小林ゆうすけの観てきた!クチコミ一覧

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桜の森の満開の下

桜の森の満開の下

東京演劇アンサンブル

ブレヒトの芝居小屋(東京都)

2013/08/27 (火) ~ 2013/09/01 (日)公演終了

満足度★★★★★

よかった!
小説既読、舞台・映像では初です。
基本的に完成度が高かったです。印象に残った点を挙げます。
一つ目、桜の木の場面で紙吹雪が舞います。量が多い上に舞い散ります。そのための送風機の音も大きいです。
二つ目、都での生首のダンスがよかったです。井上みなさんの動きが美しかったです。
三つ目、女の髪が青でした。なぜか目につきました。

最後にチケット代が高いですね・・・

癒し刑

癒し刑

ガラス玉遊戯

王子小劇場(東京都)

2013/08/21 (水) ~ 2013/08/25 (日)公演終了

満足度★★★

まとまりすぎ?
物語は、狂気に陥るという感じのハラハラするようなものではなく、心の病についてのドキュメンタリーのような落ち着いた感じだった。

特徴を挙げていく。
音響なしの舞台だったが、そのことでマイナスに感じることはなかった。
開幕のサインがないが、それはそれで良い演出だった。
役者が安定しており、観ていて気持ちよかった。
自分の好みの問題だが、物語がまとまりすぎていたように感じた。物語として違和感を感じるところはほとんどなかったが、もうちょっと発想の止揚があれば、と思った。

とはいえ十分、楽しめました。居心地の良い空間でした。

千枚皮姫

千枚皮姫

コマツ企画

小劇場 楽園(東京都)

2013/08/20 (火) ~ 2013/08/21 (水)公演終了

満足度★★★★

身体と心
R-14ということで期待(?)して行きました。確かに健全な中学生にはあまり進められないかもしれません・・・しかし、早熟の高校生にとっては良い刺激かもしれません。(エロ要素はほとんどありませんでした)

感想:ネタばれ↓

ネタバレBOX

母親と娘の関係とアイデンティティのお話でした。
日本では、特に他者との関係は難しい問題です。娘は母のものでも、娘自身のものでもあります。今回の作品の母親には「家族以外の他者のもの」という考えがありませんでした。
そして、所有から身体性の話につながっていきます。ここでの移行はとても自然でした。

はじめて一人芝居を観賞しましたが、退屈することなく、最後まで観れました。

あと、好みの問題ですが、さらに掘り下げてほしかったです。物語として開いた状態で終わっていたので、もう一つ上の視点からの物語描写があればよかったのかもしれません。
銀河鉄道の夜 〜青〜

銀河鉄道の夜 〜青〜

からふる

パフォーミングギャラリー&カフェ『絵空箱』(東京都)

2013/08/19 (月) ~ 2013/08/22 (木)公演終了

満足度★★★★

雰囲気がよい!
原作そのものが未完成な「銀河鉄道の夜」。児童文学になっているわりに内容が難しく、きちんと観(読ま)ないとチンプンカンプンな作品です。
それを踏まえ、感想をポイントを絞って書いていきます。
良かった点。やはり、舞台が工夫されていました。舞台と照明がきれいに合わさり、観ていて、すんなりと物語の世界に入れました。次に、音響が生演奏でした。不思議と宮沢賢治の物語の雰囲気と合っていました。役者が安定しており安心して観れました(ただ、ジョパン二の演技が薄かった(?)気がする)。中盤以降のストーリーと演出が、初見の人にも分かりやすくなっていました。家族連れでも見れます。
ビミョーな点。ジョパンニとカンパネルラの言葉の時代性が統一されていなかったので少し違和感がありました。また、汽車に乗るまでの物語が短く、「初見の人、大丈夫か?」と思った。
全体としてはわりと楽しめました。
最後に、会場の『絵空箱』というお店には初めて行きましたが、とても素敵な場所でした!

曲がり角の悲劇

曲がり角の悲劇

旋風計画

テアトルBONBON(東京都)

2013/08/13 (火) ~ 2013/08/18 (日)公演終了

満足度★★★

う~ん
まず、自分の美学にやや反した感じの作品だったので、辛口にコメントします。
以下ネタばれ↓

ひどい作品ではないと思います。好みの問題だと思います。
期待していたのと、最近見た作品がよかったのでギャップが・・・

あと、殺陣シーンが少なくてちょっと残念でした。

ネタバレBOX

あくまで個人的な意見です。作・演出の方、失礼なことを言ってすいません。先に謝っておきます。では、気になった順に挙げます。
1つ目、小ネタが作品と関係ない。現実とは違う世界で、福山やサザエさんのネタが出ると気持ち(雰囲気)が途切れました。作品のストーリーとも合ってませんし。おもしろかったので余計に残念です。
2つ目、説明セリフが長い。丁寧な説明ばかりで疲れた。心の内をしゃべるしゃべる…小説じゃないんだから。
3つ目、乞食たちのシーンが長い上にくどい。そのわりに、ナギやイツヤ、カゼの前提の情報が少ない。しゃべって補足するぐらいなら、そのシーンを作ればいいのに。
4つ目、声が怒鳴り声、全力投球の声で耳がキンキンした。これは前よりの席だったからか…

全体として、前半テンポがゆっくり過ぎで、後半詰め込んだな―、っていう印象を受けました。あと、説明が過度に多く、頭がボーとしました。

ただ、舞台は素敵でした。動く壁いいですね!
照明・音響は違和感無かったです。

以上。
蝶を夢む

蝶を夢む

風雷紡

シアター711(東京都)

2013/08/11 (日) ~ 2013/08/18 (日)公演終了

満足度★★★★★

満足!
自分の好みの作風だったためか、とても楽しめました。
まず、舞台や衣装のバランスがよかったです。奥の部屋が少し見えてるのが個人的に良かったです。ただ扉の開閉の音が耳についたが、仕方ないか・・
次に、音響・照明。こちらも物語を上手く支えていたように思います。
そして、物語は不気味に静かに動いていきます。以下ネタばれ↓

最後に、チラシの雰囲気がそのまま舞台になっていて好感が持てました。また、こちらの劇団の作品を観に行きたいです。チラシ楽しみにしています。

ネタバレBOX

物語についての感想。「魔王」「帝銀事件」「蝶(朔太郎の詩)」などいくつかモチーフ(ネタ)がありましたが、どれも不自然なく扱えていたように思えます。ただ、やや表面的になってしまったように感じます。もっと深く踏み込んでも良かったのではと思いました。(自分が大学で「帝銀事件」「朔太郎」を少し勉強したため、そのように感じてしまったのかもしれません。)
後半の「魔王」と服毒のマッチングはすごく好きです。「こういう演出あるかなー」と予想していたにもかかわらず、見入ってしまいました。

あと、時間の移り変わりがあり暗転も多かったですが、すぐに慣れました。今回の作品の場合、暗転が多くても、観客の考える時間と余韻みたいに受け取れました。

役者さんの演技も全体的によかったと思います。個人的には、祥野獣一さんの演技が好きです。
ミュージカル BON!

ミュージカル BON!

ニキハウス

カメリアホール(東京都)

2013/08/10 (土) ~ 2013/08/11 (日)公演終了

満足度★★

家族連れ向けのエンターテイメント
雰囲気は学芸会や発表会のようで、リラックスしながら見ました。
気になった点がいくつかあります。舞台の広さと演技に必要な広さが異なり、若干不自然だったこと。前半、途中入場の客を4,5回前よりの席にばかり誘導したこと(さすがに、何回も舞台が遮られると鬱陶しい)。ゲストの登場と演技が浮いていたこと。ストーリーに起伏が無かったこと。
ただ、ミュージカルというだけあって、みなさん声が通っていました。

火男の火

火男の火

「火男の火」製作委員会

紀伊國屋ホール(東京都)

2013/08/03 (土) ~ 2013/08/06 (火)公演終了

満足度★★★

何とも言えない・・・
まず、席がやや後ろだったせいか、声が聞き取りにくいと感じることが多々ありました。ホールが大きいので難しい問題かもしれませんが・・・
次に、期待していた殺陣シーン。上から目線で申し訳ないのですが、あんなものかな・・・という感じです。ストーリー自体は嫌いではなかったんですが、ちょっと物足りなく感じました。それは自分がまだ子どもだからかもしれません。
ここまで、批判的なことばかり書いてしまいましたが、素敵なところもありました。
照明によるシーンの移り変わりや、感情の動きとともに流れる音楽、個々の役者の演技など、見れて良かったと思います!

レーニン伯父さん

レーニン伯父さん

風煉ダンス

d-倉庫(東京都)

2013/07/25 (木) ~ 2013/07/31 (水)公演終了

満足度★★★★

舞台がすごい!
まず、舞台(美術)が凝っていた。高さ奥行きを十分に使った演出に一緒に行った友人もご満悦。衣装も凝っていて物語世界に自然に入り込めました。
次に中身について。流れるような会話の中に時折クスッとくるような種がありました。後半の「感じろ!」的な部分も考慮すると、演劇の魅力が散りばめられていたようで、お腹いっぱいです。
あと、レーニンやチェーホフ(当パンに記載)をモチーフにしているのかな、と思いながら、レーニンもチェーホフも詳しく知らない自分が見ましたが、関係なく楽しめました。知っていたらもっと楽しめたかと思うと少し損した気分です。これを機にチェーホフや歴史の本を読んでみようかな。

遠くに行くことは許されない

遠くに行くことは許されない

セロリの会 

「劇」小劇場(東京都)

2013/07/25 (木) ~ 2013/07/28 (日)公演終了

満足度★★★★

落ち着いた作品?
適度なテンションの会話、適度な速度での物語の進行。全体的に良いリズムだったように感じる。裏を返せば、突拍子な展開やドキドキは少なく物足りないと感じる人もいるかもしれない。
いくつかの言語化できるようなテーマが盛り込まれていた。「感じろ!」という押しつけがましいものではなく、物語の中で不自然なく現れる問題だった。
ただ問題に対する明確な主張や救い(ご都合主義な展開を含め)は用意されてはいなかった。これは非難ではなく、作品の一貫した流れに対する評価である。

最後に、個人的に「平田裕香」さんを見れたのがすごく嬉しかった。六番目の小夜子以来のひょっこりファンだったので生で見れてよかった。

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