まことが投票した舞台芸術アワード!

2015年度 1-10位と総評
そぞろの民

1

そぞろの民

TRASHMASTERS

今さら…という感もあり、投票するのはどうかとも思うが、やはり興奮させられる。
彼等が描く題材は現代日本の弱点である。
呑気な民衆に爆弾を投げつけるような衝撃を常に持ち合わせている。
どうしたって投票してしまう。

オバケの太陽

2

オバケの太陽

劇団桟敷童子

今回の「炭鉱3部作」は楽しめた。
個人的にはこの作品が一番好きだった。
炭鉱に生きる人々の喜怒哀楽が見事に描かれていた。
身よりのない子供が定住の場所を求める姿が痛々しかった。

追憶のアリラン【ご来場ありがとうございました!】

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追憶のアリラン【ご来場ありがとうございました!】

劇団チョコレートケーキ

作品のキレ、役者の技術。とにかく面白い。
この作品は韓国(朝鮮)と日本の今に続く根幹を描いていた。
外交官と解放組織の若者、日本の官僚のもとで働く青年という人物の設定が秀逸だった。

砂の骨

4

砂の骨

TRASHMASTERS

トラッシュらしい現代の病魔を描き出した作品だった。

自由を我らに

5

自由を我らに

カプセル兵団

ヒーロー物に定評がありファンを集めているようだが、むしろこうした作品が彼らのすごく素敵な部分を表現できるのではないかと思う。
楽しめた。

GHOST SEED

6

GHOST SEED

カプセル兵団

夜と森のミュンヒハウゼン

7

夜と森のミュンヒハウゼン

サスペンデッズ

不可思議な雰囲気がある作品だった。

美しい日々

8

美しい日々

TEAM 6g

この劇団にはオーソドックスさの中に魅せる要因が見てとれる。
性善説のような優しさが一貫して流れているところがいい。

短編小説のような美しさがある作品だった。

誰も見たことのない場所2015

9

誰も見たことのない場所2015

ワンツーワークス

この団体はちょっと別格な印象がある。
演劇でもあり、セミドキュメンタリーでもあり、本当は今一番この国に必要なのはこの劇団の作品なんだと思う。

イチエフ・プレイズ

10

イチエフ・プレイズ

ワンツーワークス

総評

ごく一部しか観劇できていないのが残念。
今年はこの国のターニング・ポイントになった出来事が多い年だったが
演劇界はもっともっと今のこの国の進もうとしている姿勢に問題提起をして欲しい。

今や、大劇場はくだらない娯楽作品で溢れ、そこに集う観衆は少女漫画に夢見る子供たち然としている。
演劇本来の役割とは何なのか再度検証して欲しい。

観劇に行くと、特に若い人々(きっと出演者の仲間たちや他劇団の人たち)のマナーの悪さが気になる。
帽子をかぶり、股を拡げ、周囲に迷惑な行動をすることが何かしらのステイタスにでも思えているのか?
観劇マナーに主催者も注意を呼びかけるべきだと思う。

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