ヒメツルソバの観てきた!クチコミ一覧

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捨て犬の報酬 終演しました!どうもありがとうございます!

捨て犬の報酬 終演しました!どうもありがとうございます!

おぼりん

pit北/区域(東京都)

2014/11/16 (日) ~ 2014/11/16 (日)公演終了

満足度★★★★

チケット当選しました
 コリッチのサイトで今まで『チケットプレゼント終了』とか書いてあるのを見て、いつプレゼントしてるんだろうと思っていましたが、やっと応募方法がわかり、応募したところ、当選しました!この公演のお知らせメールをいただき、観たいと思ったものの、別の予定があったので諦めるつもりでしたが、チケット当選したので、何がなんでも行きました。

 りんぺいさんが号泣した脚本ということだったので、どんな悲しいお話かと思いましたが、そうではなく犬の健気さへの思いなのですね。

 舞台を囲むコの字型客席で正面席ではなかったので、ダンスはちょっと残念でしたが、とても近くだったので、顔がよく見えました。開演前、綺麗にメイクされ真っ白だった顔が終演時には汗で流れてましたが、色だけでなく目や顔つきが別人のように変わって、神々しく光っていました。
 出口でお見送りに立ってらしたご本人は開演前の表情でしたが、そのことを話すと「役者ですから」と・・・かっこよかったです。

サナギネ

サナギネ

ベッド&メイキングス

青山円形劇場(東京都)

2014/11/06 (木) ~ 2014/11/10 (月)公演終了

満足度★★★★

幼生サイドも見たかった
成体サイドで見ました。はじめはカーテンの向こう側、幼生サイドのセリフに気が散って、このしくみは失敗なんじゃないかと思いましたが、途中からは向こう側の声もいい感じに聞こえてきました。

成体サイドで見たので、幼生サイドのストーリーが気になって、別サイドで見たかったけど、かなわず。玉置くんは幼生サイドでどんな役柄だったのでしょうか。

ネタバレBOX

ヨシノがほふく前進しているかどうかは私にはわからなかった。中学卒業前に都会に出て、男を騙して暮らすことは地面をはうという意味では匍匐なのかもしれません。現在進行形がすべてを決めるというのが、一番いい台詞。過去がどうとか、未来の自分がどうとかより、現在進行形の自分が決めればいい。
でも騙した男たちにあんなに愛されていたということは彼女がそれだけ魅力的だということだし、それが彼女の生き方を肯定するに足りる要素だと思う。ただ自分で肯定できなければどうにもならないのだけれど。それを解読するためにも幼生は見たかった。(見てもわからなかったかもしれないけど)
そしてヨシノは24歳からどう生きたのでしょうか。あの雰囲気からしたら、きっと紆余曲折ありながら満足できる生き方だったと思います。何があっても現在進行形の私が肯定できればそれが正解。
薄暮(haku-bo)

薄暮(haku-bo)

intro

こまばアゴラ劇場(東京都)

2014/11/01 (土) ~ 2014/11/03 (月)公演終了

満足度★★★★

初めての劇団
 どこかのサイトからたまたまこの公演『薄暮』のことを知り、予約しました。11/1公演を予約したのですが、仕事の都合で行けなくなり、連絡して変更してもらいました。制作の担当さんの対応はとても親切で丁寧でした。
 芝居の内容は、他の方々も書いていらっしゃるように一貫したストーリーはないようでした。時間を隔てた日常の1コマを切り取ってつないであるようなつくりかたで、マームとジプシーに似てるとも思いました。
 始まりは、闇と明るさの対比を表現していたのでしょうが、ちょっと世界に入っていけないかも、と思ってしまいました。その後、同級生との会話、家族との会話、おばあちゃんと二人、お母さんと二人の会話で親近感を感じました。時を経て、最後は家族の会話でしたが、私はなつかしい思いがして好きです。

 薄暮というタイトルにひかれて見に行こうと思ったのですが、イメージとはちがっていました。そのタイトルに込められたのは、あの薄暗がりの雰囲気で、それが札幌を象徴しているのでしょうか。北海道の劇団の芝居を見るのは初めてです。雪に覆われる地方都市に住む人の生活感は雪に降らない地域に住む者にはわからないから、芝居でその片鱗を味わうことができるのは得難い体験だと思います。それに地域に限らず、人には通底する思いがあると私は思っていて、それを確認するために芝居を見に行くので今回は手応えありました。

サバイブ!

サバイブ!

自転車キンクリーツカンパニー

【閉館】SPACE 雑遊(東京都)

2014/09/13 (土) ~ 2014/09/21 (日)公演終了

満足度★★★★★

見てきたように
作家さんってすごいと思うのは、見てきたように描かれているところです。共感できる人、たくさんいらっしゃるのではないでしょうか。
母と娘、そして父と息子、姉と妹、それぞれの関係がよくわかります。自分の家庭と比べて、おんなじだと思うところと、そういう家庭もあるんだとよその家を想像してみたり。よその家のことだけれど、しっかり現実感があります。
チラシのペンギンを見て、なんでペンギンなんだろう?と思いましたが、そうなのか~と納得しました。

ネタバレBOX

冒頭、夜中にやって来た彼が「よその家の匂い」がすると言いますが、結婚して家庭を持つ次女もそう言います。自分の家庭を持つと、実家の匂いが「よその家の匂い」になる感じ、とてもよくわかります。でも彼女は、お母さんと同じことをしている。嫌いだと言うお母さんと同じことを娘にしている。匂いはちがっても育った家で学んだことは自分の築いた家庭にも持って行ってしまうんだと我が身を振り返って思いました。
江戸系 諏訪御寮

江戸系 諏訪御寮

あやめ十八番

小劇場 楽園(東京都)

2014/03/12 (水) ~ 2014/03/16 (日)公演終了

満足度★★★★

宗教というより
拝み屋のお話ではあるのですが、宗教というより、日本の民話をベースにしつつ、今の家族を描いたものというのが私の解釈です。ユニットの命題通り、本当の幸せを考えるきっかけになるんじゃないかな?

ネタバレBOX

前回の『淡仙女』でもちゃぶ台のある居間が描かれていました。ちゃぶ台を囲む家族って、何があってもやっぱり幸せなんだろうと思います。そして、若者は恋をして、また家族をつないでいくのです。
春平役美斉津さん、本当に初めて恋をした高校生でした。
『はちみつとクローバー』で人が恋に落ちる瞬間を初めて見たという台詞がありましたが、冒頭その台詞が浮かびました。鬼の話とか、宗教団体の経営とか、いろんなことが語られたけど、私は春平クンのはかない恋だけで胸がいっぱい。堀越さんの思惑どおりです。
「死ンデ、イル。」

「死ンデ、イル。」

モダンスイマーズ

ザ・スズナリ(東京都)

2013/12/12 (木) ~ 2013/12/22 (日)公演終了

満足度★★★

フライヤーが素敵
フライヤーが数パターンあり、それぞれ素敵。
・・・死んで存在する彼女。というところにひかれて観に行きました。

ネタバレBOX

ストーリー上は、彼女は死んでいるか、どうかはわからない。
が、字幕にラスト、「生キテ、イル」とあったので、死んだわけではないのでしょう。どんなに苦しくてもつらくても彼女には生きていてほしいと思います。
彼女の苦しさ、つらさとはどれだけのものなのか、つらいのは彼女だけなのか、ほかの人々もそれぞれに苦しさ、つらさを抱えているのではないのかという問題提起があり、それでも人は「生キテ、イル」し、そうあってほしいというのが作者のメッセージなのではないかと思います。

死ぬほどのつらさを抱えて本当に死んでしまったときにしか、周囲の人はそのつらさを推し量れない。フライヤーの文章、・・・死んで存在する・・・というところからはそういうことを想像していました。
彼女が少しずつ、追い詰められていく様子が描かれ、いたたまれない思いがしました。でも、周りの人たちもみな、つらい状況ではあるのです。重い話だったのですが、自分のことも振り返る機会となりました。

みなさん、それぞれ上手いんですが、早めに行ったせいか、なんとなくぎくしゃくしていたような感じがいなめない。後半で観たら、また違った印象になるかもしれません。

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