それから
CLIE
俳優座劇場(東京都)
2017/05/03 (水) ~ 2017/05/14 (日)公演終了
空と雲とバラバラの奥さま
クロムモリブデン
吉祥寺シアター(東京都)
2017/04/20 (木) ~ 2017/04/30 (日)公演終了
ある苅屋くんの人生
LIVEDOG
新宿村LIVE(東京都)
2017/06/03 (土) ~ 2017/06/11 (日)公演終了
杉本文楽 女殺油地獄
公益財団法人小田原文化財団
世田谷パブリックシアター(東京都)
2017/08/11 (金) ~ 2017/08/13 (日)公演終了
第十五回 長唄を楽しむ会 歌・三味線・囃子
杵屋勝静也
市川三郷町 歌舞伎文化公園ホール(山梨県)
2017/04/23 (日) ~ 2017/04/23 (日)公演終了
熊楠の家
劇団民藝
紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA(東京都)
2017/06/15 (木) ~ 2017/06/25 (日)公演終了
ジゼル
新国立劇場
新国立劇場 オペラ劇場(東京都)
2017/06/24 (土) ~ 2017/07/01 (土)公演終了
トリスタンとイゾルデ
KARAS
シアターX(東京都)
2017/04/26 (水) ~ 2017/04/30 (日)公演終了
「近代能楽集」全8 作品上演
三条会
ザ・スズナリ(東京都)
2017/04/26 (水) ~ 2017/05/01 (月)公演終了
ちはやぶる神の国
演劇集団アトリエッジ
新宿村LIVE(東京都)
2017/04/19 (水) ~ 2017/04/23 (日)公演終了
「ワーニャおじさん」
劇団つばめ組
参宮橋TRANCE MISSION(東京都)
2017/04/20 (木) ~ 2017/04/23 (日)公演終了
二代目はクリスチャン
Gフォース
Gフォース アトリエ(東京都)
2017/04/23 (日) ~ 2017/04/30 (日)公演終了
チェーホフ『かもめ』
演劇集団アクト青山
調布市せんがわ劇場(東京都)
2017/06/13 (火) ~ 2017/06/18 (日)公演終了
フェードル
パソナグループ
Bunkamuraシアターコクーン(東京都)
2017/04/08 (土) ~ 2017/04/30 (日)公演終了
期待度♪♪♪
ラシーヌは、初めてです。期待と、不安を、楽しめるでしょうか。それとも、やや難解とか、思うのでしょうか。
ラシーヌの代表作『アンドロマック』は,1667年,パリのブリュゴーニュ座で初演された。パリのブリュゴーニュ座は,ロスタン『シラノ・ド・ベルジュラック』第一幕の舞台になっている。
ブリュゴーニュ座に次ぐ古いマレー座は,1630年代,コルネイユ『ル・シッド』をやっていたが,すでに衰退していた。1660年には,コルネイユはその傑作を書き終えていた。モリエールが,『人間嫌い』『心ならずも医者にされて』などで,作者・役者・座長で活躍していた。
アリストテレスの「詩学」の公準を遵守すべき規則として受け継ぐ。
やがて,一日は日の出から日没までと了解されるようになり,ラシーヌはこの原則に従っている。
したがって,戯曲の「場割り」も,舞台転換を意味するものではなく,そこに登場している人物の出入りによって,「場」が始まり,終わる。
「筋の単一」は,より複雑である。・・・デカルトの世紀であった17世紀が,「万人に等しく分かち持たれている良識」に人間の思考の根拠を置いたことを思い起こす必要がある。
フランス古典劇のもう一つの特徴は,演劇表現における言葉の圧倒的な重要さである。
また,17世紀の絶対王政という近代国家の基本的枠組みの成立に,当時の新興階級である町人階級が果たした役割の中で,文化の領域における進出は極めて重要であった。
ところで,古典悲劇は,天下国家の運命と個人の運命とが深く関わるような局面において人間の行動を捉え,それを典型的な人間の劇として提出しようとした。劇を書くのは,町人階級出身の作家達である。
トロイア戦争において,ギリシア方の英雄アキレウスに倒されたトロイアの武将ヘクトール,その後に残されたアンドロマック。女奴隷となった。死者への愛に忠実であろうとした。アキレウスの息子,ピリュスの愛を拒絶する。
悲劇『フェードル』は,1677年,ブリュゴーニュ座で初演される。この後,ラシーヌは,国王の歴史編纂官となって劇作の筆を折る。
近親相姦の罪におののくフェードルは,エウリピデスから。そのような罪を神々の呪いだとしてそれに身を任せ,息子である王子に言い寄る,恋に狂った女であるフェードルはセネカから。
イポリットはフェードルに口説かれてしまう。義理ある母の猛り狂う恋の情念に幻惑され,吞み込まれ,金縛りになるイポリットは,この場面で決定的にその男性性を剥奪される。空気そのものが穢れている空間。
人間の心理的現実にまで内在化されようとした恋の情念は,ここに至って突如その野性の力を取り返す。憑依は,フェードルにあって,演技的な比喩ではない。
春の朗読会:文学~近代小説の味わい
演劇集団アクト青山
演劇集団アクト青山・烏山スタジオ(東京都)
2017/04/27 (木) ~ 2017/04/30 (日)公演終了
M&S DANCE PERFORMANCE Vol.6
M&S DANCE STUDIO
セシオン杉並(東京都)
2017/04/08 (土) ~ 2017/04/09 (日)公演終了
わが兄の弟
劇団青年座
紀伊國屋ホール(東京都)
2017/04/07 (金) ~ 2017/04/16 (日)公演終了
期待度♪♪♪
戯曲を知るために,作家を知ることは大事です。ところが,最近,作家はあくまでその作品から評価されるべきでもあるとの見解に遭遇しました。戯曲からはなれて,チェーホフそのものを表現する企画に,すこし不安もありますが,まあ,拝見させていただきます。どうぞ,多くの本にはない,チェーホフの素晴らしさを教えてください。
葵上・卒塔婆小町
パルコ・プロデュース
新国立劇場 中劇場(東京都)
2017/03/26 (日) ~ 2017/04/16 (日)公演終了
期待度♪♪♪♪
『三島由紀夫・近代能楽集』は,近代演劇を体験する前に,日本の古典に親しんだ,三島由紀夫が,戯曲で,独特の世界を残したものである。
能は,能舞台で演じられる。舞台装置らしいものはほとんどない。現実をそのまま写すとか,再現するとか,はほとんどしない。現実の外に設定された,無の空間,神仏と人間のあいだに設定された,特別な場。だから,現実の再現は,問題外で,演技は,象徴的なものになる。
という視点から,演劇世界を構築するので,近代演劇では難解になりがちな「象徴的」なる世界が軽々と表現できる。
『葵上』源氏物語・第9帖より,入院中の妻・葵,そこに,美貌の夫,若林光。六条康子は,夫のもとカノ。葵を,六条康子の霊が現れて,苦しめる。
『卒塔婆小町』は,老婆であるが,その老婆は昔小野小町であったひと。もうすぐ100歳であるから,だれももはや美しいとはいわない。しかしながら,老婆の昔話が,鹿鳴館の時代にさかのぼる。現実をこえ,遠い昔の美貌がよみがえり,思い出の中の老婆を美しいと評価してしまう。しかし,小町のことを少しでも美しいと思った男は,例外なく死んでゆく・・・
OVER THROW
SPINNIN RONIN
シアターX(東京都)
2017/03/09 (木) ~ 2017/03/13 (月)公演終了
白蟻の巣
新国立劇場
新国立劇場 小劇場 THE PIT(東京都)
2017/03/02 (木) ~ 2017/03/19 (日)公演終了
期待度♪♪♪♪
松本徹という人と,島内景二という人,の本から三島由紀夫のことを学ぶ。
明治からの近現代文学を彼は,おおくの人たちの意見とはちがって,断絶を意識せずに理解しようとした。少年時代,祖母や,母親と観たであろう『仮名手本忠臣蔵』に感動し,古典にずっとある種の思い入れをもっていた。
だから,その夢を持った少年で彼は死ぬまでいた。
三島は,とくに,戯曲にこだわった。この世界では,散文と,和歌が溶け合った素晴らしい物語がある。「七五調」の心地よいリズム。又,比喩表現も多用できる世界は,フランス文学のプルーストみたいなもの。本歌取り,といって,どこかにあるプロットを盗むのも得意で,まるで純粋なオリジナルがないのに有名なシェークスピアとにているかもしれない。当然,演出的な才能がすごいわけだ。
演劇では、鹿鳴館を体験
谷さんは、劇団14歳とか、オリバーとか
三島はガンかなんかで,やけくそで,便乗して死んだってわけじゃない。しかし,妻子を残して,どうして,世間を騒がして死んでいったのか?そのあたりは,まったく理解できない。
わかって来たことは,おそらく彼の作品群とか,文学体験とか,さぐっていくと,一番簡単に西洋と東洋の対立点が浮きあがって来ることだ。また,あまり,三島由紀夫の真価が良くわからないまま現在に至っているということだ。