面白いプロットは興味深く物語の構成も中々良かった。
しかしながらもっと丁寧に個々のディティールを作り込み、
役者のセリフの説得性をコントロール出来たら、
更に深みのあるサスペンスに仕上がっていたのではと思う。
美術装置セットも考えられ面白い演出であったが、
一つの部屋を全ての関係者の共有とするには、
少々変化を入れるなり説明なりがあっても良かったかもしれない。




ネタバレBOX

挑戦的で面白い舞台だったからこそ、
もうひと工夫と丁寧な描写を期待したい。
役者さんの実力差も大きかったようで、
演出で芝居の統一感を出してほしかった。

最終的には妹にも認識されず、彼が余計者だったんだろうな…。
もう少し泣かせてくれても良かったかな。
櫻の園2

櫻の園2

劇団ガソリーナ

ザムザ阿佐谷(東京都)

2016/05/19 (木) ~ 2016/05/22 (日)公演終了

満足度★★★★★

はじける。
映画「櫻の園」の記憶を辿りながら劇場へ。
創立記念日に繋がる1年のあゆみである前半と、
後半は映画と交錯する上演に向け動き出す2時間のカウントダウン。
物語は面白く出来上がっていたものの、
時間が足りないのか描き方が少々雑になった感じ。
演劇部の1年、
もしくはあの日のサイドストーリーを深くした方が良かったかもしれない。
しかし、舞台そのものは魅力的な女優陣が揃い、
荒削りな部分もあるものの、
楽しく弾けた高校生の魅力を描きだしていて面白かった。
それそれの劇団での舞台にも期待。



ネタバレBOX

役者の数が多く前半で登場人物のキャラ付けができる部分で、
感情移入できるほどの動機付けが薄かった。
引退した3年生や、新入生はその役どころで判り易いものの、
大事な2年生たちが判りにくく残念だった。
また、当日パンフも出来れば顔と名前が一致できるものが嬉しかった。

初見、映画を観ていない人にも判り易いと、
もっと良かったかも。
許されざる者

許されざる者

シンクロ少女

OFF OFFシアター(東京都)

2016/05/17 (火) ~ 2016/05/24 (火)公演終了

満足度★★★★★

ハッピーver。幸せなのか?
面白い。
魅力あふれるキャラクターを備える5人と、
リズミカルにクロスする場面と会話。
難しい事抜きに楽しめた。
カオスな人間関係が蠢く濃密な物語、許されざる者は誰だったのか?
やっぱりみんな?なの?
とにかく、時間をやり繰りしてバッドエンドもぜひ観たい。
間に合うかな?

ネタバレBOX

本のキャラクターが良いのか?役者さんの演技がスゴイのか?
魅力たっぷりな許されざる5人。
とくにサヤカとナツコは両極端で相反するSとNの様。
しかし根底は同じ人間、
欲と煩悩に左右される女の性と、母なる女の強さは同じだった。コズエもね。
で、許されさるものは誰
劇読み!6

劇読み!6

劇団劇作家

【閉館】SPACE 雑遊(東京都)

2016/05/04 (水) ~ 2016/05/11 (水)公演終了

満足度★★★★★

「あの子の飴玉」坂本鈴さん
新鮮で鮮烈だった舞台『あの子の飴玉』。
リーディングを初めて見ましたが脚本のドラマ性がクローズアップされて、
作者の意図が判り易く衝撃的に面白かった。
舞台版で良く理解できなかった部分や、
台詞が聞き取れなかったところもしっかり伝わってきた。
改めて秀逸な脚本に魅せられた。
また舞台とは違って、妹の実果子を河南さんが演じていてるのも良かった。
やっぱりこのポジションは彼女がハマる気がする。
あらためて台本読んでみたかったな。
開演前に販売していた様ですが考えてるうちに来なくなって、
帰りでいいかなーと思ってたら、終演後は売ってなかった。…残念。

吹雪の山荘にて

吹雪の山荘にて

カスタムプロジェクト

調布市せんがわ劇場(東京都)

2016/05/03 (火) ~ 2016/05/05 (木)公演終了

満足度★★★★

そうだよね。
テーマというか主題が「観客を欺く」なんだろうな。
サスペンスの緊張感や、謎解きのワクワク感とか、観客目線でなく、
脚本設定ありきの物語作りに感じられた。
だから謎解き説明で、
「ここにも、あそこにもヒントを置きました」的な説明になるんだろうな。
個性的な役者さんが揃い(みなさん声質が非常に良いですね)
芝居はそれなりに楽しめましたが、
映像部分多く、説明的な芝居が中心になってしまったのは残念。
時間的なアリバイ崩しやヒント探しなどに傾倒すると、
考える事が多くお芝居が純粋に楽しめない。
人間関係や動機、感情などを中心にすると、
もっと良芝居自体を楽しめたんじゃないだろうか?
試みやスタイルはとても良かったので、更なるステップアップを期待します。

スポットライト ~楽屋編~

スポットライト ~楽屋編~

劇団天動虫

要町アトリエ第七秘密基地(東京都)

2016/05/03 (火) ~ 2016/05/08 (日)公演終了

満足度★★★★

細やかな舞台
小さな舞台に15人の役者さん。ワークショップ公演と銘打つ通り、
これまでにない判り易さと平等な見せ場。
タイトルのスポットライトは、
この一人一人の役者を浮かびあがれらせていたんだなと感じる。
しかし天動虫らしい演出は健在で、
各所で笑えるポイントをちりばめ観客をひきつける。
役者個々の力量差が大きく、
劇団員3人がみんなをブリッジの様につなぎ物語を昇華させる。
しかし、あの座長役の俳優さんの熱き語りは見ごたえがあった。
次回の本公演も楽しみです。

ネタバレBOX

全体が十五役者漂流記的に漂っちゃった感が…。
みんなを見せたい気持ちが逸る様に、
設定や脚本にも表れせていたのかも。
しかしながら1時間30分余りの中で、
15人に役割と台詞と見せ場をつけられるところは素晴らしい。
これだけお客さんも入るのだから、もっと大きな箱でお願いします。
楽屋~流れ去るものはやがてなつかしき~

楽屋~流れ去るものはやがてなつかしき~

道頓堀セレブ

梅ヶ丘BOX(東京都)

2016/05/02 (月) ~ 2016/05/03 (火)公演終了

満足度★★★★

楽しいみなさん
「楽屋」初めて観させてただきました。
なるほどこれまでもいくつもの団体が上演してきた作品だけあって
物語はとても面白い。
そして今回の上演団体「道頓堀セレブ」さん、
関西テイストなのかと思いきや、
それほど関西っぽさを見せずにストレートな感じだった。
(他の団体さんと比べてないので想像ですが)
しかしみなさん抜群に演技が美味く、ぐいぐいと引き込まれてしまった。
舞台の距離感も良く、
役者さんの動きやセリフ一つ一つに面白さを感じられ楽しめた。
劇団さんには関係ありませんが、しいて言うならば、
屋外ノイズがあまりにも大きいのと、場内が異様に暑かった。。
またぜひ観て見たいみなさんでした。

Hit or Miss

Hit or Miss

メガバックスコレクション

阿佐ヶ谷アルシェ(東京都)

2016/04/29 (金) ~ 2016/05/08 (日)公演終了

満足度★★★★

心地よい舞台
初メガバックスコレクションでした。
あのお父さんのセイバーさんが、
しゃべるしゃべる物語の半分以上は一人で語りつくしたのではないだろうか?
最初の設定を整理理解するのに少々かかったが、
軽い物語から重厚なシリアス展開へ。
少々台詞が説教す臭いところもあったが、楽しめる1時間30分であった。

ネタバレBOX

あのセイバーさんとそれ以外の役者さんとで、
スキルの差が大きすぎるのが残念。
だからこそ余計に、あの台詞の弾丸が、
未熟な役者への愛の鞭の様で説教的になってしまったのかも。
(失礼な感じですみません)
でも熱い役者魂を見せつけられた思いでした。

多くは望みませんが、当日の制作運営はちょっと残念だった。
オプティーマへようこそ

オプティーマへようこそ

A.R.P

小劇場B1(東京都)

2016/04/30 (土) ~ 2016/05/01 (日)公演終了

満足度★★★★★

スポットライトに照らされた。
オーソドックスで有りがちな物語ではあるが、
それを面白く描くのが演出と構成力
。ダンスと芝居の融合と一言では済まされないダンススキルに圧倒され、
コメディ演出のメリハリ感が心地よく流れを作っていた。
難しい事は抜きにスモールディズニー的に夢は叶うを、
臆面なく突き出す潔さが楽しさをましている様に思えた。
それにしても、
良くもこれだけキャッチーにハマる役者さんを揃えたものだと感心。
愚問的にはダンサーが演ずるのか、役者がダンスするのかどっちだろう?

また、MCにつられ、ついついCD買ってしまったものの、
全員のサインは誰が誰だか判らないのはちょっと残念。
しかしながら、かなり面白かった。
コピー通り、下北がダンスの精緻になったのかもしれない。

ネタバレBOX

物語の中心線である障害物が父の反対であり、
その父の心変わりが残念ながら少々荒く描かれ、説得力が薄かった。
あそこもう少し丁寧に紡ぎだすことで親子の成長を感じられたと思う。
でも全体的に、失礼ながれも想像以上に面白かった。
『あなたへ』/『バカに幸あれ』

『あなたへ』/『バカに幸あれ』

天丼

荻窪小劇場(東京都)

2016/04/29 (金) ~ 2016/05/01 (日)公演終了

満足度★★★★★

ほのぼの笑える秀作
欲張りな2本立て。それぞれが面白いとは稀な出会い。
読み手の表情と抑揚だけで絵が見えてくる感覚は、
非常に心地よくその世界観にどっぷりと浸かれた。
この世のお人好し的なバカを集めた博覧会で、
互いのバカをフォローし合う人間味。
熱い想いが伝わる素適な作品だった。
この2本がともに繋がっているところも良かった。
次回作にも期待。


ネタバレBOX

「あなたへ」のタイムパラドクスの位置づけや、
現在と過去、手紙が何処へ行っているのかなど、少々判りにくいところ。
「バカに…」のちょっとした設定の無理矢理感。
それぞれ物語的に都合のよい感じではあったものの、
それ以上に説得力のある役者の演技力に圧倒されて楽しめた。
出来れば、役者さんが誰が誰だか判る当日パンフであればもっと良かった。
観ている人は身内だけではないですから。
ご一考を。
―ハムレット― 愛、解れて絡まり殺しあう

―ハムレット― 愛、解れて絡まり殺しあう

剣舞プロジェクト

恵比寿・エコー劇場(東京都)

2016/04/14 (木) ~ 2016/04/17 (日)公演終了

満足度★★★★

面白かったですね。
女性版を拝見しました。
古典の名作であるから様々な見方や評価がされるのでしょうが、
一つの戯曲として見れば設定の多少の綻びも含めて楽しめました。
物語の芯を成すハムレットやレアティーズの颯爽としたカッコ良さはもちろん、
ホレーシオや役者の人間らしい可愛らしさも面白い物語をつくりあげていた。
あのサーベルの殺陣はあまり見る機会もなく迫力満点の動きで良かった。
ミュージカル作品にも期待ですね。

世界の果ては、パンツの果てだ。

世界の果ては、パンツの果てだ。

Moratorium Pants(モラパン)

ムーブ町屋・ムーブホール(東京都)

2016/04/12 (火) ~ 2016/04/15 (金)公演終了

満足度★★★★★

カオスなパンツ 次も見たい。
【おもて】
素敵な歌と詩の世界。虚像と現実の境目を綱渡りの様に駆け抜ける関係性。
一生会う事も無く、交差点ですれ違っても判らない他人との共存関係。
花火がゆっくりと弾けるようにアレグロに、咲き乱れるアンダンテ、そして夜空一面に光の花が咲くヴィヴァーチェ。
一体この演出家の頭はどうなっているのだろう。
脳内の閃きをストレートに体現できる構成演出主演のマジック。
夢の世界を旅する超POPな時間だった。

佐山香織さんお疲れ様。


ネタバレBOX

【うら】
大きなステージを存分に活かした舞台美術と展開は、
アトラクションの様に手放しに楽しい。
しかしながら、そのぶん大きなキャパシティに対応できていなのでは?
50人100人規模の見せ方のままかな。
大きな箱では観客にフラストレーションがたまってしまう。
シートによって見えない、聞こえない、判らない
やっぱりそれは、ダメな事。
素敵なお話しが、かなり、もったいなかった。

劇団5周年おめでとう。

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