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居酒屋「夢の郷」2016秋物語

居酒屋「夢の郷」2016秋物語

居酒屋「夢の郷」☆製作委員会

居酒屋「活鮮旬菜 夢の郷」(東京都)

2016/10/01 (土) ~ 2016/10/10 (月)公演終了

満足度★★★★


今日の初日、いよいよ始まりましたよ。早速観てきましたよ。
居酒屋というお店の中で行うお芝居と言うことで、会場に入った途端に何か異様な雰囲気に包まれます。
もちろん、会場は普段は居酒屋さんという形で営業しているわけで、そこで本来行われるべき飲食ヌキでお芝居を観るんですから、そりゃちょっと勝手は違います。
店内を見渡すとメニューが貼ってあったり、リアルこの上ありません。
さて、開演が近づいてきました。

開始時間が近づいて、役者さんから「携帯の電源云々・・・」等のお決まりの挨拶&ご注意から始まります。
しかし、そのまんまの流れから芝居が始まってるみたい。
いつお芝居が始まったかわからない。しばし、急な展開に圧倒されます。また、登場する女性キャストの多さにも目が回りそう。(笑)
誰がどの人で、この人の役名は?みたいなことをパンフで確認したり、考えてる間もなく次のシーンへ、みたいな流れでどんどんステージが進んでいきます。
この感覚はちょっと不思議でした。それだけ、出演者も多いんですよ。
まぁ、しかしこれだけよく個性的な女優群が集まったもんだと感心しつつ、ストーリーに引き込まれていくのはこの公演の魅力なのかもしれませんね。

舞台も終盤、更に盛り上がります。とにかく、みなさん芸達者が多すぎです。笑いあり、歌あり、踊りあり、涙少々(笑)挙げ句の果てに手品まで出てきちゃいました。

さて、舞台も終わり、
そして、いよいよお楽しみの交流会が始まりました。

かなりの方たちが交流会に参加してたようで、賑やかでした。
飲んで歌って軽快愉快!! しつこいようですが、女性陣のパワーは強いわ。(汗)
お芝居とは違って、更にパワーアップしたステージが楽しめます。

ビールやシャンパン、お茶に至るまで使われているモノはやはりホントの居酒屋さんでやってるだけのことはあって当たり前のようですが、すべて本物です。

劇中に流れる音楽もリアルタイムに生で流れるので素晴らしかったです。(演奏はシーナ&ザ・ロケッツやA.R.B.にいらした方です。)

夢の郷を後にして神田駅に向かい、電車に乗り家に着く頃はにはまさしく「夢の郷」ならぬ夢の跡かな?ーーー。
土曜の夜なのに、ちょっと現実に引き戻された自分がおりました。(笑)

ネタバレBOX

ネタバレってほどでもないんですけど、
東森美和ちゃんはこの物語のキーパーソンを演じる一人です。短期間で初日にもかかわらず、セリフ回しも演技もけっこうまとまってましたよ。
物語は複雑に人間関係が絡み合っているので、終盤までその秘密はわかりません。

先にビールやシャンパン、お茶に至るまで本物とは書いたんですけど、湯気の立ち上るふわトロの本物オムライスが出てきたのには驚きでした。

帰る際には出演された女優さんが総出でお見送り?なにやらキャバクラかなんかで遊んだ帰りみたい?

※会場はれっきとした居酒屋さんです。決していかがわしいお店ではございませんので誤解のありませぬように。(笑)

気になったことといえば、芝居仕様の舞台ではないので照明による舞台効果が薄かったので場面展開のところがややぼやけがちかな?って部分です。過去と現在とかの時間差がわかりにくかった。仕方ないんだけど、芝居の途中に料理を作っている音が聞こえ、何作ってるんだろ?みたいな、ことが気になってたまに役者さんのセリフが入ってこなかったりかな?(笑)
まぁ、これらのことを差し引いたとしても舞台の面白さの方が勝ってましたらそれでよしということで。

全部見終わったときにすべて完結します。全体的には楽しい作品だったと思います。
THE NAME

THE NAME

BACK ATTACKERS

ウッディシアター中目黒(東京都)

2016/02/25 (木) ~ 2016/02/28 (日)公演終了

満足度★★★★

観てきました。
このチームの舞台は今回初めて観させていただきました。
どちらかというと、芝居は男の役者さんがメインといった感じでそれぞれの俳優さんの個性が売り物という感じでした。
女性陣の役者さんもいるにはいるんだけど、男性陣の個性ある役者さんの中でその個性と個性がぶつからないようにしてると言うか、うまくかわしてる感じがありました。
その辺りが、初舞台の東森美和ちゃんがどのように演じたかというのは興味ありましたけど、なかなかの役者ぶりでした。

ストーリーの方は、タイトルが「THE NAME」というようにタイトルをかなりストレートに表現してます。最初は現代に於ける問題提起なのかな?とか思ってたら意外な方向に向かったのには笑いました。
男性陣も女性陣も確かに色んなキャラクターの人がいて、けっこうテンポが早いので観客のみんながみんなストーリーについて行けるかは不安ですが…。(笑)

ネタバレにはならないと思うので書きます。
まとめちゃうと、ある男の一日が占いから始まったドタバタコメディです。

Grooming Beauty ~姫と王子と不思議なお城~

Grooming Beauty ~姫と王子と不思議なお城~

東京カンカンブラザーズ

ザ・ポケット(東京都)

2015/09/04 (金) ~ 2015/09/13 (日)公演終了

満足度★★★★

初めて観た人は?
びっくりするだろうな、っていうより

     「なんじゃ?こりゃ!?」

松田優作の名セリフを口からついて出るかもしれませんね。(笑)
はい、初めて観た人、ウカウカしてると置いてけぼり食いそうですよ。^^;

SFの実写版?パロディ、他愛もないギャグ、個人芸等々・・・。
息つく暇もなく、出演者のみんながここぞとばかりガンガン突っ走ります。
しかし、出演者の皆さんはよくセリフも噛まずにスラスラと立て板に水の如く言葉が出るな、と感心しました。

ヒロインを演じている相沢さんですが、テレビ出演や地方ロケ、収録など忙しかったと聞いています。
その仕事の合間を縫ってよくあの量の多いセリフを憶えたな、と感心しています。
今回、派手さはなかったですが、ポイントポイントのアクセントを付けてるのは感じました。女優らしくなってきたな、ってのは素直な感想です。(笑)

さて、混沌としたお芝居ですが、安心して下さい。
半分を観た頃に何となく、分かって最後には完全に理解できます。
笑うところ、泣かせるところ、そして悩ませる?ところもあって充分に堪能できると思います。(良い子の好きな下ネタも若干あります。(笑)
 
前作2作に比べると、今回は女優陣が幅を利かせた感じがあって男性陣は脇役に徹した感じはありました。
 

ネタバレBOX

 
ヒントは「犬」です。パンフレットに犬が大きく出ている意味がやっと分かりますよ。
人間と犬との「絆」までも深〜い話でもないんだけど、ロマンチックないいお話です。
テーマは東京カンカンブラザースの得意とする「家族愛」のお話しかもしれませんね。
金色の雨/GOLD RAIN【東京下町編】

金色の雨/GOLD RAIN【東京下町編】

東京カンカンブラザーズ

吉祥寺シアター(東京都)

2015/04/27 (月) ~ 2015/05/02 (土)公演終了

満足度★★★★

吉祥寺に「金色の雨」が降る
今回は先に「大阪人情編」を観劇してから、リターンマッチならぬ「東京下町編」を観させていただきました。
なるべく前作の先入観を持たずに観ようと思ってましたけど、最初の方はやはり「大阪人情編」とは芝居のテンポが違うんですよ。
どちらがいいとか悪いではないんですけどね。
慣れてくるとすっかりストーリーに引き込まれていきました。
その辺はやはり役者さん各々がちゃんと役柄をものにしているから他ありません。

前作とは、もちろんキャストは違うんですが、小道具、シチュエーション、ラストシーン及び結末も若干違います。
これも甲乙付けがたい内容です。

大阪人情編を上演していた最中、ある方が「まさか、吉祥寺にも“金の雨”が降るなんてっ!!」という名言(迷言)をつぶやいていらっしゃいました。その方をリスペクトさせていただいて、そのまんまタイトルにいただきました。(笑)
まだご覧になってない方は、感動の“金の雨”のシーンに感動していただければと思います。

ネタバレBOX

「大阪人情編」「東京下町編」もちろん、どちらも秀逸な作品であります。
しかし、どちらが良かった?と言われると、正直、悩みます。
自分自身を欲張りだと承知して言わせてもらうと、キャストをもう一度シャッフルしてキャスティングし直しては?なんて思った次第です。^^;
そうすることによってかなり上質な作品になりそうな気もします。

いやいや、二つの作品を比較しながら堪能するなんざ、ゴールデンウィークの最中、贅沢な極みだなと思った次第でありました。

遠い々々吉祥寺ですが、今「東京で一番住んでみたい街」らしいです。(ホントかな?)
ついつい弄りたくなるのは、実は同級生の地元だからなんですよ。悪意は全くありません。(笑)
金色の雨/GOLD RAIN【大阪人情編】

金色の雨/GOLD RAIN【大阪人情編】

東京カンカンブラザーズ

吉祥寺シアター(東京都)

2015/04/22 (水) ~ 2015/04/26 (日)公演終了

満足度★★★★

なんてったって、プロレス!!
公演タイトルも前回の「黄色・・・」から「金色・・・」へと出世?した今回の作品です。さて次回作は「何色やねん?」とツッコみたくもなります。(笑)

内容はいかに?と意気込んで吉祥寺まで出張って参りました。しかし、中央線も中野を越えるとやや距離感を感じながらの劇場入りです。^^;

はい、本題に入ります。
オープニングはVP(ビデオパッケージ)のカット割りを思わせるようなシーンカットの連続で、これを動画ならぬリアルタイム・生でやったってのはかなりの難易度。クォリティも高く見事でした。

特に感心したのは暗闇の中でセットを移動させたり、演者さんたちがポジションをちゃんとキープしてたところです。役者さんたちはあの暗闇で「バミリ」が見えるんですかね?スゴい!!鳥目気味の自分には信じられません。(T^T)

そうそう、相沢さんのことを書かないと。
相沢まきさんは今回もキーパーソンとなる役柄を演じてます。
キャラですが、前回の「黄色い・・・」では小料理屋さんの女将でした。
今回はバーのママさん役。やはりキャラとしては「お水」がハマリ役なのでしょうか?(大きな声では言えませんが、素人さんには見えないのか?-笑)
ジョーダンはさておきまして、相沢さん演じる役どころも作品の要所々々を締めます。
起・承・転・結があるとしたら相沢さんは「転」の部分を担う役どころ。
慣れない関西弁を駆使しながらイイ味出してました。
スリム美人がお好きな方には相沢さんのドレス姿の「腰のライン」は堪りませんよ。^^;

全体の流れとしてアップテンポでストーリーが進んでいくのですが、気になった部分は登場する人間関係がちょっと複雑すぎる部分でしょうか。
ボーっと観てると「この人、誰だっけ?」みたいに置いてけぼりになりそうになります。(笑)
これからご覧になる方には、お芝居を最初から気合を入れてしっかり観なさい!!ということをお伝え致します。

ドラマとしては笑いあり、涙ありのお約束はもちろんのこと、アクション?まで存分に楽しめます。

ネタバレBOX

最後の方のシーンになると急展開する感じです。さらりと行ってしまったよう気もしますが、最後は切ないシーンです。
ハッピーエンドが望ましいんでしょうけど、演出すも難しかったんじゃないかなって思いました。

一部舞台が終わってトークショーがありました。
初回っていうこともあってか、もたついたところもありましたけど、それはそれでということでよかったんじゃないでしょうか。
台詞が初日と二日目で変わったっていうネタばらしもしてましたけど、やはりこれが芝居を「生で観る」醍醐味で観る側もその時その時を大事にしたいですよね。

トークショーでも話されてましたけど、すわいつ郎さんのキャラがいつもとガラッと変わって老け役でしかもシリアスな演技をされていたのもインパクトありました。役者さんてすごいな、とつくづく感心します。

内輪話もけっこう面白かったと思います。
テーマが決まりづらいというのでしたら、公開反省会とか公開懺悔なんかはどうなんでしょうか?自他共にまさか?というものも出てきそうですけどね。(笑)

今回はバックステージ席とやらで観させていただきました。臨場感はハンパないですね。
それと
目のやり場というか、出演者の方と目線が合ったときの気まずさというか…。女優さんと目が合ったら特に困ります。どうしようかな?って切実に思いますよ。(笑)

どの劇場でもこのバックステージ席に座れるわけではないので貴重な体験でした。

夢を売る男たち

夢を売る男たち

見上げたボーイズ

博品館劇場(東京都)

2014/12/03 (水) ~ 2014/12/07 (日)公演終了

満足度★★★★

観てきました。
普段、あまりミュージカルなんて自分からは観ないのですが、相沢まきさんが出演すると言うことで観てきました。
主演が「見上げたボーイズ」という男性の集団なので、男芝居だな、とは最初から思ってたんだけど観客は見事7、8割くらい女性の方が占めてましたね。(笑)

前の方も書いておられましたけど、前半のギャグがちょっとわかりづらかったです。笑っておられる方もいらっしゃいましたけど、以前から出演されてる方を知っていらっしゃるか、事前の流れでもあったのかな?とか思いました。

部分部分、シーンシーンはよく出来上がってる感じはしましたけど、全体を通してみると詰め込みすぎたってのもあるのか、舞台全体のイメージがぼやけてたかな?という気はしました。

タイトルの「夢を売る男たち」も「夢」の部分を勝手に少し大きく期待していたせいか、アテが外れた気もしました。
「夢」というとお金とか、もう少し大きなものかとも思ったんですが、意外にこれか、っていうものでしたね。
フォローすると女性が喜ぶようなツボをうまく押さえた演出だったのかもしれませんね。

ネタバレBOX

気になったのはオチの部分でしょうか?時間が迫っていて、演出家の方が煮詰まっちゃったのか、という気もしました。(笑)

同性愛なのか否か?なのと姉弟の扱い方なのですが、作者的にはもっとアッサリ行きたかったんじゃないでしょうか?

けっこうデリケートな問題かもしれないのでもっと丁寧に扱うか、逆に出さない方が良かったのかな、とも思いました。

歌とかダンスはもっととってつけたようなのかな、と思ってたんだけど、ちゃんとサマになってたし、かなりレベル高いなとおもいました。
ミュージカルというイメージは自分の中で、若干変わったような気はします。
薄い黄色のカーディガン~さらば、愛しの疑似家族~

薄い黄色のカーディガン~さらば、愛しの疑似家族~

東京カンカンブラザーズ

ザ・ポケット(東京都)

2014/09/17 (水) ~ 2014/09/21 (日)公演終了

満足度★★★★

安定感と安心感のある舞台でした。
我らが相沢まきさんが出演すると言うことでこのお芝居を観てきました。
今回は見たいという心構えを3つのポイントに絞り、テーマを持って観劇する事に。

 1.相沢まきさんの役どころ。
 2.タイトル「薄い黄色のカーディガン」の占めるウェイト。
 3.この芝居の落としどころというか、結末。

この辺りを留意してご覧いただくと、また違った楽しみ方が出来るかと・・・。
・・・とは、勝手な思い込みというか、書き込みですが・・・。(笑)

作者が本当に描きたかったことは、
「人間の本質というか、人はそんなに悪い人はいないよ。」
「親子の絆もあるけれど、アカの他人が築く絆もあるんじゃね。」
ざっとこんなことなのかな、と観てました。

ネタバレBOX

さて、ネタバレになるかどうかはわかりませんが、

まずは、1.の相沢まきさんの役どころです。
最初は劇中、ちょっと浮いたような存在ではあったのですが、後半からしっかりと存在感を示し、芝居の中で重要なキャスティングボートを握る役になってます。
威勢よく啖呵を切るシーンは衝撃的でもあり、笑劇的でもあります。
今回はある意味、ハマリ役?

次に2.の「薄い黄色のカーディガン」ですが、前半サラリと流された感ありあり。(笑)
しかし、最後の最後にこの秘密が明らかに。
・・・というほどのものでもありませんけど、この「薄い黄色のカーディガン」のプロフィールによる感動シーンも満載。

3.はこれこそ、ネタバレになり得る?
ハッピーエンドです。想像以上か?想像以下か?
どのようなハッピーエンドを迎えるのかは実際ご覧になってみてください。

その他の見どころですが、ゲイだかバイセクシュアルかわかりませんが、3人組の男性が出てきます。その3人の掛け合いは笑えます。そして、芝居の中でもいいアクセントになってます。

最初は不安を感じたけど、観ているうちに全体的にストーリーもまとまってるし、安心してみていられる安定感みたいなものも感じました。
役者さんも個性的な人ばかりで、ノンストップ2時間という長丁場をも感じさせないいい舞台だと思いました。

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