宮田直人の観てきた!クチコミ一覧

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夜のむこうの知らないじかん

夜のむこうの知らないじかん

からくりトイボックス

東演パラータ(東京都)

2016/12/17 (土) ~ 2016/12/18 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2016/12/17 (土)

ジャグリングをアンサンブルとして加えた演劇でした。
演者さんたちの雰囲気含めて、全体として温かく、ストーリーも非常に優しいものでした。比較的小さなお子さんなどが一番楽しめる内容だったかなと思います。
アンサンブルのジャグラーさんからもっと元気さとかが発信されていると、もっともっと楽しめた気がします。
パンフレットの文章読んだりしていると、公演自体の方向性がしっかりしているようで。これからもどんな作品を作ってくれるのか楽しみです。

JugglingStoryProject第一回公演

JugglingStoryProject第一回公演

Juggling Story Project

クレオ大阪東(大阪府)

2014/12/14 (日) ~ 2014/12/14 (日)公演終了

満足度★★★

JugglingStoryProject第一回公演
今回出演したメンバーの技術力やルーティンの完成度は圧倒的でした。
夜の部を観ましたが、全員合わせて4ドロップ。あの難易度で、この数はとんでもなく凄いことです。
勿論、やっている人にしか分からないようなマニアックな技も所々ありますが、単純に凄いと思えるような迫力ある技の数々は、一般の方にもジャグリングの魅力を十分に伝えたのではないでしょうか。

一方で、演出やその他スタッフワークに関しては非常に残念でした。
ストーリー全体の雰囲気や、シーンが持つ役割に合った照明・大道具の使い方など、演出家、舞台美術の担うべき役割を把握できていないのが舞台を見ていてよく分かりました。
多種多様な演出方法が確立されている演劇の世界を見て、ジャグリングに合うストーリーや舞台効果の研究をする必要があると感じました。
ジャグリングを通じて一つの舞台作品を作ってほしいという個人的観点からの意見です。

企画自体には間違いなく力があります。
ジャグラーだけでは出来ないことを把握して、スタッフを含めて日本一のジャグリングの舞台になっていくことを期待しています。

友達

友達

sunday

AI・HALL(兵庫県)

2014/07/11 (金) ~ 2014/07/14 (月)公演終了

満足度★★★★★

友達
個人的な感想ですが、とんでもなく好きな作品でした。
社会の奥底に隠蔽されたマイナスをじわじわと感じさせるものでしたが、優しさや繋がりを巧みに利用した内容で、戯曲としての技巧にただただ感心して観劇しました。

何より演出が素晴らしかったです。
安定感のある役者さんたちの演技があってこそでしょうが、舞台美術との親和性が高く、突発で入る狂気的な群衆演技が、良い意味で芝居を不安定にさせていました。
演劇というと、メッセージ性ばかりに気を取られてしまう場合もありますが、この劇団は、芝居をどれだけ「伝えるか」より、芝居をどれだけ「面白く出来るか」という方向で考えているように思えました。
鳥籠や電話でのやり取り等、遊び心満載なのも素敵でした。

一度しか見れなかったのが、非常に残念です。
演出にじっくり目を凝らして、もう一度見たいと思える作品でした。

誰でもない/終わりをみながら

誰でもない/終わりをみながら

ながめくらしつ

シアタートラム(東京都)

2014/12/21 (日) ~ 2014/12/23 (火)公演終了

満足度★★★★★

誰でもない/終わりをみながら
第一部の『誰でもない』はジャグラー10人による群衆演技。
個々のスキルに裏付けされた、流動的でロジカルなボールが描く風景。
音との調和によって、言葉はなくともどこか文学的な香りを漂わす様は、見事の一言でした。

第二部の『終わりをみながら』はエアリアル、アクロバット等が複合された作品。
重厚な世界観がある分、一つのミスが命取りになる難易度の高いものだった。
他ジャンルとの共存を求めた場合、ジャグリングはその奇天烈さだけが目立ってしまいがちであるが、この作品はジャグリングの持つ優美さと、動きながらも1点へ惹き付ける力を切り取って利用していた。当然、拍手など不要である。

これからも、良い意味で客に媚びることなく、独自の感性で質の高い世界観を作り続けてほしい。

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