yoshiの観てきた!クチコミ一覧

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focus#3 円

focus#3 円

箱庭円舞曲

こまばアゴラ劇場(東京都)

2013/02/28 (木) ~ 2013/03/11 (月)公演終了

満足度★★★★★

「自分だっていつかはそうなるのに・・・」
2度目の観劇。
「眼鏡に騙された」のDVDを観てからの観劇。

1度目にはわからなかったそれぞれのキャラクターがわかって
違う楽しみ。
でも知らなくてもそれはそれで充分面白い。

テンポが早いので1度目の観劇ではわからなかった繋がりが
くっきりと見えてくる。

ここまでの偶然、繋がりはまずなかなかリアルな生活ではないだろうと思うけど
あり得ないこともなく
逆にお芝居ではこれくらい白々しく繋がってくれていた方がスッキリとするもの。

3月11日という日に観たからか
生と死に関する台詞がズシンと心に響く。
「産まれてくるのは大変なのに」
「自分だっていつかはそうなるのに」

観る度に違うことを感じそうな
その日の感情や考えや体調や誰と観るか・・・
そういう細やかなあれやこれやが
かかわってくるような日常に近い非日常の作品。

「円」

コレ、大好きです。

focus#3 円

focus#3 円

箱庭円舞曲

こまばアゴラ劇場(東京都)

2013/02/28 (木) ~ 2013/03/11 (月)公演終了

満足度★★★★

盛り沢山
初めての箱庭円舞曲。

今までの作品の役柄でオムニバス形式ってことで
観ていない自分がどれだけわかるかな?と思ったが
楽しめました。

知っていればもっと楽しめる部分もあるのだろうけど
知っていなくても充分楽しめる作品。

テンポが良くて次から次へと進んでいく。

「え?もうこの話終わり?」ってのもあり(笑)



珍しく出てる役者さん、皆好きなタイプでした。
「円」というテーマですが観てる最中はあまりそれが頭をよぎらず・・・。
それが良いのか悪いのかわからないけど
あっという間に進んで行くから考えてる暇がないってことだったのかな。

ネタバレBOX

特に女優陣が好き。

小玉さんはキャラがズルイって感じでしたが
松本さんの飄々とした感じとか
北川さんの斜に構えた感じとか好き。

原田さんのマドンナー先生はつらぬいてて
村上さんの強くて弱い感じとか
片桐さんの弱くて強い感じも好き。

個人的に3,5,8,9,10が好き。


男優さんは小野哲史さんと玉置玲央さんのたたずまいが好き。

玉置玲央さんは10がかなりの存在感。


前作品数本DVD購入したので今回の役どころ再確認しようと思います。


月の剥がれる

月の剥がれる

アマヤドリ

座・高円寺1(東京都)

2013/03/04 (月) ~ 2013/03/10 (日)公演終了

満足度★★

初めまして、アマヤドリ
ひょっとこ乱舞時代も全く知らず
本当に初めましての劇団。

舞台美術からワクワクしたし音楽も私好み。
フライヤー見ると悪い芝居の太郎さん?そうか、だからかっこいいのか。

あぁ・・・。
でも。
物語は全然私の心には入ってこず・・・

何なんだろう。
自分の中の感情の波が全然動かなかった。





ネタバレBOX

群舞がひょっとこ時代からのこちらの特徴なんですかね?

それがちょっと劇部分とうまく結ばれてない感じがした。
大所帯のそれは見ていて迫力あったけど。
群舞の時の大人数は圧巻でも
この劇であの人数は必要ないのかなとも思う。

ある程度中心人物が居て・・・っていうのが入りやすいと思うのだけど
それが分散してしまってて感情移入しにくいのか?とも思ったり。

散華の自害のきまりごとで
私は先日の小学生の男の子が学校統廃合を反対するためにってのを思い出した。
アフタートークで言ってらっしゃいましたが
チベットの僧たちの自害での訴えからだったらしいが。

そういうのを聞くとそこからその思いがどういう方向に行くのかというのを
答えが無くとも演劇で観たかったのだけど・・・
怒りを無くすってのがその答えか・・・

観劇後の言葉で「何が言いたいかわからない」ってのは絶対言いたくない言葉なのだけど
その言葉を言いそうになる。


自分の感想もとっちらかってくるほどに(笑)
全然入ってこなかった。





「私的妄想bungaku少女」

「私的妄想bungaku少女」

クリタマキ

アトリエ劇研(京都府)

2013/03/01 (金) ~ 2013/03/03 (日)公演終了

満足度★★★★

視覚、嗅覚、触覚、味覚。
苦手なダンスもの。
克服出来たような気がする。

「愛撫」

梶井基次郎の本は未読なので全く内容がわからず見始めた。
繰り返しが心地よくあっという間にクリタマキの世界に引き込まれた。

短い作品でしたが
これが「檸檬」へ導くものだったのだなぁと。

「檸檬」

爆発。
岡本太郎みたいに。

PUNK。
壊れたみたいに。

檸檬を愛撫してるかのようなエロティシズム。
こちらも繰り返し。リフレイン。

一人で、台詞もほとんどない、ソロダンスで観客と対峙する覚悟が感じられ
まるで刀を腰に据えた志士のようなクリタマキさんにあっぱれ。


終演後のクリタマキさんはとても可愛く、ちょっと泣きそうなお顔が印象的でした。




ネタバレBOX

「愛撫」

猫の耳を切符切りで切ってやりたいという梶井の衝動と
自分の手の親指の延長の膨らみを噛みたいというクリタマキさんの衝動。

文章で見るとイタイ(痛い)妄想だったりだけど
動きも表情もコミカルで可愛らしかった。音楽も回転を変えたりして面白いものでした。

「檸檬」

冒頭は暗い照明の中、音もない中
静かだけど力強く。
そして1つの檸檬に出会うと視覚、嗅覚に仰け反り
愛撫のように檸檬を身体に這わせていく。
クリタマキさんはとてもエロチックなコタイである。
触覚。

ついに檸檬をかじって箍が外れたみたいに
PUNK。
味覚。

ごろごろと転がるたくさんの檸檬が生きてるかのようで
クリタマキVS檸檬のようだ。

そして最後は
往年の歌手がマイクを置いて去ったように
1つの檸檬をスポットライトの下に置いて去っていくクリタマキであった。


本、読んでみよう。
そして、ウィークエンドシトロンのケーキを作ろう。

そんな思いが溢れた作品でした。

イナンナ

イナンナ

O land Theater

人間座スタジオ(京都府)

2013/02/22 (金) ~ 2013/02/24 (日)公演終了

満足度★★★★

ゾクゾクした。
坂本美夕さんがとても良かったです。

観てから「イナンナの冥界下り」の神話について読みました。
それから理解出来た部分もありました。

観劇後これは繰り返される業な気がしました。
神話を読んでからもその思いには変わりはなかったので
なんかしらを感じ取れた気がして良かったです。

人間座スタジオは初めて。
坂本さんの気なのか、劇場、お芝居の美術のせいかゾクゾクしました。

重くて哀しい内容でしたが寓話的で戒めみたいなものを感じ嫌悪感はなかったです。

坂本さんの身体や台詞から色々と発せられていました。

なのに終わるとその場所に居たたまれない雰囲気なようでかわいらしかったです。

お芝居の時は憑依してるかのようでした。

音楽もシンプルで良かったです。





キャッチャーインザ闇

キャッチャーインザ闇

悪い芝居

in→dependent theatre 2nd(大阪府)

2013/02/20 (水) ~ 2013/02/26 (火)公演終了

満足度★★★

衣装素敵。
楽しみにして観に行ったのだけど・・・
始まる前の音楽とか好きだったし始まりのあの感じもドキドキしてワクワクしていたのだけど
もどかしいくらいに伝わってこなかった・・・。

ネタバレBOX

3つの物語が軸となり
それぞれの闇と光の関係が並行して語られていく感じは良かったのだけど
私としてはその3つの物語がシンクロすることを望んでいたのかもしれない。
だけどもその物語たちは共通するものはあれど
ずっと並行のまま終わる。

それでも何かを感じれれば並行のままでも良いと思えたんじゃないか。

セット転換も素早く演者たちが組み換えながらステージの土台をつくり替えていた。
終盤まではすべてにテンポ良く進み、物語について行くことをこちらも意識して観ていた。


だけど、あの終盤の3つの物語の主人公たちが入り乱れて
客席も縦横無尽に駆け巡る。あの場面で一気に冷めてしまった。

皆が行きあたりばったりに動き回ってるのもわかるし、気がない。
何かもっと鬼気迫るものをあそこで感じたなら変わったのかもしれない。
そこから疾走感が止まった。

それが狙いなのかもしれないけれど。
間が悪い気がした。

早くその場から出たかった。
余韻も何もない。


ただ個人的にはミツロウとヤミーの物語は好きだったので
その部分をふくらませた物語ならまた観たいと思う。


ライブで初めて悪い芝居さんを観させていただき構成とか良かったので期待していたのですが
私の望んでいたものとは違ったようです。

次回に期待します。

散歩する侵略者

散歩する侵略者

ピンク地底人

アトリエ劇研(京都府)

2013/02/15 (金) ~ 2013/02/18 (月)公演終了

満足度★★★

初ピンク地底人
もっとSFちっくな内容かと思ったけれどそれほどでもなくほっとした。

舞台は一つしかないから
それをいくつものシチュエーションに変えて見せなければならなくて
すんなりそれに入れるというのはすごいことだと思う。

演劇人は皆それをやってるのはわかっているけど
改めて今まで観てきた芝居を含め、そう感じた。

音の使い方、役者の使い方・・・
面白かった。


ネタバレBOX

だけど私にはちょっと五月蠅いと思わせた。
冒頭部分、行きかう人々でそれは縁日だとわかった。
一気に役者がたくさん出てきてそれを追っていた。
花火の音や的屋の呼び込み・・・

そこからずーっと信号の音やら雑踏の音を
台詞を言ってない役者たちが発してるのだけど
私にとっては雑音でしかなかった。

よく見るとマイクが上からぶら下がっていた。
だからこんなに雑踏の音が拾われたのか。
もしかしたらマイクがないくらいがちょうど良かったのかもしれない。

中央の台詞を拾うマイクも設置されていたけれど
音響のことよくわからないけれど
拾う音量を強弱つけられたのなら良かったのかもしれない。

こんなこと思ったのは他にはいないかもしれないが
私は気になった。

しかし、侵略者他二人が現れ始めたころからは
話に集中出来た。
面白くなってきたと感じた。

面白かった。
が、最後のテープの台詞を聞き逃してしまい
つながりがわからなくなった。
多分大事なところ。

イキウメさんのも観てみたい。

そしてピンク地底人さんのをもう一度観たい。
そして、他の作品も観てみたい。

NonStop to TOKYO

NonStop to TOKYO

演劇ソリッドアトラクションLINX’S

世界館(大阪府)

2013/02/14 (木) ~ 2013/02/18 (月)公演終了

満足度★★★★★

正反対の組み合わせの妙
はじめての世界館。
行くまでに不安にかられる。本当にこの先にあるのだろうか?
ありました。ほっ。

なんか猥雑な感じがした劇場。
虚飾集団廻天百眼が出てきたらもっと猥雑に。

ぬいぐるみハンターと廻天百眼。

真逆の劇団をブッキングさせた凄さ。
1日でこの二つの劇団を観れた幸せ。

LINK'S。
ええ企画ですね。

自分では選んで行かないであろう劇団さんを観れるのは良いですね。
そして気になる劇団になりました。

ネタバレBOX

ぬいぐるみハンターさん目当てで観に行きましたが
虚飾集団廻天百眼さんにちょっとやられました。

ぬいぐるみハンターさんはある意味、想像出来る範囲の作品。
神戸レントゲンさんがかなりおもろかったのだけども。


あの方々には驚きました。

何の情報もないまま行きましたので
「濡れたくない方は後ろへ」という案内の通り席移動。

うぅ・・・苦手かも・・・と思っていました。


が、しかし。
始まるなり惹きこまれ、わけがわからないのだけど
すごく集中して見つめていました。この方々を。

役者の力量が凄いと思います。

ちょっと歌舞伎チックでもあり、アングラ劇(劇団側はアパグラと言われてますが)でもあり。
非日常へどっぷり連れて行ってくれます。

私自身が現代口語劇よりも歌舞伎、時代劇なんかが好きなので
この世界は嫌いではない。
あまり近くでは観たくないのだけども
ちょっと後ろからこっそり観ていたい集団、廻天百眼さん。

嵌る人には嵌ります。


次も観たい劇団になりました。
宇野亜喜良さんの絵が見たくなりました。

満足。




祈りと怪物 〜ウィルヴィルの三姉妹~

祈りと怪物 〜ウィルヴィルの三姉妹~

Bunkamura

シアターBRAVA!(大阪府)

2013/02/09 (土) ~ 2013/02/17 (日)公演終了

満足度★★★★

ケラ VS 蜷川
ケラさんのも観ていて話としては2回目観劇だからか
以前よりすんなりと話に入っていけた気がしました。

ケラさんバージョンは話を追うことで精いっぱいになってしまってたのかも。
だから納得出来ないところもありましたが
今回はこれを寓話として捉えられたような気がします。

公演する順番が逆だったら
また感想が変わっていたようにも思います。

私的には
逆で観たかったかな。

ネタバレBOX

コロスの使い方もケラさんとは違い
ラップっぽくてステージ脇のビジョンに歌詞が出てくるので良かった。

このビジョンは常に使われていて
今のシーンがどこなのかというのが表示されていた。

時にはト書きのような心情まで・・・

ちょっとやり過ぎな感はありましたがわかりやすくはなっていた。


満島真之介さんのパブロが良かったです。


美術はケラさんの方が素敵なんですが
舞台としてより観客にわかりやすさを提示してくれたのは蜷川さんだったように思います。

こんなにも演出家によって違うものになるのを
日を開けずに感じれたのは面白かった。

個人的には蜷川さんバージョンの方が好きでした。

ごんべい~大阪冬の陣~

ごんべい~大阪冬の陣~

ゲキバカ

HEP HALL(大阪府)

2013/02/08 (金) ~ 2013/02/11 (月)公演終了

満足度★★★★★

痛快活劇エンターテイメント
初めてゲキバカさんを観させて頂きました。
噂通り
ダンスあり、笑いあり、涙あり。
そして男優陣はイケメン揃い。

新感線の”いのうえ歌舞伎”のような見得のところもあり
(ここで拍手がおこらなかったのが残念)
カッコ良い部分と笑わす部分と泣かす部分のバランスが良かったです。

トータルでゲキバカさんのエンターテイメントが確立していて
とても楽しめました。


ネタバレBOX

しかし、欲を言えば
もう少し削れるところは削ってコンパクトにまとめられるところはあったかなぁと思います。
ちょっと長いなぁと感じる部分がありましたので。

笑いの部分は少し関西と関東の感覚の違いが見受けられるところがあったようにも思いました・・・

最初と最後のダンスのところは迫力あるし皆さんキレキレでカッコ良かったです。

女性の狐たちの斬られ役の方々の動きが良かった。
女性の殺陣でこんなにかっこいい動きは初めてかも。

それに比べるとメインの方々の殺陣はもう少しかっこよく出来ると思いました。

観たかったコロさんは期待通りカッコ良くて
あんなにリフティングが上手いとは!!
クイズコーナーはもう少しひねりが欲しかったですね。

楠見さんは安心して観てられる役者さん。

鬼組の面々は皆さんそれぞれのカッコよさがあって
個人的には龍と恋太郎が気になりました。

龍さんは声がステキです。
恋太郎さんは殺陣が良かった。

”夏には雪を降らせましよう
     冬には桜を咲かせましょう”

桜の花びらが落ちてきた時は
わかっていながらも涙が出ました。

皆さんそれぞれの見せ場があって構成が良かったです。

100万回生きたねこ

100万回生きたねこ

ホリプロ

シアターBRAVA!(大阪府)

2013/01/31 (木) ~ 2013/02/03 (日)公演終了

満足度★★★★★

動く絵本
チケット代高かったけど観に行って良かった。

この主役の二人で良かった。
美術も、衣装も、音楽も、役者もダンサーも素敵でした。

ネタバレBOX

あれは八百屋舞台になってるのでしょうか?
美術の錯覚で奥行きがとってもあるように見えました。
だからこの作品は前方で観るよりも真ん中より後ろから観るのが良い。

私は当日券だったので1階最後方からの観劇。
時々双眼鏡で覗いて表情確認。

本当に森山未来って人は・・・
素晴らしい役者でダンサーです。

ここ数年の大活躍。
それだけ彼には期待出来るし安心して観れる。
次はどんな森山未来が観れるのか・・・楽しみです。

まだ九州、広島とあります。

あの可愛くてちょっと憎たらしくて哀しいねこちゃんを是非観て欲しいなぁ。

煙の塔

煙の塔

下鴨車窓

アトリエ劇研(京都府)

2013/01/31 (木) ~ 2013/02/05 (火)公演終了

満足度★★★★

良いモヤモヤ感。
役者さんがおひとり急病ということで
代役を立てずに脚本を少し変えられた?とか。

私は好きなお芝居でした。

ネタバレBOX

脚本を変えられたからか?
多分違うと思うのですが、謎めいた、すっきりしない部分がたくさんありました。
でもこの作品はその感じが良いとさえ思いました。
タイトル通り
煙のような霧のようなモヤモヤ感。
それが嫌じゃなく心地よく感じる。

こういう後味は初めてでした。

いつもスッキリしたい方なのですが
自分でも不思議です。

個人的に村長のお母様のお声がとっても心地よかった。

どこか異国の小さなコミュニティの村の雰囲気が出ていました。
同じ舞台上で上手く部屋分けされてました。
演じる側の力量と観る側の想像力で簡素なセットでもいくつもの場面が出来上がってました。

なかなか良いお芝居でした。





コリオレイナス

コリオレイナス

地点

京都府立府民ホールアルティ(京都府)

2013/01/25 (金) ~ 2013/01/29 (火)公演終了

満足度★★★★★

楽器や台詞のリズムが心地よい。
グローブ座の公演の上映会を無知のまま視に行きさっぱりわからなかった。
帰ってあらすじなど調べた。
小難しい政治の話だけど生で観てみたいと思った。
ヤード席に魅力を感じたし1000円という価格にも魅力。

会場で渡された小冊子にもあらすじなどが書かれていて
観る前に読んだ。

上映会よりもわかったし面白いと感じた。
「ちっきしょーめが!」がお気に入り。

シェイクスピアの台詞が長いし小難しいと思ったけど
あの変わったリズムや音程で言うのが飽きなくて私には良かった。

まぁ、わけがわからなくても
あの場で、ヤード席で、生のワクワクを感じることだけでも良いんじゃないかと思った。

舞台ってそういうもんなんかなと。

地点さん、気になる劇団になりました。

ポリグラフ

ポリグラフ

東京芸術劇場

梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ(大阪府)

2013/01/26 (土) ~ 2013/01/27 (日)公演終了

満足度★★★★★

スタイリッシュ!
劇場に到着すると「お知らせしたいことがありますので・・・」と言われ
???だったのですが
演出上私のチケットの席では観にくいらしく少し後ろになりますがセンターの席を用意致しますのでと変わりましたが
とても観やすくて
あぁこれは端の席では良さが半減するな・・・と納得。
おかげでとっても満足のいく観劇になりました。

とってもスタイリッシュでカッコイイ。
吹越さんってこんな演出するのかーと好きになりました。

カメラや照明や映像などの使い方がとにかくオシャレでかっこいい。

森山開次さん目当てで観に行きましたが予想以上に素敵でした。

薬やってお酒飲んでふらふらと歩くところ。
吹越さんと太田さんがテーブルをまわしながらその上を森山さんが足だけ動かして歩いてる風に見せる。

ここがとっても哀しくて涙が出ました。
森山さんはペーソスのある肉体です。

ダンスシーンもあってそれだけでも観に行って良かったです。

この価格で、この会場で、この作品は安いと思いました。

飛龍伝

飛龍伝

ゴーチ・ブラザーズ

本多劇場(東京都)

2013/01/23 (水) ~ 2013/01/27 (日)公演終了

満足度★★★

思っていたよりも・・・
すごい賞賛の作品ですが
私は話に入り込めず・・・泣けず・・・でした。

何故なのかわからないのです。

つか作品が合わないのかもしれません。
早口の台詞の応酬に冒頭からたじろいでしまった感はあります。

玉置さん目当ての観劇でしたが
間宮さんの方が色気があったように思います。
桂木の役がそうだったのかもしれませんが。

黒木さんは意外と骨太な演技で良かったです。

加藤登紀子の歌やダンスなどは好きな感じで
大塚さんが要所要所で笑わせてくれて面白かった。

もっと自分が感動出来ると思っていたのですが
うーん・・・何なんでしょうか?合わないのかな?・・・




『スーホの白い馬みたいに。』《京都ver.》

『スーホの白い馬みたいに。』《京都ver.》

劇団しようよ

元・立誠小学校(京都府)

2013/01/18 (金) ~ 2013/01/22 (火)公演終了

満足度★★★★

今しかない若さを感じる
始めのプロローグ的なところが全然わからず
ちょっと音も大きくて台詞が聞き取りにくいわーとか
思ってたけど
ここはわからなくて良かったと後でわかった。

座付き音楽家という方がいる劇団って初めて。

前半は話がわかりにくいまんま進んで行ったのだけど
どんどんと色んなエピソードが符合して行きハッとする。

そこで時間軸が戻り
同じシーンがリフレインされる。

最近こういうパターンのお芝居が多い気がするがまぁ良いか。

ところどころ
ドタバタ劇になりがちでそこは気になったけど
曲とかダンスとかええ感じでした。
ユニゾンの台詞が聞き取りにくかったのももったいない気がする。
二人ずつくらいにしても良かったのかも。

ケラリーノさんがツボでした。

お話は切なくて
自分の体験にはないけど
そういう気持ちになるのはなんとなくわかる。
コラピスおじさん、藤田くん、工藤さんは前に進めたけど・・・

ゆきこはどうなったのかな。
みくが洗濯機を覗いてみたものは・・・






ツキシカナイ -

ツキシカナイ -

満月動物園

浄土宗應典院 本堂(大阪府)

2013/01/18 (金) ~ 2013/01/20 (日)公演終了

満足度★★★★★

愛溢れるメルヘンハード
始まりから驚いた。前説(笑)

普段の関西弁の会話劇。

終始ワクワクした。
前のめりになった。

それぞれのキャラがすべての役者さんにピッタリでした。
それぞれが愛すべき役でした。
皆が愛に溢れていました。
死神も疫病神も愛神も。

役名の付け方とかも好き。
選曲も好き。使い方も良い。

まがねが彼女を連れて実家に帰りお母さん、お姉さんと話すテーブル、椅子に着くとき
ちゃんと奥側の役者さんが見えるように座ったりとかの細やかさも良い。


時間軸が入れ替わり
途中までわからなかった二つの家族がつながり
そういうことだったのか!と。
そこかしこに愛が溢れているお芝居でした。

何回も涙が出たのだけど
その後に笑いがありいつのまにか涙もひっこむという
ちょっとその辺は「もうちょっと泣かせてよー」とかも思いましたが。
ちょっとだけ。


西原さんを一人芝居で観て興味があり観に行きましたが
やっぱり歌うまくて素敵だしあの声が好きです。出番が少なかったので残念。

でも作品としてめちゃめちゃ満足しました。
観て良かったです。






不埒なまぐろ

不埒なまぐろ

辻企画

アトリエ劇研(京都府)

2013/01/19 (土) ~ 2013/01/22 (火)公演終了

満足度★★★★

まだ答えはみつからない...
観劇後すぐはこの作品に良さは感じなかったのだけど
ポロポロと思いだす日々・・・
ということは何か自分の中に残ってるのかなぁ。

男性二人と女性一人。
寝ているだけなのか、死んでいるのか
夢なのか、夢じゃないのか・・・。

男優二人の膝の絆創膏は何かを表しているのか。


タイトルに魅かれて観に行ったけど自分の中でこうだという答えも見つからないまま日が過ぎて行く。

もっとわかりやすくガツンと来る芝居だと思っていたので拍子抜けしたのだけど
また違う感覚に襲われている。

いろんな芝居のカタチがあること。
人の寝息を聞くと眠くなること。

それが私の気付いたこと。

祈りと怪物~ウィルヴィルの三姉妹~【KERAバージョン】

祈りと怪物~ウィルヴィルの三姉妹~【KERAバージョン】

Bunkamura

シアターBRAVA!(大阪府)

2013/01/11 (金) ~ 2013/01/14 (月)公演終了

満足度★★★

良い作品だと思うのですが
「百年の秘密」がとても気に入ったので期待していたのですが
今回はあまりワクワクしなくて私の中では淡々と話が進んでいきました。

4時間という大作で
長いとか疲れるということは思わなかったのですが
ただ淡々と話を追うことで終わってしまった感です。

これは多分、好みの問題だと思われます。

蜷川バージョンも観に行く予定なんで
またどう印象が変わるか・・・その部分は楽しみです。

ゼロ

ゼロ

Blue Shuttle

ABCホール (大阪府)

2013/01/11 (金) ~ 2013/01/14 (月)公演終了

満足度★★★★★

熱い!
零戦だし、戦争だし、躊躇したけど
観に行って良かった。

ネタバレBOX

セットがないステージで
男性ばかりの演者がさまざまなモノになりながら
表現しています。

飛び乗るとき。
離陸するとき。
加速するとき。

雲になったり、鳥になったり。
時にはキャバレーのオネエになったり(笑)

情景が思い浮かびます。

時間軸が行ったり来たりするのですが
それがエピソードを際立たせてるように思いました。

一人…一人…散りゆくさまは誇らしく気高い。
この時代に生まれてしまった故の儚さ。
主役であるトキコウヘイは運命なのか生き延び
皆を見送る。

一人一人に敬礼をして。

客席から自分も彼らに敬礼を贈りたかった。

役者の身体能力と表現力!
若さ溢れるステージでした!




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