ガールズトーク☆アパートメント -2010.ver&2015.ver-
UDA☆MAP
シアターKASSAI【閉館】(東京都)
2015/07/29 (水) ~ 2015/08/09 (日)公演終了
満足度★★★★
鍋が食べたい2010
宇田川さんは何度か拝見しているけれど、UDA☆MAPの公演を観るのは初めて。
2010ver観劇。
あんな家に一度は住んでみたい!…とは、私には思えないけれど(間違いなく発狂する/笑)、お隣さんとして付き合えたらいいなぁ。しっちゃかめっちゃかだけど、温かくて、強い住人達がいとおしい。宇田川さんの大胆で繊細な芝居が観られたこと、野中さんの堅実に積み重ねるツッコミと芝居とアドリブ力(笑)を堪能出来たこと、他にも魅力的な役者さんに出会えたこと。じわじわと、いい思い出です。
宇田川さんの腕が細くてキュッてしてて、羨ましかったなぁ。最後の場面の衣装だと、体格が割と分かってね。
PVだと逞しく想えたのになぁ。
ガールズトークap で一番好きだった場面が「見せ転」だった。と言ったら変人扱いされるんだろうなw
セリフないけど各キャラがしっかり生きていたし、不確実要素(ボールの飛ぶ位置とか)のフォローも含めて。
LAST SMILE ラストスマイル
ENG
シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)
2015/07/22 (水) ~ 2015/07/27 (月)公演終了
満足度★★★★★
繰り返される物語を繰り返すこと。
DMF/ENG提携公演「LAST SMILE」宙チーム千秋楽観劇。
2時間半のストーリーを、2時間半と感じさせない流れ、いや、うねりの作り方は流石でした。宮城さんのお話を見るのは久しぶりだったんだけど、最後まで見て、ああDMFってこういう優しさを打ち出す団体だったな、と懐かしさを覚えました。DMF/ENG提携公演という形で、宮城さんと組んでくれたノブさん(佐藤プロデューサー)には、感謝しかない。宮城さんもノブさんも役者として出ていたという初演ラススマも見てみたかったな。
明日の1公演だけで終わっちゃうので、ちょっとネタバレっぽいものも混ざりながら感想をば。
タイムリープ(時間超越)系のファンタジーなので、何度か同じ場面が出てくるのだけど、その度に変わっていく結果に、ドキドキしてた。現代ともリンクしてるのがいいね。リンクしてる3人の両役の切り替えが素晴らしい。ごろーさん(ボク団の竹石さん)の平井の時の身のこなしと、銀次のときの動きがしっかり違ってて、さすがですよ。ナオミさん(社中の竹内さん)のモンロン/西船橋が劇中で成長していく姿が象徴的。
(あと、ライト層の鉄子としても、西船橋のセリフとか楽しかった!総武線乗ったら思い出しそう。)
何度も見ている役者さんが多かったので安心して見れたけど、逆に知っているが故に視線の移動が忙しくて、殺陣のシーンはどこに集中していいのやら。嬉しい悲鳴。OPのダンスは群舞+ソロみたいな感じだったから、まだ集中できたかな。
初めて見た方で印象に残ったのは三田さんのユウカ。長身の女性が殺陣アクションで活躍するのは、見ていて爽快ですね。役柄的にもとても人情に厚いし、周囲から支持される理由も、凛とした姿で伝わってくる。
初めてでは無いはずなんだけど、斎藤未来さんの司は芯がしっかりした愛を持ってていいですね。役柄としてのポジションも重要度高いから、難しいと思う。宙チームでも泣いたのに、これを空チームだと大友ちゃんがやるわけですよ。確定で泣きますね。明日楽しみ!大神さんの悪の頭領・村上は、口より手が早いあたりも含めて、納得ですね(笑)。
ダブルキャストの話をするなら、宙チームで久保さんだった すみ が、空チームだとモッキーなんですよね。確定で堕ちますよね。明日やべー。
かどしょーくん(義助/門野翔くん)の役がかっこよかったな。殺陣もダンスもかっこいいのに、最強の義兵なんだよ。だけど、愛にも生きてる。そのギャップというか変化というか、それがかどしょーくんのやる役として新しい。個人的には、シャオロウとの馴れ初めがもっとちゃんと知りたいよ!パンフを先に購入して読んでいたから関係性は分かっていたけど、知らなかったら関係性に気づくまで時間かかった気がする。超個人的感想だけど、何度目かの終わりで義助がシャオロウと一緒に…ってのがあって、とても好きだった。
シャオロウ中野さんは、動きがどれを取っても綺麗。演技も殺陣もダンスも。そしてボディラインの細さに目眩がする…同じ生物だと思えない…。それを言い始めたら、ヒロインのミンシャー役のさゆりん(宮島さん)は、非の打ち所がないスタイルなのですよ。でも、それに頼らないで、演技で勝負してくる役者さんなので、ノブさんがアプローチしたのも納得だし、ENG公演に出てくれて嬉しい。
ラン役の塩崎さんは、もう身体能力どうなってるの!素手殺陣なんですよね。それがランとしての優しさなのだろうな。身体能力どうなってるの!part2はメイズン石部さんですけどね。二人とも、実年齢の体の動きじゃないよ、ほんと。だからノブさんもアクションやろう?(飛び火)
身体能力どうなってるの!part3は、ウッチー!ジャン役の内田くん。どんな戦場にも真っ先に突っ込んでいく斬り込み隊長として立派なんだけど。動けるデブ、なのですよ。殺陣もダンスも軽快なんですよ。なんで?って毎回思う。今回のメイクの、そばかすが可愛い。癒される。
なんだか重要な役柄の人ほど感想が短いな(笑)。いや、あれこれ語り始めると止まらないから、これだけなんだけど。
明日の空チーム見たら、また違うことに気づいたり、知ったりするんだろうな。楽しみ。
ラストあたりのシーンで、登場人物みんなが想い人と並んでる、的な構図の時、福地さんとまぐさんだったんだよね。役柄的に!?!?ってなったよ。私だけ?
壊れかけの恋唄
LIVEDOG
新宿村LIVE(東京都)
2015/07/15 (水) ~ 2015/07/20 (月)公演終了
満足度★★★★
2001年
壊れかけの恋唄、千秋楽観劇。涙腺刺激されまくりの100分でした。大切なものってどうやって守ったらいいんだろうね。
個人的に意識して見に行ったのが、6Cの栗生ちゃん、ボクラ団義オッキーさん、りんりんさん。あと作演出が久保田さんだから。
ヤンキーのおっきーとヤンキーのりんりん、アクションがかっこよかったです。
他にも、知ってる役者さん多かったし、キャラが立っていて楽しい作品でした。
みんないい仕事してましたね。好きだなぁ。
栗生ちゃんは、ここぞってところも、些細なところも泣かせにくるから、ずるいよね。
劇中で歌・演奏があることは、才川さんと栗生ちゃんの魅せ方として、私は好きです。
オッキーさんは、もう貫禄のリーダーだった。有無言わさない。だけど、背中では悲しんだり、後悔したりしてた。
りんりんさんは、かっこよくてカッコ悪くて、芯がブレることまでもしっかり見せてた。
個人的にダークホースだったのが、渡辺克己さん(パパ/議員)。ロストマンブルースの時も素敵で、でも名前では気付かなくて、舞台出てきて、あれ?ってなった。今回も悩ましくて深い役だったけれど好演してました。スーツのジャケット脱いでベストになった時がビジュアル的に最強。
”観たい!”のコメントで
>2001年にまさに高校生だった世代の、久保田さんの作演で、
>2001年にまさに高校生だった世代の、沖野さんが演じる。
と書いたのだけれど、2001年って、そういう意味(伏線)があったのか、と少々驚き。
久保田さんの中でも大きかったのかな。
金と銀の鬼─チェインソウル─
X-QUEST
王子小劇場(東京都)
2015/06/17 (水) ~ 2015/06/28 (日)公演終了
満足度★★★★
全てが高密度!
仕事が早く終わったから、贔屓の店でご飯を食べて帰ろうとしていた時に、”これからX-QUESTを見に王子に行く”とツイートしている方が。
同じ路線の逆方向に乗れば王子に着くではないか!と気づき、即座に方向転換し、当日券かつアブノーマルチケット(7分前入場だが400円引き)で見てきました。
X-QUESTは、良い評判を耳にしていたし、たぶんどこかで客演で見ている役者さんもいるはずの団体。しかも、今回のキャストには沖野さんも門野くんも藤堂さんもいる!期待外れには絶対ならないラインナップですね。
四方から舞台を囲む客席のレイアウトで、下手側面のベンチ席へ。目の前の通路は役者の通路でもあるという。確かに、目の前でヒョイヒョイと皆さん軽く舞台面に飛び乗ること飛び乗ること!そんな距離だから、超速な殺陣もダンスも圧倒されるばかり。本当にみんな殺陣が上手い。息が合ってる。運動量ハンパない。
それなのに、演技がおざなりじゃなくて、とても丁寧に作られていて、演出もカッコよくて、だけどめっちゃ笑わせてくれて、何より脚本が素敵でした。
音響も照明も、一緒に戦っていたなぁ。
終演後に撮影タイムがあったのでたっぷり撮れたのも楽しかったな。またX-QUESTさんの本公演、観たいです。
かべぎわのカレンダリオ
バンタムクラスステージ
シアターKASSAI【閉館】(東京都)
2015/05/14 (木) ~ 2015/05/25 (月)公演終了
満足度★★★★★
A 納得のハードボイルド
A公演 マレーネの晩秋 観劇。
ラウラかわいいよ、ラウラ。←
マレーネの宮島小百合ちゃんがとてもヒロイン力高くて、ラススマも楽しみ。バラキ牧島さん(StudioLife)を見れたのも嬉しいな。神父小川さんかっこよすぎだろう…ピアスとの対峙とかさ…
先にBを見てから、今日のAだったので、数日反芻して溜まった謎が解決されていったのもアハ体験だったし、バンタムの特徴とも云われてるヒリヒリしたシリアスな展開も良かったな。
完売続出も納得の公演でした。
確かにA→Bの順の方がよかったかもねぇ。
ゴベリンドン
おぼんろ
吉祥寺シアター(東京都)
2015/05/21 (木) ~ 2015/06/07 (日)公演終了
満足度★★★★★
愛の成長譚
おぼんろの本公演観劇は二作目。
成長譚なんだけど、切なくて美しくて力強い。語り部のころころと変わる表情、身振りが素敵。次は何処から現れるのかとワクワクする感じ、舞台装置の妙、明り、音楽、楽しい。受動的に見るのではなく、物語の一部として居るのかもしれない。
おぼんろの公演は、自分が物語の中に居て進行していくように思えるから素敵。客席も舞台美術というか、計算の内というか。美術も圧巻だし、衣装もすごいし、メイクも凝ってて良いのですよ。
※おぼんろの本公演では、フラッシュや音がOFFであれば劇中も写真の撮影がOK。でも、周りのお客さんや、当然ながら演者の邪魔にならないように注意!
「チケ代貧乏なので・・・」という人も居るかもしれないけれど、 おぼんろの価格設定は”貧乏な人”価格もあります。さらに言えば、言い値公演(要は投げ銭)もあるんで、じぶんで決められたりもします。お試しでも良いので、この熱に触れて欲しい。
“ … In The Attic ”
まごころ18番勝負
王子小劇場(東京都)
2015/05/20 (水) ~ 2015/05/24 (日)公演終了
満足度★★★★
文学と人間を体感する。
劇場に入る。まず客席の作りに驚く。着席する。意外と落ち着く。一人の作家に対しての議論が始まる。物語がフィーチャーされる。議論に戻る。物語が語られる。議論、物語。その繰り返しの中で、自分自身も含めて集約された一つの答えとは。
恐怖と共感と納得を感じました。
座席の位置によって、目に入る景色は全く違いますが、それぞれの良さがあります。個人的には、客席の作りというか工夫が気に入りました。
かべぎわのカレンダリオ
バンタムクラスステージ
シアターKASSAI【閉館】(東京都)
2015/05/14 (木) ~ 2015/05/25 (月)公演終了
満足度★★★★★
B ラウラが可愛すぎて夏。
B公演【ラウラの夏】
バンタムクラスステージ かべぎわのカレンダリオ B公演観劇。
70分と短い中に物語の展開も思いもしっかり詰まってた。ホッとしてキュンとする。
バンタムの福地さんがかっこいいのは当然ですが、亜音さんが超絶可愛いから見るべき。そして渡辺さんのかっこよさに悶えた。あのヒール役、しびれる。
亜音さんとの面会、ラウラかわいいbot と化していた。←
だって乙女だったんだもん…。
しんにぃこと渡辺さんの役みたいな、キリッとしてて影のある人、ツボなんだよね。ヒールなら尚更。三竦みの場面、背筋ゾクッとしたもん。
小川さんの神父も、ズルいなぁ。貫禄とでも言うべき、あの雰囲気。しかも闇落ちしてるんだからハンパない。
ライツの林梨沙子ちゃんも、若さ溢れてて似合ってたなぁ。
照明が素敵でした。舞台セットに組み込まれた透かしが美しい。窓の射し込む陽、教会の十字架、立ち位置のスポット、全部計算された芸術。
あと、段差の演出、ほんとに高さの違いあったなぁ。
変態発言なのは百も承知だけど、ハケが美しい。
ザ・ボイスアクター アニメーション&オンライン (再演)
劇団6番シード
新宿村LIVE(東京都)
2015/04/15 (水) ~ 2015/04/21 (火)公演終了
満足度★★★★
【オンライン編】すすり泣き止まらず。
オンライン編は、6C宇田川さんの演じる大御所声優・御子柴が主人公。
大御所に対して飛んでくる無茶な要求を、いかに乗り越えていくか!というのが大筋。
宇田川さんと栗生さんの関係性に何回泣いたか分からない!!!
声優という職業へのこだわりやプライドも胸が熱くなります。
涙は拭けるけれど、鼻水はかめないから、ずっと鼻をすすって泣いていました。周囲の方ごめんなさい。。。
でも、あちこちからも聞こえていたね。
宇田川さんの演技は勿論、"声優"として演じた5つの声色が素晴らしい。
6番シード、もっと見たいです。
ザ・ボイスアクター アニメーション&オンライン (再演)
劇団6番シード
新宿村LIVE(東京都)
2015/04/15 (水) ~ 2015/04/21 (火)公演終了
満足度★★★★
【アニメ編】汗と涙のコメディ
ボイスアクター アニメーション編 楽しかったー!!!
とてもドタバタで手に汗握るコメディで、3回以上泣いた!!!
としか観劇直後は書けなかったので、少し落ち着いて振り返り。
俳優として活動していた人が、声優に初挑戦することになり、現場で”文化の違い”から嵐を巻き起こしていくコメディ。
実際に台本を買ってみると分かるのですが、文字数が多い。
この文字のボリュームを2時間に収めるんだから、そりゃぁ
『超速コメディ』になりますよね。
舞台上の誰かがもし台詞や立ち位置を間違えたら、このジェットコースターのような展開は、放り出されてしまうんじゃないか?とすら思うほど、手に汗握る展開でした。
キャスト(リアルな人物)は、与えられた役(登場人物)が物語の中で声優として演じる役(アニメキャラ)まで考えて、演技をするのだから脳ミソの回転数も早くないと処理できませんね。
主演の6C土屋さん(前田役)の熱演も、迸る汗とともに(笑)伝わってきましたし、6C亜音さんの前田のために頑張る?振り回される?マネージャーの真剣だけにコミカルに見えてくる行動、とても楽しめました。
アニメキャラ ダイダダ を演じるにあたって、壁にぶつかる橋ノ下くん役の、ボク団竹石悟朗さんは、ほんとうに先月忍者を熱演していた人と同一人物なのかと思うほど大人しい性格の設定で、これは役作り苦労しただろうなぁ、と勝手に想像しちゃいました。(アフタートークで、忍者の俊敏さを動きから抜くのに苦労したとの本人コメントも。)
現場をかき乱してしまう前田に対し、新人声優として同じ立場の佐藤が必死にフォローしていく掛け合いが絶妙でした。主演とがっつり組めたことは、演じていた永石さんにとっても良い成長だったのでは。
いろんな意味でスゴイ、と評判の6C宇田川さんを見るのは初めてで、アニメ編では脇役だったのですが、それでも存在感が凄くて、ポチョミンというアニメキャラ(怪獣)の鳴き声すらも自然で、本当に声優なんじゃ・・・と。オンラインヘンでは主演なので、そちらも楽しみです!!!
・・・ということで、オンライン編を見に出かけます(笑)。
ちなみに、
積みDVDも山程ありますが、積み台本もかなりあります。
今日買った ボイスアクター6C のアニメ編オンライン編で、また標高が高くなりました(笑)。
つながる音楽劇 「麦ふみクーツェ」~everything is symphony!!~
シアターBRAVA!
世田谷パブリックシアター(東京都)
2015/04/10 (金) ~ 2015/04/19 (日)公演終了
満足度★★★★
音・光・立体
軽率に「麦ふみクーツェ」に行ってきまして。
舞台模型が素晴らしかったのと、参加型音楽劇ということで。
舞台美術、美しい。
細かい。でも、大胆。
設計するのも、実際に作るのも、仕込むのも、ものすごく手間暇かかっているので、双眼鏡でじっくり見るのもアリ。
映像との絡ませ方、今までで一番かも。
マッピングとして、とても効果のある見せ方。
傘のシーン、発想がすごいと思う。
映像で熊谷さんのタップダンスが楽しめるのもステキ。
音楽、音を楽しむ。
ぜったいに”音の鳴るもの”を持って行かないと損!
参加しないと損!
楽団の演奏もしっかりしてます。
普通なら音効のSEをあてるところも、生の音で舞台上で誰かが音を出していたりするので、探すのも楽しい。
特に推している役者はいなかったからこそ、全体をいろいろ見られたのは良かったかも。
ヒカケン〜非科学的超常現象研究会のなんでもない1日〜
ワイアールジャパン
テアトルBONBON(東京都)
2015/04/08 (水) ~ 2015/04/12 (日)公演終了
満足度★★★★
裏テーマはネットリテラシー
A班観劇。面白かったし、じんときた。
初っぱなからハプニング有りだったけど、ゲストの林修司さんがキャストを餌食にするアドリブで、逆襲されてアドリブやらされる羽目になってたのが、最大の笑いポイントでした。でも、役者魂を見た。底力を見せ付けられたと思う。
そんなだから、前半はこのままコメディタッチで終わるのかな?と思っていたのだけれど、後半になると人間の心理が描かれてきて、苦しくもなるし、温かくもなる。
片山くんの役作りがしっかりしてるし地味に出番や台詞多いし、台詞無いときもちゃんと演技してる。
椙山さんの裏の面が見えた瞬間の演技が良かった。
重友くんの役が実はすごく重要な役どころで、それを演じ切ってて成長してるなって思えた。
蓮山役の柴木丈瑠さんは、先月ボクラ団義の忍ブ阿呆で熱演をみたばかりだから、それとの類似点もギャップも楽しめた。大人な感じ、いいなぁ。
知っているキャストが活躍していて、満足!
超能力がストーリーの主軸ではあるけれど、裏テーマはネットリテラシーだと感じていて、そこに関するメッセージもしっかり伝わってきました。
SAI-YUKI!
サーティワンアイスクリーマーズ
劇場HOPE(東京都)
2015/04/09 (木) ~ 2015/04/12 (日)公演終了
満足度★★★★
再 勇気
元気出ました。
Vol.1のLAYTEを観られなかったのだけど、物凄く熱血で演劇が好きな5人が、舞台上でフル回転してました。
ド頭の、5人のテーマ曲?のPVだけでも見る価値ある!
楽しさが伝わってきて、ニヤニヤしてしまった(笑)。
ウチクリ内倉さんは相変わらず面白かったです。
芸人的な面白さもあるんだけど、とことん極限まで演劇を面白くしようとしてる。
黒田勇樹さんは、ツラヌキの「みんなのうた」で、既に観ていたから改めての感慨はないけど、やっぱり子役からずっとやってきた人は貫禄もあるよね。
アフタートークでも出ていたけれど、ウチクリさんと黒田さんは対になる。対立もするんだけど、バランスが取れてる。
それだけじゃなく、同い年の5人が絶妙なバランスで円を描いているんだよなぁ。
あまもり
演劇企画ユニット劇団山本屋
東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)
2015/04/01 (水) ~ 2015/04/05 (日)公演終了
満足度★★★★★
「よっ、山本屋!」
あまもり 千秋楽観劇。感激。
先日の雨チームとは少しだけメンバーが入れ替わった守チーム公演。どちらの良さも知れて良かったです。席が前方だったのもあり、すごく熱量が高かった。
一度見てストーリーを知っていても、やはり感情が揺さぶられて高ぶって落涙してしまうね。
1回目では、たどり着けなかったパズルのピースの組合せに気付けた。目が届かなかった動きや表情に気付けた。
たくさんの愛情に溢れた空間。ありがとう。
一昨日は後方で、今日は最前列だったので、場所の違いでも気付けるものが違って。前過ぎると死角増えるけど、細かい台詞や動きが拾える。
これ、今日しか観れてなかったら消化不良極まりないだろうなぁ。
メイチェル、好きだなー。雨(河口さん)も守(松丸さん)も。
どっちも、あ姫のことをしっかり見ていて、支えていて、心配していて、"身分"に囚われた女性として姫と同じような目線を持ってすらいる。そんな気がした。
真っ白な王家の衣装がとてもお似合いでした。
チームモーダの3人が好きです。黒い衣装最高にかっこいいし、ビシッと着こなせちゃう御三方のスタイルの良さもすごいし、何よりあの空気感がいいなぁ。信頼がしっかり根底にあることが、前面に出てくる訳じゃないのに伝わる。そして、思い合ってる。
三枝さん演じるデリカーノ(上の世界の最高級トップモデル)が出てきた瞬間に、やっぱり空気が締まるんだよね。
ホンモノはやっぱりすごいよ。
あの三枝さんは、生で見るべきだ。
それを崩せる演技力も持ち合わせていることも最高なんだけど(笑)。
王族の白、チームモーダの黒、流行の多色。下の世界の茶褐色。
視認性が高くて、理解もしやすい分け方で、雰囲気が出ていて。山本屋らしいなぁ、って思ったんだよね。
タクさんの演出意向と、衣装チームの意向のdiscussionの結果なのだろうけど。
身内贔屓も含めて言うけれど、河内さん&hanawayaさんの楽曲が感情を絶妙なタイミングで押し上げてくれてたと思う。あと、登場人物の名前が服飾ブランドの名前をもじってあったりするのと同様、ドラゲナイ風の楽曲なんかもあって、遊び心を忘れてない。
劇団山本屋 の「2号」がいつになるのかは分からないけれど、これから先もこのお二方が彩ってくれたらいいのになぁ。と思っている。
制作部さーん、サントラまだですかー?
大好きな人達が大切にしながら作った作品、素敵でした。
劇団山本屋 思うところはたくさんあるけど、
「よっ、山本屋!」
この言葉に全部込められる。
あまもり
演劇企画ユニット劇団山本屋
東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)
2015/04/01 (水) ~ 2015/04/05 (日)公演終了
満足度★★★★★
雨チーム。
15周年記念公演 演劇企画ユニット 劇団山本屋「1号」『あまもり』
感慨深くて、今はまとまらない。
ただ、幸せだったと、伝えたい。
ミルフィーユみたいに繊細な歴史の重なりを、これからも期待しています。
ストーリーに関しては、正直まだ噛み砕けてない。もう一度見たら、整理出来るようになるかなぁ。
ただ、対立とか思想の違い、価値観の違い、そんなものが軸にあって、見た人に判断を仰いでいるんだろうと思った。
面白可笑しく彩られているけれど、本質的なのは結構黒いというか生々しいというか。
舞台美術関係。
あの幕はすごい。幕と言っていいか分からないけど。
可動ステップ。頻繁に動かすの大変だなぁと思いつつ、ちゃんと意味があって、それぞれのモノに見える。
衣装関係がすごい。デザイナーもなさってる植野堀さんが監修しているのと、車杏里さんのセンスが合わさるとレベルが高い!ファッションが軸の物語だからのこだわり。
上の世界の衣装だけでなく、下の世界もそれぞれの個性があって素敵。
個人的に黒衣装の三人のファッションが好き。
DOUBLE BILL!!
イルカ団!
APOCシアター(東京都)
2015/03/14 (土) ~ 2015/03/22 (日)公演終了
満足度★★★
ベストに眼鏡はずるいだろう。
RATATATTAT! Vol.5
<DOUBLE BILL!>
『Rendez-Vous!Ver.4』
<Hitman-Edition>
長い(笑)!
渡辺隼斗さん、山本裕一さん、島名ひとみさんが出演されているという事で行ってきました。
『詐欺(師)』という、裏切り、裏切られ、誰が信用出来て、何が本当か分からない!(笑)
という畳み掛ける展開のコメディ。
隼斗さんは主役的な役だし、山本さんはオイシイとこ持ってく役だし、二人ともかっこ良くて楽しかった!
ひとみすから始まるオープニングシーン、隼斗さんとの掛け合いがテンポ良くて、”巣鴨ネタ”も楽しくて、始まるぞ~!ってワクワクする煽りでした。
中盤だらけそうになったけれど、転機に出てくる役がいてガラッと変わりましたね。そこが無かったら最後まで見るの辛かったかも。
台詞が聞き取り難い瞬間も所々にあったので、そこは課題かな。
隼斗さんの”赤”、ひとみすの”青”といった感じに衣装の色もバラけていたから認識はしやすかったかな。
山本さんのベスト姿+眼鏡は、ほんとツボでした。登場した瞬間にテンション上がった!(笑)
忍ブ阿呆ニ死ヌ阿呆
企画演劇集団ボクラ団義
シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)
2015/03/11 (水) ~ 2015/03/22 (日)公演終了
満足度★★★★
ロジックが楽しい
やっぱり久保田脚本はスカッとする!点と点が線になるのが病み付き。
殺陣アクションもたくさんあって、カッコいい!
音響・照明・映像・舞台美術・衣装、すべて工夫が凝らされてて好きです。
舞台装置は後方の座席から見るのが良いかも。
劇場を出ても、脳内で劇中歌が鳴り響いてる。
何より、映像のクオリティがずば抜けて高いし、映像の使い方が上手いんだよなぁ。その分、オペが大変そうだな、と思うけれど(笑)。
安定の沖野さん、大神さん、竹石さんの演技の上手さ。心配なく見られる役者っていいよね。
違った意味で(笑)安定の中村さんの老人役。もうハマリ役すぎて、年下だと思いたくない!
どうしても戦国モノだと男性中心になってしまいがちだけれど、女性もくノ一として、武家の女として、それぞれしっかりと意味があって素敵。
前説で久保田さんの無茶ぶりに苦労し、斬られ役や解説箇所にも出てくる上に、あの家康を演じ切るんだから、やっぱりノブさんの役者魂はすごいなぁ。ボク団の劇団員じゃないけど、もはや準団員(笑)。
同じく準団員の野中さんもいい演技するので、この二人の組み合わせはニクいね。
今日、台詞を噛む人多かったのが残念かな。久保田さんの脚本は言葉の数多そうだから大変なんだろうと思うけれど、1度しか見れない人にはその回が全てになるから、あんまり頻発すると…ね。
明日のヤングチーム公演見たかったなぁぁぁぁ!
ボクラ団義さんの良いところは、全員でもてなそうとしてくれるところ。役者も制作も関係なくって、みんな誠意を尽くして下さるのが好き。普通なら本番直前に客いれの手伝いなんてしないもの。
リチャード三世
少年社中
あうるすぽっと(東京都)
2015/03/04 (水) ~ 2015/03/12 (木)公演終了
満足度★★★★★
赤と白と黒
ザ・演劇!
…という感想に帰結してしまうのだけど、重みがあって、軽さもあって、芝居がしっかりしてて、美術も衣装も音響も照明も立派で、世界観にしっかり引き込んで魅せてくれた2時間でした。
舞台の奥の方にそびえ立っている十字架が、とっても存在感があって、始まる直前に照明で赤く染まって暗転していくのが、導入として効果的だな、と思いました。
客演してるキャストはたくさん見てるのだけど、少年社中の本公演を見るのは初めて。歴史がある劇団は、備えているポテンシャルがぜんぜん違う。根底が揺るがない。
いつも見てるのが薄いって言いたいんじゃないんだけど、やっぱり何か違う。
律されてる、っていうか。上手い日本語が見つからないのだけど。
少年社中のリチャード三世は、善の白リチャードと悪の黒リチャードの対比(対立とは一概に言えない)が主軸で、そこに白薔薇家と赤薔薇家の抗争のシェイクスピア的な軸もあって、遺伝子の螺旋構造みたいなシナリオだったなぁ。
でも、役者が演じるから人間味が溢れてて、どの感情もいとおしいものだと知る。
物販店長にアン役の内山智絵さんがいらして、間近でお会いしたのだけど、麗しくて麗しくて見惚れるばかり。劇中での凛とした姿や悲壮感の漂わせ方も素敵だった。アクションも観たいけど、こういう役もまた観たいな。
ちなみに衣装の花の模様、縫ってあるのかと思ってたら描いてあるみたい。
他の方の衣装も、ふわふわしていたりひらひらしていたりするのに、すごく芯があってデザイン画からもコンセプトからしっかりしているんだろうな、と。
少年社中の舞台、もっともっと見たくなりました。
ドブ恋4
劇団K助
千本桜ホール(東京都)
2015/03/04 (水) ~ 2015/03/15 (日)公演終了
満足度★★★
”18禁舞台”の意味
ダニチーム観劇。急に思い立って、前情報無しで劇場へ。分かっているのは”18禁舞台”という宣伝文句。
自分の知っていた演者の他に、見てみたかった団体の役者さんが出演されていて、思いもよらぬ出会い。
オープニングの全員での演出で、
「あ、これ、コメディなんだ!笑っていいんだ!」と感じたので、気負いなく楽しむことが出来ました。
”18禁舞台”という言葉は、アダルトという言葉に直結するわけでは無くて、18歳未満だと、内容を実感したり感情移入できない、それほど人生経験が濃くない、ということを指しているんだと思います。
梅子と「ボクらの青春交響曲」
『熱きロマンを胸に、生きる勇気と希望を与えるべく突っ走り続ける奴ら。』
シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)
2015/03/03 (火) ~ 2015/03/08 (日)公演終了
満足度★★★
創作における魔法の言葉
序盤の平坦さ、中盤のハチャメチャさ、なのに、終盤で全てが整理される。
ちょっとびっくりした。
どう転んでも10代に見えない大人たちが堂々と小中学生を演じられるのも、梅子が小説を書くのも、同じ理由。
その『創作における魔法の言葉』が聞けたのはよかった。
直前に映画『幕が上がる』をみていました。
創作という同じキーワードに全く違う方向からアプローチしているとおもった。
でも、やっぱり序盤の物足りなさと中盤の過剰さは気になる。
世界に入れず、あくびすら出た。
制作さんの案内関係は丁寧で、明るくて、カンパニー愛も感じられました。