見よ、飛行機の高く飛べるを
ことのはbox
シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)
2018/02/14 (水) ~ 2018/02/18 (日)公演終了
満足度★★★★
私はこの作品を何回か観ています。もちろん劇団青年座の舞台が最初でしたが、前回のことのはbox、他の劇団、高校演劇なども観ました。今日の芝居を含め、概ね、どの舞台も満足できるものでした。良い脚本だからこそ、何回観ても面白い。そして新たな発見があります。一方、今日感じたのですが、何回か観ていることによって、「役」に対する私の思い込みが出てきました。別にその俳優が下手な演技をしているのではないのですが、自分には合わないと思うことも気になるようになったのです。杉原の雰囲気はOK。光島は人気者に見えましたが、優等生には見えませんでした。中村先生、良いですね。この作品の最大の見せ場は、「聞こえない飛行機が飛んでいる騒音」が、杉原には聞こえる場面です。ここで観客が「その音」を感じることが出来るかどうかです。私はこの重要な布石は、北川操だと思っています。彼女が最後の二人の同調者。1年生ですよね。悩んで運動会に行く場面、とても重要だと思っています。3時間の作品を2時間半でまとめた舞台、長く感じさせませんでした。丁寧に作った良い舞台でしたよ。
真実
文学座
東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)
2018/02/24 (土) ~ 2018/03/05 (月)公演終了
満足度★★★★
今回は文学座では珍しいダブルキャスト、私は「ボルドーチーム」を観ました。そしてさらに珍しいことに、小劇場的な作品。シャンソンが流れる雰囲気は、歌手でもある古坂るみ子に合っています。なぜかいつもより大人しい演技に見える斎藤志郎。郡山冬果は私には初めてかな、主演の渡辺徹の演技の上での慌てぶり。対照的に、一見落ち着いて見える女性たち。やはり女性の方が「役者が一枚上」というのは世の常かと思ってしまいました。
日々の生活の中で、人は「嘘をつくこと」があります。他人との関係を上手くやるには必要なテクニックでもあります。この作品は、そのことを不倫を通して面白可笑しく舞台化しました。主人公の焦る気持ち、男なら分かるでしょう。そして女性の発言や行動も、女性なら心当たりがあるかも知れません。今日は私と年令の近い熟年チーム。身近な感じがします。ぐっと若い「シャンパーニュチーム」の舞台、多分「違う味わい」を楽しめると思います。観たくなりました。
カチナシ!
ラビット番長
シアターグリーン BASE THEATER(東京都)
2018/03/01 (木) ~ 2018/03/05 (月)公演終了
満足度★★★★
「介護×将棋」がテーマの作品。将棋界は藤井聡太で盛り上がっています。そして介護も大切な現実的な問題。それを繋げてレベルの高い作品を作り出しました。私が何より感心したのは、小さな舞台なのに、舞台上に3つ場面を作り、それを瞬時に展開しているところです。展開の速さが作品にリズム感を与えています。劇団のスタッフさんもとても丁寧な対応、良い劇団だと思います。
Yellow Fever
劇団俳小
d-倉庫(東京都)
2018/03/21 (水) ~ 2018/03/25 (日)公演終了
満足度★★★★
演劇は作品の出来とは関係なしに、好き嫌いがあります。『刑事コロンボ』のパロディというのは、やはり古い。興味を持つのは、やはりお年寄りでしょう。サスペンス。エンタテインメント性はあるのですが、どんでん返しが起こる山場の場面で、リアリティが無いようにの思えたのは私だけでしょうか。
サイキックバレンタイン
たすいち
新宿シアター・ミラクル(東京都)
2018/04/29 (日) ~ 2018/05/06 (日)公演終了
満足度★★★★
芝居はいろいろありますね。設定が面白い。超能力研究所。そしてバレンタイン。客層も様々。私のような歳の人間にはついて行けない所もありました。しかしながらテンポの良い脚本、パワー溢れる演技、誠実なスタッフに満足。また新しい世界を知りました。
共感
劇団時間制作
劇場MOMO(東京都)
2018/05/09 (水) ~ 2018/05/20 (日)公演終了
満足度★★★★
「共感」が得られたかって? 「人を○○するのが夢」とは。現実化されない「仮説」であれば、言いたいことを考える意味がある。それにしても、演劇というのは不思議な世界。話の内容、表現方法、演じ方など様々。そしてファン層も様々。客席の雰囲気も本当に異なる。人それぞれ好き嫌いがある。うん、私は、ちょっと、、、と思ったけど。このようなことが現実的になっている今の社会を考えると、重大な問題提起をしているのだろうか。。。
夜明け前、私たちは立ち上がる。
TOKYOハンバーグ
サンモールスタジオ(東京都)
2018/05/16 (水) ~ 2018/05/20 (日)公演終了
大正浪漫に踊る~天空を翔るハイカラ姫たち~
劇団Brownie
小劇場B1(東京都)
2018/05/30 (水) ~ 2018/06/03 (日)公演終了
満足度★★★★
大正ロマンの喜劇。ダンスもある。殺陣も良い。生演奏も良い。可愛い女の子もたくさん。エンタテインメントとしては面白い。でも喜劇は難しい。客席全体が笑えるようになるまで、少し時間がかかった。初日だから仕方ないか。しかし芝居としては、もう一段上を目指したい。時代活劇なら、時代を感じさせなきゃ。これ、現代ですよ。せっかくの生演奏も名曲をつなぐだけ。場面との関連が今ひとつ分からない。でも、休憩無しの上演時間は適切。十分、楽しめましたよ。
レイニーレディー
ことのはbox
シアター風姿花伝(東京都)
2018/06/06 (水) ~ 2018/06/12 (火)公演終了
満足度★★★★
【Team葉】観劇。シリアスコメディーヒューマンドラマということで興味を持ちました。シリアスでヒューマンなドラマでしたが、コメディーの部分は今ひとつ。見た目や面白い動作ではなく、会話の中で笑いを誘ってほしかった。篠田実沙子の熱演が光りましたが、やはり「話」に無理がある。上手く収まったように見えるが、もっとリアリティがほしいと思いました。
硝子の獣
雀組ホエールズ
「劇」小劇場(東京都)
2018/06/27 (水) ~ 2018/07/08 (日)公演終了
満足度★★★★
少年犯罪がテーマ。犯罪者の意図、被害者家族の苦悩を描いた作品でした。難しい問題を正面から考えさせる良い舞台だと思いました。主人公役の阪本浩之さん、熱演でした。前説が軽い乗りだったので、本編の話の展開に驚きました。
プロポーズ難民
ピヨピヨレボリューション
吉祥寺シアター(東京都)
2018/07/13 (金) ~ 2018/07/22 (日)公演終了
満足度★★★★
疫病神に続いて2回目の観劇。前回はあまりにも「斬新な」展開に乗り損ないました。今日は、ピヨレボの面白さを味わえたような気がしました。テーマが恋愛。ガールズトークの本音の対決。女子は強い。男子は敵わう訳がない。「ライブstyle演劇」で吉祥寺が暑くなりすぎましたよ。
女人嵯峨(にょにんさが)
劇団俳小特別プロジェクト公演
俳優座劇場(東京都)
2018/07/15 (日) ~ 2018/07/22 (日)公演終了
満足度★★★★
草創期の京都・平安京を舞台に、藤原薬子、橘嘉智子、正子内親王を軸に、嵯峨天皇、空海、橘逸勢の3人の縁を描いた作品。取っ付きにくいかと思いましたが、意外と観やすかった。とは言っても、「家系図」を見ながらの観劇。日本史を知らないと訳が分からなくなります。
売春捜査官-熱海殺人事件-
稲村梓プロデュース
サンモールスタジオ(東京都)
2018/08/07 (火) ~ 2018/08/12 (日)公演終了
満足度★★★★
初日Gチームを観劇。つかこうへいの作品。私は過去に観たことがなかったので小劇場的な展開と演出に面白さを感じました。名作『熱海殺人事件』の進化形の『売春捜査官』、稲村梓のための舞台になっていましたね。台詞を大切にしたい舞台、若干聞き取りにくかったのが残念でした。
白紙の目次
劇団時間制作
テアトルBONBON(東京都)
2018/09/05 (水) ~ 2018/09/16 (日)公演終了
満足度★★★★
開演前、しっかり作ってある舞台美術、期待できそうだと思いました。物語が始まり、とてもテンションが高く、ついて行けるかどうかが不安。知的障害者が出てくる芝居は意外と珍しい。私には現実感がありません。しかしながら「依存」をテーマにした作品、難しい題材を深く切り込んでいました。いつの間にか話に集中していました。こういう芝居もあるのですね。
カンフル ~Sir Arthur Conan Doyle~&~Baker Street Irregulars~
Project S.H
阿佐ヶ谷アルシェ(東京都)
2018/09/12 (水) ~ 2018/09/17 (月)公演終了
満足度★★★★
Baker Street Irregulars 観劇、面白かった。先ず誰がホームズか、そして犯人は誰か? 勿論、解くのにそんな簡単ではありませんでした。ところで、ホームズの事務所のセットが舞台後方にありましたが、それ以外の場所を表すのに前方に多少のセットがあります。それを違和感なく表すために、照明の使い方が上手いと思いました。
ライク・ア・ファーザー
自転車キンクリーツカンパニー
OFF OFFシアター(東京都)
2018/10/24 (水) ~ 2018/10/31 (水)公演終了
満足度★★★★
確かにチラシで読んだ予備知識と違って、最初は戸惑いました。でも良いお話、早船聡の脚本と演出の上手さでしょうか。色々考え感じさせてくれてました。最後は「歌」で締めました。楽しませて頂きました。
太陽の棘
劇団文化座
シアターX(東京都)
2018/11/08 (木) ~ 2018/11/18 (日)公演終了
満足度★★★★
劇団文化座の舞台、いつも重厚なテーマ、芯のある芝居を制作しています。文化座では、「沖縄」をテーマにした作品が多く、今回はアメリカ人の目から見た「沖縄」、事実に基づいたフィクションです。日本の一部でありながら不幸な歴史を背負わされた沖縄、それは現在も続いています。舞台の話では、アメリカの青年軍医と二シムイの画家たちとの交流を描きながら、未だ解決されていない「沖縄の苦悩」を我々に提示しています。
お父さんの休日
劇団娯楽天国
駅前劇場(東京都)
2018/11/21 (水) ~ 2018/11/25 (日)公演終了
満足度★★★★
劇場に入ったとき、しっかりとした舞台セット、期待が持てました。私は常々「喜劇」は、観客を楽しませるのは難しいと思っています。予想通り、話の設定に無理がある。笑わせ方も今一歩のような印象でした。脚本の流れに多少の不満はありましたが、俳優陣の熱い演技に救われました。そして最後、洒落た終わり方に、やっと脚本にも満足。何よりも、創立30周年の劇団、よく頑張っている。おめでとうございます。
ベッドトークバトル プレミアム
ショーGEKI
小劇場B1(東京都)
2018/12/07 (金) ~ 2018/12/16 (日)公演終了
満足度★★★★
Cチームを観劇。5本のショートコメディ、それぞれ面白かった。下品な下ネタを展開するのでは無く、きちんとした芝居になっています。脚本もキャストも良いですよ。
夜の来訪者
劇団Player's World
小劇場てあとるらぽう(東京都)
2018/12/14 (金) ~ 2018/12/16 (日)公演終了
満足度★★★★
舞台は富豪の家ですよね。ここが、舞台セット、俳優陣の雰囲気、衣装から感じられませんでした。作品は面白い。謎解きもある。でも、なぜか近所のおじさんの家のようなのが今ひとつでした。