場違いの一日前
電動夏子安置システム
赤坂RED/THEATER(東京都)
2017/03/29 (水) ~ 2017/04/02 (日)公演終了
満足度★★★★
■約120分■
良くも悪くも、SFトラブルコメディのお手本的作品。
その枠内に収まりきってしまっているのが物足りなくもあったけど、騒ぎが騒ぎを呼ぶストーリーが巧みに構築されていて、退屈はしませんでした。
悪童日記
サファリ・P
こまばアゴラ劇場(東京都)
2017/03/25 (土) ~ 2017/03/29 (水)公演終了
満足度★★★★★
■約60分■
ストーリーのあるコンテンポラリーダンス作品にしてポエトリー・リーディング作品(テキストは手にしていないが)、という印象。
これだけシンプルでこれだけ引きつける舞台作品が作れるということに驚嘆!
話の省略も上手いし、音響・音楽の使い方も絶妙だし、盗めるものが多々あると思うので、これは演劇人も観たほうがよいのでは?
ハテノウタ
MONO
東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)
2017/03/24 (金) ~ 2017/03/29 (水)公演終了
満足度★★★★
■約90分■
加速度的に進化してゆく医療技術が生命倫理をぶっちぎって暴走してゆく現状を批評的に俎上に乗せた社会派のコメディにして、人間の分かり合えなさという普遍的な問題にも切り込んだ奥行きのある会話劇。
痛い気持ちで笑いました。
ヨブ呼んでるよ
鳥公園
こまばアゴラ劇場(東京都)
2017/03/16 (木) ~ 2017/03/22 (水)公演終了
少年期の脳みそ
玉田企画
アトリエ春風舎(東京都)
2017/03/10 (金) ~ 2017/03/20 (月)公演終了
満足度★★★★
■約105分■
高校の卓球部合宿を舞台に、人の機微、そして人間関係の綾を面白おかしく描いた佳作の再演。
どちらかと言えば、卓球部の先輩後輩女子コンビに堀夏子&井上みなみを配した初演のほうが私好み。井上さん演じる後輩のほうが、おきゃんな感じがより強く出ていた印象。
適度にペーソスを交えながらも、基本、人生の楽しい時間を描こうとする玉田さんの作劇スタンスは相変わらず好きだなぁ~。
夏の夜の夢
青年団リンク・RoMT
サンモールスタジオ(東京都)
2017/03/10 (金) ~ 2017/03/20 (月)公演終了
満足度★★
■約155分■
夏夢という作品と、RoMT流の華美を抑える質素な演出傾向とが折り合っていない印象。
幻想味の強い夏夢は、これでもかとショーアップして妖しくきらびやかに仕上げたほうが見応えは増すはず。
しなやか見渡す穴は森は雨
北九州芸術劇場
あうるすぽっと(東京都)
2017/03/10 (金) ~ 2017/03/12 (日)公演終了
満足度★★★★★
素晴らしい舞台。併走する諸エピソードはどれも少し現実離れしているが、不思議と観る者の琴線を震わせる。これは、少し突飛で滑稽な諸エピソードが、その表向きの印象とは裏腹に、程度の差はあれ例外なく苦悩を抱える人間というものの潜在的現実を描いており、強く我々の共感を誘うからに他なるまい。
もちろん、ノゾエ征爾は演出でも冴えを発揮。斬新な舞台装置と役者のコラボで客の目を楽しませるかたわら、今回初手合いだった者も少なくない付き合いの浅い役者たちから個々の魅力を存分に引き出し、この座組でしか醸し出せない面白味を立ち上げる。
東京公演が3ステしかなかったのがもったいなく思われる、珠玉の舞台でした。
Movie Sick ムービーシック
映画美学校
アトリエ春風舎(東京都)
2017/03/02 (木) ~ 2017/03/05 (日)公演終了
満足度★
■約90分■
創造とは何か? モノ作りとは何か? 作・演出家や役者陣がそれを考えるために作ったお芝居という感じ。学校教育の一環として作られたものなのだから、そういう側面も当然あっていいのだが、客を集めて見せる以上、もっと取っつきやすく、開かれた作品に仕上げて欲しいもの。
いちごオレ飲みながらアイツのうわさ話した
ロロ
こまばアゴラ劇場(東京都)
2017/03/04 (土) ~ 2017/03/13 (月)公演終了
満足度★★★★★
■vol.1~4鑑賞/各約70分(仕込み時間含む)■
あらためて、こんなにも魅力的なシリーズだったとは。教師や親を登場させず、生徒だけで話を成り立たせる純青春演劇を堪能!
互いに恥じらいながら徐々に距離を詰めてゆく高校生たちがいじらしくて初々しくて、なんとも愛おしかったです。
そこへ三浦直之流のディレッタンティズムが加わって、他に類を見ない学園ドラマに仕上がっている。
個性あふれる登場人物の中では、奇行を繰り返しながらもどこか愛らしい女生徒・白子(vol.1と3に登場)が私的お気に入り。演じ手との相性も良く、大場みなみがこれまでに観たどの作品よりも輝いて見えた。
METEORITE
Emergency×Emergency
ワーサルシアター(東京都)
2017/03/03 (金) ~ 2017/03/05 (日)公演終了
満足度★★
■約90分■
おぼんろとはまた異なる表現に目新しさを感じはしたが、全体に茫洋とした印象。
もう少し明快にできないものか?
こういう“感じる演劇”みたいなのって、わしゃ苦手かも。。。
プラヌラ
劇団24区
早稲田大学学生会館(東京都)
2017/02/24 (金) ~ 2017/02/26 (日)公演終了
春の為の習作
こまばアゴラ演劇学校“無隣館”
アトリエ春風舎(東京都)
2017/02/23 (木) ~ 2017/02/26 (日)公演終了
出口なし/芝居
双身機関
こまばアゴラ劇場(東京都)
2017/02/25 (土) ~ 2017/02/27 (月)公演終了
こしらえる
こまばアゴラ演劇学校“無隣館”
STスポット(神奈川県)
2017/02/22 (水) ~ 2017/02/26 (日)公演終了
いつかモンゴリと眠る
東京ELECTROCK STAIRS
こまばアゴラ劇場(東京都)
2017/02/15 (水) ~ 2017/02/22 (水)公演終了
淵、そこで立ち止まり、またあるいは引き返すための具体的な方策について
カムヰヤッセン
ワテラスコモンホール(東京都)
2017/02/16 (木) ~ 2017/02/19 (日)公演終了
ウズベキスタンにムラムラする
こまばアゴラ演劇学校“無隣館”
アトリエ春風舎(東京都)
2017/02/17 (金) ~ 2017/02/20 (月)公演終了
満足度★★★★★
女三人芝居。お三方のアンサンブルが素晴らしく、もっとずっと脱力的な『やっぱり猫が好き』って感じで、めちゃくちゃ面白かったです。なんだか観ていて心が和んで、幸せな気持ちになりました。
是非またこの三人で、あるいは三人+αで公演を打って下さい♪
陥没
Bunkamura/キューブ
Bunkamuraシアターコクーン(東京都)
2017/02/04 (土) ~ 2017/02/26 (日)公演終了
満足度★★★★★
■約200分(途中休憩込み)■
相関図が描きにくそうなややこしくて込み入った人間関係を生かした、とても面白く、惹きつける舞台でした。トリプルコールにも納得♪
皆、シンデレラがやりたい。
森崎事務所M&Oplays
本多劇場(東京都)
2017/02/16 (木) ~ 2017/02/26 (日)公演終了
満足度★★★★★
■100分強■
猫背椿、新谷真弓、高田聖子、3人の熟女優が熱演! 駄弁芝居の要素あり、ドタバタの要素あり、そこへ加えてねもしゅうらしい屈折もあり、じつに見応えある一作でした!! 話のまとまりもとても良かった。
CAT FISH(キャットフィッシュ)
快快
CLASKA Room 402(東京都)
2017/02/15 (水) ~ 2017/02/17 (金)公演終了
満足度★★★
■70分強■
“なりすまし”というテーマを深く掘り込めていなかった印象。
しかし、快快らしいPOPで楽しい公演ではあり、客と演者の距離が近いホテルのスイートルームでの上演は、“五感を刺激する劇”というココの特長を際立たせ、観劇しながらプチ・トリッピーな気分に浸れました。