かぶりはしたけど、はいてはいない
バカボンド座
枝光本町商店街アイアンシアター(福岡県)
2016/10/14 (金) ~ 2016/10/16 (日)公演終了
満足度★★★★
ひとを突き放しているようで優しい。
去年、今年とバカボンド座はまだ2回目なので何とも言えないけど、色々寄り道は沢山あったけど今回は正統派の舞台かなと思いました。
ひとを冷たく突き放しているようでいて、実はひとの何かしらの残りわずかな光を求めてる感じがして、バカボンド座意外に優しいな。。と言った感じでした。
森川さんの熱演が光ってて、耳々さん突き抜けてて、高山さんはいつまでも若いな。。県外で飛ぶ劇にあまり思い入れがないから、注目するひとがこんな感じになっちゃうのか。。
かなり良かったし、またバカボンド座、観に来たいです。
来てけつかるべき新世界
ヨーロッパ企画
JMSアステールプラザ 中ホール(広島県)
2016/09/29 (木) ~ 2016/09/29 (木)公演終了
満足度★★★★★
組み合わせの妙
「新世界」でのベタな大阪と近未来との組み合わせの妙ですかね。。そこで生きる市井の人々を上手く描いてました。
めちゃくちゃ笑いましたが奥はかなり深い話やなと感じました。。
今までの企画性コメディとは一線を画す新境地かなと思います。
みんな良かったし、特にG2プロデュース以来の福田転球さんは、やっぱおもろいです。。
あと、永野さんがあんなに大阪が似合うとは思いませんでした。。
まあ、ヨーロッパ企画むかしから好きだからちょっと甘くなりますね。
畳と巡礼
対岸ビバーク
JMSアステールプラザ 多目的スタジオ(広島県)
2016/09/10 (土) ~ 2016/09/11 (日)公演終了
満足度★★★★
土地に根付いて欲しい戯曲
土地に根付いて欲しい戯曲。そして県外へも。。
観る前はぴんと来なかった「畳と巡礼」っていうタイトルも観終わってみると良いタイトルだなと思います。
観終わったすぐは何か煩雑で色々頭の中(胸の中?)で整理出来なかったですが、時間が経っても心の中に強く残ってる場面は多いです。
人の繋がれる部分とどうにも繋がれない部分が妙にリアルで好きです。
観たのが初日のそれも初演で、まだ良くなるのだろうなぁと思える余地がチラホラ。。舞台上もほんとの(色々な形の )家族も、つくるのは時間がかかるということか。。(壊れるのは一瞬だけど。。)
新人戯曲賞の選評で”イメージの羅列”っていうのがあったが、舞台を観てるとそういうものでもなく、人、土地、血 と 何かしらの(心象)風景的なものはバランス良くて観ていて不思議な肌触りは感じました。
すぐじゃないにしても、このレベルの戯曲は再演などして土地が大事に育てていくべきかなと思います。。広島の演劇のためにも。。
「恋の冷凍保存」
演劇企画室ベクトル
広島市東区民文化センター・ホール(広島県)
2016/09/10 (土) ~ 2016/09/11 (日)公演終了
満足度★★★★
好きなテイスト
面白かったです。
もともとがフランス映画の中で、SFとラブコメが一緒になったテイストのものって好きで良く観てたので、相性も良く楽しめました。
あと、芸達者な役者さんが多くてちょっとびっくり。
劇中に流れるミッシェル・ポルナレフの歌が懐かしかったです。。
狩山宏太さんの登場が多分自分的にはハイライトでしたが、それも楽しめました。
ラッパー
ブルーエゴナク
アトリエ劇研(京都府)
2016/09/08 (木) ~ 2016/09/11 (日)公演終了
満足度★★★★★
通過点であって欲しい。
今まで観てきたブルーエゴナクの良いところがてんこ盛りといった感じ。
物語も今までより良い意味で分かりやすく、ちょっとしたエンターテイメント要素もあるし、でも、かと言って予定調和では進まず、三幕からなる潔い意外性のある展開で、ラップ、音楽を駆使しテンポも良く、観ていてほんとヤバイ良い感じで楽しかった。。
ラップが刺身のツマ的な感じではなく、演劇を構成する一つの軸となることを証明したし、ラップ劇という括りが客層を狭めるのではなく、反対に今まで演劇に興味の無かったような人たちも呼び込み、一緒に観ていてこちらも楽しくなるような客層だった。。
物語もラップ等の歌・音楽のタイミングも良く練られてて、ちょっとした伏線・回収も舞台の味付け程度に収めてるのが何とも良い。
メイコ推しではあるけれど、6人の役者さん全てが魅力的で、アフタートークの雰囲気とはみな全然違い、しっかりそれぞれの役を演じてたのかなと思う。
一幕は観ているこちらがテンションがあがるような感じで楽しく、二幕のラストは内容的に良くないと思いつつ観ていて何か背中がゾクゾクしたし、三幕のラストは美しかった。
面白いのが、今まで穴迫さんが演じてきたポジションを月亭太遊さんが演じてるような気がして・・・似た感じの台詞回しのときはつい笑ってしまった。。
2回観ても面白かったし、好きな人は多分5回観ても楽しかったと思う。
もう、観れないのがほんと残念。
『ショウジさんの息子』
演劇ユニット体温
JMSアステールプラザ 多目的スタジオ(広島県)
2016/09/02 (金) ~ 2016/09/04 (日)公演終了
満足度★★★★
泣いた。
泣いた。。。っていう単純な感想じゃあ良くないんだろうな。。
最初は息子のぶっきらぼうさに何か馴染めない感じだったけど、結局それが大きい意味での伏線だったのかなぁと、思ったり思わなかったり。。
前半、ちょっとタメがあった方が良いかなあと思った場面があったような感じも。。
最後の場面は素敵でしたし息子さんの表情はなんとも良かったです。
笑いと泣きのバランスが良いお話で、脇の人たちも個性的でベテランから可能性を持った役者さんまで色々いたかな。。
自分の中でこの舞台の一番はショウジさんの揺るがない佇まいだったような気も。。
この芝居を観たひとたちは、多分また体温を観にくるだろうな。。と思う。
煩雑だけど、こんな感じ。
とても良かったです。
浮標(ぶい)
葛河思潮社
J:COM北九州芸術劇場 大ホール(福岡県)
2016/08/28 (日) ~ 2016/08/28 (日)公演終了
満足度★★★★
田中哲司の台詞で夏が終わった。
田中哲司の台詞で、この夏が終わりました。
まあとにかく、あっという間でしたね。。
芸術への思いと、誰にでもあるだろう、ただひたすら人の生への執着心。。
わたしも強く生きたい。
ただ、なんですかね。。
早めに先行予約でゲットしたのに、席は後ろの方しか取れなくて、おまけに自分より前の方に沢山席が空いてて、おまけに見づらかったら移動していいですよって。。みな、見づらいの関係なく好き勝手に席の良いところに座って。。
制作は最低!
BENT ベント
パルコ・プロデュース
JMSアステールプラザ 大ホール(広島県)
2016/08/14 (日) ~ 2016/08/14 (日)公演終了
満足度★★★★★
人としての崇高さを感じました。
途中休憩の2幕もので、 3時間弱の舞台って分かっただけで、 集中できないので、もう観る気が失せるのですが。。これがなかなか。。
2幕目からは、佐々木蔵之助と北村有起哉のほぼ二人芝居なのですが、これがもう役者力から来る圧倒的な迫力で、ほんとに魅せる魅せる。。
ふたりのラブシーン?は舞台装置、照明とも相まってほかでは観た事がないくらい美しく、最後は人としての崇高なさまを見せられたようです。
2016ヒロシマの孫たち
公益財団法人広島市文化財団 アステールプラザ
JMSアステールプラザ 多目的スタジオ(広島県)
2016/08/06 (土) ~ 2016/08/07 (日)公演終了
母と惑星について、および自転する女たちの記録
パルコ・プロデュース
JMSアステールプラザ 大ホール(広島県)
2016/08/09 (火) ~ 2016/08/09 (火)公演終了
満足度★★★★
三姉妹のロードムービー的舞台。。
母の記憶からなかなか離れられない三姉妹のロードムービー的舞台。。って感じですかね。
当て書き?なのかなと思うくらい、三姉妹の個性を過去の出来事や使うツール等で分かりやすく上手く描いてて、ノスタルジックでもあり、意外な展開もあり、話にすっと入って行けて面白かったです。
やはり母親ものの話には弱いし、そういうひとの少し弱いところを上手くついてくるなぁと思ったりも。。
パルコ・プロデュースで活躍してた三姉妹が思いのほか良くて楽しめました。(志田未来さんは少し声を張りすぎて聞き取りにくいなぁ・・と思うところもあったけど、意図的なんだろうな。。)
新米「ひとでなし」
劇団Tempa
JMSアステールプラザ 多目的スタジオ(広島県)
2016/07/23 (土) ~ 2016/07/24 (日)公演終了
満足度★★★★
自分には少し忙しかった。。
自分には少し忙しい舞台だったかな。。
今とも過去とも未来ともいえない世界に勝手に混乱してしまったかも。。
多分、あの人はあの人で、そこはああして繋がるのだろうなぁ・・とか色々薄ら分かるものの、テンポ的に観ていてあまり振り返る余裕もなかったかな。。
ただ、分かり過ぎる舞台も好みではないし、終わりを見れば納得な感じなのだけど、そんな中でも、自分の中で共感できる役というか、痛みや悲しみを共有できる役があれば(多分、ここでは雄大くんの演じてた役なのかな・・・)、そんなことも関係なく、あの事実を違った思いで最後は感じられたかな・・とは思うけど。。
どうなんやろ。。
そうは言っても、劇団自体は最近かなり動ける役者さん(自分の好みもあるけど・・)が増えた気がするし、リアルタイムでの芝居を観る楽しさは以前よりも数段増しているし、その辺りの満足度はかなりのものだし、前回の「半神」と今回の舞台を観て、劇団自体への楽しみは数倍増したかな。。
あと、観る前には、Tempa にはどうなのかな?と思ってた、田所さんが思いのほか良くて、ちょっとびっくりしてしまいました。。
まあでもやっぱりインパクトは強かったかな。。
ちょっと雑な感じだけど、こんな感想で。。
夕暮れ社 いなもり支店『ちょっと待って、エントロピー!!』
公益財団法人広島市文化財団 アステールプラザ
JMSアステールプラザ 多目的スタジオ(広島県)
2016/07/07 (木) ~ 2016/07/08 (金)公演終了
満足度★★★★
コミュニケーションは特別なもの。
京都弁?関西弁?が印象的で、三人それぞれが周りに良くいるようで、でも個性的で、女性らしい舞台で良かったです。
やはり、三人芝居は一番シンプルで最強ですね。
ふつうににある、人とのコミュニケーションは、実は特別なものだということを感じさせてくれました。
音のある世界も、ない世界も、人と繋がっていれば、それだけで温かいなと。。
面白かったです。
オナゴDX
INAGO-DX
JMSアステールプラザ 市民ギャラリー(広島県)
2016/07/02 (土) ~ 2016/07/03 (日)公演終了
満足度★★★★
久しぶりに笑って楽しむ。
久しぶりに大笑いして楽しんだ舞台だったかなあ。。
女性スタッフ陣とは言っても、以前から役者として良いなぁ・・・って思ってた人もいるし・・・と分かっていたけど、ここまでキャラが立つ役者さんばかりだったとは。。少しびっくり。
多分、当て書きだとは思うのですが、スタッフさん(役者さん)の個性や良さを上手く生かして、すべての人にきちんとスポットライトを当てて、そういうところも好感が持てる舞台だったかなと。
場所が市民ギャラリーということで、舞台装置等はあまり期待せずに行ったのですが、それでも次第点の出来。ほんと面白かったです。
やはりミチロウが、かなりのツボでした。
宮川さんのああいうタイプの役には、もう会えないのかな??
ロミオとジュリエット
カンパニーデラシネラ
JMSアステールプラザ 多目的スタジオ(広島県)
2016/06/24 (金) ~ 2016/06/25 (土)公演終了
満足度★★★★
素晴らしく格好良く贅沢な舞台でした。
沢山の面白い見立てや仕掛け、そして目一杯の身体表現、声、芝居でシェイクスピア悲劇「ロミオとジュリエット」を分かりやすく、楽しませてくれました。
面白かったです!
オイル
U-SPACE実行委員会
雲南市経済文化会館チェリヴァホール(島根県)
2016/06/11 (土) ~ 2016/06/12 (日)公演終了
満足度★★★★
メッセージ性の強い舞台。
13:00の回を観ました。
改めて観ると、戯曲自体がかなりメッセージ性の強い舞台だったんだな。。と、昔観た「オイル」を思い出しながら観てました。
出だし、少し主役の女性の役者さんが弱いかな。。と思いながらも、時間を重ねるごとに他のキャストさんも巻き込んで良い感じで仕上がって、力強くなっていく姿を観て、多分、数を重ねる度に良くなってるんだろうな・・と感じつつ、たったの3回公演で終わるのはなんとも寂しい限りだなあと・・ふと。
広島だったら、多分夜の回を、もう1度観てたかな。
舞台を観ながら、台詞の洪水で頭が飽和状態になったあとに訪れる舞台とも現実とも夢とも区別がつかない、不思議な感じの世界へ連れて行かれたようです。。
広島に住んでるとかなり痛いものを感じるのですが、山陰に住んでる方は、やたら出てくる出雲の地名・話にどのように感じたのか、そのことは気になりますね。。
燕のいる駅
グンジョーブタイ
まちづくり市民交流プラザ(広島県)
2016/05/28 (土) ~ 2016/05/29 (日)公演終了
満足度★★★★
戯曲の面白さを改めて味わった
MONOの昔のDVDは観てましたけど、今回改めて観ると、その時より色々なものが感じられて面白かったです。
設定もMONOとは少し違ってて(漫才師コンビ→葬儀屋・別公演のために改変したものだったんでしょうね。。)、新鮮な感じで楽しめました。
表のテーマと裏のテーマがはっきりと感じられたというか。(自分が思ってるだけかもしれないけど。。)
ちょっと会話の間とか舞台装置とかは、もう少し何かしら他に可能性はあったのかなぁ・・と思ったりもしましたが。。
劇団自体まだ2回目なので、次も楽しみにしたいです。
榊原の衣装がかわいかったです。
半神
劇団Tempa
広島市東区民文化センター・ホール(広島県)
2016/05/14 (土) ~ 2016/05/15 (日)公演終了
満足度★★★★★
演劇の面白さを改めて感じた。
☆シュラ原かおり、マリア:油野昌子
☆シュラ:油野昌子、マリア:原かおり
それぞれ観ました。。
1回観ても面白いのですが、2回観ると1回目で理解できなかったり感じれなかったり、台詞のちょっとした意味、絡みも良く分かり、霧が晴れるかのごとく楽しめました。
初日のアフタートークに参加したのも良かったのでしょう。
「半神」というお話をもとに、舞台の面白さをこれでもか!これでもか!と一杯詰め込んだような舞台で、今回は初心に帰ったように、演劇の面白さを改めて感じました。
それと、ああ、この役者さん、こんな繊細な部分も表現できるんだなぁと意外なところもあったり、ユニットとかじゃなく、劇団だからこその結束というか強さも感じました。
ラストのモノローグ部分の台詞はものすごく好きで、役者さんも良かったし2回目の観劇では泣いてしまいました。。
戯曲としては、「オイル」と同じくらい好きになりました。
ほんと良かったです。
BEAN!!!!!~踊る童話2~
CHAiroiPLIN
JMSアステールプラザ 中ホール(広島県)
2016/05/15 (日) ~ 2016/05/15 (日)公演終了
満足度★★★★
シニカル。。
内容が少しシニカルで、そのあたりが自分的には微妙に苦手かな。。と思うけど、ダンス等で目の前で繰り広げられる世界は、あまり観ることのできないものばかりで、苦手かな。。と言いながらも、また次もあれば観に行くと思います。
見上げて観るホールより、見下げて観る前回の多目的ホールの方が見易かったかな。。
モネ、逆さまの睡蓮
北九州芸術劇場
北九州市立美術館分館 (リバーウォーク北九州5F)(福岡県)
2016/05/19 (木) ~ 2016/05/22 (日)公演終了
満足度★★★★
絵画好きにはたまらない。。
絵画好きにはたまらない。。
…とは言っても、年に数回美術館に行くくらいですが。。
美術館に行きながらも、「果たして良い絵とはなんなのだろうか??」と、自分も良く感じていたテーマに芝居の中で向き合って、それを面白く、芸達者な役者さん達で楽しませ観せてくれた感じです。
来年も同じ企画があれば行くと思います。
愛より速く 【日本縦断往路ツアー】
劇団どくんご
小倉城大手門広場(北九州市小倉)(福岡県)
2016/05/21 (土) ~ 2016/05/23 (月)公演終了
満足度★★★★
思ってたよりモダンで面白かった。
思ってたよりモダンで面白かった。
小倉城大手門広場っていうの雰囲気があって良かった。
自分が好きで良く観てる舞台の類とは、脳内の違う部分を刺激される感じで新鮮でした。
ゲストのブルーエゴナクも面白かった。