長井古種 日月
あやめ十八番
d-倉庫(東京都)
2015/04/09 (木) ~ 2015/04/14 (火)公演終了
満足度★★★
役者が要なのに
評価が高い劇団さんと言うことで伺ったが。。。
下の方も書いておられるように役者が未熟すぎた。動きは固い、発声は出来ていない。意図の無い叫び声は不快(前の方だったので耳がおかしくなりましたよ)です。台詞がきちんと言えていないのは、役者の入り口にすら立っていません。
台本は嫌いではありません。ただ本として分かりやすい話を演出で魅せる芝居は役者の技量にかかるものが大変大きいことを実感した芝居でした。
キズツクキカイ
たすいち
ザムザ阿佐谷(東京都)
2014/10/09 (木) ~ 2014/10/14 (火)公演終了
満足度★★★
よいこのしばい
演出・脚本がなかなか良い。決して少なくはない登場人物をある種コミック的手法できれいに捌きながら、個々のキャラは立っており、流れる感情も瑞々しい。照明や音楽と合わさり、楽しい時間をすごしたと思う。才能がある作演出だと思った。
でも、純粋な人しか出てこない芝居だった。「痛み」の話なのに、ラノベのように純化され単純化され、きれいなところしか出てこない。傷ついた、可哀想で、純粋で、キラキラした人々。優しい人しかいない世界。それが気に食わなかった。ファンタジーでも感情はあくまでリアルに描かれていて、破綻もない。出色の出来と呼ぶ人もいるだろう。ただ、好みの問題だ。例えば私はキャラメルボックスは嫌いだ。そんな感じだ。
ショパンの馬鹿!!!~別れの夜~
劇団東京イボンヌ
ワーサルシアター(東京都)
2014/03/18 (火) ~ 2014/03/23 (日)公演終了
満足度★★
作品は音楽の従属物なのか
関係者の方からお招きを頂き、行ってきました。前回と演出が変わったので、少しは違うのではと期待はしましだが、やはり脚本に違和感がありました。
作品が音楽の「ついで」、演奏させたい曲があって、そこに合わせて作品を作るから、作品全体を通して感情やキャラクターの作り込みが浅く、ご都合主義になるのでは、と感じました。
今回は破綻したコメディだったため、上記の違和感は前回ほどではなかったのですが、脚本の力量が、やりたいことや楽曲の力量に全く追いついていない問題は解消されていませんでした。コメディでどこまでギャグをやるか、は劇団さんに寄ると思いますが、コメディ、笑いはそれだけで飯を喰う人がいる難しいジャンルでもあり、上滑り感は否めなかったです。
音楽はさすが生演奏、素晴らしいです。ただ小劇場で聴きたいかは、人それぞれではないかと思います。
お招きを頂いた以上、感想はあげねばと思いつつ遅くなり申し訳ないです。
勝式幕孝談
ソラトビヨリst.
新宿シアターモリエール(東京都)
2013/12/20 (金) ~ 2013/12/22 (日)公演終了
満足度★★★★
素晴らしい
エンタメとして面白い内容だった。男優は皆華がありパワフルで良かった。声も見た目も良く、芝居もメリハリが効いて素晴らしい。
台詞のクサさに負けないパワーとキャラクターの作り込みは素晴らしく、大劇場での商業でも十分に見られる出来栄えだった。「正義を求めた人殺しよ」の台詞はぞくっとした。勝海舟役の山主の芝居が一番良かった。出来れば二回観に行きたかった。
他方、あの女優の不作感は何なのか。台詞はカミカミ、感情表現は学園祭レベル。台本上、女の立ち位置が可愛いければ良い的な位置付けだったので、観劇の邪魔にはならなかったが、男優が華になる珍しいケースだと思った。
女優に華と力があれば、後半・池田屋以後がもっと観れる作品になったと思う。それが残念だ。次回以降は、起用する女優につきもう少し考えてはどうか。
地球の軌道をグイッと 【ご来場ありがとうございました!!次回は2014年5月吉祥寺シアターです。】
ぬいぐるみハンター
小劇場 楽園(東京都)
2013/11/06 (水) ~ 2013/11/17 (日)公演終了
満足度★★
厳しい内容
ぱっぱっと何となくテンションの高いシーンを詰め込んだ中身の無い芝居でした。個別のシーンも間やボケツッコミを作り込んであるというよりは、わーわー騒いで明るいだけなので、ずっと見てると飽きます。30分もしないうちに尻が痛くなりました。
スマイール
smokers
ザ・ポケット(東京都)
2013/10/30 (水) ~ 2013/11/03 (日)公演終了
満足度★★★★
安定のクオリティ
作品も、役者も安定していて、楽しく観れました。ただ、登場人物の多くが、前回と出てくるキャラクターと被ってる気がしましたね。役者が被ってるから仕方が無いのかもしれませんが・・とはいえ、楽しい時間を過ごしました。また次回も楽しみにしています。
無休電車【本日大千秋楽☆10/21(月)14時開演、当日券若干枚ございます!!!】
劇団鹿殺し
青山円形劇場(東京都)
2013/09/27 (金) ~ 2013/10/14 (月)公演終了
満足度★★★
名作ではないけど、楽しめました。
鹿観劇は暴れん坊、BONE SONGSに続く3作目。ここの役者のスキルの高さやそれなりのレベルに話をまとめてくる技は、流石はずれが無いベテランと言った風情です。ただ他の方も書いていますが、「ショー」なんですね。脈絡のある話では無いし、脚本が素晴らしいとはお世辞にも言えない。中身も無い。
でもエンタメとして力を抜いてみれば、十分楽しめる。そんな感じです。めまぐるしくシーンや役が入れ替わり、飽きさせない工夫が見えて良かったと思います。もはや小劇場では無く、商業演劇に近い鹿ですから、細かいことは言いません。
伯爵のおるすばん
Mrs.fictions
サンモールスタジオ(東京都)
2013/10/07 (月) ~ 2013/10/14 (月)公演終了
満足度★★★★★
面白い。巧い。また観たい。
今週は非常に当たりの作品ばかりです。Mrs.fiction。前回に引き続き、楽しませて頂きました。伯爵の矛盾を抱えたキャラクターが非常に巧く描かれていていますね。様々な人間を巧く描ける脚本家は素晴らしい。最も複雑でとらえがたいものを書きとどめることは、技術だけでは困難だからです。人というもの(感情や行動など)に良くも悪くも敏感で、その微細な変化をよく観察することが必要だからです。
実によくできたドラマでした。自然に流れるようなセリフとボケツッコミのコント技という全く異なるものを巧く混ぜ込む演出も素晴らしい。セリフの言葉選びは、さり気ないのですが、なかなかこう上手くは書けない。身分や性別や道徳を越えた普遍的な愛を、こうも見事に表現した作品はなかなかお目にかかれない。
イッヒ リーベ ディッヒ【全公演完売の為、当日券の発売を中止いたします】
劇団東京イボンヌ
ワーサルシアター(東京都)
2013/10/01 (火) ~ 2013/10/06 (日)公演終了
満足度★
新国立に行く前に
後から思うところあり、再度コメント。
職業柄、色んな作品を読むのですが、ある作品をチェックするときに一番重要なのはその作品が何を表現しているか。そしてその表現したいものに向かって作品が効果的に設計されているかです。その後に「ここで笑わせよう」といった計算が出てくるのだと思いますが、この脚本は一体何を観客に見せたかったのでしょうか。
とりあえず音楽を入れる、とりあえず笑うシーンを入れる、とりあえずベートーベンを出す、とりあえず・・・?作品を貫く骨が見えません。音楽のすばらしさ、出演している役者の演技力は確かでしたが、駄作でした。(評価が辛くてすいません)その意味では音楽を入れることは良いアイデアだったのではないかと思うほどでした。
特に、現代パートは本当に見ていて辛かった。
この団体は脚本家が主体になっている団体のようですが・・。ベタなラジオドラマを繋げたような、オリジナリティに欠ける作品だったと思います。現代パートもどこかで見たことあるような話、過去部分に至っては実在の人物なので、もはや・・という印象です。
新国立劇場に行きたいという夢を読みました。少なくとも自分が劇場主であれば、この作品にGoサインは出しません。この脚本レベルで新国立に行けるとすれば、ギャラを払って芸能人を出せればの話でしょう。
スタッフの劇場案内・開場前対応(いずれも所属の役者でしょうか。)の印象の良さと、上演されていた作品のレベルとの落差に色々考えてもの悲しさを覚えました。
イッヒ リーベ ディッヒ【全公演完売の為、当日券の発売を中止いたします】
劇団東京イボンヌ
ワーサルシアター(東京都)
2013/10/01 (火) ~ 2013/10/06 (日)公演終了
満足度★
男にとって都合の良い女=愛?
初見でした。うーん、脚本に疑問。ワガママな男を受け入れ許し慈しむこと=愛なの?
愛をテーマにと言いながら、基本的に甲斐性の無い研究バカや才能以外は破綻している作曲家を見守る女性達(しかも男にとって都合の良い女ばっか)の犠牲でしょ。甲斐性の無い研究バカの父親に捨てられた娘も、最後父親の研究を理解し受け入れるけど。全然分からない。
分からないのは、男サイドからそういう女性達への愛があんまり見えないから。それに見守られるしょうもない男(特にカゴシマ)のキャラに魅力がない。ゲゲゲの女房みたいな愛嬌が無いから、特に現代編が特にぴんとこない。ベートーベンのほうは奇矯なキャラが表現されてたから、まだアリかなって思ったけど。
要はこれは言い訳の作品なんだと思った。俺は芸術をやっている。俺は大事な研究をしている。だからお前達を犠牲にした。ワガママを許してくれ。そして許すことが愛というまとめ方。古典的な男目線の作り手の作品。感動するって書いている人がいるけど、役者が必死に泣いてあげてお涙頂戴な感じになっているから、釣られて感動した気になるのかもしれないけど、正直あざとい。
最高傑作 Magnum Opus “post-human dreams”
劇団銀石
ギャラリーLE DECO(東京都)
2013/09/17 (火) ~ 2013/09/22 (日)公演終了
満足度★
もうやめたら良いのに
脚本の解釈力や構成力のなさを感じた。この団体は難しいことにチャレンジしているが、毎回消化不良の作品になっている気がする。学生演劇ならよく頑張ったと言えても、活動歴が長い劇団にしては稚拙。身の丈にあった作品をやったらどうかと思う。長く見てきたからこそ思うけど。
失禁リア王
柿喰う客
吉祥寺シアター(東京都)
2013/09/05 (木) ~ 2013/09/17 (火)公演終了
満足度★★★
損はしない
タイトルだけみると、イロモノ〔良い意味〕っぽいけれど、暗くて長くて分かりにくいリア王をよく噛み砕いてアレンジしてあるなど、脚本はしっかりしてると思った。
エンタメとして、見て損しないライン。ただ何かが残るというよりは、良い時間つぶしになると言うタイプの芝居かな。
次はオリジナルを観たい。
ベッキーの憂鬱
ぬいぐるみハンター
駅前劇場(東京都)
2013/08/07 (水) ~ 2013/08/14 (水)公演終了
満足度★★
空気読めてないかもしれないけど
知り合いが出演しているので観劇。前半は面白かったけど、オゲレツ路線に行ったあたりから白けてしまった。発想が安易だし。。。小劇場劇が久しぶりなせいもあるのかもしれないけど、あんまり楽しめなかった。お客さんは沸いてたけど、でも自分には分かりませんでした。(仕方なく他と一緒に拍手したけど)一定数のファンがついた劇団って皆こういうものなのかなあ。
これが小劇場劇のエンタメ路線で評価される劇なんだとすると、少し高くてもやっぱり商業演劇はプロだし、お金に見合うものを提供してくれるから安全だなあと思う。
未確認の詩-ウタ-
ライオン・パーマ
王子小劇場(東京都)
2013/05/16 (木) ~ 2013/05/20 (月)公演終了
満足度★★
作風と言うには乱暴
連れの知り合いが出演していたため、観劇。
やりたいことを全部やって、最後バタバタと風呂敷をたたみにかかるような、そんな芝居でした。1つ1つ繋がっていないように見える挿話を重ねていくスタイルなんで、その1つ1つで丁寧に笑いをとっていかないといけないんでしょうけど、、役者さんを個人的に知っていないと面白くない、そんな内輪っぽい空気に引いてしまいました。
作風と言うには、作りが荒いです。いくらなんでもそりゃ・・・という感じ。ただ、とりあえず泣ける鉄板のシーンを入れて、いい話風にまとめている感じは、さすがに長いだけあるなあ・・と感心しました。
女優さんはそれでも演技がお上手な方が多く、ほかの作品でも是非見て見たい方が沢山いましたが、男優さんが全般的に台詞がカミカミで、芝居が雑でした。
ロング スロー ディスタンス
日本演劇連盟
中野スタジオあくとれ(東京都)
2013/04/12 (金) ~ 2013/04/14 (日)公演終了
アマチュア?だろうけど、、
とにかく長かった。
人との距離、というある種普遍的で使い古されたテーマなのに、役者の演技も脚本も演出も中途半端で甘く、話にもキャラクターにも共感できなかった。長いコント、という評価は納得出来る。
自己満足、予定調和な空気は、アマチュアっぽいなあと感じた。
舞台セットが良かった。