ハウザーの観てきた!クチコミ一覧

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最後に歩く道

最後に歩く道

TOKYOハンバーグ

サンモールスタジオ(東京都)

2015/11/01 (日) ~ 2015/11/08 (日)公演終了

満足度★★★★

何故捨てられるのか
殺処分をめぐる動物愛護センターで働く人の葛藤を描いた舞台でした。どうすれば良いのか分からない非常に難しい問題ですが、切実な脚本と役者さんの熱演で改めて考えさせられました。
以下、公演中なのでネタバレで。

ネタバレBOX

以前より問題となっている殺処分問題。悪質なブリーダーや飼いきれなくなったペットを捨てる人等、完全な人のエゴによる問題である。舞台中で、ペットを買う人がいるから、この問題は起きるという台詞があったが確かにそれも要因の一つだと気付かされた。何気なくペットショップで見る生後間もない可愛い犬や猫も、売れ残ったり、生まれた時点で障害がある子の何割かは捨てられているのだと考えさせられた。
最後の選択も悲しく、正しいとも間違っているとも言えない現実を突き付けられた。
遭難ルールブック

遭難ルールブック

KAMAYAN

OFF OFFシアター(東京都)

2015/10/21 (水) ~ 2015/10/25 (日)公演終了

満足度★★★

ニヤニヤする遭難
初観劇の劇団さんで、ニヤニヤ系との事でしたが、その通りでした。遭難という緊迫した場面で、それる話と各人の温度差などでニヤニヤしてしまいます。中盤以降で、舞台の一角が扉として開いた辺りから、よりSF?FF?チィックになり、RPG世代の私としてはより面白さが増していきました。

役者さんは若い方が多く、その為勢いがあるのですが、全体的にもっと緩急がつけれれば、より面白くなったのではとも思いました。
まあ、遭難中ですので緩急も無いかとも思いますが(笑)

無事に、エター○ル○ードは、見つけられたのでしょうか。

舞台版天誅-2015

舞台版天誅-2015

ACRAFT

六行会ホール(東京都)

2015/10/21 (水) ~ 2015/10/25 (日)公演終了

満足度★★★★★

殺陣×ドラマ
全編通して殺陣中心の舞台ではあるが、そこは久保唱さん脚本・演出、各人の思いなども乗せてドラマとしても仕上がっている。途中ゲーム感覚の部分もあるが、舞台として楽しめた。
分かりやすいお笑い担当の演者を入れており、殺伐とした戦国の世でも観易い感じとなっていた。

殺陣に関しては、役者さんによる技量の差も大きいと感じたが、忍び好きな私としてはアクロバテックな殺陣で単純に面白かった。
豪華な役者陣であったが、なかでも沖野晃司さん、林野健志さんと藤堂瞬さんが特に印象的であった。藤堂さんのこのような役を観たのは初めてで印象が変わった。
音楽は、この世界観にあっており疾走感が心地良い。


2015生命のコンサート 音楽劇「赤毛のアン」

2015生命のコンサート 音楽劇「赤毛のアン」

DGC/NGO 国連クラシックライブ協会

東京国際フォーラム ホールC(東京都)

2015/10/16 (金) ~ 2015/10/18 (日)公演終了

満足度★★★

記念公演だけど
アンの少女から大人への成長物語のミュージカル。アン役も成長に合わせて3人が演じられていた。色々な出来事に合わせた歌やダンスまた生演奏も加わり楽しめました。主要キャストに加えて一般参加者も多く出演されており、大人数でのダンス等は壮観。日韓国交正常化50周年記念公演でもあり、韓国の方も7人程出演との事でした。
ただ、大人数でありまた色々と詰め込んだ為か、物語的にはあまり深く入り込めませんでした。韓国アイドルの歌は、それだけなら良いとは思うが、作中に入れるのはあまりに不自然。(挨拶もあったので。)
開演前後か、途中の休憩明けに入れた方が良かったのではと感じた。

The Last Snow~雪女物語

The Last Snow~雪女物語

劇団暴創族

笹塚ファクトリー(東京都)

2015/10/07 (水) ~ 2015/10/12 (月)公演終了

満足度★★★★

コメディ色強め
ファンタスティックコミカルホラーとあったが、コメディ色が強めの舞台でした。雪山のペンションを舞台に、ペンションのオーナー家族と様々なグループ宿泊客が繰り広げるドタバタコメディでしたが、面白かったです。
登場人物も多めなのですが、それぞれ個性的でまた何かしらの問題(過去の事故、三角関係、不倫問題など)を抱えており、それに雪女伝説というか雪女も絡みますが、最終的にはあらかた問題も片付いて上手くまとまる感じです。
雪女対策?も拍子抜けする方法ですが、面白く感じました。
その前の父とも約束しているというシーンには、コメディながらうるっと来ました。

雪女が、男性の好きな女性に姿を変えられるのもこの舞台では上手くハマっており、例えば、会社経営の男性には雪女が不倫相手ではなく、奥さんや娘さんに見えたというのも上手い演出ですね。

役者さんは上手い人が多く、特にオーナーの娘役の緒方有里沙さんは訛りも含めて大変魅力的で、また漫画家コンビの田中良子さんとあだちあさみさんは流石でした。

舞台セットも大変豪華で、次回公演も楽しみな劇団さんでした。

夕凪の街潮騒を待って

夕凪の街潮騒を待って

座・間座

Geki地下Liberty(東京都)

2015/10/07 (水) ~ 2015/10/12 (月)公演終了

満足度★★★★

ハートフルコメディ
立ち上げ公演との事で依したが、実力派の役者陣で楽しめました。
広島の海の家を営む家族が物語の中心で、海の家を長く営んできた父親、地元に残り手伝う姉、東京での仕事を辞めて広島に来た夫、ミュージシャンを目指して東京に出て行った長男、出て行ったきり10年以上音沙汰の無い末弟と、基本的には家族愛と故郷を描いた舞台でした。
コメディなのですが、所々味わいのある台詞も多く、楽しめました。

作中に度々、生の弾き語りが入るのですが、舞台感を壊す事無く、また大変渋い歌声で恰好良かったです。

客演の女優さん達も、個性的で魅力的な方ばかりでした。

大変楽しめたのですが、やや気になったのは最後10年以上音沙汰の無かった末弟が、父の死を知り戻り、また海の家を継ごうとするのは、やや急展開過ぎるのでとも思いました。(母の死の事実を踏まえても。)

次回公演も楽しみです。

ざくろのような

ざくろのような

JACROW

サンモールスタジオ(東京都)

2015/10/08 (木) ~ 2015/10/13 (火)公演終了

満足度★★★★★

企業とは、人とは
重厚な人間ドラマを魅せてくれた素晴らしい舞台でした。、凋落した大企業の研究部が中心の舞台で、研究部の面々や周辺の人物が実に良く描かれている。まず、脚本がとても面白い。
登場人物それぞれの立場や考え方があり、細かい所作にもその人物、一人一人の性格や情緒が良く分かりました。
公演中なので、以下ネタバレで。

ネタバレBOX

買収、ヘッドハンティング、リストラ、昇進等等、サラリーマンである私には実に興味深く、また良く内情を解っている舞台だと思いました。
開発中の最新技術とは別に、営業からの至急案件など、その最たる場面かとも思います。(この場合、営業が悪い訳では無いとも思います。)
企業では、独自性と協調性、短期開発と長期開発など、ともすれば相反する事の両立を必ず求められます。その辺のニュアンスが実に良く描かれておりました。終盤の、天才研究員とそれを支え続けた研究員の会話には、胸が熱くなりました。
 
役者さんは、皆演技力が高く、2役している方も多くおられましたが、髪型や服装などでその違いを出し、実に上手く演じられておられました。

最後、テーブルの上で動くおもちゃで終演しますが、余韻が残る終わり方で大変好きです。


吐き気がするほどに

吐き気がするほどに

劇団時間制作

明石スタジオ(東京都)

2015/10/07 (水) ~ 2015/10/12 (月)公演終了

満足度★★★★

夢を追う
Bチーム観劇。夢と現実の差に苦悩する若い人を中心に描いた舞台。夢が役者という方が中心なので、舞台役者さんの厳しい現実も垣間見れる。(小劇場フリークの私としては、特にその大変さや嫉妬等も改めて。)
話としては良くあるが、この手の舞台は何度見ても魅入ってしまう。実際にも
役者さんは若い方が多く、舞台にマッチしていたのではと思う。ただ、やや勢いに任せる芝居が多かったので、年配の役者さんが一人二人いれば、もっとメリハリも効いたのかなとも思いました。

ふたりカオス

ふたりカオス

劇団6番シード

シアターKASSAI(東京都)

2015/09/24 (木) ~ 2015/10/05 (月)公演終了

満足度★★★★

実力派の役者さんの演技合戦
通常公演の千秋楽観劇。開場時間丁度に行ったところ、既に長蛇の列、すごい人気でした。
公演は、オムニバス5編ですが、通常とは異なる形式での流石の演出。
3方を観客席に囲まれた空間を必要最小限の道具だけで全く異なる場面を描き、実力派の役者陣の演技合戦に感嘆致しました。
終演後の挨拶もそれぞれの役者さんの個性が出ており大変楽しく観させて頂きました。


ネタバレBOX

一つ気になったのは、千秋楽の為、固定ファンも多く(私もファンですが。)、必要以上に笑ってしまう方も多かったと感じてしまいました。
初見の人ではそこまで笑わないシーンでも、色々知っているだけに大きな笑いが起きてました。
ややすれば内輪ネタになってしまうかと思ってしまいました。

鳥取イヴサンローラン

鳥取イヴサンローラン

ロ字ック

シアター711(東京都)

2015/09/26 (土) ~ 2015/10/11 (日)公演終了

満足度★★★

濃厚な舞台
初観劇でしたが、噂通りの濃厚な舞台でした。
場末のスナック感が良く出ており、個性的な女優陣の体を張った演技が観れました。2時間の濃密な負のオーラ漂う舞台で、私的には少し一本調子のようにも見えてしまいましたが、ハマル方が沢山いるのも分かる舞台でした。
役者さんでは、堂本佳世さん、小川夏鈴さん、遠藤留奈さんが印象的でした。

OZ♀4♂3

OZ♀4♂3

チームジャックちゃん

ザ・ポケット(東京都)

2015/09/23 (水) ~ 2015/09/27 (日)公演終了

満足度★★★★★

ウイキッドとは違う前日譚
靴チーム観劇。オズの魔法使いの前日譚を新しい解釈で描いた舞台で、正直童話的では無く、権謀術数の渦巻く人間ドラマ。名前等からある程度推察できるが、これを有りかと思わせられる見事な脚本。
特にグリンダ、ロシーヌ、オズの関係性とそれぞれの思想には説得力がある。後の魔女達や後のカカシ、きこり、ライオンになる前の将軍達もなるほどとなるつながり。トトやニュベロスという名前にもニヤリとさせられる。

2時間の舞台だが、長さを感じさせられない程、惹き込まれた。
魅力的な役者さんが多かったが、中でもグリンダ役の川添美和さん、ロシーヌ役の小宮凜子さんの演技は突出しており素晴らしかった。

牛耳りたい

牛耳りたい

江古田ぐるぐる

新宿眼科画廊(東京都)

2015/09/25 (金) ~ 2015/09/27 (日)公演終了

満足度★★★★

絶妙な掛け合い
立ち上げ公演であるが、主演のお二人は数々の舞台で共演したであろう絶妙な掛け合いで、またフライヤーからは想像できない様なシュールなコメディで面白い。性格などが全く異なる親友であるが、微妙な考え方の違い等での戸惑いや嫉妬等が切なくもある。
心の揺れを感じられる舞台で、脚本が秀逸。

5人の役者さん達はそれぞれの見せ場があり、またどの役も個性的で楽しめました。やはり主演のお二人はその中でも特に上手いなぁと感じた。

ラストも「カ・イ・カ・ン」な終わり方で、薬莢が素敵。
次回公演も観てみたいと思いました。

硝子の途

硝子の途

劇団ヨロタミ

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2015/09/25 (金) ~ 2015/09/28 (月)公演終了

満足度★★★★★

長く続く途(みち)
初観劇の劇団さんでしたが、非常に良い舞台でした。重く難しいテーマを描いた作品で、観ていても苦しくなりますが、救われるラストであり、また劇中の歌や笑いの要素が、それを上手く緩和させていたように思いました。
公演中なのでは、以下ネタバレで。

ネタバレBOX

罪を犯してしまった加害者とその周辺の人々そして被害者遺族のその後を描いた作品で、やはり重く難しいテーマです。俗に世間では忘れ去られてしまう多くの事件も、当事者達にはずっと続く事件なのですから。以前事件後の加害者と被害者遺族のその後を綴った本を読みましたが、改めて思い出されました。
イジメやオレオレ詐欺等、悪い意味で日常化してしまった問題も提起されており、非常に見応えがありました。
ラストも救われる終わり方でしたが、欲を言えば、卓弥君の笑顔をもう一度観て観たかったです。

役者さんはベテランの方が多く、流石の安定の演技でした。
劇中歌も個人的にはあって、良かったと思います。

カレンダーや喫茶店のメニュー表で、年月を進めるのも分かり易くて良いなと思いました。(メニュー表は、その時々の店の雰囲気があり、楽しめました。)


「Nice to meet you, My old friend」 「嗾け上手の初恋」

「Nice to meet you, My old friend」 「嗾け上手の初恋」

劇団競泳水着

新宿眼科画廊(東京都)

2015/09/11 (金) ~ 2015/09/23 (水)公演終了

満足度★★★★★

爽やかさを感じる作品
「嗾け上手の初恋」の観劇。 内容的に、下ネタが溢れているのに、何故か爽やかさを感じる不思議な作品。観劇後は、すがすがしくもあり、2組のカップルを応援したくなる。「Nice to meet you, My old friend」と同じく、喜怒哀楽を感じられる舞台でした。
それにしても、「Nice to meet you, My old friend」にも同様の事が言えますが配役が実に合っていて、魅力的な役者さんが多いです。

「Nice to meet you, My old friend」 「嗾け上手の初恋」

「Nice to meet you, My old friend」 「嗾け上手の初恋」

劇団競泳水着

新宿眼科画廊(東京都)

2015/09/11 (金) ~ 2015/09/23 (水)公演終了

満足度★★★★★

70分に詰め込まれた喜怒哀楽
「Nice to meet you, My old friend 」観劇。 知人から何度も話を聞かされていて、一度観たかった劇団。やっと観れたが、期待以上の舞台でした。
狭い空間で(これが良いのです)、5人の役者さん、大掛かりな舞台装置等はなく、淡々と魅せてくれる。
言葉だけでなく、仕草、表情だけで魅せられる舞台はそう多くはない。喜怒哀楽が詰め込まれた傑作でした。

MAMORU

MAMORU

モーレツカンパニー

シアターKASSAI(東京都)

2015/09/16 (水) ~ 2015/09/22 (火)公演終了

満足度★★★★

気楽に楽しめるコメディ作品
気楽に楽しめるコメディで面白かった。19人もの役者さんが出ており、少し多すぎた気もするが、それぞれ味があり、魅力的な役者さんが多かったです。
以下、公演中なのでネタバレで。

ネタバレBOX

売れない役者さんが、ゆるロボを演じ一躍有名に。だが、なぜか正体がバレズ(笑)、このままで良いのか、役者個人として売れたいとの思いで葛藤する。奥さんや結婚を控えた妹も正体に気づかず、もらってくるギャラから役者とは違う仕事をしているのではと疑う。このベースを軸に様々な登場人物が出てくるが、どの役者さんも良い。多すぎるとも思うが、役者さん達はそれぞれの特徴のある役で、実に魅力的。多すぎた難点は、エピソードの一つ一つが希薄になり、全体のつながりも薄くなってしまった事か。約2時間の舞台では、少し詰め込み過ぎたようにも感じてしまった。
ただ、コメディ作品として大変笑わせて頂いた。
実力派の役者さんが演じるコメディはやはり面白い。

ゆるロボとそれを監修する社長の娘さんとのやり取りや、部長と2人の部下のやり取りなどは特に好きです。

また、多恵役の上田さんの最後の演技には魅入りました。
久留島守、多恵、希美というネーミングも洒落が効いてますね。
俺、HEROらしいよ。

俺、HEROらしいよ。

演劇ユニットちょもらんま

pit北/区域(東京都)

2015/09/18 (金) ~ 2015/09/20 (日)公演終了

満足度★★★★★

HEROでした!
劇団のコンセプトにあった、分かりやすく馬鹿馬鹿しいコメディを体現した舞台。 これがとても面白い!
サラリーマン(なかでも今回は中間管理職)の悲哀とHEROへの憧れと何それという部分を上手く融合させた話。 急にHEROって???という観客の想いを主人公に代弁させていく展開が見事で、会社で働く個々の人物設定が誇張はされているが、いそうな人ばかりで素直に笑える。
また、心情を話す場面では少なからず共感を覚える台詞も多く、大変楽しめた。主人公はよく描かれる理想のHEROでは無いですが、立派なHEROでした!また、皆が前を向いている作品で、個人的にはとても好きな、素晴らしい脚本だと思いました。

役者さんは、皆キャラ立ちしており印象的だが、やはり田中室長役の山本啓介さんが素晴らしい。完全無欠のHEROで無い分、素直に応援したくなる。田中室長を支える優秀な部下兼恋人の中川皐役を演じた前野鳩子さんも
魅力的であった。

見終わったあと、とても記憶に残り、次回公演も是非観てみたいと思う劇団さんでした。

ホテル・ミラクル2

ホテル・ミラクル2

feblaboプロデュース

新宿シアター・ミラクル(東京都)

2015/09/18 (金) ~ 2015/09/23 (水)公演終了

満足度★★★

秘密の短編集
ラブホテルの一室を舞台にした、4編のオムニバス短編集。
場所が場所だけに他人の秘密を垣間見る様な感じでもあり、前説も洒落が効いている。
以下、公演中なのでネタバレで。

ネタバレBOX

こうかん~嫁で勃たなくなった男が、ネトラレを考えネットで知り合った夫婦と
協力して嫁を説得しようとする話。当然のように拒む嫁だが、徐々に心境が変化していく。 心境の揺らぎが見える三枝加容子役の滝恵子さんがとても良い。だが、短編ではどうしても物語が浅く見えてしまった。


砂と棒~風俗嬢とお客さんの会話中心の話。「普通」を拒む二人だが、客観的に見てもどちらも普通の人であった。正直、いまひとつピンとこなかった。私が安倍公房の「砂の女」を知らないからなのかもしれないが。


初恋は消耗品~初めての交際は練習にしたいと考える女子高生とそれを引き受ける元人気歌手の話で今回の4編の中では一番好きな作品。
何と言っても二人の会話が楽しい。本気になってしまう優菜役の加瀬恵さんが初々しく、受け止める木下役の橋本恵一郎さんの飄々さががとても良い。
 
獣、あるいは近づくのが早すぎる~怪獣が現れ、死ぬ前にホテルに女性を誘う男性と何故がついてきた女性の話。
二人の思惑はズレているが、何とかHしたい男性と相手にしない女性の会話が中心。しかし、設定に少し無理があるように感じてしまう、怪獣が現れたらラブホも営業しないでしょ(笑)
最後の男性の葛藤からの本音の叫びは共感できる(笑)

セットが凝っていて、とても効果的。ただ、設定的には面白いとは感じたが、全体的にもう少し深い部分を観たかった気がした。
【ご来場誠にありがとうございました!】ギンノキヲク FINAL

【ご来場誠にありがとうございました!】ギンノキヲク FINAL

ラビット番長

南大塚ホール(東京都)

2015/09/11 (金) ~ 2015/09/13 (日)公演終了

満足度★★★★★

身近な問題
人気シリーズであるのが分かる、納得の作品でした。実体験に基づいている脚本は重く切実な介護の問題を捉えており、通常なら暗くなりがちな舞台を所々にちりばめられている笑いで救っている。舞台中で、笑っていなければやっていられないというような台詞があったが、この公演に最も合う台詞なのかもしれない。まずは何と言ってもこの脚本に魅せられた。

役者さんは、非常に多くの方が出られていて、公演前パンフで覚えきれるか心配したが、杞憂に終わった。登場人物の設定も分かりやすい、一人一人がキャラ立ちしていたのも役者さんの熱演があってだと思う。(少し多すぎた気も致しますが。)
また、やや後ろの席だった事もあり、老人役の方は実際は若い人もいるだろうなと思って観ていたが、観劇後に再度パンフを見てほとんどの方が若い方と知り、良い意味で驚かされた。
FINALの再演でしたが、出来ればその前の3作品の再演も観てみたいと思いました。

ディズニーミュージカル「リトルマーメイド」東京公演

ディズニーミュージカル「リトルマーメイド」東京公演

劇団四季

四季劇場[夏](東京都)

2013/04/07 (日) ~ 2017/04/09 (日)公演終了

満足度★★★★★

海の中
久しぶりに劇団四季観劇。独特の発声法は少し気になるが、それでもやはり魅力的な舞台。本作は、水中をイメージしたワイヤーを使った動きと演技が秀逸。地上との切り替えも巧みで、人魚のアリエルは髪型でそれを魅せるのも上手いなと思う。船等に代表される大道具・小道具等も素晴らしく、良い意味で劇団四季のクオリティの高さを感じた。

個人的には、大好きな曲は少ないのだが、今回は谷原志音さんのアリエルが観れたので、その歌声に魅了された。
やはり、アリエルは谷原さんが一番良いなと改めて思った。

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